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第六十六話 裏ワザ

再会とはいつも突然。
そして世の中狭いから、よく気をつけて見れば、意外と多くの再会が待っていたりする。
そのうち半分は必然の再会なのだけど、やっぱり驚いたりするわけで。

2日目、今日は俺と夢のチームが出場する種目、ダブル。
それぞれ個人の機体、スターとドリームが協力し、相手の機体のどちらかを破壊すれば勝利。
スターは長距離支援型機で、ドリームが近接格闘型。
はっきり言って俺は、ビーム砲で援護するだけだ。
そして俺達が負けたのは、全て俺が落とされてそうなっている。
俺達の勝利の法則は、いかに俺が落とされないか。
なんだか言ってて悲しくなってきた。
完全に、夢におんぶにだっこだ。
 達也「まあ、落とされないように頑張るよ」
 夢「よろしく」
うーん。
なんだか惨めだなぁ~
今日の対戦は、初戦から強敵だ。
なんせ予選15位突破だから、2位の機体と対戦する事になっている。
なんとかココを勝てば、準決勝まで行ける可能性が高い。
しかしそこで、早慶高校とあたるのだろう。
まあ、色々考えても仕方がない。
とにかく目の前の敵を倒す。
初戦がスタートした。
夢は相変わらずの素早い操作で、確実に敵との距離を詰める。
俺は離れた所から、ビーム砲で援護。
いやあ、2位相手なのに、夢ちゃんだけでも勝てそうな勢い。
まあ流石にそれは無理としても、俺の出番なんてとにかく少ない。
夢の後ろから攻撃しようとする機体を撃つか、牽制するだけ。
2位だからだろうか。
プライドを持っているようで、どうしてもドリームを落としたいようだ。
ドリームは、シングル決勝進出を決めてる機体だからな。
俺を攻撃してこない相手は、たとえうまくても敵では無かった。
強い人ってのは、強いと思われているだけでも、それは勝利への大きなメリットになるのだな。
まずは楽勝だった。
さて、今日も早慶高校の研究だ。
今度は俺が手元を、うららがモニタを見て探る。
昨日ので、もう手順が必要無い事がばれたからなのか、今日は隠すような行動はない。
 うらら「あっ!」
 達也「あっ!」
やはり同じタイミング。
プレイヤ用の小型モニタが見えればいいのだけれど、それはチームメイト等、許可を得てる人しか見れない。
見ているのはおそらくチームメイトだけ。
歯がゆい。
結局謎は解けなかった。
俺達の2戦目、相手を見てびっくりした。
 達也「美鈴が相手?」
早慶高校に意識が集中していて、他の対戦相手を全く気にしていなかった。
これは思わぬ強敵だ。
しかもパートナーが、池田中学の元ゲーム部員。
俺がよく知る人物だ。
パンフレットにも、登録名「池中コンビ」と書いてある。
 美鈴「ええ、みんなを驚かせようと思ってね。ちなみにパートナーは、池中時代の同級、ゲーム部仲間の弥生よ」
危うく名前を言いそうになったが、知らない振りをする。
 達也「そ、それは強敵だ」
マジで強敵なのだ。
こちらの戦術は、おそらく相手に筒抜け、しかしこちらは向こうをあまり知らない。
機体名、ビューティフルベルは、偶に見たことがある程度だ。
てか、名前で気がつけよな。
 弥生「お手柔らかにお願いね。あなた方の噂は、美鈴から聞いてて、かなり強敵だって聞いてるわ」
弥生は、池中ゲーム部では美鈴の相棒的存在だった子だ。
あの頃の印象だと、美鈴よりもテレビゲームに関してはうまかった記憶がある。
美鈴は、チリちゃんやうららに近いタイプだけど、弥生は夢に近い。
1対1だと2人とも、夢の敵ではないだろうが、これはチームプレイだし、組んでる相手が俺だ。
互角と言っても良いだろう。
って、ホント俺、なんでこんな所にいるんだろう・・・
でもまあ、美鈴に久しぶりに会えたのは凄く嬉しい。
俺はそれだけでも、今日ココにいて良かったと思った。

さて、俺達はそれぞれの席につく。
コントローラーを手に取り、戦闘準備だ。
まずは機体の最終設定。
俺達は変更するつもりはない。
これが一番安定する戦術である事を知っているから。
相手も変更は無いようだ。
直ぐに両方の機体4機が表示される。
パッと見、相手も近接格闘型と、中長距離支援型のようだ。
これならこちらが勝てる可能性は高い。
セオリーどおりの戦い方なら、俺が危険な状態になる確率は低いから。
決勝は、毎回バトルフィールドがランダムに決定される。
バトルフィールドは、街に決定した。
障害物が多く、近接攻撃型に有利な地形だ。
もうますます夢にまかせておくしかない。
目の前のモニタには、2人の機体が表示される。
向こうの機体はまだ見えない。
カウントダウン。
そしてゲームがスタートした。
夢は迷わず、レーダーに映る敵の方へと移動する。
俺はそれが視界に入る程度のところで追随する。
敵はどうやら二手に分かれたようだ。
夢は迷わず、中長距離支援型の美鈴の機体を追う。
街なら接近しやすいし、こちらの方が有利に戦闘できるから。
夢に油断や傲りは無い。
より確実に勝てる方を狙うだけ。
美鈴はうまく建物をぬって、距離をとる。
しかし徐々に距離は近づく。
俺も後を追う。
後ろから、もう一機の敵、弥生の機体が迫ってくる。
やばい。
忘れてた。
夢は美鈴とやってもおそらくは大丈夫だから、俺は弥生から逃げる事を考えるべきだな。
そう思って、少し夢との距離をつめる方向に加速した。
瞬間、美鈴が急旋回して俺に近づいてきた。
 達也「あっ!」
 夢「ああっ!」
敵は俺に対して2対1の状況を作る事に成功した。
これはあきらかに作戦だろう。
数的優位を狙うのは、まあもちろんだけど、夢には勝てないと判断して、俺を集中して狙う作戦だ。
俺は必死に夢の機体に寄せようとするが、後背から弥生のビーム砲と追尾ミサイル、側背から美鈴の機関砲とビーム弾。
夢は俺を助けるのを諦め、当初の予定どおり、美鈴を先に落とす作戦を続けるようだ。
ビームソードに切り替え接近戦。
それでも美鈴はこちらへの攻撃を続ける。
これはもう、俺が落ちるのが先か、美鈴が落ちるのが先か。
俺は2人からの連続攻撃に、思うように反撃も回避もできない。
実質、夢対池中コンビ。
爆発音が響いた。
結局、0.5秒の差で、俺達は負けていた。
 夢「達也ヘボ」
 達也「そうさ。俺が全部悪いんだよ」
 きらら「でもまあ、負けたのが美鈴先輩だし、この後頑張ってもらおうよ」
確かにそうだ。
これははっきり言って、身内対決みたいなものだったのだ。
俺は、次の対戦相手になるであろう、早慶高校の裏技について、話しておく事にした。
 達也「ちょっといいかぁ~」
俺は美鈴に声をかける。
 美鈴「ふふん。達也ちゃんに勝ったわよ。って、次の対戦相手を見ないと」
俺は美鈴に並んで、早慶高校の対戦を見る事にする。
 達也「流石美鈴。ってか、どうしてあんな作戦に気がつかなかったのか。俺がバカだったよ」
早慶高校の対戦が始まる。
 美鈴「まあね。あんたらが勝つ為の一番の作戦は、いかにあんたを落とさせないか、だからね。で、何か話?」
 達也「ああ。まあ、この試合、しっかり見ておいて」
他のところからは、うららやまこちゃんが必死に手元と画面を見ていた。
 美鈴「なるほど」
美鈴はそう言うと、真剣な顔でモニタをみていた。
俺は手元を見る。
手元は既に死角だ。
 達也「あっ!」
俺は、早慶高校の奴の手元と連動して、体が左に傾くのを見た。
 美鈴「どうしたの?」
 達也「俺が、あっ!って言った時、何が起こったか覚えておいて」
 美鈴「うん」
そういって再びバトルに集中する。
 達也「あっ!」
今度は右に対して力が入り、右に傾いた。
こいつはゲームをしている時、移動する方向などに、一緒に体を動かしてしまうタイプの奴だ。
俺も実は少しそのけがあるから、わかってしまう。
まあその方が、ちゃんと動く気がするんだよな。
その後バトルは、早慶高校の勝利で終わった。
 美鈴「この人、追尾ミサイルの命中率が良い?」
美鈴は今のバトルを見て、そして俺の声を聞いて判断したのだろう。
 達也「流石美鈴。正解。俺達一昨日から、この早慶高校の追尾ミサイルの秘密を探ってるんだ」
 美鈴「へぇ~裏技か何かなの?」
 達也「たぶんとしか言いようがないけど、おそらくはそうだと確信してる。ってか、これから更に確信が強まるかも」
俺はそういうと、美鈴を皆のところに連れて行った。
 達也「さっきの、あっ!って言ったタイミング、どんな時だった?」
みんなが集まり、美鈴と弥生を含めた会議。
 美鈴「ああ、1発目は、追尾ミサイルが左に逃げる機体に命中する寸前だったかな。2発目はその逆で、右に逃げる機体だった」
美鈴の言葉で、俺は確信が強まった。
 うらら「それに合わせて、操作していた感じだったし、方向もおそらく一致しているよね」
 達也「ああ、奴らは、追尾ミサイルを撃った後でも、ミサイルの方向を多少でもコントロールできると考えて間違いないだろうな」
昨日までは、何かを操作しているとしかわからなかったけど、今日は動かしている方向から、明らかにミサイルのコントロールをしていると思えた。
 美鈴「それが本当なら、勝てないよね」
まあ、普通ならそうだ。
 達也「対応策が無いわけではないんだ。難しいけどね」
美鈴は少し驚いていた。
そして少し嬉しそうだった。
 美鈴「なんだか凄いね。かなり研究したんだ?」
 達也「まあ2日くらいはね。でもできるのは、夢だけかもしれない」
もしかしたらという期待はあるけど、夢でもまだできる確信は無いのだ。
我がゲーム部には、それを撃つ事ができる人間がいないから、試す事もできない。
 美鈴「なんだか悔しいわね。それ、教えてくれない」
これを教えて、変に意識されるのもいやだったんだけど、少なくとも教えないと、勝てる可能性は0に近いと思われる。
 達也「ミサイルのコントロールをしていると思われる瞬間は、さっきみてだいたいわかると思う。急に軌道がずれるからね」
 美鈴「うん。わかるわ」
 達也「その操作が行われた直後、おそらくは0.05秒以内に、逆方向への急旋回を行う。出来れば妨害電磁波を飛ばしてから」
まあ、これを聞いてできると思えるのは、夢だけだろう。
偶にならできるかもしれないと思うけど、確実にこれをやるのは不可能だ。
人間業ではない。
 弥生「確実には無理かもしれないけど、だいたいのタイミングは決まってるから、2回に1回はできそう」
あら、できそうだって。
弥生もおそらくは常人ではないのだな。
 達也「そ、そうですか。俺達にわかるのは、今はそのくらいです。健闘を祈ります」
俺達が現状知ってる事と、それに対抗する術は全て話した。
後は美鈴達に頑張ってもらうだけだ。
しかし、実際に対戦した事がある俺から見れば、おそらくは勝てる可能性は低いと思われる。
本来なら美鈴の近くで観戦したかったが、俺はうららをつれて、敵の手元が見える位置に移動した。
バトルはスタートする。
俺とうららは、2人の手元をひとりずつ担当し凝視する。
モニタを見る必要性はもう少ない。
一応音で、ある程度は確認できるだろう。
目は手元を、耳では音を。
ゲームのBGMが流れる。
いつもは画面に夢中になっているから、BGMはあまり意識していない。
こんな音楽だったんだと思うと同時に、もう聞き慣れている音楽。
ドン、ドン、ドドドン、ドド、ドン、ドン、ドン。
音楽とは別に、追尾ミサイルを発射した時の音が聞こえた。
手元が死角に入る。
きた。
体が左に傾く。
直後に、追尾ミサイル命中の音が聞こえる。
どうやら最初のミサイルは、回避出来なかったようだ。
ドン、ドン、ドドドン、ドド、ドン、ドン、ドン。
また追尾ミサイル発射の音だ。
手元を死角に入れる。
 達也「あっ!」
手元が隠しきれていない。
コントローラーが、俺の位置から見える。
体を右に倒す。
見えた。
一瞬だけど、操作がわかった。
しかし、今回は爆発音が聞こえてこない。
かわしたのか?
それとも今のはフェイク?
ドン、ドン、ドドドン、ドド、ドン、ドン、ドン。
追尾ミサイル発射。
手元を死角に入れる。
体が右に傾く。
爆発音が響く。
ゲームエンドの音楽が流れた。
 達也「うらら、何かわかった?」
 うらら「ううん。わからなかった」
 達也「そっか。ちょっと弥生さんに聞きたい事があるから、行こう」
俺達は、今負けた2人の元に向かった。
2人はゲーム部員に囲まれて、少し悔しそうにしていた。
 達也「どうだった?」
負けた事はわかっていたけど、内容は見ていなかったので、俺はなんとなく聞いてしまった。
 美鈴「えっ?見てなかったの?」
美鈴の冷たい視線が痛い。
 達也「あ、いや、相手の手元が見たくて、モニタ見てなかったんだ。ごめん」
俺は正直に謝る。
 美鈴「ふーん。で、どうだったの?」
美鈴が、ゲームを見ていなかった俺を、これ以上せめてくる事はなかったので安心した。
 達也「ああ、それなんだけど、弥生さん、2回目かわしたよね?あれはうまく成功したのかな?」
俺はそれが知りたい。
相手の手元が見えた時に限って外れたのだ。
俺を騙す為にやっているのかもしれない不安があった。
 弥生「ちゃんとできたでしょ?2回に1回はできるよ。あっ!結果3回に1回だったけど」
ホッとした。
あれは、ちゃんと弥生が自らの力でかわしたのだ。
これで裏技の全貌が見えてきた。

本日のバトルは終了した。
美鈴や弥生と久しぶりの再会だったから、本当はもっとゆっくり、話なりゲームなりしたかったのだけど、そういうわけにもいかない。
美鈴は忙しい中来ていたのだ。
 美鈴「じゃあ、またどこかの大会で会いましょう」
 弥生「みんな残りも頑張ってね」
 達也「ええ、どれか1つくらいは優勝するよ」
 きらら「夢ちゃんのシングルとか、ドリームダストは優勝濃厚だしね」
 知里「やってみるまでわからないよぉ~」
 夢「ま、もう負けないけどね」
みなそれぞれに別れを惜しんだ。
ホントか?
 美鈴「では!」
 達也「うい!」
美鈴はあっさりと帰っていった。
なんとなく静かになった感じがした。
あれ?静か?
そういえば、今日子を見ないんだけど。
舞もいないな。
探してみたら、会場の休憩所で2人仲良く寝ていた。
俺は舞だけを起こし、今日子を起こそうとする夢と舞を押さえ、ホテルへと向かった。

今日も女子用の部屋で作戦会議だ。
 夢「ホントに起こさなくて良かったの?」
どうやら今日子の事を言っているようだが、俺は軽く流す。
 達也「今日、とうとう追尾ミサイルの謎が解けそうだぞ」
俺の言葉に、皆今日子の事は忘れる方向で、意識統一ができた。
 今日子「って、なんで私はあんな所で寝ていたの?ってか、用務員のおじさんみたいな人に起こされたんだけど、どういう事かな?」
ちっ!せっかく今みんなが忘れたところだったのに。
 達也「おお、今日子、お前何処にいたんだよ。探しても見つからなくて、後5分帰ってくるのが遅かったら、捜索願い出すところだったぞ。助かったな」
 今日子「ええ!そうだったんですか!助かりましたよ。捜索願いなんかだされていたら、恥ずかしくて死んじゃいます」
 達也「うむ。そうだろそうだろ。だからこれで一件落着だ。もう寝ても良いぞ」
 今日子「ええーー!!本当ですか!嬉しい。布団にダーイブ!・・・グースピー、グースピー」
・・・
寝るの早!
てか、飯とか風呂とか着替えとか良いの?
まあとにかく、全て解決して静かになったので、俺は本題にとりかかる。
 達也「今日、操作する手元が見えた。だから今からそれを試す」
そういいながら、俺はゲーム機を立ち上げた。
 きらら「わかったんだ。どんな操作だったの?」
 達也「ミサイルは、最後の所で操作されていたんだけど、言ってしまえば、右とRの同時押しだな」
ゲームのスタート画面から登録画面に移動し、早速スターを登録。
 まこと「でもそれだけだったら、他にもやってる人いそうだけどねぇ」
確かにまこちゃんの言うとおりだ。
でもとりあえずやってみない事にはわからない。
さて、俺は今日の早慶高校の奴らの戦いを思い出しながら、機体を操作する。
ほいっ!今だ。
俺は追尾ミサイルを発射する。
さて、うまくいくか。
俺は右とRを同時に押した。
ミサイルは見事に曲がって敵機体に命中した。
 夢「おお!」
 知里「お兄ちゃん凄い~」
 うらら「できたね。でも、こんなに簡単なわけないと思うけど」
 達也「うん。確かに」
俺はもう一度試す。
よし今だ。
俺は追尾ミサイルを発射する。
ミサイルが敵機体に向かう。
で、ココだ。
俺は今度は左とLを同時に押した。
曲がった。
「ドーン!」と爆発音が響く。
敵機体はかなりの損傷だ。
もう俺の勝ちだ。
軽くビーム砲でとどめをさした。
 きらら「完璧だね」
 夢「でも納得いかない。それくらいでできるなんておかしい」
夢のゲーマーの勘なのか。
納得はしていないようだ。
 達也「じゃあ、次、夢が試してミソ」
俺はコントローラーを夢に渡す。
夢は素早い操作で、スターを登録させた。
直ぐに相手が決まり、バトルがスタートする。
夢は敵を射程に捕らえると、直ぐに追尾ミサイルを発射する。
ミサイルが敵に向かってゆく。
敵は回避を試みる。
ココでミサイルの軌道修正で命中だ。
夢は、俺のイメージ操作と同じタイミングで右とRを同時に押した。
 達也「あれ?曲がらない」
ミサイルはうまくかわされていた。
 きらら「曲がらないね・・・」
 まこと「うん」
 達也「そんなわけないと思うけど。夢、もう一回」
 夢「うん」
夢はもう一度態勢を立て直して、追尾ミサイルを発射する。
 達也「ん?」
何か違和感を感じた。
何がと言われてもわからないが、自分が操作している時とイメージが合わなかったのか。
今度は左とLの同時押し。
やはり今度も曲がらない。
 達也「ちょっと貸して」
俺は夢からコントローラーを奪う。
えっと・・・
イメージを重ねて・・・
ん?
何故イメージを重ねる?
そうしないと、何かが違う気がするんだよな。
何が違う?
そういえば、今日は画面を見ないで音に意識を集中していて・・・
 達也「あっ!そうか!」
俺はBGMに意識を集中した。
ドン、ドン、ドドドン、ドド、ドン、ドン、ドン。
今だ!
俺は追尾ミサイルを発射。
そして敵が回避運動を始めた直後に右とRの同時押し。
曲がった!
やはりそうか。
コントローラーの操作だけでなく、BGMと発射のタイミングも合わないとダメなのか。
しかし、完全に隠す気満々な裏技だ。
まあそうだから裏技と言うのだけど、これを早慶高校の連中が自力で見つけたのだろうか?
こういう事ができるとわかっていれば、いずれ偶然が重なって見つける事も可能だろう。
でも、裏技が存在し、それがこういったものである事は、誰も知らなかったはずだ。
それならまず見つける事は不可能。
あっ!クライアントの人間なら、制作者ならわかる。
俺達に対抗させる為に、早慶高校に情報を流したのか?
確かにうちの高校は進学校で、そこそこ有名ではある。
そこと、早慶高校の戦いとなれば、何かと盛り上がりそうだ。
演出の為に、もしくは力を近づける為に、クライアントがこんな事を・・・
なんだか、少しやる気が失せた。
それでもココまでやってきたんだ。
俺は説明する事にした。
 達也「わかったよ。追尾ミサイルの発射を、BGMのあるタイミングにあわせないといけないようだ」
 きらら「そうなの?どういう事?」
 まこと「教えて」
 夢「まあ、一応」
俺は成功したバトルのリプレイを流す。
音楽が流れる。
 達也「ドン、ドン、ドドドン、ドド、ドン、ドン、ドン」
 きらら「何それ?」
 まこと「なんで?メロディじゃないの?」
 知里「ベース音?」
 うらら「ちゃーちゃちゃーららら、らーらーらーたーら」
あれ?
そう言えば、俺は昔から音楽のとらえかたがおかしかった事を思いだした。
何がおかしいかというと、普通の人が主に聞くメロディよりも、他の音に気が行く事があるみたいなのだ。
たとえば、曲にハモリがあった時、ハモリの方を主のメロディととらえてしまい、カラオケではハモリしか歌えなかったり。
ひどい時は、メロディは一切耳に入らず、伴奏だけが耳に残る事があるのだ。
今回は此のゲームのイメージなのだろうか。
俺はベース音だけが頭に入ってきていたようだ。
 達也「そのおかげで気が付けたというわけか」
 きらら「どうかしたの?」
 達也「いや、チリちゃんの言うとおり、ベース音だけをきいて欲しい。で、ドン、ドン、ドンの3つ目のタイミングに合わせて発射するんだ」
俺がそういうと、みんな耳をすましてBGMを聞く。
うまく言っているリプレイの発射タイミングが、全てベース音とピタリとあった。
 うらら「本当だ」
 まこと「全く手の込んだ裏技だこと」
 夢「使うには面倒ね」
 知里「でもそれに、美鈴ちゃんと弥生ちゃんが負けたんだよぉ。私も」
そうなんだ。
少し面倒ではあるけど、それ以上の成果が期待できる裏技なんだ。
 達也「よし。では、使いたい奴は練習、対応をマスターしたい奴は、それと対戦してくれ!」
飯を食う時間も惜しんで、俺達は対戦を繰り返した。
こうして2日目は終わった。
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