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此花帝国誕生!と寒冷化対策

成功は行動の先に有り。
成功する人の最も大切な条件とは何か。
聞かれれば俺は迷わずこう答える。
『行動力がある事だ』と。
どれだけ頭が良くても、どれだけ才能があったとしても、行動力が無ければ成功は勝ち取れない。
この世界でもきっとそれは変わらない。
伊集院も、有栖川も、そして九頭竜も、行動力があったからこそ大国となり得たのだ。
そして今、我が陣営で最も行動力のあるのは『ミケコ』だ。
ならば俺の持つ戦力の半分をミケコに託そう。
俺はそう考えた。

三葉に移り住むドワーフたちを送り届けた後、俺は管轄している勢力の大改革を行った。
『此花王国は謎乃王国を吸収し、神武国・妖精王国・フレイムドラゴン王国・獣人王国・黒死鳥王国を傘下に収め『此花帝国』と国名を変更する』
神武国の傘下だった南雲王国はそのまま此花の傘下に、神武国はオトロシイのある島以外を直轄地として完全に吸収する。
もういくつも国を分けておく必要はない。
それぞれが小さいから侮られもする。
脅威とならない事で国が守られてきた部分もあったかもしれないが、それだけではやはり守りたいものは守れないのだ。
力を分散させておくのは愚かな行為‥‥なんてな。
姿を消したり痕跡を消したり注目されないようにしたりしてきたけれど、パナでの戦いの時はそういうの忘れてたよ。
これで有栖川には俺がドワーフを助けたの知られたよね。
ついでに色々とバレてるよな。
もう隠しても無駄だし、これからは逆に力を示してこの世界の戦い方で戦ってやるのだ。
「はぁ~‥‥」
「今までコソコソやってたけど、全部無駄になったわね」
「でもこれで良かった気がしますよ。隠す事が無くなって動きやすくなります」
「リンよ。俺は総司のいう通りだと思ったのだよ。わざと明かしてみんなが動きやすいようにだな‥‥」
リンは両掌を上に向けて、ヤレヤレといった表情をした。
俺、転生前は日本人だったんだよ。
だからやっぱり他国の脅威にはなりたくないんだよね。
矢面に立つのって嫌じゃん?
既にアルカディアとか神武国とか、全部繋がりがあるってのはバレてたかもしれないけどさ‥‥。
いくら民間軍事組織みたいなもんだって誤魔化しても、素直に信じてる奴なんていなかったよね?
マジックボックスの映し出す映像にはミケコがいた。
『わたくし、実はアルカディアの総帥だったのです!だから国家運営まで手が回らないのですよ!よって国は兄上様にお譲りしました。これからは秘密組織の活動に専念する次第です!目的は世界の悪をとっちめる事です!世界中の皆さんに言っておきます!今日から武力による国境の変更は認めません!力尽くで領土を奪ったりしたらアルカディアが懲らしめに行くのでよろしくお願いします』
「いやぁ~ミケコ、素晴らしい発表だなぁ~(棒)」

・・・少し前の事・・・
俺はミケコにアルカディアを任せた。
「ミケコを俺の半身として、我が勢力の総帥とする。ちなみに俺は総統だな」
「我が君お待ちください。組織にナンバーツーは不要です」
何処かの銀河で英雄が言ってそうなセリフだな。
「王仁よ。勘違いするな。俺がナンバーツーだ!ナンバーワンは何時の時代もどんな時も『みゆき』なのだ!つまりお前は俺が不要だと?」
「いえそのような事は‥‥やはり組織にナンバーツーは必要かと存じます」
「だよねぇ~」
まあこんな感じでみんなにミケコをナンバーツー、いやナンバースリーと認めさせた訳だ。
「ミケコ、我が戦力の半分をお前に預けるが、一つだけ約束してくれ。絶対に死ぬな!」
「はい、兄上様」
「そしてみんなもだ。勝てないと思ったら即逃げろ!お前らには替えがきかないんだ」
俺はみんなを集めて伝えたい事を言った。
戦力は三つに集約する。
まずはミケコ率いるアルカディア。
ザラタンの大和やセカラシカの傭兵隊も含まれる。
続いて、此花帝国の守りは全てリンに任せる。
やはり行動力のあるヤツ、自らの頭で考えて動ける奴に戦力は預けたい。
そう考えたら出て来た答えはリンだけだった。
自ら戦うには今となっては力不足だが、強力な護衛を付けて指揮させれば問題はないだろう。
そして俺の傍には、一心同体少女隊の菜乃と妃子。
メイドの夕凪と山女ちゃん。
後はどうしても俺の所で働きたいと言ってきた兎白と夜美を置く事とした。
おお!ようやくハーレム展開きたか!
夜美には家でメイドをしてもらう。
兎白は、神様だけど霧島の所でメイド兼望海の護衛だな。
神様だけあって実は強いというのを最近知った。
神様ってのは嘘ではなかったのだ。
リンの元で国家を守る戦闘員は、やはり強い奴を集める必要があるだろう。
駈斗はそのままリンの護衛役。
円光に王仁、津希に不動、海神に青い三連星を集めた。
十一人のヴァンパイア部隊と、風魔の忍者部隊もリンに預ける。
残りは死志の管轄だった忍者部隊を含めて、アルカディアメンバーとしてミケコに任せる事とした。

このミケコの発表前に、薩摩は既に降伏していた。
結局俺は|大本《オオモト》の犯人を見つける事ができなかった。
薩摩の王は自殺、梨衣は何処にいるのかも分からない。
賢神たちと早乙女の戦いは、とりあえず元々の領土を取り返した所で一息ついていた。
ミケコがあんな発表をしたから、このまま戦いが終わると思われる。
賢神だってミケコたちとは戦えないだろうからね。
九頭竜はまだ何かやりたかったかもしれないが、ミケコがドワーフ王国への関与を止めた今では動けないだろう。
不満が残っているとしたらやはり有栖川なんだろうな。
領土を取られたまんまだからね。
しかもその領土ってのがヤバい。
有栖川航路が九頭竜航路に変わってしまった訳だからね。
経済の有栖川と言われてきたが、大きな金づるだった航路を失い、商人ギルドも力は半分以下、領土まで減らしたのだから不満どころじゃない。
やってきた事を考えれば罰が当たったと言えるのだろうな。
事実かどうか分からない所もあるけれど、伊集院の運河工事を邪魔し、九頭竜の領土を侵略し、運搬トンネルを爆破し、転移航路まで爆破しようとしたのだ。
そして最後はドワーフへのパワハラ。
そりゃ神様だって怒るよ。
有栖川のせいで俺たちも全てを明かして戦わなければならなくなった訳だけどね。
俺のミスもあるんだけどさ。
いや俺のミスなんだけどさ。
何にしても一気に荒れてゆくかと思われた世界は、一気に静まって行ったのである。
ただしこれで安心とはいかない。
火山の噴火による寒冷化はこれからだし、有栖川がこのまま黙って引き下がる訳もないのだから。

一瞬にして争いが収まってから一週間が過ぎた。
俺は国内の空いた土地を有効活用するべく、畑を耕したりしていた。
もちろん魔法でやれは早いのだが、俺はなんとなく鍬を握って汗を流していた。
「どうしてワザワザ自分でやるのね?」
「そうなのです。策也タマなら魔法でチョチョイのチョイなのです」
「まあそうなんだけどな。でもちゃんと汗を流して働かないと、食べ物のありがたみを忘れてしまいそうでな」
おそらく来年には、みんな食べ物のありがたみを味わう事になるのだろう。
それを回避する為に準備はしているけれど、北や南の端の地域はどうにもならないだろうし、そうでなくても気温をちゃんと見極めて作物を育てないと不作の可能性が高い。
此花はこの世界の赤道上に領地があるので対応が可能なのだから、しっかりとやっておく義務があるよな。
食料危機は最小限に食い止めるのだ。
「変な策也タマなのね」
「わざわざ疲れる事をするなんておかしいのです」
そう言いながら、菜乃も妃子も俺と一緒に鍬を握って畑を耕していた。
その顔は笑顔で、『やってみると意外に楽しくてクセになる』といった感じだった。
可愛い奴らめ。
一時間ほど汗水流した後は、魔法で一気に予定箇所を耕していった。
更にその後は魔界へと向かう。
「佐天!こっちの畑は順調か?」
「問題ないのじゃ。しかし本当に出来た野菜は全部買い取ってくれるのじゃな?」
「ああ問題ない。余るくらい集めておきたいからな」
魔界は今一光合成パワーが弱いけれど、土は悪くないしそこそこ野菜も育つ。
だから俺は寒くなる人間界だけでなく、こちらでも増産体制を整えていた。
「ただ輸送はどうするのじゃ?ここら辺りから人間界に戻ると南の大陸なんじゃが」
「それだよな。俺が異次元収納して運べば済む話だけれど、せっかくだから恒久的な出荷体制を整えておきたいよな」
人間界の此花領と対になる場所に畑を作れれば、魔界の扉を設置して出荷は楽になるだろう。
いい場所があれば横幅の広い魔界の扉を作るか。
魔界の様子を窺った後、俺は大陸にある此花領の裏に当たる魔界を調べてみた。
すると魔物がクッソ多かった。
「中央大陸は魔界の扉の出現が歴史上少ないからな。魔物が増えまくっているようだ」
と言っても今では知っている。
魔界の扉は早乙女が作って他の大陸に設置していたのだ。
こうなるべくしてなったという事か。
しかし俺は久しぶりの魔物狩りに結構テンションが上がった。
「これだけ多い魔物を狩るのも久しぶりだな」
「策也タマ楽しそうなのです」
「まだまだ子供なのね」
そういう梅影姉妹もやっぱり楽しそうだった。
「魔物の肉が食えるなら、タンパク質は十分足りるよな」
「私は食べられるのね」
「でも人間界の料理を食べた後だとウンコよりも不味いのです」
おいおい、菜乃はウンコを食った事があるのかよ。
俺が白い目で見ていると、菜乃は気が付いたようで言い訳をしてきた。
「ウンコは食べた事ないのです!ウンコ味のカレーを食べただけなのです!」
それも大概ヤバそうだが、菜乃が可哀想なので納得してあげる事にした。
「そ、そうか。だったらセーフだよな」
「そうなのです。セーフなのです」
「アウトなのね‥‥」
妃子は無慈悲だった。
菜乃は『OTZ』状態だった。
ちなみに小文字だと『orz』だよ。
こちらの方が有名かな。
菜乃がショックにむせび泣いている間も、俺は魔物を狩りまくった。
バンシー、バエル、ブエルにゲイザー、今までに見た事もなかった魔物が沢山いた。
群れを成しているものも多かった。
この世界、まだまだ俺の知らない魔物も結構いるんだな。
バエルは最上位悪魔か。
佐天ほど強力ではないものの、一応最上位に並べられているんだよな。
こいつの魂はとっとくか。
バンシーの能力は死の鳴き声と、願いを叶える能力って。
多分その人の能力内で最高の選択をする能力って所だろうか。
ブエルはヒーラーの蘇生が可能と。
こいつの魂も取っておこう。
ゲイザーは状態異常魔法が得意な魔物か。
俺の使える魔法ばかりだけど、何か使い道があるかもしれない。
一応こいつの魂も集めておこう。
そんな感じで俺は能力をコピーしたり魂も集めていった。

次の日も、その次の日も、俺は魔界側の中央大陸で魔物を狩りまくった。
そしてとりあえず此花領と対を成す魔界領域の魔物は狩り尽くした。
「結構狩ったな。しかしまさかこの辺りには魔人が一人もいないのな」
「魔物が多すぎて住めないのね」
「魔物どうして食い合いもしていたのです。怖かったのです」
元シャドウデーモンでも怖いのか。
一応悪魔と言われてはいるが、厳密には悪魔のバッタモンだと佐天が言っていたよな。
それでも悪魔と呼ばれるくらいだし、強くもなっているのに‥‥。
「菜乃は女の子みたいだな」
「女の子なのです!」
「そうなのね。それに策也タマだってゴキブリが怖いのね!女の子みたいなのね」
そう言われればそうかもしれない。
怖いに男も女も関係が無いようだ。
こいつらには|漢《オトコ》の考えを教えてもらった気分だよ。
「お前たちは漢だよ!」
「だから女の子なのです!」
「こうなったら体に分からせてやるのね!」
何故か二人はいきなり俺に襲い掛かってきた。
俺たちは泥まみれになりながら、しばらくプロレスを楽しんだ。
確かに体は女の子だった。
その後は畑に良さそうな場所を探した。
海になるべく近くて魔物が寄り付かず、土が良さそうな場所はなかなか見つからなかった。
それでもいくつかいい場所が見つかったので、俺たちはそこを耕して使えるようにしておいた。
「そろそろ帰るか」
気が付いたら既に二人は俺の影の中で眠っていた。
「フッ‥‥」
俺はマイホームへと戻った。
家に帰ると夜美ちゃんが、何時も抱いている兎のぬいぐるみと一緒に出迎えてくれた。
出迎えなんかしてくれた事がなかったのに、今日はどういう風の吹き回しだろうか。
「策也おかえり‥‥」
なんだなんだ?一体どうしたんだ?
今日は夜美ちゃんが可愛く見えるぞ。
いや実際可愛いんだけどさ。
「博士からメールきてたよ‥‥」
それだけの話かーい!
「お、おう、そうか。なんて書いてあったんだ?」
「えっと‥‥皇の魔法通信ネットワークがどうとか。私にはよく分からないから後で見てみて。数日中には返事が欲しいってさ」
まあ博士からだとそういう話だろうな。
つか夜美ちゃん可愛い。
テレパシーですぐに知らせる案件でもないけれど、なるべく早く伝えないとって気を使ってくれたのね。
ちなみに俺への連絡は、俺の住民カードではなくマジックボックスだったりアルカディアに連絡が入るようにしている。
何故なら、住民カードを使う機会ってほとんどないんだよね。
だからメールチェックを忘れるのだ。
ガゼボにマジックボックスを置いてからは特にね。
町に入るのも空から勝手に入るしさ。
「分かった。確認しておく」
俺はそう言って夜美ちゃんと別れ、みゆきに帰った事を伝えてから仕事用の部屋へと移動した。
みんながいる部屋に仕事の物は置きたくないからさ。
俺は部屋に入って俺専用のマジックボックスを操作した。
このマジックボックスは色々とガゼボにあるのとデータを共有しているので、ほぼほぼ同じと言える。
ただし重要なメールやデータに関しては、こちらでだけ確認できるようになっていた。
メールの内容を確認すると、俺にとある許可を得る為のものだった。
簡単に言えば、皇がこれから魔法通信ネットワーク関連の仕事を拡販拡充していく上で、有栖川商人ギルドの協力を許可してほしいというものだった。
なんでも有栖川から話が持ちかけられてきたらしい。
「なるほどな‥‥」
有栖川は九頭竜にしてやられ、大切な領土を奪われてしまった。
おそらくすぐに取り返す算段をしていただろうが、そこでミケコのあの発表があった。
できればアルカディアを敵にはしたくない。
パナでは一度撤退させられた訳だからな。
まともに潰し合うのは得策ではないと考えるだろう。
ならば経済で九頭竜にダメージを与え、何かしら対処していこうと考えたか。
皇に味方する事で九頭竜の魔法通信ネットワークの覇権を潰そうというのか。
皇にとっては願ってもない事だが、そうすると今まで皇の魔法通信ネットワークサービスを取り扱ってきた領民ギルドなんかが利益を奪われる可能性がある。
でも完全に九頭竜の覇権を打ち砕く事ができれば、その方が領民ギルドにとっても良いかもしれない。
直ぐにでも許可したい所だが‥‥。
「やっぱり総司たちと相談が必要だろうな」
明日相談しよう。
俺は総司にメールしておいた。
「策也タマが独りでブツブツ言っているのね」
「独り言は怖いのです」
起きてきたのか。
つか怖いと言えば、俺は菜乃がどうしてウンコ味を知っていたのか、そっちの方が怖いぞ。
ちょっと聞いてみるか。
「菜乃。ずっと気になっていたんだが、どうしてお前はウンコ味を知ってたんだ?ウンコ味のカレーがウンコ味だって普通は分からないだろ?」
「やっぱり食べたのね?」
「食べてないのです!ミノとか倒していたら、時々飛び散ったウンコが口に入る事があるのです。あっ、ちゃんとすぐに吐き出しているので大丈夫です!」
‥‥これは‥‥。
「アウトだな」
「アウトなのね」
「セーフなのです!」
俺は大切な事を今日学ばせていただいた。
戦闘中はなるべく口を開けないようにしよう。
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