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2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
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一人はみんなの為に!みんなは一人の為に!

日本でのデータであるが、犯罪者の再犯率は約五十パーセントだ。
つまりそれは、一度犯罪に手を染めるとなかなか止められないという事かもしれない。
そしてそれは、転生前の世界に限った話ではないだろう。
更生施設とか作ってもそうなのだから、この世界ではもっと酷いかもしれない。
ただ今の俺はそこまでの考えには至らなかった。

この日の朝は大変だった。
「えー!東雲王国を吸収って、聞いてないわよ!」
「あ、忘れてたわ」
朝のニュース確認で、東雲王が此花への吸収発表をしているのを見る事になった。
俺もすぐにそれに応じて発表した。
『此花策也だ。東雲王の発表通りだ。皆さんよろしく』
とりあえず同意している事が分かればいいよな。
「そんな訳でリン、対応よろしくな」
「よろしくなって‥‥この忙しい時に」
「でも今の問題はもうすぐ解決させる事ができるかもしれない。食料は確保できたからな」
俺が少女隊よりも魔力が弱くなっているという問題もあったが、とりあえず今の所は話して心配させる必要もないだろう。
それに実際に少女隊よりも弱くなっているかと言えばそうでもない。
スキルの数が違うし、衛星兵器友愛もあるからね。
「そんな食料何処にあるのよ?」
「俺の異次元収納の中にある。総司と千えるは有栖川への流通量を増やしていいぞ。後で詳しい数字は伝える」
「分かりました」
「はい」
「それと千える。妖精王国からも出荷が可能だから確認しておいてくれ」
妖精王国にはすぐに出荷できそうな分だけ残してきてある。
それに今日から収獲の早い野菜も栽培してもらうのだ。
今後定期的に農作物を出荷する体制も整えてもらわないとな。
「承知しました」
「それにしてもどうやってそんなに食料を集めたのよ」
まあ話した所で俺が弱くなっている事には繋がらないだろうから、話してもいいよな。
「ドリアードの鬱金から植物の成長を早めるスキルを貰って来たんだ。それで昨日一日ずっと育ててたんだよ」
「そんな便利な能力があったの?」
「俺も気が付いたのは昨日だったんだよ。もっと早くに気づいていれば良かったな」
早くに気が付いていたら、俺はみたまにも出会えなかったし、東雲領を譲り受ける事も無かった訳だが。
でも院長や子供は死なずに済んだ。
どちらが良かったかは神のみぞ知る。
この後も東雲領を統治する事になった関係で、色々変更しなければならない点などを話し合った。
中央の海を完全に支配してしまった事で、もしかしたら問題視する声も出てくるかもしれない。
東雲の能力も効果を発揮しなくなるしね。
尤もこちらが欲を出さなければ、誰も何も言ってこないだろうけどさ。
何にしても、食料さえ出回るようになればしばらく世界は落ち着くと俺は考えていた。

四阿会議の後も、俺はガゼボでしばらく考え事をする為に残っていた。
七魅はガゼボ担当なのでそのまま情報の整理をしていたが、何故か千えるまで残っていた。
どうしたのだろうか。
俺がそんな風に思っていたら、千えるが話しかけていた。
「策也さん。隠しているようですが、大丈夫ですか?」
「大丈夫?何の話だ?」
魔力は常日頃から抑えているし、今魔力が減っている事は誰にも悟られていないはずだ。
みゆきには話してあるが、そこから話が広がる事はまずありえない。
だとするなら、千えるはなんの事を言っているのだろうか。
俺には分からなかった。
「ドリアードの能力の事です。ドリアードは森が無くなると死にます。それは能力によって作られた森が本人そのものだからです。つまり能力によって作った作物は策也さん本人って事ですよね?この数はその森に匹敵する量ではないでしょうか?」
ドリアードの能力で収穫できた作物の量は、四阿会議の終わりに伝えておいた。
「確かに千えるの言う通りだよ。でも俺が並みじゃないのは知ってるよな?」
「それは知ってます」
「だから命に影響するなんて事は全くないよ」
「でもそれ以外に何かがあるんですね?」
俺はやっぱり日本人だからさ。
ハッキリと『問題は無い』って、嘘は言えないか。
「策也は大丈夫な気がするのだ。仮に何かあっても、あたしももちろん皆で助けるのだ」
七魅は作業をしながら、こちらの話に入ってきてそう言った。
なんか七魅にそう言われると救われた気持ちになる。
そうだよな。
きっとみんな助けてくれる。
「それは私も確信していますよ。ただ問題があるのなら、一応話しておいてくれたら嬉しいなと‥‥」
「そうだな。でも情報なんてものは何処から漏れるか分からない。千えるが此処にいる事も、望海が此処にいる事も、そしてこの場所だっていつかはバレるかもしれない。でもできるだけそうならないようにするのも大切だとは思わないか?」
情報を共有する事は大切だ。
でも今はまだ、今まで通りやれると確信している。
だから話さなくてもいいよな。
「分かりました。ただ、皆さん今まで通りの策也さんを求めてくるでしょう。無理な時は言ってくださいね」
「そんな事があったらな」
千えるはよく気が付くし優しいね。
所属する国も違うんだけどさ。
いやホント、あの時出会えた事に感謝だわ。
「それでは失礼します」
千えるは立ち上がり、そう言って笑顔を残して去って行った。
さてしかし、現実問題なんとかはしないとなんだよな。
「策也?骨は折れてもまたくっつくのだ。そして折れる前よりも強くなるのだ」
「確かにな‥‥」
七魅には分かっているようだな。
俺の今の状態が。
でもそうだとしたら、俺は更に強くなるために今の状態になったとも考えられるのか。
「今の策也ならあたしの付けてるベルト、役に立つのだ。返すのだ?」
「いや、そのベルトは七魅に合ってるからな。でも、俺もアイテムで強化する事ができるか。七魅サンキュー!やる事を思いついた。ちょっと行ってくるよ」
「あたしの力で良ければいつでも貸すのだ。頼ってほしいのだ」
「おう!必要な時は必ず言うよ」
俺は立ち上がった。
「じゃあ行ってくる!」
「無理せずなのだ」
七魅の笑顔を見てから、俺は魔界の何もない場所へと転移した。
「菜乃と妃子。出てきて妃乃になってくれ」
「何をするのです?」
「まだ寝てたのね」
俺は異次元収納から悪魔召喚用のクリスタルを取り出した。
「これで悪魔を召喚してくれ」
今の俺では神クラスが召喚できない可能性がある。
でも妃乃なら、佐天以外で今召喚できる最も強い悪魔が召喚できるはずだ。
「今の策也タマには倒せない悪魔が出てくるかもなのです」
「その時はお前や妖凛に倒してもらえばいいだけだよ」
「おお!なんか私たちが強くなった気分なのね」
「マウントが取れるのです!」
そう言って菜乃と妃子は妃乃へと合体した。
「全くしょうがないご主人タマなのさ。私が助けてあげるのさ。ひれ伏して懇願するがいいのさ」
ここぞとばかりにマウントを取る妃乃だけど、嫌味は全く感じなかった。
いやマジで助かるからな。
それになんだかんだこいつらの優しさが伝わって来ている。
なんだろうな。
風邪をひいた時にみんなの優しさが身に染みる、みたいな感覚だよ。
千えるにしても、七魅にしても、少女隊にしても、そして妖凛も何か優しい魔力を送り続けてきてくれていた。
「じゃあ頼む」
「分かったのさ。ほらほら最強の悪魔ちゃん出てくるのさ!」
妃乃がクリスタルに魔力を込めた。
もうそんなに強い悪魔は残ってはいないけれど、せめて神クラスのは出てきてくれよ。
そう思って悪魔が出てくるのを待った。
徐々に悪魔が実体化し、間もなく姿を現した。
俺はすぐに邪眼で確認する。
「ベルフェゴールか。まだこんなのが残っていたんだな」
魔力だと完全に今の俺は負けているな。
「俺を呼んだのはお前か?」
「私なのさ」
「女に召喚されただと?クソうぜぇ!」
確かベルフェゴールと言うのは、女への不信感が半端ない悪魔だったな。
ベルフェゴールはいきなり妃乃へ攻撃してきた。
やっぱり悪魔はこうでなくっちゃな。
話せる奴を倒すのも申し訳ないし。
「妃乃下がっていろ!とりあえず今の俺が何処までやれるか試すにはもってこいの相手だ!」
「分かったのさ。危なくなったら助けてやるのさ」
それはやっぱりなんか嫌だな。
さて、どうやって倒すか。
地上なら友愛一発で倒せる訳だが、格上相手に俺の魔法や能力が何処まで通用するかね。
まずはバクゥの目を試してみる。
時は止められ、ベルフェゴールも動かなかった。
これは使えるのか。
ならば俺が負ける事はあり得ない。
ただしかなり魔力の消費があるから、多用は控えないとな。
ウェンディゴの高速移動ならスピードでも上回れるし、アスタロトの先読み能力もあるからイニシアチブは確実に取れる。
魔力が落ちてもやれる。
十分に戦えるぞ。
尤も、クトゥルフやヨグソトースの相手は自信がないけどさ。
元のままでも割と怖かったし。
「ちょこまかと素早い奴め!死ね!」
ベルフェゴールがそう言うと、一瞬霧に包まれ空間の裂け目が俺へと向かってきた。
これは、ベルフェゴールの全てを引き裂く能力か。
コピーコピーっと。
それにしてもこれは怖いな。
当たると確実に引き裂かれる。
生身の者なら確実にご臨終だ。
俺でも空間の狭間でどうなるか分からない。
こんなのに当たるリスクは避ける必要がある。
早めに決めるか。
「エア神通力!」
では流石に動きを止められないか。
チート魔力あってのものだったんだな。
「バクゥの目!からのリア充|爆発しろ《シネ》!」
「うごぉ!」
バクゥの目を解除すると、ベルフェゴールは苦痛の声を上げた。
『リア充爆発しろ』は、自分よりも上手の相手にこそ威力を発揮する。
リア充への妬みがパワーになるからな。
それでも倒し切る事はできないか。
ならばもう一度。
「バクゥの目!からの~!リア充爆発しろ!リア充爆発しろ!リア充爆発しろ!リア充爆発しろ!」
これならどうだ?
バクゥの目を解除すると、一瞬にしてベルフェゴールの体はボロボロになった。
「う‥‥うご‥‥うご‥‥」
ルーガ?ではないな。
まだ生きているのか。
流石に魔物悪魔の中でもトップクラスに位置づけられるだけはある。
次はとどめを‥‥。
そう思ったのだか、ベルフェゴールの魂が何やらとても悲しそうに感じられてきた。
女への不信感はそんなにもあるのか。
そして沢山の女を愛したいという欲求。
なんだろう、転生前の俺みたいじゃないか。
ん?助けて欲しいのか?
一体どうやったら助けられるのだろうか。
俺は心を斜め十五度にして、思い通りに行動してみた。
※ネタが分からない人ゴメンナサイw
『神魔人がー!時間の誘惑にひれ伏せー!』とか言いながら俺は風になった。
いや風ではなくアメーバ状になって、ベルフェゴールを食べる‥‥食べる‥‥。
そして魂までもデイダラボウシの能力で食べ尽くした。
俺の中でベルフェゴールが、俺のみゆきへの愛に触れた気がした。
『まさか、こんなにも幸せな結婚生活があるとはな‥‥』
ベルフェゴールの魂が浄化され、俺の中に取り込まれていった。
やはり可愛いは正義だよな。
みゆきのおかげで俺はまた強くなったよ。
そしてベルフェゴールまでもが救われたんだ。
更に魔石もゲットしたし、とりあえずこれで目的は達成された。
ノリで行動するのも偶にはいいかもね。

俺は早速魔石で超再生のベルトベルフェゴールバージョンを作った。
そして俺は一旦生身の体へと戻ってからベルトを付けた。
「おお!結構魔力が高まってきたぞ!」
この俺がまさかアイテムに助けを求めなければならなくなるとはな。
思ってもみなかったが、いつクトゥルフと戦わなければならない時が来るかもしれない。
できる限りの準備はしておかないと。
俺はオリハルコンの体へと変化した。
この時超再生のベルトは自分へと取り込む。
こうして一体化しておく事で、体がバラバラにされても効果は持続させられるのだ。
失う心配もないしね。
それから俺はすぐに暗黒界へと行く。
理由は温泉に入る為だ。
ベルフェゴールの魂を取り込んだのだから、温泉でのパワーアップが可能のはずだ。
でもあまり期待通りとはいかなかった。
ベルフェゴールは既に限界に近い所まで強くなっていたようだからね。
それでも多少は強くなれたので、一年前くらいの強さには戻ってこられただろう。
しかしこれでもクトゥルフ相手にはまだまだ足りない。
何かもっと強くなる方法はないだろうか。
俺はふと転生前に読んだある小説を思い出した。
それは俺の妻が趣味で書いていたファンタジー小説だ。
主人公はとても魔力が小さくて、魔法学園では完全に劣等性として扱われていた。
でも異世界の知識を元に武器を作り、繊細な魔力コントロールを使って学園の中心人物へとのし上がっていく話だ。
武器と魔力コントロールか。
今までは膨大な魔力によってそんな事を考える必要もなかったけれど、強くなるにはそういう方法もあるはずなのだ。
繊細な魔法に関しては、小さくなる事ができる俺にとっては容易い。
後はそれを元の体の大きさでもできるようになればいいだろう。
それと武器か。
魔力をストックしておくのはいいかもしれない。
異次元収納にはいくらでも置いておけるからな。
魔力をためておくなら、やはり硬度の高い宝石な訳だが‥‥。
金集めの時に結構集めたんだけど、九割くらいは換金しちゃってるんだよねぇ。
まあ金はあるから買い集めるか。
魔力をためるのは、みんなに『これは魔力の特訓だ!』とか言ってやらせる事にしよう。
こうして俺は、弱くなってしまった魔力を埋める為に色々と対応するのだった。

「くあぁー!疲れたー!」
「どうしたの策也?えらく疲れているみたいね」
夕方の四阿会議まで、俺は魔力を繊細に扱う為の特訓をしてきた。
小さい体なら楽勝だけれど、それを標準サイズの体で行うのはかなり大変だった。
俺は結構上手くコントロールできている方だと思っていたけれど、実際特訓してみてまだまだ無駄がある事に気が付いた。
それはそれで大きな収穫だな。
「クトゥルフとの戦いはいずれあるだろうからさ。少しでも勝利の可能性を高めておきたくてね」
「大丈夫じゃないの?みゆちゃんもまた強くなっているみたいだし、策也もなんとかなるって言っていたわよね」
「まあな。でも勝率九十パーセントでも十パーセント負ける可能性があるならそれも埋めておきたいんだよ。そんな訳で総司と千えるにもお願いがある」
丁度今、総司と千えるもガゼボにやってきた。
更に金魚と洋裁もやってきて、これで一応現在の四阿会議メンバーは揃った。
七魅は既にここに常駐しているからね。
「お願いですか?」
「お願いってなんですか?」
「ちょっと俺のポケットマネーを渡すから、それでダイヤかルビーをできるだけ買い集めてほしいんだ」
「一体何に使うんですか?」
「魔力をためておこうと思ってな。いざって時の為の保険だ」
千えるにはこの意味が分かっちゃうんだろうな。
一瞬だけ表情が暗くなったのが分かった。
でもすぐに笑顔で答えてくれた。
「分かりました。できるだけ安く仕入れられるよう頑張りますよ」
「おう!助かる」
「じゃあ此花商人ギルドの方でも集めてみますね」
「頼んだ。それで集まった宝石なんだが、それに魔力をためてもらいたいんだが、『特訓だ!』とか言ってみんなに頼んでいいか?リン?」
流石にこの話は不審に思うかな。
本来の俺がやれば簡単にためられるだろうしね。
みゆきに頼むべきだったかなぁ。
みゆきにだけは既に弱くなっている事を話してあるし。
俺はみゆきにだけは隠し事をしないのだ。
他にも少女隊プラス妖凛は知っているんだけどね。
「‥‥そう、分かったわ」
「七魅、アルカディアの方でも頼めるか?」
「分かったのだ。みんな普通に協力してくれると思うのだ」
「そうか」
なんだろう。
もしかしてもうみんな知っているのだろうか。
そんな事分かる奴らじゃないよな。
「策也さん、困った時は協力なんだよ!」
「だね‥‥自分は怠い事はしないけど‥‥」
『策也タマ、バレてはいないと思うのです』
『でもみんな普通じゃない事は分かるのね』
『そうか‥‥』
「よし!それらは頼んだ!じゃあ夕方の四阿会議を始めるぞ!」
俺はいい仲間を持ったな。
何故か妖凛が俺の首をきつく締めるのだった。

そして夜。
食料が市場に出てくるという話は、有栖川領へ向けてしっかりと発信されていた。
にもかかわらず、村を襲う者たちは現れた。
実際に略奪が収まるまでには、多少時間もかかるのだろう。
でも出荷が始まれば、村を襲ったりする者もいなくなるはずだ。
俺はそう考えて、この件に関してはこれ以上の対応は行わなかった。
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