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世界の大改革!共存の世界へ?

バクゥを倒した後、俺は当然魂と死体を回収した。
そして精霊たちに感謝される中人間界へと戻って来た。
精霊界はかなり傷ついていたけれど、生きた世界だから長年かけて修復されていくらしい。
いずれはこの辺りでも精霊魔術は使えるようになるだろう。
今すぐは無理だけどね。
戻って来た俺は、まず蟻地獄になっている部分を妖精魔術を使って塞いだ。
そしていくつかの魔石も使って誰かに壊されないように封印と意識阻害もしておいた。
これでほぼ精霊界に迷い込む人はいないだろう。
魔界の扉はそのまま残しておいた。
これくらいは有栖川にやってもらおう。
こんな危険な状態を放置しておいたんだから、それくらいはいいよね。
その後町へと入ってみたが、人はおらずほとんどが砂の山になっていた。
「ジャミルの町か。もう千年以上人が住んでいなかったみたいだな」
しかし三日後、フウタンの町についてからギルドで調べたら、ジャミルの町が全滅したのは魔王が四度目の復活をした二百六十二年前だった。
おそらく精霊の加護を受けられなくなって退廃が進みまくったか。
いやマジで精霊界救えて良かったよ。
精霊界を救って良かった事と言えばそれだけではなかった。
俺たち四人にお供が三匹?
皆精霊の加護を強く受けられるようになっていた。
一言で簡単に言うと、精霊魔術の威力が倍になりましたー!
一番影響を受けるのは風里かな。
環奈は闇魔法が主流だし、俺の大技も光魔法や闇魔法だし、みゆきは基本的にクラーケンの力を借りているわけだし。
それと今回の事は再び魔法通信ニュースとしてアップする予定だ。
また風里の人気が上昇しちまうなぁ。
しかし俺の強さがバレるのは嫌なので、今回もリンに押し付けてしまおう。
なんて思ったのだが、リンは断ってきた。
流石に今度ばかりは事態が大きすぎるか。
そこで俺は神武の国の神武天王に頼まれたという体で発表した。
俺が放った魔法は大聖がやった事にしておく。
当然アップは捨て垢で。
そのうちこの垢、謎の報道記者とか云われるようになりそうだな。
まあパーティーメンバーに記録担当がいるとか、メンバーで一番活躍していない此花策也がやっているとか言われてはいる。
当たってるじゃねぇか!
こういうのはハッキリしていないなら大丈夫だよね?
そういう事にしておこう。
予想通り風里の人気は上昇し、環奈までファンができた。
みゆきの事は、俺同様できるだけ隠した。
攻撃は神武の国の警察予備隊がやった事にしておいたから問題はないだろう。
これで神武の国の強さも過大にアピールできたし、抑止効果もより期待できる。
全てが上手くいったと言っていいと思う。
しかし上手く行きすぎるとそれに反発する勢力も出てくるわけで、俺はまた悩まされる事になった。

有栖川は、オーガの里の襲撃とバクゥを放置していたという不祥事が立て続けに明るみになった事で、発言力を失っていた。
これをチャンスと見るのは、もう一方の勢力伊集院である。
この機に自分たちの要望を通してしまおうとするのは、当然の事だった。
神武大聖の元に、伊集院の大使館大使である『|英賀谷海戦《アガタニカイセン》』が話をしにやって来ていた。
「話とは一体なんだ?」
「はい。実はドラゴン王国について相談したい事があるのです」
また余計な仕事が増えそうだなぁ。
「で、その内容は?」
「はい。ドラゴン王国にも大使館を置きたいのです」
大使館ねぇ。
この世界では概ね仲が悪い国同士でもない限り、各国首都に大使館は置いてある。
神武の国にも各国置かれる予定で、大国と近隣国は既に業務を始めていた。
逆に神武の国からも大使を派遣しているはずだが、任せているのでよくは把握していない。
使いたい時に使えればいいだろう。
俺はなるべく政治にはかかわらないのだしね。
「決定権は俺にはないからな。話はするが難しいと思うぞ。大使館を置くって事はそこに行く道も作れって事だろ?」
「そうですね。だいたいの場所からおそらく半分は伊集院領内だと思われますし、道を作るのなら協力はいたします。それとできれば黒死鳥王国、空中都市バルスもと思っています」
面倒な事要求してくるな。
国自体実は存在しないのになんて要求を‥‥。
ただの隠れ里と妖精が住んでるだけの場所。
さてどう対応しようかねぇ。
「黒死鳥王国と空中都市バルスは正直言うとただの戦力だ。黒死鳥王国はこの世界にある隠れ里の一つに戦力としての協力を頼んでいるに過ぎない。バルスに関しても似たようなものでアレはただの戦艦だ。船が領土の国なんて聞いた事もない。もしも大使館を置くなら、まずは国と認められる体を整える必要がある。意味は分かるよな?」
おそらく伊集院は、それぞれ各個に何かしら話がしたいのだろう。
だから窓口となる場所が欲しい。
そして人間以外のものが結託するのを阻止、或いは一部の取り込みを狙っている。
今は七魅や妖精霧島、或いは誰だかわからない黒死鳥の王に連絡を取る術もない。
これは連絡手段を得る為の交渉。
「確かにおっしゃる事は尤もですね。ではとりあえずドラゴン王国だけでもなんとか話してもらえませんか?他は他国との相談が必要になります」
「それはドラゴンの国をこの神武同様認めると考えていいのか?スバルのような自治区ではなく、あの山の領土をドラゴン王国として認めるのなら可能性はあると思うが」
正直直接話せる環境ってのは無い方がいいんだよな。
ドラゴンは頭は良いはずなんだけど、こういう国家運営や外交なんて素人なわけで、コロッと騙されて変な事をしかねない。
俺だって七魅に関しては上手く乗せてここまでコントロールしてきた節がある。
余計な事を考えないといけなくなるし、争いのネタにもなりそうだ。
「山の領土ですか。ドラゴン王国のある山は伊集院と島津の間にありますから、半分は我々の領土と言いました。しかし事実上越えられない山の統治は不可能です。だから既にドラゴン王国の領土として問題ないのではないでしょうか?」
「それだけじゃ駄目だな。正式に認めてもらわないと意味がない。神武の国同様、王にはゴールドカードを発行し領土を与える。そうだ!越えられない山は事実上誰の領土でもないとするなら、全部ドラゴン王国の地とすればどうか?それができるのなら炎龍七魅王を説得しよう」
こりゃできるわけないよね。
この流れで上手く断れないかなぁ。
だいたいドラゴンやオーガ、或いは獣人や多くの魔物も含めて、仲良くしたいなら自分たちで開拓すればいい。
尤も、ドラゴンとの話し合いとかできるヤツがどれくらいいるかは知らないけれど、おそらくほとんどいないはずだ。
「その場合、当然山のドラゴンが人間に危害を加えるような事があれば、責任はドラゴン王国が取ってくださると?」
しまった!
俺はなんて馬鹿な事を言ってしまったんだ。
統治できなければ領土なんて持つべきじゃない。
それは色々な理由でマイナスになるんだ。
持っている山が崩れ誰かの家を壊せば、それは山の持ち主の責任にもなり得る。
無茶を言って話を終わらせようとした作戦は失敗か。
よく考えたら俺だって外交とか政治とか素人だっつーの。
異世界から来たちょっと悪知恵の働く普通の人間なんだ。
「ではドラゴン王国のある山だけでいい。その領有権と王国としての存在を認めてゴールドカードを発行できるのなら、説得してみよう」
「他の黒死鳥王国、バルスの妖精王国もそのように考えてよろしいでしょうか?」
まだ言ってくるのかこいつ。
そこは諦めてくれよ。
妖精や黒死鳥をまとめて味方に付けられるチャンスを作る為か。
でもそれはどの国に対してもそうなるんだぞ?
それは争いの火種にもなりかねない。
「その場合はエルフ王国スバルにも正式に領土を与えると考えていいのか?あそこは既に大使館も置いているが、やるなら同じにするべきだろう。それにそうなるなら、ドワーフ、オーガ、獣人だって領有権を認めるべきだ」
せめてもの抵抗。
この交渉はどう考えても俺の負けになる可能性が高い。
窓口なんてわざわざ作るべきじゃないのだ。
いや、最初から人間以外はいずれは取り込むか潰すかの二択であり、この神武の国だってとりあえず造られたものに過ぎない。
だったら取り込める可能性があると思わせておく方がマシなのではないだろうか。
生き残る為には。
「それも検討しておきます。我々は代表の皆さんと直接話をして仲良くしたいだけなのですよ。他意はありませんから」
いやいやいや、それは嘘でしょ。
仲良くしたいの意味が別な気がするのですが?
どうせ今のままならいずれ人間は『我々』人間ではない者の排除を考えるんだ。
その前に話して分かり合える可能性を作るのは間違いじゃないのかもしれない。
それが争いの火種になるとしても。
「分かった。そう伝えておく」
この後どうなるかは世界会議次第か。
さてどうなる事やら。
部屋から出ていく海戦の背中は、なんだか大きく見えた。

一週間後、西に向けて旅を続ける俺たちは、有栖川領内のタギルの町へ来ていた。
ここは温泉観光地であり、俺たちはしばらく旅の疲れを取る事にしていた。
まあそれは建前というか、これからの重労働を前にしばしの休憩といった所だろう。
ようやく世界会議に結論が出たらしく、海戦が再び大聖である俺の元を訪れてきていた。
「結論から言いますと、それぞれの種族統治の国を全て認める結論となりました。人間と全ての知性ある者が共生できる世界に一歩近づくことになります」
うわぁ‥‥マジかよ。
認めるって事はそこに何かしらそれ以上の利益を考えているに違いないのだ。
伊集院の人間がなんのメリットもなくそんな綺麗ごとを言うなんて俺は考えられない。
「具体的にはどんな風になるんだ?」
俺の質問に海戦が順番に話していった。
まずエルフ王国スバルをエルフ全ての国とし、その周りを領地とする。
他のエルフ王国は少なからず人間側の思惑に取り込まれている所があり、今後それら自治権のある町は、人間側の意向にそってエルフの多いただの町として扱っていく事になる。
既にそれぞれの町のエルフの代表には話が通っているらしく、了承されているらしい。
まあかなり強引に説得したのだろうが、個々では人間に逆らえなかったと言った所だろうか。
納得いかないエルフに関しては、おそらくエルがスバルで受け入れていくのだろう。
こうして人間のやり方に反発するエルフは一ヵ所に集められていく事になる。
とはいえエルが俺たちに助けを求めていなければ、事実上エルフは各大国に取り込まれていたわけで、スバルだけでも残ったのはマシだったと言えるかもしれない。
ドワーフの町は世界に一ヵ所しかなく、有栖川領内にある町『パナ』とその周辺を領地として提供する事になった。
オーガの町は、先日助けた曙を町にしたらという案もあったが、愛洲は既に神武国を味方に付けていると見られており、大国の意向で却下された。
結局中級国家の御剣が領地を提供し、既にある里を町にして、オーガの代表国とすることにした。
そこにオーガ全体の意思は当然無いわけだが、人間はこの町のオーガの意思を全オーガの意思として扱う事になる。
ちなみに町の名前は『東雲』だが、王族の東雲とは全く関係が無いという話。
獣人には、『|小鳥遊《タカナシ》』が領地を提供する。
そもそも獣人の多くは南の大陸に住んでおり、他の大陸で里の確認がない事から決定された。
既に裏では両者関係もあったようで、話はスムーズに決まった。
町の名前は『牙』である。
次に妖精王国だが、バルスを飛鳥上空ではなく別の所に移動し、そこに領地を持つよう数日前から話がきていた。
俺たちは相談して、有栖川の退廃した町ジャミルをそのままくれと言ってみた。
ここは精霊の加護が無く、精霊魔術が使えない。
それが逆に妖精には好都合で、人間が力で何かしようとしても多くの攻撃魔法を封じる事ができてしまう。
それに妖精が此処に住めば、砂漠化したこの辺りも一気に木々が茂る場所へと復活するだろう。
精霊界に行こうとするバカも防げるし色々と考えてここを要求してみた。
尤も、一番の理由は『ここには妖精と友達契約ができる良い人間にしか住めない』って事なんだけどね。
ほとんどの国は大使館を置く事を断念するだろう。
火も使えない、水も魔法で出せない中で暮らすとなると、普通の人間なら逃げ出すんじゃないかな。
妖精の町だからほとんど森だし、一応防壁で囲ったりはする予定だけれど、人間が文化的な生活を営める町にはなるわけがないのだ。
精霊の加護が受けられない場所も使いようだよね。
次にドラゴンだけど、フレイムドラゴンの里は、人間が行き来できるようにして解放し『フレイムドラゴン王国炎龍』とする事になった。
ただ、普通に解放するつもりはない。
そこはこれから俺たちの工作が始まる。
それよりも驚いたのは、ドラゴンには種類があって、それぞれに国を持たせるという話になった事だ。
フレイムドラゴン『炎龍』以外に、『氷龍』『翼龍』『雷龍』『爆龍』『黒龍』『光龍』などが集まって生活をする種族なので、話が付けばすべて領土を提供するという話になった。
住む場所は人間が越えられない山だったりするので、特に提供しても領土を譲った感覚にはならない辺り、この決定がされたのだろう。
それに九頭竜が強く求めたらしい。
しかも既に三種のドラゴンと話がついているようだった。
それぞれ国の名前は、『アイスドラゴン王国氷龍』『アースドラゴン王国爆龍』『ダークドラゴン王国黒龍』とする。
さて最も問題なのが黒死鳥王国だ。
知能が高いとはいえ、ドラゴンに比べると好戦的でまともに話ができるのは五十歳を超えた個体だけだ。
例外もあったけれど、普通には難しい。
我々には説得ができなかったという事で、後日代表者に直接会わせるから自分で説得してみてくれと伝えた。
会わせた相手は爺さん姿の環奈なわけだけど、当然説得できるわけもなく、結局黒死鳥王国は神武国の預かりとなった。
もうむしろ神武が黒死鳥王国みたいなもんだね。

この話を聞いてから黒死鳥王国が神武国の預かりと決定するまで、俺たちは『炎龍』の町の新たな建設と、ジャミルの町の復興に務めた。
「まず、今のドラゴンの里から少し離れた山を掘って、同じような里を作る。そこへ島津領からトンネルを掘って繋げればオッケーだ。今の里は守る」
だって俺がずっと住みたいと思うくらい素晴らしい場所なのだ。
こんな所を人間が大勢押し寄せるような場所にはしたくなかった。
作業は主に環奈に手伝ってもらった。
魔素の濃い場所での作業は普通の人間にはできないからね。
みゆきは何故か大丈夫だけれど、仕事の内容からやはり環奈に手伝ってもらう事にした。
環奈に岩山を三日月刀で斬ってもらい、その岩を俺が回収する。
岩山の中には鉱物資源も少しあったりして、作業分くらいの利益は上げられただろう。
掘った所の中心にドラゴン王城を建て、一応住みたい人は受け入れられる体制を整えた。
ただ、こんな所に住みたい人なんているのかね。
ドラゴンと友達になりたい冒険者はくるかもだけど、ギルドを置くかどうかも怪しいものだ。
どうせそんなに人も住みそうにないし、城より奥は全部森にしてもいいか。
そこにドラゴンがそのままの姿で休んでいれば、此処が新しく作られた場所ってのもバレないだろう。
ついでにその地下に魔法実験場でも作っておくか。
自分の魔法がどれくらいの威力があるのか把握しておく必要もあるし前々から欲しいと思っていたしな。
この山の岩盤地下なら結界を張ればある程度耐えられそうだし。
そんなわけで俺は、町のついでに森と地下実験場も作っておいた。
ドラゴン王国炎龍ができたその後は妖精王国に取り掛かる。
ジャミルの町を妖精魔法で作り直す。
五百人ほどの妖精に来てもらって、町とその周辺を緑生い茂る場所へと変えてもらった。
そして男女五体ずつ新たに人型ゴーレムを作って妖精城を任せる。
妖精大王に会いたいという人が現れたら、俺に連絡してもらう。
しかし結局この魔界の扉はこちらで処分する事になったか。
国家として魔界の扉は速やかに解体しなければならないわけで。
妖精集めてやればすぐなんだけどね。
こうして世界が大改革されたわけだが、これが良かったのか悪かったのかは今の俺には分からない。
人間とその他の種族が仲良くする為には必要だったのだろうか。
でもこれで神武国だけが人間以外の国ではなくなってしまった。
なんとなく神武国に集まりつつあった力が、飛散して何処かに行ってしまうような感覚を覚えた。
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