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暗黒界の冒険も終盤!と疫病対応

今から十二年前の話。
神武大聖が南の大陸の戦争に入った直後だった。
『まさかフルバーストメテオが通じない奴が召喚されてしまうとは‥‥』
『痛いなぁ。でもあんたが俺を召喚してくれたんだよな。何?なんで俺を召喚したんだ?』
『世界の覇権争いには、力が必要でな』
『そうなのか。別に協力してやってもいいぞ』
『本当か?』
『だけどそれは、あんたが死ぬまでだ』
『確か術者が老衰死すれば、お前たちはこの世界に残る事になるんだったな』
『そうだな。そうなったら俺が、あんたの代わりにこの世界の覇権を取ってやる』
『いやしかし‥‥』
『それが嫌ならさっさと俺を暗黒界に返せばいいさ。ただしその時はこの辺り一帯を破壊しつくして帰る事にするがな。さっきの攻撃は痛かったよ。ははははは!』
『ちょっと待ってくれ!俺が死ぬまでは協力してくれるという話だったな』
『ああ協力しよう』
『しかし隠さずに言えば、お前に後を託したくはない。そこで賭けをしないか?』
『俺にメリットはなさそうだが、どういう賭けだ?』
『五分の条件でやれる賭けなら何でも構わない。ただそれに俺が勝ったら、おとなしくいう事を聞くか、帰ってはくれないか?』
『ふむ‥‥お前は王様なのか?』
『ああそうだ』
『じゃあ国を持ってるんだよな』
『もちろん』
『だったらその国の規模を十二年間守る事が出来たら、俺はこの先ずっとお前の国の王に従おう。守れなかった場合はお前が死んだ時俺が後を継ぐ』
『国の規模はどうやって比べるんだ?』
『税収でどうだ?計算方法は先に提示しておいてもらうがな』
『分かった。約束だぞ』
『約束は守る。ただし俺はお前を守り、お前が俺を暗黒界に送り返さないように見張る必要がある。十二年の間はその条件の中での協力になるぞ』
『それでいい』
今年は約束の年だったが、十二年になる直前に有栖川王は老衰死したのだった。

「みんな下がれ!とにかくめいいっぱいだ!こいつは小鬼嘆よりも更にヤバい!」
俺たちは暗黒界で再びヤバそうな奴に出くわしていた。
ゾンビ、小鬼と来て今度はゾンビの小鬼かよ。
邪眼で確認すると、そいつは『麻布十番』だった。
麻布十番と言えば、転生前の世界では六本木のはずれといったイメージがある場所だ。
駅ができてからは雰囲気も変わったけどね。
祭りとか行った事があったよなぁ。
ってなんの話だよ!
思い出に浸っている場合じゃない!
つか誰がこんな鬼ゾンビにそんな名前つけてるんだよ!
「アザブジュバン!」
攻撃が襲ってくる速度が速すぎる!
少しでも油断するとマジヤバいが、今回も俺は少し強くなっていて助かったな。
では一気に倒しに行くか!
「海老だもん!」
なんだそれは?
「何!体が動かない!」
邪眼の解析でようやく分かったが、『海老だもん』は自分の動きを止める事で相手の動きも止める能力だ。
そして『アザブジュバン』は体を消滅させ魂を浄化し、更にレベルも下げて魂を転送する能力。
順番に強くなってやがる。
つか体が動かない状態で『アザブジュバン』を食らったら俺はツミなんじゃね?
麻布十番の口が動き始める。
瞬間移動魔法でタイミングを合わせられるか?
或いは俺、こんな所でアッサリ死ぬのか?
(ツンツン)
妖凛が俺を突いた。
動ける!
そうか、誰かに触れられる事でこの能力は解除されるようだ。
「アザブジュバン」
俺は紙一重でそれをかわした。
「妖凛助かったぜ!ちんたらやってたらこいつはヤバい!全力で行くぞ!」
まずはアエーシュマの「血塗られた剣」で牽制し、いつも通り「エア神通力」で動きを一瞬でも止める。
「絶対領域」からの「オリハルコンミサイル」と「微レ存」からの「リア充爆破しろ」をぶち込んで、更に「神の領域」から「最強神天照降臨」だ。
そしてセーレの能力、「盗み」と「運送」で麻布十番を引き寄せ最後は‥‥。
「ダリアぱーんち!」
これでどうだ?
「やっぱりまだ生きてるよ!」
俺は麻布十番に覆いかぶさった。
妖凛も一緒になって食らいに行く。
クッソ、結局こいつも食う事になるとは‥‥。
おっ!こいつ影移動もできたみたいだな。
下手すると少女隊は殺られていたかもしれない。
俺は妖凛と一緒に麻布十番を食べ尽くし、元の姿へと戻った。
「ふ~‥‥」
不味い!もう一杯!
とか言わないよ。
もういいよこいつら。
魂だけは確保しておいた。
やはり徐々にパワーアップは押さえられているな。
そろそろ食うのは控えた方がいいかもしれない。
できるだけ強いのを食った方がお得感がありそうだしね。
「妖凛には助けられてるな。ありがとう」
人の姿に戻っていた妖凛だったが、『コクコク』と頷いたあと顔を赤くして、再びミンクのマフラーに戻って首に巻き付いてきた。
「策也タマ又変なの食べたのね」
「食べる以外に倒す方法が無かったんだよ」
無い訳じゃない。
麻布十番がやろうとした手を使えば逆に勝つ事はできる。
『海老だもん』で動きを止め、『アザブジュバン』で屠ればいいだけだ。
でもそれだと魂ゲットできないし。
ただ、三体食ってだいたい魂の飛ばす位置が分かってきた。
おそらく手元に魂を飛ばす事も可能だ。
『アザブジュバン』で魂のレベルを下げるのは勿体ないから、使うなら『簡単じゃないか』か『訴えてやる』がいいだろうな。
しかし能力の名前なんとかならなかったのかね。
別に言わなくても能力は使えるんだけど、やっぱ言った方がそれっぽいよなぁ。
麻布十番だけなんとなくフランス語なのもどうなんだろう。
『アザブジュバン』は『あ元気だよ』で、『海老だもん』は『もちろん』という意味に聞こえるらしい。
どうでもいい話だけどね。
下がっていた皆がようやく集まってきた。
流石に思いっきり下がっていたな。
それで正解だけどね。
「よく倒せたな策也。凄いぞ!」
「しかしいい加減嫌になる戦いじゃの。同じような敵がまだ続くのじゃろうか」
「あんなのはもういないと思いたいのだ」
そうだな。
そろそろこの流れも終わりそうな気がする。
だけどこの先は、更に強い奴がいそうなんだよね。
暗黒界だよ?
闇とは言え神の世界だよ?
ただなんとなく大丈夫な気がするんだよな。
そして暗黒界の旅自体も終わりに近づいているような気がした。
尤も、戻る方法はまだ見つかっていないけどね。
「多分そろそろこの冒険も終わるだろうし、あんなのはこれで最後な気がするよ」
「死んで冒険が終わったりせんじゃろな」
「さ、策也がいるから大丈夫なのだ」
人間界も大変そうだけど、もう少ししたら戻れると思うからみんな待っていてくれ。

そんな人間界では、やはり問題が起こってますよー!
大帝の俺は今日もガゼボで頭を抱えていた。
「これ、どう考えても有栖川の仕業だよな」
「新しい王になって本気で動き出したって所でしょうか」
「旧神王はこの世界の人間を全て抹殺するつもりなのかしら」
「それはないよ。弱肉強食だけじゃ強者は生きていてもつまらない。適者生存だからこれもおそらく覇権を取る為の作戦だよ」
人間界で起こっている問題。
それは疫病だった。
この世界だと病気は簡単に魔法で治せるわけで、普通はあり得ない事だ。
だけどそれは普通のヒーラーでは治せず、徐々に広がりを見せていた。
俺なら治せるんだけれど、流石に町を巡りながら全員を治すなんて無理だし、これは治ったとしてもすぐに再び発症した。
明らかに人為的。
ウイルスなのか菌なのかは知らないけれど、誰かが町に持ち込んで撒いている。
人工病原体とか、何処の陰謀論だよ。
でも実際にそれは行われている。
「みんなー!動き出したんだよー!策也‥‥大帝さんの言った通りだったんだよ」
「やっぱり来たか」
「病気の特効薬を、有栖川商人ギルドに登録のある店舗で販売するみたいなんだよ」
普通薬なんてそう簡単に作れる訳がない。
チートな俺ですら多少作るのに時間がかかった。
結構な魔力も必要としている。
それをいきなり販売できる時点でおかしいんだよ。
千えるもガゼボにやってきた。
「千える。エルに頼んであった薬の量産はできそうか?」
「エルフでもなかなか数を作るのは難しいみたいですよ。もう少し時間がかかるそうです」
今回の薬作りには、高度な魔法を必要とする上に、かなりの魔力を消費する。
俺一人じゃ此花領内だけでも救うのは難しい。
そこで魔法に長けたエルフに量産を依頼した訳だが、大量生産はまだ難しそうだった。
「仕方ない。策也に暗黒界で作ってもらって、それを異次元収納経由で人間界に持ってくる」
「そんな事できるの?」
「今策也は戦闘を終えたばかりだし、数には限界もあるけどな。ただ俺が作るより二十倍は早い」
あっちはあっちでかなりギリギリだけど、こっちもギリギリだから仕方ないよね。
「策也さんも大変なんだよ」
「僕たちじゃ対処しきれない問題が多すぎますから」
「それは仕方ないわよ。だけどできる事は私たちでやらないと、策也にばかり頼ってちゃダメよ」
「麟堂様のおっしゃる通りですね。私たちにもできる事はあるはずです」
「わたしも協力するよー!薬、わたしの場合はポーションになっちゃうけど、作れそうだよ」
みゆきはそう言いながら、沢山のポーションが入ったケースを抱えてやってきた。
得意分野が少し違うから不安はあったけれどやってくれたか。
「助かったよ。早速病人で試してみて効果を見よう」
この世界じゃ治験もクソもあったもんじゃないな。
とりあえず患者で試していくしかない。
ただ副作用的なものもほぼあり得ないので、この世界ではこれでいいのだ。
「それじゃそのポーションはナンデスカの町で試してみるわね。薬の方は総司と千えるさんに任せるわ」
「オッケー!」
「承知しました」
リンはみゆきからポーションを受け取ると、直ぐに転移ルームへと歩いていった。
「それじゃ俺は策也と一緒に薬の作成を開始する。ミケコには策也の方から病原体をばら撒いている奴らを探すように伝えてあるが、人手が必要なら頼んでいいぞ」
「金魚は兎束経由で探りを入れてみるんだよ」
「僕は中央大陸の薬の搬送を手配します。瞬間移動魔法の使える人は此花防衛部隊から借りるので大丈夫です」
「私は日置や陽明と話をして、そちらに回す分を検討しておきます」
「それでは一度解散だ」
こうして俺は一人ガゼボに残って延々と薬作りに没頭するのだった。

四日が過ぎた。
疫病はまだまだ抑える事ができなかった。
病人が増えれば輸送も滞り、農作業もできなくなってくる。
「魔界で農業をやっていて正解だったな。これはかなり収穫量が減るぞ」
「タイミングがいいのか悪いのか分かりませんね」
「それで千えるさんの方はどうですか?薬足りそうですか?」
「日置は伊集院が対応するみたいでとりあえずは大丈夫そうです。陽明は必要数も少ないですから問題なしですね。有栖川領は病人が少なくて問題無し。ですから重病者優先で乗り切れそうです」
思ったよりも千えるの方は大丈夫そうだ。
しかし‥‥。
「中央大陸の方はどうだ?」
「問題は九頭竜領ですね。病人が多くて対応が追い付いていません。隠しているのでハッキリとは言えませんが既に死者も多数出ているようです。そのおかげで回りの国まで病人が広がる始末ですよ」
何故か九頭竜は今回、有栖川の薬を扱わせてもらえていない。
もしかして協力関係を解消したのだろうか。
九頭竜が薬を手に入れるには、九頭竜ギルドが有栖川商人ギルドなり此花商人ギルドと取引して仕入れる必要が出てくる。
しかも領外にでて買う必要がある。
九頭竜領内には他に商人ギルドが存在しないのだから。
なんとかしてやりたいが、自分で自分の首を絞めているのだから助けようがない。
苦しむのは民な訳だし、ちゃんとやってくれよ九頭竜。
かといってこっちからアドバイスとかしたら、意固地になって絶対やらねぇタイプだよなぁ。
富山の薬売り作戦をしておくか。
九頭竜が何もしなければ無駄に終わるが、もしも動いてくれたら素早い対応ができる。
「総司、だったら置けるだけでいいから、できるだけ薬を此花商事で保管しておいてくれ。もしも九頭竜が頼ってきたら直ぐに助けてやれるだろ」
敵に塩を送るなんてどうかとは思うけれど、俺には上杉の血が流れているようだしそれもまた運命か。
上杉謙信は、敵である武田信玄に塩を送ったって云うからな。
「九頭竜を助けるんですか?」
「苦しんでいるのは民だしな。それに近隣国も迷惑している」
本当は助けたくはないんだよ。
助けたからと言って恩を感じてくれる国ではないだろうし、むしろ『面子を傷つけられた』とか言って逆に攻撃さえしてくるかもしれない。
でも目の前で人が苦しんでいたら助けるだろ?
間違っているかもしれない。
前回はそれで失敗した。
同じ過ちを繰り返すのが人だけど、多分それは悪ではないはずだ。
いや、もしもそれによって被害に合う人がいたら、俺はその人にとっては悪なのだろう。
全く王様って辛いよね。
時には悪人となる事を受け入れなければならないのだから。

その頃暗黒界にいる本人の俺は、少しテンションが上がっていた。
「おお!アレは温泉じゃないか?!」
空から見えるそこには、いくつもの温泉があるように見えた。
なんとなくラスボスと戦う前のセーブポイントみたいだな。
温泉で全ステータスを回復させてくれる親切設計なRPGを思い出す。
俺がそう思うって事は、きっとここはそうに違いないのだ。
だったら入っていくしかないよな。
「みんな!せっかくだし温泉に入って行くぞ!」
「いいな温泉!こんな所に来てまで入れるとは思ってなかったぞ!」
「旅行に来たみたいなのじゃ」
「策也!一緒に入るのだ!」
「ちょっ!流石にそれは‥‥」
よくよく考えたら俺以外みんな女じゃねぇかよ。
もしも転生したら『可愛い女の子に囲まれて冒険がしてみたい』なんて思っていたけれど、実は既に叶っていたようだ。
でも実際冒険してみると、案外何とも思わないもんなんだな。
つかこういう時は困るじゃないかよ。
「何も照れる事はないのです」
「みんな魔物だったりするのね」
「いや確かにそうだけど‥‥って賢神は違うじゃねぇかよ!」
「ははははは!甥よ照れるな!私は全く気にしないぞ!」
「お許しも出たみたいなのです。恥ずかしがっては余計に恥ずかしいのです」
「策也タマ。年貢の納め時なのね。温泉にゴーなのね」
「うおー!」
俺は少女隊に腕を引かれ、温泉へと落ちてゆくのだった。
こうして温泉回は始まってゆく。
暗黒界にある地上へと下りると、みんなは服を脱ぎだした。
そしてすぐにスッポンポンだ。
賢神は人間として強くなった訳だし、凄い腹筋をしていた。
いやいやいや見ちゃダメだろ。
「策也タマも早く脱ぐのです」
「手伝ってあげるのね」
「うわー!お嫁に行けなくなるだろうが!」
「騒がしいの。先に入って待っておるのじゃ」
「温泉によって効能が違うみたいだぞ!策也、あっちの温泉に入ろうぞ!」
賢神に恥ずかしさってものはないのか。
手を引かんでくれ。
つか逆の手に重みを感じるんだが‥‥。
「うおっ!妖凛!」
妖凛まで普通に裸だよ。
ゴーレムたちの裸は製造過程で見ていたりするんだけどさ、動いているのと動かない人形じゃまるで違うんだぞ!
ヌード写真よりもエロ動画の方が興奮するんだよ。
しかし俺は何をやっているんだ。
いくつかの思考では人間界での問題に頭を悩ませているというのに、こんなにオイシイ、じゃなかった、こんなに心を削られる試練に身を晒していて良いのだろうか。
でも辛い事ばかりじゃやってられないよな。
生きている意味もない。
ならばせっかくだし、今はこの時を楽しもうか。
「よし妖凛!少女隊をノックアウトするぞ!」
(コクコク)
俺は菜乃にボディプレスをかまし、妖凛が妃子にクロスチョップをお見舞いした。
そこからはいつものプロレスが始まった。
裸だけど気にせず遊んだ。
いやむしろ恥ずかしい恰好になる技を選んでお見舞いしてやった。
そして妖凛も加わっての二対二の戦いは、圧倒的に俺たちの勝利で終わったのだった。
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