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足りないピースを埋める者

ナメクジがテレポートするとかワープするとか、聞いた事はないだろうか。
実はコレ、|マジ《ウソ》だから。
アレは俺が高校生の頃だった。
公園で友達と弁当を食っていると、ベンチの後ろから伸びてきてる植物にナメクジを見つけた。
みんなで『うわっ!ナメクジおるぞ!』とか騒いでいたよ。
でも別に珍しくもなんともないし、直ぐに忘れて弁当を食べるのを再開した。
すると次の瞬間、弁当箱にナメクジが張り付いていたのだ。
『ナメクジ、マジでワープしやがった!』
その時はみんなで大騒ぎだったよ。
まあよくよく見れば、植物のいたるところにナメクジはいたし、思った以上に動きが速いんだよね。
動きが超絶遅いという思い込みと、数が多くどれも同じ姿をしている事でワープしているように思えた訳だ。
動きが遅いと思われているからこそ、テレポートという最も速い移動が可能と思われる不思議。
侮られていると、普通の事が凄い事のように思われるって話だよ。

今日も俺は地下の魔法実験場で、山女ちゃんと共に特訓だ。
昨日は一度も山女ちゃんの服を剥ぐ事はできなかった。
でも今日の俺は一味違うぜ。
二つ三つ作戦があるんだよ。
「今日も頼むよ」
「はい。お役に立てるなら嬉しいです」
山女ちゃんはいい子だよなぁ。
こんな子の服を剥ぐとか、俺はいったいどんな鬼畜だよ。
でもこれも武尊に勝つ為だ。
心を鬼にして頑張るのです。
つか、ぶっちゃけもう普通にパーカーを着てもらってもいいんだけどさ。
それを言い出せない俺って。
男って悲しい生き物だよな。
「それで一回目なんだけどさ、今日は別の魔法も使わせてもらう」
「どのような魔法でしょうか?」
「危害を加えるようなものじゃない。ただその魔法を食らうと良い匂いがするだけのものだ」
「良い匂いですか?」
「そう。だから食らっても何も問題がないから恐れる必要はないよ。今まで通り俺に服をスティールされないように逃げてくれ」
「分かりました」
まずは第一の作戦だ。
良い匂いのする魔法は、一般人でも使えるような簡単なものだ。
特徴は二点。
とにかく必要魔力が小さい事と、魔法速度がベラボウに早くて速い事。
早くて速いってのは、つまり魔法を発動させるのが早く、到達するまでのスピードが速いって事ね。
「じゃあ行くよ!」
「はい」
さて、山女ちゃんは逃げ切れるかな?
俺は高速なその魔法を、山女ちゃんに向けて連射した。
山女ちゃんは思った通り全てかわす為に動き回る。
当然だよな。
小細工抜きに全てかわせば山女ちゃんが負ける事はない。
でもそれも計算づくだ。
この速さの魔法をかわすとなると、当然行動の選択肢は狭められる。
つまり誘導がしやすくなるのだ。
そして選択肢が一つになる所まで追い詰めれば、そこにスティールを撃ちこむ事で‥‥。
「あっ!」
スティールの魔法は山女ちゃんが動きを止めた目の前で霧散して消えた。
山女ちゃんはギリギリで反応して、匂いの魔法に当たる判断をしたようだった。
「凄いね山女ちゃん。今のをかわされるとは思わなかったよ」
「危なかったです」
「でも今度はどうかな?」
俺は改めて匂いの魔法を放っていった。
山女ちゃんは、今度は全てをかわさなかった。
見極められると誘導は難しいな。
でもそれはそれで作戦通り。
俺は匂いの魔法のスピードを徐々に落としていった。
「ん?」
当然山女ちゃんは気づくよね。
俺は更に到達スピードを落とし、発動速度だけを維持して大量に魔法を放った。
魔法が到達するまでに時間がかかるので、さっきよりも沢山の魔法が辺りを埋め尽くす。
最初はマシンガンで攻撃していたが、今はシャボン玉風船を連射して攻撃しているといった感じか。
実際はどちらも速い魔法で、あくまで山女ちゃんのスピードがあったらって話ね。
でもスピードのある山女ちゃんなら楽にかわせるし、当たったとしても問題はない。
しかしこのシャボン玉のようにフワフワと飛んでくる魔法の中に、急にピッチャーが投げるようなボールが飛んできたらどうなるか。
スローカーブに目が慣らされた後に、百五十キロのストレートがきたら打てないように。
俺のスティールは見事に山女ちゃんを捉えた。
「きゃっ!」
「おっ!?あれれ?」
山女ちゃんは体操着のような恰好になっていた。
「メイド服の下にもちゃんと着てますよ」
だーよーねー!
なんだか残念‥‥な事はないよ?
期待なんてしてなかったんだからね。
本当だからね。
「どうだ?この作戦は?」
「やられちゃいました。スティールの魔法が凄く速く感じましたよ。来たと思ったら食らっていました」
「だよね。先に放った魔法の後ろから放っているから、追い越した所からしか認識もしづらいはずだ」
「正直遅い魔法の方が、数あるとかわすのが大変です」
全面シャボン玉で埋め尽くすような感じになるからね。
実はこれでも駄目なら、遅いスティール魔法で埋め尽くし、最速のスティールで狙い打つ方法も考えていたんだよね。
名付けてナメクジワープ戦法!
でもここで山女ちゃんを捉えられたのなら、武尊にも通用するだろう。
「じゃあこの作戦を知った上で、山女ちゃんには逃げてもらうよ。そして更に精度を高めていく」
「分かりました」
こうして俺たちは、この後も更に特訓を続けるのだった。

結局山女ちゃんとの特訓は決戦の前日まで続けた。
自信と言うのは積み重ねて来た努力に比例するのだ。
そして自信を持つ事ができれば、自分の力を百パーセント発揮する事ができる。
力を百パーセント発揮できれば、成功確率は最高値となる。
努力が報われるかどうかは分からないが、努力は成功確率を最高値にするって話だ。
もちろんそれで勝てるかどうかは別の話になる。
仮にスティールできたところで、それが勝敗に全く影響しないモノであれば無駄な努力だからね。
努力は正しい方向で行ってこそ報われるのである。
今回の場合はおそらく正しい方向であったと俺は確信している。
何故なら、みんなが俺を信じていてくれたから。
自分で言っていても意味が分からないけれど、とにかく上手くやれる予感があった。

梨衣と連絡を取りながら、俺たちはギリギリまで体を休め決戦に備えていた。
こうしてリラックスできるのも梨衣のおかげだ。
有栖川の栄光の多くは、梨衣の力によるところが大きかったとさえ思えてくる。
天照兄弟や勇者たちの仇ではあるけれど、今はもう恨む気持ちもなくなっていた。
戦いはいよいよ明日だ。
ヤマトタケルの剣を防ぐ為のフルプレートアーマーが完成間近だからね。
今晩寝たら、明日朝は四阿会議ではなく長宗我部領に集合だ。
俺はなんとなくみゆきや子供たちと一緒に寝ていた。
別に死ぬつもりとか、死にそうだからとかそういうつもりはない。
ただなんとなくそれが良いと思っただけだ。
みゆきも子供たちも、みんな既にグースカ寝ていた。
みんな寝顔が可愛い。
俺の持論だけれど、寝顔が可愛い子は心身共に健やかだ。
逆に寝顔が苦しそうな人は、早死にすると思っている。
これ、転生前のある体験からなんだよね。
同僚に可愛い女の子がいたんだけど、その子は若くしてこの世を去ったんだ。
その時思い出したのが、バスの中で寝るその子の苦しそうな顔だった。
それ以来寝顔は大切だと思うようになっていたんだよな。
「お父さん‥‥お母さん‥‥」
みたまが突然寝言をつぶやいた。
そう言えば妖凛の面白い話は、みたまの寝言だったよな。
本当に言ったのかどうかは知らないけれど、こうして寝言を言われると気になるよ。
この後何か喋るのだろうか。
「お父さん‥‥お母さん‥‥早く、合体して!」
おいおいいきなり何を言い出すんだ?
三歳児だしまさか子作りって意味じゃないよな。
「パートワン‥‥パートツー‥‥ゴー!‥‥パートスリーゴー!」
完全に普通の合体じゃねぇか!
つかこれアレじゃね?
大空魔竜なんちゃらってヤツ。
俺もよく知らないんだけどさ。
誰にも渡さないよ、君の未来はね。
お父さんが守ってみせるよ、君の幸せを。
俺は明日の戦いに向けて決意を新たにした。
「お父さん‥‥やっぱり夢のエネルギーは‥‥永久機関だよ‥‥」
そうだなみたま。
お前の言う通りだ。
でもだからこそ夢のエネルギーなんだぞ?
みたまの寝言は何が言いたいのかよく分からないけれど、とりあえず面白くて俺は聞き続けた。
「微分、積分、いい気分‥‥」
それはないだろ?
頭が痛くなるよ。
つかなんかそれ微妙に違うぞ?
「あんたは世界で一番のゴキブリマスターだが、この日本じゃー二番目だ!」
ゴキブリマスターとかなりたくねぇ!
つか世界一がなんで日本じゃ二番目なんだ?
日本は世界よりも大きいって言うのか?
「クリスマスプレゼントはカブトムシがいい‥‥トリカブトはやめてね‥‥」
いや流石に娘にトリカブトは贈らないよ。
つか明日はクリスマスイヴだったな。
カブトムシ捕まえてくるか。
「お父さん‥‥エスケープ爆弾の作り方‥‥教えて‥‥」
おいおい、なんでみたまが『エスケープ爆弾』なんて知ってるんだよ。
少女隊が教えたんだろな。
「悪いなみたま。お父さんももう忘れちゃったよ」
JPEG画像なんかに仕込んで、異常な動作を引き起こすマルウェアみたいなのの作成に使われたヤツだよな。
アセンブラプログラムを勉強していた頃に、コマンドコムを削除するプログラムとか組んで遊んでいた。
懐かしい思い出だ。
昔の事を思い出していると、俺はいつの間にか夢の中に入っていた。
転生前の世界で、大安売りしていたハンバーガーを五個食べていた。
食い過ぎて吐きそうだった。

次の日、俺たちは長宗我部領シバレルの町に集まっていた。
情報はリアルタイムで梨衣から入って来ていて、武尊がやってくるまであと少しという話だ。
俺たちは長宗我部の用意してくれた一室で、最後の確認を行っていた。
「まずは俺が確実に武尊の鎧を剥ぐ。それが出来なければ勝ち目はないからな」
「ゼロ距離なら確実に魔法は成功するのよね?」
「まあな」
「だったら影を移動して武尊の影からスティールすればいいんじゃないの?」
影に潜れない者がよく思う事だ。
だけど影に潜る能力はそれほど万能でも無敵でもない。
人の影に入るのは大きなリスクが伴うのだ。
少女隊は俺の影によく入っているが、これは俺に敵意も無いし拒絶していないから可能なのである。
もしも拒絶されれば三次元からは入れないし、仮に出入りをした場合に敵意を向けられれば実は即死だ。
精々やれるとしたら近くの影を利用するくらいな訳だが、空で戦って近くに影がある事はまずない。
まあ何にせよ、影には色々な制約があって曖昧な所も多いから、なるべくギリギリの戦いでは使わない方がいいという事。
「影の出入りにはリスクもあってそれは無理なんだ」
「大丈夫ですよ。策也さんならきっと敵を倒してくれます」
「山女ちゃんはずっと策也さんと特訓してたんだよ。山女ちゃんが言うなら間違いないんだよ」
「そうね。ちょっと思ったから言ってみただけよ」
リンのように思った事を言ってくれるのは助かるよ。
そういう所に素晴らしい発見があるかもしれないんだからさ。
「リンたちはとにかくオラに、じゃなかった。俺に魔力を分けてくれ」
「了解よ」
「みゆきたちは町が攻撃された場合の守りを。みゆきだけはそうでない場合俺に魔力を頼む」
「ガッテンだよー!」
町の防衛システムとその他メンバーだけでも、十秒くらいなら武尊の攻撃を止められる計算だ。
だからみゆきには悪いけれど、両方で力を振るってもらう。
「最初の戦いでは山女ちゃんを自由行動にしていたけれど、今回は前回同様山女ちゃんもオラに元気を分ける係ね」
「オラに元気を?」
やべっ!結局言い間違えてるし。
「俺に魔力をね」
「分かりました」
「代わりに賢神を自由行動にしておくぞ」
「はははは!任せておけ!私は規格外だから、多分死なない設定になっていると思うぞ」
なんだよそれ。
確かにそういう感じはするけれど、『こいつは死なない奴』って思われていたらドキドキ感が無くなるじゃないか。
でも俺はそういうの好きよ。
常に主人公が圧倒的に勝つのが俺は好きなんだ。
オリンピック競技を見ていても、日本選手が圧倒的に危なげなく勝つ事を望んでいる。
だから俺も、そういう不安を与えない圧倒的チートになりたかったのだ。
『後は菜乃と妃子。そして妖凛。密かに剣を振るって本番に備えて特訓していたな。ありがとう。必ず勝つぞ!』
あんなんで訓練になるのかは分からないけれど、少しでも自信が持てるならやった甲斐はあるだろう。
『余裕なのです。自信百パーセントなのです』
『私なんて剣を百回は振ったのね』
(コクコク)
たった百回かよ。
それで自信があるとか言えるのって、割と長所かも知れないな。
「じゃあみんな行くぞ!」
「オー!」
少しドキドキして体が震えてきたぜ。
これが武者震いというやつかな。
今日もこの辺りは雪景色で寒そうだけど、俺の服には温度調整機能が付いているから寒くて震えている訳じゃないぞ。
『違うのね。多分アルコール中毒なのね』
『テキーラ一年分を飲んでおいた方がいいのです』
そんなに飲んだら百回はゲロるわ!
でもせっかくのアドバイスだし、三本くらい飲んでおくか。
俺は異次元収納から魚三匹とテキーラ瓶を三本取り出し、一気にそれを口に放り込んで飲み干した。
何度も言うけど、別に寒い訳じゃない。
でもテキーラ飲むと体があったまるよね。
『冗談だったのに飲んだのです』
『戦い前の酒はよくある話なのね』
そうそう、戦勝の前祝いである出陣式『三献の儀』な。
三種の肴と三献の盃だけどさ。
俺はアルコールを魔法で多少抜いてから、空へと瞬間移動した。
梨衣からの連絡は、禰子からテレパシー通信で常に入って来ている。
思考の一つは頻繁に禰子とやり取りをしていた。
『ナンデスカ』
『か、か、カガラシ』
『し、しかぁ。シバレル!しりとりで「ル」は難しいんだぞぉ』
『お兄ちゃん酷いよ!「ル」なんて思いつかないよ』
やり取りって言うか、町名しりとりしてるやんけー!
まあ俺の思考だからな。
当然と言えば当然の結果だな。
『あ、お兄ちゃん!梨衣さんからの報告だよ。もうすぐそちらに行きそう、だって!』
『そうかありがとう。しりとりは引き分けだな』
『続きは戦いが終わってからしようよ』
『そうだな』
こういうのも割と死亡フラグじゃね?
でも大抵こういう時は主人公が勝っていたような気もする。
さあ気合を入れるか。
俺の索敵に巨大な魔力が引っかかった。
来たか‥‥。
千里眼で確認すると、フルプレートアーマーを着けた武尊の姿を捉えた。
いよいよだ。
おそらく今回で勝負がつくだろう。
俺は武尊が近づいてくるのをただその場で待つのだった。
【<┃】 【┃┃】 【┃>】
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