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2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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真夏の朝

2014年8月13日【水】07時58分28秒
子供の頃に住んでいた大阪の我が町では、セミと言えばクマゼミだった。
このセミしか生息しておらず、他に見たことがない。
ある時、田舎の京都に行ったら、そこで初めてアブラゼミを見た。
スマートで羽が茶色いその見た目に、とても感動したのを覚えている。
その時、私のセミ分布図には、大阪はクマゼミ、京都はアブラゼミと書き記された。
その後山でニイニイゼミやツクツクボウシを見たが、『セミ』として紹介される代表格、ミンミンゼミは見ることがなかった。
大人になって東京に出てきた最初の夏、私は初めてミンミンゼミを見た。
アブラゼミとはまた違った感動があった。
形態はアブラゼミに似ているが、羽が透明で緑がかっており、なんだか凄くエリートに見えた。
我が地元のクマゼミはバランスが悪くブサイクで、勝っているのは大きさだけだと思った。
とにかくこの時、こうして我がセミ分布図には、東京はミンミンゼミと書き記されたのである。
そんな夏から20年が経った。
昔はセミの鳴き声で朝起こされることもあったが、最近はすっかりセミの声も聞かなくなっていた。
寝る時に耳栓をしていたのもあるが、数も減っているのだと思う。
今も耳を澄ませてはいるが、鳴き声は聞こえてこない。
それでも外を歩いていれば、偶にミンミンゼミが鳴いているのを耳にする。
それを聞いて、まだ都会も人以外が住める場所なのだと安心するのだ。
そんな東京の都会で、今朝、本当に久しぶりなのだが、セミの鳴き声で起こされた。
東京に出てきた当時はあったかもしれないが、起こされた記憶なんて、子供の頃までさかのぼらなければ見つけられない。
少し嬉しい気持ちになった。
そして更に、私を嬉しく思わせることに気が付いた。
なんと鳴いているのは、ツクツクボウシではないか。
ほとんどがミンミンゼミで、アブラゼミも結構見かけるが、その他のセミはまず見ない東京の都心。
でも、今鳴いているのは間違いなくツクツクボウシだ。
まさかミンミンゼミが鳴き真似をしているわけでもあるまい。
感動した私は、しばらく聞き入った。
『ツクツクボーシ!ツクツクボーシ!』
しばらくすると鳴き声が変るのが特徴だ。
『グワシ?グワシ?グワシ?グワシ?』
グワシってまことちゃんかよ!
しかも何故疑問形?
『トッポジージョ!トッポジージョ!トッポジージョ!』
もしも今、このセミが新種として発見されていたら、名前はトッポジージョだったかもね。
そんなことを考えながら聞いていた。
そしたら対抗意識を燃やしたのか、ミンミンゼミも一緒に鳴き始めた。
こうなってくると、ただの雑音だ。
必死に彼女を見つけようと頑張っている二人が喧嘩している姿を、なんとなく想像した。
しばらくすると、ツクツクボウシは退散していった。
どうやら喧嘩に負けたようだ。
そこにはミンミンゼミの声だけが残った。
しかしすぐにミンミンゼミもいなくなり、辺りは静かないつもの朝になっていた。
この辺りにいい女はいなかったに違いない。
なんだか少しさびしい気持ちになった。
でも、久しぶりに真夏の朝を感じられた気がして、ほほが緩んだ。
今日のことは、ブログに書き記しておかないといけないなと思った。

出かける時、玄関のドアを開けたら、そこにアブラゼミがお亡くなりになっていた。
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