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第五十三話 初詣

俺は森学へ向かっていた。
年明けまで実家にいたが、流石に苦しくなって、元旦の朝に家をでた。
 達也「友達と初詣の約束してるから」
そう言って俺は出てきた。
来年はもう少し普通に話せたらいいな。
そう思った。
丁度お腹がすく頃、俺は寮へと戻ってきた。
何となく、帰ってきたんだと実感した。
普通は実家に帰った時に感じるのだろう、そんな感覚。
俺にとっての家は、今やこの森学男子寮なのだ。
その寮へと足を踏み入れる。
すると目の前のドアが開いた。
中から出てきたのは、管理人の由希と夢ちゃんだった。
正直由希とは顔をあわせづらい。
だから少しドキッとしたけど、それ以上に夢ちゃんの格好に驚いた。
着物を着ていた。
 達也「あっ!あけましておめでと!」
俺は平静を装って年始の挨拶をした。
 夢「えっ?えー!なんで」
夢ちゃんは2割驚き、8割恥ずかしいと言った感じで、顔を赤くしていた。
 由希「星崎くんだっけ?あけましておめでと。夢の事、今年もよろしくね」
 達也「はっはい」
やっぱり由希と話すのは緊張する。
元カノと久しぶりに会うと、こんなに緊張するものなのだろうか。
いや、おそらくは違うのだろう。
ただ、理由はわからなかった。
 夢「戻ってくるの早くない?」
一瞬、夢ちゃんが何を言っているのかわからなかったけど、直ぐに理解する。
俺が予定より早く実家から帰ってきたから、着物姿を見られて恥ずかしいじゃんかこんちくしょー!って事だろう。
 達也「ああ、初詣でも行こうかと思ってね」
まあ、ギリギリ嘘でもないような理由。
 夢「ひとりで行くの?」
上目遣いの夢ちゃんの顔が、妙に可愛い。
 達也「あーあまり考えてなかった。夢ちゃん一緒に行く?」
俺はなんとなく、この可愛い夢ちゃんともう少し一緒にいたかったのかもしれない。
 夢「えっ?」
あっ!驚いてる。
ちょっと面白い。
 由希「夢、つれてってもらったら?あっ!その前に写真とらせてね」
どうやら着物姿の写真を撮るために、部屋からでてきたのだろう。
由希の手にはデジカメがあった。
 夢「うっうん」
夢ちゃんって、やっぱり由希と似てるな。
頷く夢ちゃんは更に凶悪に可愛かった。
写真を何枚か撮られ、俺も一緒に撮られ、その後俺達は近くの神社を目指した。
山の上にある神社で、歩いて15分くらいだろうか。
そこそこ人が初詣に訪れる場所らしく、近づくにつれ歩く人の数が増えていった。
 達也「あっ!懐かしい」
俺の目の前には、春に裸で飛び込んだ川があった。
 夢「どうしたの?」
不思議そうにこちらを見る夢ちゃん。
隠す事でもないので、俺は正直に話した。
 達也「ああ、この川な、前、飛び込んだ事あるんだ」
 夢「はあ?あのプロ野球球団の優勝した時みたいに?」
いくら田舎とはいえ、今この人通りを考えれば、普通の神経だとできそうもない。
 達也「なんか気持ちよさそうでさ。気がついたら裸で飛び込んでたよ」
夢ちゃんが少し俺から離れた。
危ない人だと思ったのだろう。
まあ今思えば、俺もよくやったなと思わなくもないけど。
でも気がついたら、夢ちゃんは俺の右1cmの所に戻ってきていた。
神社につくと、人がかなり大勢いた。
出店もそれなりにある。
俺はこの雰囲気が大好きだ。
祭りの雰囲気というか、時代が変わっても変わらない風景というか。
義経が子供だった頃の景色と同じ。
俺は気がついたらはしゃいで、夢ちゃんをひっぱり回していた。
 達也「次は金魚だぁ!」
 夢「うん」
 達也「輪投げじゃーー!!」
 夢「う、うん」
 達也「射的じゃあ!死ね死ね!!」
 夢「物騒だよ」
そんな風にはしゃいでいたら、もう体が動かなくなった。
そう言えば、朝飯以来何も食べていない。
 達也「疲れた。たこ焼き食うぞ・・・」
 夢「だ、大丈夫?」
 達也「ああ。俺は立派に戦ったと伝えてくれ」
 夢「大丈夫そうね」
夢ちゃんは自分だけたこ焼きを食べ始めた。
御慈悲をーー!!
たこ焼き、イカ焼き、綿菓子、リンゴ飴、アメリカンドックと、軽く食事を済ませた後、俺達は家路に向かった。
 達也「うっ、うごけねぇ・・・」
 夢「食べ過ぎ」
 達也「あれ?夢ちゃんも同じだけ食べてなかったっけ?」
不思議だ。
俺は死ぬほど空腹で食って、もうお腹一杯で苦しいのに、夢ちゃんは平気な顔をしている。
 夢「美味しいものは別腹だし」
・・・
普通甘い物とか言うよね?
しかも出店のあれ、特に美味しいものでもないでしょ?
でもまあ、夢ちゃんが何となく楽しそうだからいいか。
もらった金魚の袋が弾んでる感じがするし。
って、弾ませていいのか?
てか、ちゃんと初詣したのか俺達?

寮につくと、寮の前を掃除していた由希がいた。
 由希「おかえり」
 夢「ただいま」
 達也「ただいま」
うむ。
堅くなるな俺。
ココは早々に撤退するヨロシ。
 達也「あーじゃあな。また!」
 夢「あっ!」
夢ちゃんが何か言いたそうだったが、俺の心臓がオーバーヒートなのじゃよ。
許しておくれ。
 由希「星崎くん、ちょっと上がっていかない?」
なんと?
なんと今おっしゃいました?
マイナス地形効果抜群な、敵の本拠地に入れと?
俺はチラッと夢ちゃんを見る。
夢ちゃんは目をウルウルさせている。
断れない。
日頃アンニュイな表情ばかりの夢ちゃんが、こんな小動物的な顔をしているのだ。
男の97%は断ること不可能であろう。
 達也「そうですか?ではおじゃまします」
くぅー!
男って弱いよね。
部屋に上がると、俺は夢ちゃんから金魚を預かった。
すると夢ちゃんは直ぐに別室に行った。
帰ってきた夢ちゃんの姿は、スウェットだった。
ああ、さようなら。
凶悪に可愛い夢ちゃん。
 夢「おかーさーん!ブクブクあったよね?」
戻ってきた夢ちゃんは、しまってあったちっさな水槽を出して、水を入れていた。
そしてカルキ抜きだかなんだかをいれた。
 由希「これでしょ」
しまってあったのであろう、水槽に酸素をブクブクさせるやつを、由希が持ってきた。
 夢「ちゃんと動くかなぁ」
 由希「動くわよ。しまってあっただけなんだから」
親子の会話を見ていて、これが親子の会話なんだなと思った。
朝までいた実家で、俺が出来なかった楽しい会話。
夢ちゃんも普段よりイキイキしているように見えるし、由希だって時々見せる寂しい表情は無い。
 夢「金魚ー!」
ん?
どうやら俺が呼ばれたようだ。
 達也「ああ、テンプラにするのか?」
 夢「誰が食べるのよ!こんなに小さいのに、可哀相でしょ」
あの、大きくなったら食べるんですか?
そんなツッコミはやめておいた。
由希がこちらを見てニコニコしていた。
なんとなくだけど、来て良かったと思った。
水槽に金魚を入れて、俺達は一休みしていた。
 夢「大きくなるかな?」
 達也「ちゃんと育てれば、15cmくらいにはなるぞ」
 由希「そんなに大きくなるの?金魚って」
 達也「ええ、昔・・・」
そこまで言って、俺はやばいと思った。
夢ちゃんは記憶喪失の事をあまり知らないとはいえ、少しは話している。
 達也「昔だれかがそんな事を言ってたような気がします」
曖昧な事を言ってごまかした。
本当は、昔飼っていて、そこまで育てた事があったと言うつもりだった。
 由希「ふーん。じゃあ私はまだやることあるから、ゆっくりしていってね」
 達也「あっ!はい」
由希は部屋をでていった。
正月早々仕事とは大変だな。
そんな事を思いながら、俺はコタツに足を入れた。
流石に動きを止めると寒くなってきた。
向かいでは、夢ちゃんが同じようにしていた。
その姿をみて、非日常な状況に気がついた。
女の子と正月にコタツにはいってマッタリしてるなんて、俺の記憶ではおそらく初めてではないだろうか。
夢ちゃんはなんとなくついているテレビを観ていた。
俺もテレビを観てみる。
正月番組は、毎年同じような感じだ。
それでも、この状況はとても心地よかった。
テレビを観ているのに飽きたのか、夢ちゃんが突然話しかけてきた。
 夢「知里にお兄ちゃんって呼ばれて嬉しい?」
この子は、突然いったい何を聞いてくるんだ。
しかも目が怖い。
正直に嬉しいなんて言ったら、俺は変態さんの仲間入りなのだろうか。
それはまずい。
どうこたえるべきか。
 達也「嬉しいよ。あっ!でも、変な意味じゃなくて、信頼してくれてるんだなって気持ちだね。そう、気持ちがだよ」
つい正直に嬉しいなんて言ってしまったから、その後がしどろもどろになってしまった。
 夢「ふーん」
でも夢ちゃんは特に俺を変態扱いする様子はなかった。
 夢「じゃあ、舞先生のお兄さん、義経先生だっけ?その人も知里にとってはお兄ちゃんみたいだったのかな?」
なんでココで義経の名前がでてくるんだ?
動揺するな俺。
 達也「ああ、年齢的にはお父さんかもな。本人もそう言っていたし。って、なんでそんな事聞くんだ?」
まあ純粋な疑問だった。
 夢「知里、義経先生が好きだと言ってから。それで達也ちゃんが似てるって言ってたし。どんな風に好きなのか気になって」
夢ちゃんは顔を赤くしていた。
そんな夢ちゃんの視線が、突然俺の後ろへと向けられた。
 夢「どうしたの。おかあさん?」
どうやら俺の後ろにいる由希に話しかけたようだ。
って、由希が今の話を聞いていた?
俺はゆっくりと振り返った。
明らかに動揺している由希の顔があった。
 由希「義経先生?神村義経先生を知ってるの?」
 夢「う、うん。ゲーム部顧問の舞先生のお兄さんだよ。亡くなられたって話だけど」
 由希「えっ・・・」
由希が、泣いていた。
涙が一筋流れた。
でも直ぐに、涙を拭いて笑顔を作る。
 夢「どうしたの?おかあさん、知ってるの?」
 由希「ええ。お友達だったのよ」
恋人って言われなくて、少し安心した。
未だに俺には罪悪感が残っているから。
由希はすっかり普通に戻っているようにみえた。
 由希「で、星崎くんが、義経先生に似てるの?似てるのは顔じゃないわね」
 達也「みたいですね」
 夢「へぇーホントに友達だったんだ。じゃあ私が達也ちゃんと出会ったのは、代わりに友達になるためだったのかもね」
いや、ただの友達ではないんだよ。
恋人だったんだよ。
だからもし夢ちゃんの言う事が真実と肯定するならば、俺は夢ちゃんと恋人になるために生まれ変わったって事になるのだろうか。
 由希「友達より恋人の方がいいんじゃないの?」
 夢「そんなわけないでしょ!」
あっ・・・
俺は今日ココに来るべきではなかったのかもしれない。
いや、来てはいけなかったんだろう。
おそらくは、なんとなくだけど、夢ちゃんの気持ちもわかっている。
夢ちゃんを初詣に誘ったり、思わせぶりな事をしてしまったのだろうか。
夢ちゃんと初詣は行きたかった。
だから行った。
それだけなのに。
夢ちゃんは可愛いと思うし、好きだ。
でも、それだけ。
それだけだと、やはりココにいるべきではなかったのだろうか。
おそらく普通の人なら、普通に付き合って、そしていずれ別れるのだ。
軽く考えろよ。
そんな事をよくいわれたけど、別れるとわかっているのに付き合うなんてできないよ。
あれ?
どうして別れると決めつけているんだろうか?
きっと何かが足りないのだ。
おそらくは・・・
その後、何を喋ったのか、あまりよく覚えていない。
由希に少しひやかされて、曖昧に否定して、夢ちゃんの笑顔が嬉しくて、調子にのって。
今年最初の一日は、全然成長しない自分を実感した。
【<┃】 【┃┃】 【┃>】
ドクダミ

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