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東雲王国と身を削る策也

日本では昔、納税は米で行われていた。
この世界の今の状況を見れば、その価値が痛いほどよく分かる。
金が有ってもどうにもならない。
食べ物だけが必要なのだ。
転生前日本で生活していた頃、食べ物が無くなるなんて思いもしなかったよな。
でも食料自給率の問題はずっと云われていた訳だ。
その意味が今になって心に突き刺さるよ。
ちなみに、米がお金の代わりをする事は他にもメリットがあった。
お金だと使わずに貯めてしまって、経済活動がドンドン鈍化していくでしょ。
でも米はドンドン古くなっていくから、早め早めに使う事になるんだ。
つまりお金が巡るんだよね。
使用期限が決まっているお金と考えれば分かるかな?
そりゃみんな早めに使うしかないでしょ。
だから経済的には良かったという話もある。
何にしても食料というのは大切だよね。

俺は東雲の屋敷へと向かった。
みそぎの部屋にはよく瞬間移動して行っていたが、まずは外にいる盗賊紛いの奴らを追っ払う。
流石に王の屋敷くらいは警備の者もいて、侵入は許していなかった。
「大丈夫か?」
「あんたは‥‥此花策也!帝王!」
帝王ね。
皇と区別する為に皇帝ではなく帝王と呼ばれる事も偶にあるんだよな。
「屋敷には侵入を許してなさそうだな」
「はい。というか此花の帝王が何故ここへ?」
「友人を助けに来るのに理由は不要だろ?」
「そうですか。少々お待ちください。今国王へ此花の帝王が来たと話をしてまいりますから」
「いや別に健在なのが確認できれば‥‥」
「その必要はない!」
俺たちのやり取りを聞いてか、屋敷から国王らしき人物が姿を現した。
「国王様!」
警備兵たちが揃って一斉に頭を下げた。
なるほどやはり国王か。
初めて見るけど割といい感じのおっさんだな。
そこそこ知的な感じはするけれど、国王としての貫禄には欠ける感じがする。
「此花帝王ですな。俺が東雲王だ」
「この町には何度も来ているけれど、会うのは初めてか」
「俺は何度か見ているのだけどな」
そうなのか?
全く覚えていない。
魔法記憶を探れば何処かにいるかもしれないが、おそらく会っていると言っても意識外での事だろう。
例えば町民一みたいな感じで。
「俺はちょっと心配で見に来たんだが、無事そうで何よりだ。それにしてもどういう事だ?ただの盗賊紛いに襲われてこの有様っては?」
「これは面目ない。どうやら我ら東雲の力が通用しない事態が起こってしまったようでな」
「東雲の力?」
この世界の王族貴族は、大抵なにか特別な力を有している。
此花はテイムの能力だったり、織田なら小さくなったり小さくしたりの能力だな。
どうでもいい話だが、織田の苗字は泉黄歴に入る前は「小田」だったらしい。
『小さくなるのだ!』って安易な苗字過ぎるので字を変更したとか。
「もうそろそろ東雲にも限界を感じるし、話してもいいだろう。東雲の能力は『眼中に入らない』というものだ。戦争の対象、攻撃の対象、驚異の対象、そういうものから避ける能力」
なるほどねぇ。
それでこんなに寂れた王都の国でも生き残ってこられたのか。
いや、これもきっと能力の一部なのだろう。
誰もが相手にしないほどに弱く見せる。
なんか転生前の世界の日本みたいだな。
他国の脅威にならなければ、攻められないとか言っていたけどさ。
でもオーガの里の問題のように別の要因が絡んだり、今回のような民の暴走には通用しない訳か。
或いは今回のは隣接国の全てに被害が出ている訳で、拳銃には当たらなくてもマシンガンには当たってしまうと。
やっぱり無理があるやり方だし、限界のある能力と言えるだろう。
「その能力じゃ国は守り切れないよね」
「俺も今日、つくづくそう感じたよ。そこで相談なんだが‥‥」
なんか嫌な予感しかしねぇ。
こんな展開俺は望んでいないぞ?
「東雲の領地を全てお任せする事はできないだろうか?此花帝王の統治が最も優れている事は、この俺にだって分かる」
「いやいや、俺よりも優れているのはいるだろ?伊集院とか皇とか」
「駄目だな」
「何が駄目なんだ?」
「君主の顔が見えない統治もまた、我々と同じで限界があると‥‥此花帝王もそう思わないか?」
姿を晒すリスクが大きすぎるが故なのだが、顔すら堂々と見せられないでは民も不安にはなるだろう。
人は見た目で判断してはいけないとか言うけれど、見て安心できる部分は大きい。
なんだかんだ大切な要素なのだ。
つか言われた事に納得しちまってるな、俺。
「あんたはどうするんだ?」
「俺か。普通に一般貴族として生きていくかな」
「みそぎ、王妃も一緒にか?」
「そう言えばみそぎとは何か繋がりがあるのか?」
やべぇ。
公にできない複雑な事情が絡んでいるんだよな。
話題を変えないと。
「まあ孤児院繋がりだな。そうだ!王族辞めるなら孤児院経営やってみないか?あんたの能力を活かせば安全な孤児院経営ができるんじゃないのか?」
ちょっと無理があったか?
「孤児院か。それは東雲王国の存在意義にも繋がる話だ。上手く行くかどうかは分からないが、やらせてもらえるのならこちらからお願いしたい」
おっと思わぬ反応だな。
つか東雲の存在意義だと?
「もしかして孤児院の為に東雲王国があったとか言わないよな?」
「いや、その通りなんだ。何処からも目を付けられない国が活躍できるのは何かと考えた時、色々な国で追われるような子供を集めるのはどうかと考えたんだ。だからみそぎがいた孤児院には、世界中の曰くある子供が集められていた。どうやら今日、その子供たちは皆殺しにされてしまったようだが‥‥」
東雲王は何とも悔しそうだった。
そういう事だったのか。
無能な統治者なんかじゃなかった。
いや、民からすればそうだったかもしれない。
でもこの世界で、しっかりと役割を果たしてきたんだ。
そして俺はこの人に感謝しなければならない。
何故なら、みゆきが生きているのもきっとこの人のおかげなのだろうから。
第二王国への吸収合併を頑なに反対したのもその為だろう。
いやいや、国家ってのは外から見ているだけじゃ本当の事なんて分からないもんだな。
「じゃああんたには、ショーシィの町に移ってもらう。此処じゃあまりにも国境に近い。今後有栖川との争いも大きくなるかもしれない。孤児院経営に集中してもらいたいからな」
「ああ。全て此花帝王の言う通りにするよ」
こうして東雲王国は、此花帝国へと吸収される事となった。
仕方ないよな。
今の状況じゃもうバッテンダガヤの町が壊滅するのも時間の問題だし。
そんな訳で俺は、町の盗賊紛いの連中を一掃してからマイホームへと戻るのだった。

戻った俺は、早速みたまをみゆきに紹介した。
「おそらくみゆきの姪に当たる子だ。東雲のバッテンダガヤを助けに行った時に拾った」
「可愛いー!凄いよ策也!お手柄だね!」
子供を拾って来てお手柄とはこれいかに。
まあでもみゆきも喜んでくれて良かった。
「ただこの子も当然神の子だからさ、これから更に小さくなっていくと思う。そこでみゆきのそのクラーケンのベルトをこの子に譲って上げてくれないか?」
「もちろんだよ!」
みゆきは多分、最初にベルトを付けて以来一度も外していなかったと思う。
かなり愛着もあるようだ。
でもそれを全くの迷いなく譲るとか、流石は俺のみゆきだぜ。
少し不安もあるけれど、今のみゆきならもう魔力コントロールもチョチョイのチョイだろう。
みゆきはクラーケンのベルト、いや腕輪を腰から外した。
すると今まで抑えられてきた魔力が一気に解放された。
「うおぉぉぉー!!なんじゃこりゃー!ちか、力がなんか凄い事になってるぅぅぅぅー!世界が爆発しちゃうよぉぉぉー!」
「おい!みゆき!大丈夫か?抑えられるのか!?」
俺は魔力ドレインの結界でみゆきを包もうかどうか迷っていた。
しかし次第にみゆきは自分の魔力を抑えていった。
「なんとか抑えられそうだよー!なんか世界中の何かが何かになりそうだよー!」
「お、おうっ、そうか」
何を言っているのか全くわからないけど、とにかく何とかなりそうなんだよな?
徐々に解放された魔力は小さくなって、みゆきは元の状態に‥‥。
戻ってはいなかった。
「髪の色がまた変わってるな。しかも光が収まっていないぞ?」
「ん~‥‥夜寝る時に少し明るくて困る?」
「いや豆球程度だから大丈夫だとは思うが‥‥」
みゆきの白髪が、金色に変わって常に微量の光を発していた。
まるでスーパーなんちゃら人のようだ。
あそこまでは光ってないけどさ。
「凄く魔力が増えた感じがするよ」
「そうだな‥‥最近結構同じくらいの魔力になってたのに、再び突き放された感じだ‥‥それも圧倒的に‥‥」
「それよりもみたまちゃんだよ!これ、どうやって着けるの?」
みゆきはそう言って俺にクラーケンの腕輪を渡してきた。
ん~確かに。
これはそもそも腕輪だから、腕に付ければいいとは思う。
でも完全に腰に付けるの前提で考えちゃうんだよね。
腰の方が安全だしバランス良いからさ。
きっとこのクラーケンもその方がしっくりくるだろう。
「みたまは少し小さくなっているとは言え、二回り小さくなっているくらいだからなぁ。そうだ!織田の小さくする能力でもう少し小さくして‥‥」
俺は能力を使って、みたまを腕輪が腰に通せる大きさに小さくした。
そして腕輪を通すと、ピッタリとみたまの腰に張り付いた。
「よし!後は少しずつ能力を解除していって‥‥完成だ!」
「おおぉー!チョッピリ大きくなったよー!」
「わたし?大きくなった?」
「そうだ!これでもう大丈夫!みたまはパーフェクトみたまに進化したのだ!」
「わーい!」
「わ、わーい!」
こうして俺とみゆきに、四人目の子供ができた。
勝手に貰っちゃっていいのか知らんけど。
「それにしてもみゆき、またなんか更に神々しくなったな」
「力がモリモリ湧いてくるよ!本気を出せば一日で世界を滅ぼせるよ!」
「そ、そうか‥‥」
その表現はどうなんだろうか。
でも可愛い。
それに一日どころか、一時間もあれば滅ぼせるんじゃないだろうか。
「おっと忘れる所だった」
俺は他の子供と同様に、みたまに不死の魔法だけはかけておいた。
この子ももう、大切な俺の子供だからさ。
「それとクラーケンの代わりに、このベルトをみゆきに渡しておくよ」
俺は異次元収納から超再生のベルトを取り出して渡した。
不老不死であるみゆきには既に超再生能力があるけれど、更にそれを強力にしておけば無敵だろうからね。
「おおぉ!妊娠している時もベルト付けてたから、無くなるとなんか変な感じだったんだよー!これでなんか安心できちゃうよ!」
みゆきは嬉しそうにベルトを付けた。
衣服に合わせて色が変わる仕様になっているので、灰色だったベルトは赤へと変わっていった。
「いい感じだな。よし、じゃあみゆき、みたまの事は頼んだぞ。俺はこれからまだやる事がある」
「そうなんだー。気を付けてね!」
「ああ」
気を付けてか。
転生前にも毎日言われていた言葉だな。
でも今日ほどその言葉が重く感じる日はなかったかもしれない。
何故ならこれから俺は、身を切ると分かっている事に挑戦するのだから。
俺は妖精王国近くの砂漠へと瞬間移動した。
丁度日の出の時間だった。
この場所を選んだのは、場所が余っている事と有栖川領に囲まれた地である事。
今助けなければならないのは有栖川領の民。
金は持っている有栖川だから、物さえあれば買ってくれるはずなのだ。
此処で生産すれば出荷も楽だからね。
「さて、まずは妖精の能力で試してみるか」
妖精の能力は数が揃わないとあまり効果はない。
でも妖精大王クラスの力だし、多少は植物を成長させられるはずだ。
森を作る時は少しはできたしな。
とりあえず俺は、一ヘクタールくらいの畑を豊穣の効果も使って作っていった。
流石に育ちやすい環境を作っておけば、能力を使った植物の育ちも良くなるはずだ。
妖精大王の能力だけでも、これくらいの畑なら一気に収獲まで持って行けるだろう。
そう思って白菜を魔法で育ててみたが、三つしかできなかった。
「こりゃ意外に大変だな。妖精の能力はやはり単独では効果が無さすぎる」
仕方がないのでとりあえずその三つを収獲してみた。
少し何か痛みのようなものを感じた。
ほとんど分からない程度だが、なるほどこれが植物と一体化する感覚か。
確か多くの妖精で作った大きな森などは、完全に焼かれると死ぬ妖精も出てくる。
それと今回の痛みを比べて、妖精が森を作るリスクは十分理解できた。
とにかく妖精の力では今回の食料危機は解決できない。
ならば次はドリアードの力を試す。
先ほどと同じように、一ヘクタールの畑で試してみた。
すると見る見る内に白菜が畑一面にでき、育って行った。
「おお!スゲェ!」
さて、ならば収獲だ。
俺は一気に妖糸で刈り取ろうとした。
するといきなり妖凛が俺を止めるように首に巻き付いてきた。
更に影から菜乃と妃子も飛び出してきた。
「策也タマ待つのです!」
「そうなのね。この量は危険なのね」
慌てる皆の様子を見るに、これはマジで危険そうだと感じた。
「収獲は多くても十個ずつくらいにするのです」
「私もそう思うのね」
「そうか‥‥ならばそうするか‥‥」
俺はとりあえず妖糸で十個収獲してみた。
するとなんだろうか。
とにかく身を削られるような何かを感じた。
それほど大きな感覚ではないが、この畑にある四万個くらいの白菜を一度に刈っていたらどのような事になっていたのか想像はできた。
「止めてくれて助かったよ。ありがとうお前たち」
「当然なのです。私たちは一心同体なのです」
「そうなのね。少女隊なのね」
(コクコク)
いやマジで今まで役立たずだったけれど、影にこいつらを飼い始めてから初めて助けられたよ。
それだけでも良かったよなぁ。
「今何か失礼な事を考えていたのです?」
「初めて役立ったとか思っていたのね?」
「アレ?他に役立った事はあったっけ?」
「・‥‥・‥‥・‥‥」
とりあえず現実を理解した所で、俺は地道に十個ずつ収獲していった。
全て異次元収納へと入れて行く。
収穫作業は徐々に辛くなっていた。
これは確かに、ドリアードや妖精が森を守ろうとするのが分かるよ。
身を削られるような辛さだけじゃない。
確実に何かを失っている。
魔力が削られているようだ。
一回目の収穫が終わると、俺は二回目へと突入する。
今度はニンジンだ。
育てるのは楽勝だが、収獲していくのが辛い。
それでもこの能力があれば民は救えるのだ。
別に死ぬ訳じゃないし、苦しいだけなら頑張れる。
そう思って俺は三回目に玉ねぎ、四回目に大根、五回目にキャベツと育てていった。
流石にキャベツを収獲した所でかなりの疲労が俺を襲ってきた。
不老不死の俺でもこれだけ疲れるのは異常だな。
こりゃ本当に身を削っているのと同じだ。
しかも俺の魔力がかなり落ちてきてる。
これは本当に不味いと今更ながらに理解した。
「もう止めた方がいいのです」
「そうなのね。このまま続けたら、私でも策也タマにプロレスで勝てるようになっちゃうのね」
「いやいや、流石に負けないだろ?」
とは言ったものの、このまま続けたらマジで負けるレベルまで落ちそうだ。
でもなんだろうか。
この辛い状況でも俺は前向きだった。
せっかく此処までやったのだから、民を全員助けられる分は作っておきたい。
俺は畑を作り豊穣効果を与え、作物を作って収獲するのを繰り返していった。
妖精王国の周りには魔獣もいない。
町の直ぐ周りには妖精が作った森もあり、そこには水も流れている。
そこから水を引いてこの砂漠を畑として使えるようにできれば、それだけでも今後のメリットになるはずだ。
妖精王国を守る為に、妖精たちには畑を普通に管理してもらうくらいはやってもらってもいいだろう。
そんな事を考えながら、俺は日が暮れるまで作業を続けた。
「とうとう日が暮れるまでやっちゃったのです」
「完全に今ならプロレスで勝てるのです」
「そんな訳ないやろー‥‥」
いやマジで疲れた、と言うかこりゃヤバいわ。
不老不死だし、明日になったら回復するかな。
ただこれ、魔力に影響が出てるから戻らない可能性もある。
不老不死なら、次の日になれば体は元に戻る。
でも魔力だけは違うのだ。
でないと不老不死だと強くなれないからね。
つまり逆も可能性があるという事だ。
まあそうは言ってもかなりの穀物と野菜は収獲できた。
これで有栖川の民も結構助ける事ができるだろう。
こちらを襲いに来る必要もなくなるはずだ。
一つ問題が解決するのだから、これくらいはいいだろう。
「やっぱり私たち活躍していた事があったのです」
「そうなのね。思い出したのね」
こいつらまだそれを考えていたのか。
確かに思い出せばあったよ、あったわ。
でも今はそんな事よりも休みたいな。
「あったな。ありがとうとお前たち」
俺はそう礼を言ってマイホームへと戻るのだった。

帰ってすぐに眠ってから四時間後、俺はマイホーム時間で六時前には目覚めていた。
しかし魔力は全く回復はしていなかった。
身を削るってのはそういう事か。
とはいえ食料は大量に確保できたのだ。
これで多くの民の命が救えると思えば‥‥。
「はぁ~‥‥こりゃマズいよなぁ」
ただでさえクトゥルフに勝てるかどうか微妙だったのに、今の俺が勝てる可能性はゼロに近い。
みゆきが更に強くなっているからなんとかできるとは思うけれど、みゆきを戦場には出したくないよな。
それに今までは、みゆきがいるから俺が色々とできた訳で、しばらくは積極的に動く事はできなくなるかもしれない。
(ツンツン)
「ん?どうした妖凛?何々?妖凛が代わりに頑張るから任せてくれって?おお!ありがとう妖凛!」
「私たちもいるのです」
「一心同体なのね」
影から顔覗かせた少女隊の二人は笑顔だった。
「そうだったな」
俺にはこいつらもいるのだ。
きっとなんとかなるだろう。
「よし!ガゼボに行くぞ!」
「おー!なのです」
「貞治!なのね」
「タマー!」
だからなんでお前らがそんな事知ってるんだよ。
つか妖凛が喋った!
今日は何かいい事がある気がした。
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