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秋華エントランス

第十四話 告白

なんとなく、そう、本当になんとなくそう思ったんだ。
弁当を作ってみようと。
意味なんて無い。
弁当が良かったわけでもない。
本当になんとなく。

 達也「うむ。何故弁当があるんだろう。」
俺はきらら達の、食堂へ行こうという誘いを断って、今弁当を眺めていた。
しかしまあ、作ってきてしまったものはしかたあるまい。
俺は早速食べようと、包みをほどいた。
そこで俺はふと閃いてしまった。
弁当と言えば屋上だろうと。
森学の屋上は、柵とか上れないよう安全対策万全で、ずっと解放されている。
俺は、ほどいた包みを改めて結びなおして、弁当片手に教室を出た。
来た。
屋上だ。
学生時代のベタな展開と言えば、「屋上で弁当」の屋上だ。
沢山の恋が、今も生まれているに違いない屋上。
のはずだったが、そこには誰もいなかった。
うむ。
暑いからな。
まだ6月だというのに、今日の最高気温は35度とか言っていた天気予報を思い出した。
温暖化と言われて十数年。
ここ十数年のうちに、平均気温が何度か上がったらしい。
海に沈むと言われている、星雲の名前のあの国は、ますますテレビに取り上げられていた。
俺はマジでココで弁当を食うのか?
自分に尋ねてみたが、再び教室に戻る選択肢は出てこなかった。
日陰になってるベンチを見つけて、俺は腰掛けた。
少し風が吹いていて、気持ちいいかもと思った。
弁当箱を膝に置いて、包みを開いた。
 達也「さあ、何が入っているのかなぁ?」
俺はふたを開いた。
中にはなんと!!
うむ。
朝、俺が作った卵焼きと唐揚げが入っていた。
それを見た時、なんとなく懐かしいと思ったのは、気のせいだろうか。
しばらく弁当箱の中身を眺めていた。
太陽が雲に隠れ、急に暗くなったのをきっかけに、俺は我に返った。
ああ、食べよう。
俺は箸をもって、唐揚げをつまんだ。
それを口に入れようとした時、正面に舞が立っているのに気がついた。
なにやら真剣な顔をして、弁当箱と俺を交互に見ていた。
 達也「あ、こんにちは」
俺は面白い言葉が思いつかず、普通に挨拶した。
俺の挨拶に、舞は少し笑顔を作った。
そして2歩前に出ると、舞は俺に聞きたい事があると言ってきた。
舞は俺の横に座っていた。
2人黙っていた。
俺は弁当を食べる事も忘れていた。
しばらく沈黙が続く。
再び太陽が雲から出てきて、辺りを照らした。
舞はようやく口を開けた。
 舞「そのお弁当、お兄ちゃんがよく作ってくれたのと一緒だ」
その言葉に、俺は自分の作った弁当を見た。
確かにその弁当は、あまり料理のできない俺が、舞の為につくっていた事のある弁当そのものだった。
俺は何も言えなかった。
 舞「星崎くん、お兄ちゃんの事よく知ってるって言ってた。何時、何処で、どんな風にお兄ちゃんをよく知ることになったのか。教えてくれないかな?」
俺は先日決心していた。
でも、流石に全てを話す事はためらわれた。
だから俺は遠回しに話していくことにした。
 達也「星崎達也は、去年の7月10日以前の記憶が無い事は本当です。それも全くありません。人の名前、思い出、言葉、勉強、全て無いんです」
俺は言葉を選び、慎重に話した。
舞はただ聞いていた。
 達也「でも俺は喋る事もできるし、九九も言える。昔よく作っていた弁当も作れる。これ、舞先生はどういう事かわかりますか?」
俺は舞の顔を見ないで、ただ膝の上の弁当だけを見ていた。
舞がどういう顔をしているのか。
ちゃんと聞いてくれているのか。
理解してくれているのか。
不安で顔をあげる事ができなかった。
 達也「俺、あの始業式の日、舞の顔を見て、ただ黙ってはいられなかった。ささえてあげないといけないと思ったんだ!」
少し語気が強くなってしまっていた。
この時もう、後言う事は核心だけとなっていた。
気がついたら涙が出ていた。
 舞「お兄ちゃんなの?」
舞の言葉にドキッとした。
でももう隠せない。
もう黙ってるなんて無理だった。
俺は、頷いた。
 達也「俺は去年の7月14日に死んだ。でも意識だけは、この星崎達也の中に生き続ける事になったんだ。信じられないかもしれないけど」
俺は今まで誰にもはっきり言えなかった事、いや、去年入院していた頃には今の両親には言ったけど信じてもらえなかった事を、今舞に伝えた。
俺は信じてもらえるか不安だった。
そんなのあるわけないと否定されるのが怖かった。
違うと泣かれるのが怖かった。
でも、気持ちはすっきりしていた。
 舞「私とお兄ちゃんだけの秘密の約束。なんだかわかる?」
舞の言葉は、信じた上で最後の確認をしている事がわかった。
俺は満面の笑顔を向けて、答えを言った。
 達也「そしてこれからは、この事も2人だけの秘密って事でたのむ。教え子がゲーム部に4人もいるからなぁ」
俺は本当の舞の笑顔を、久しぶりに見た気がした。
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