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秋華エントランス

第三話 妹、神村舞

今日は新入生の入学式の日。
しかしながら、編入みたいな形の俺には、まあ関係無い日だった。
2年生だしな。
始業式は明日だし、まだ今日は春休み最後の日として存在していた。
学校は明日からどうせ行くことになるし、とりあえず今日は近所を見て回る事にした。
近所と言っても、学校の敷地以外は、周りはほとんど山と言うか森というか、超度田舎だ。
1本道をまっすぐ20分ほど行った所、そこに最寄り駅の森ノ宮駅と、まあ小さな街があるくらい。
俺がほんの数週間過ごした街であり、俺が神村義経だった頃のおじさん家が有った街でもあった。
10年くらい前に引っ越したみたいだからおじさんは今はいないけど、俺にとっては懐かしい街だった。
2日前も見た駅と街だったが、少し歩いてみると20年近く前とは少し変わっていた。
それでも流石に田舎だけあって、たいして大きくは変わっていなくて、少し嬉しかった。
学校とは駅をはさんで反対側の街は、もうほとんど20年前とかわらず、おじさんの家もそのまま残っていた。
もちろん今は住んでる人が違うのだろうが、変わっていたのは庭に生えてる植物くらいだった。
そういえば、庭にあるベンチに生徒の何人かを呼んで、だべっていた記憶がよみがえってきた。
ああ、あの中に山下さんもいたかもな。
正直記憶ははっきりしていなかったが、なんとなくいた核心があった。
しばらくベンチを眺めた後、小さな思い出のある家を後に歩き出した。
この時は、表札にあった山下の文字には気がつかなかった。

昼過ぎには寮に戻って、今日は料理をしてみた。
微妙に感覚がおかしいのは、この今の体と感覚に誤差があるからだろうか。
包丁を使えばタイミングがずれて指をチョッピリ切ったり、
フライパンを振れば、ブツが外に飛び出たりした。
神村だった時と、星崎の今では、体格にも若干の違いがある。
身長は少し高くなってるし、体重も然り。
そういや、星崎になってから、運動らしい運動とかあまりしてなかったから、なまってるだけかもしれない。
まあ森学では体育の授業もちゃんと全部出るつもりだし、そのうち大丈夫になるだろう。
そんな事を考えながら、なんとか料理は完成した。
早速食べてみた。
味は今一だったが、久しぶりの自作料理に懐かしさと感動があった。
やっぱり自分で作る料理はいいな。
そう思ったが、作る面倒くささも同じくらい感じたので、今後作るかは気分次第にする事に決定した。

始業式の朝を迎えた。
普段より遅く起きた俺は、朝から流石に食堂ってわけにもいかず、非常食第二弾のシリアルで我慢した。
まあその飽き飽きした味は、なんの感動もうったえかけてくる事はなかった。
星崎になってからも食べてたしな。
それでも俺は、なにやらワクワクした気分で、少しにやけた顔で登校準備をつつがなく終わらせた。
つつがなくと言っても、この部屋で登校準備するのは初めてだけどな。
そんな自分に自分でツッコミをいれてから、部屋のドアを開けた。
寮内は登校する男子生徒で溢れていた。
半分近くは、何となく見たことの有る奴だったり、元クラスメイトもいた。
ただまあ、前の星崎と仲良しだった奴らは、みんな別校に行ったし、俺が仲良かった奴なんていなかった。
前に述べたように、神村の記憶での行動はあまり表にださない方が良いと思っていた。
でもこれからは少しずつ出していってもいいかな。
なんとなく生まれ変わり人生が、今から始まるといった気分だった。
知った顔に、少し記憶喪失を意識した挨拶を交わして、森学本校舎に入っていった。
入ってすぐの昇降口あたりに張り出してある、クラス割り表の周りには、沢山の生徒が集まっていた。
女子生徒が圧倒的に多いせいか、なんとなく見られている感じがむずがゆかった。
5分してようやくクラス割り表が見えてきた。
必死に自分の名前を探す。
神村、神村・・・
おっと、違った。
俺今星崎だったよ。
てへ!
と、心の中で舌をだして頭をたたいていたら、知った名前、それも俺の心をパニックに陥れるに十分な名前が、1年D組の所に書かれていた。
神村舞。
それはそのクラスの担任教師の名前のところにあった。
俺はただ呆然とその名前をみていた。
もしかしたら、同姓同名の別人かもしれないが、そんな考えは微塵もおこらなかった。
舞は俺の妹。
15歳も歳が離れていたが、数年前から教師をしている事は知っている。
去年までは、どうしたらいいかって、よく俺にアドバイスを聞く為に電話をかけてきていた。
舞の担当教科は英語なので、はっきり言って俺はろくなアドバイスができた記憶はないが、それでもよく電話をかけてきた。
シスコンぎみの俺にとっては、愛すべき妹なのだ。
電話はとても嬉しかった。
そんな妹が、生まれ変わった俺の通う高校の教師?
学年も違うから、滅多に会うことも、それ以上に話す事なんて卒業するまで無い可能性も大いにあるが、それでも近くに舞がいる事を知ってしまった俺は、自分の名前を探す事もすっかり忘れて惚けた。
しばらくしてから、後から来た生徒に邪魔だと言われ、慌てて名前を探して教室へと向かった。
すでに新しい学校生活へのワクワク感は失われていた。
教室に荷物を置いた後、講堂へと足を運んだ。
始業式では校長やら生徒会やら、まあいろいろ挨拶なり紹介なり、今年に限っては宮校の事なんかの話があった。
しかし俺は落ち着かず、とにかくキョロキョロと舞を探した。
大きな講堂で、しかも大量の人が集まっているので、結局見つける事はできなかった。
始業式が終わり、教室に戻った後、担任の挨拶やら生徒の挨拶やら、委員長と副委員長を決めたりがあったが、それらは上の空で、とにかく舞の事が気になっていた。
そんな俺を、担任が特に注意したりする事は無かった。
おそらくは昨年記憶喪失になったことなんかを、いろいろ聞かされていたのだろう。
まあ今の俺が記憶喪失になっているわけでもなく、なんら問題はないのだが、これはこれでラッキーだったと思った。
ホームルームは、面倒くさい係りに任命される事もなくサクッと終わった。
クラスに、一人見知った奴がいたから、後で今日の事を聞けば何とかなるだろう。
俺はすぐに教室を飛び出した。
2年の教室と1年の教室はさほど離れてはいないので、すぐに1年の教室があるエリアにたどり着いた。
D組、D組と・・・
D組の教室を見つけた。
中ではまだホームルームが続いているらしく、ガヤガヤと話し声なんかが聞こえてきた。
俺はドキドキを押さえる努力もせずに、教室の中を覗いた。
いた。
教壇に立っていたのは、確かに俺の妹だった、舞だった。
歳は26歳になったのかな。
なんとなくだが、俺が知ってる舞より老けてる感じがした。
老けてるというよりは、大人しい感じというか。
気がついたら、俺は廊下で泣いていた。
そんな俺に気がついたのか、舞が俺の方に顔を向けた。
目が合った。
俺は慌てて顔を背けて、廊下を走って逃げた。
涙は止まらなかった。
寮に戻った俺は、夕方まで部屋にこもった後、クラスメイトの知った顔、吉田君に今日のホームルームでの連絡事項なんかを聞きに行って、明日の準備をした。
夜ご飯は食堂で軽く済ませた。
寝る時、舞の姿を思い出して、また涙がでてきた。
なんとも漫画のようなベタな展開が続く事に、苦笑いしたものの涙は止まらず、いつの間にかそのまま眠りについていた。
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