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秋華エントランス

第二十七話 初恋

初恋とはなんだろう。
そして初恋とはいつだろう。
それをあっさり言える人達は凄いと思う。
好きな人だと言われれば、幼稚園の頃だとか、幼なじみに言わせれば、将来結婚の約束までしていたらしい。
それを初恋というのだろうか。
そんなの初恋じゃないよ。
そう言う人達がいる。
でも確かに俺は、幼稚園の頃大好きだった女の子の事が、とても大切だったのだ。
いなくなったのは、小学校に上がってまもなく。
先生は引っ越したと言った。
俺は、とにかく悲しくて、まだ引っ越しの準備をしているんじゃないかと思って、その子の家の近所を探した。
夕日が照らす景色。
俺は確かに覚えている。
それでも俺は、それが初恋だと確信が持てない。
俺はいまだに初恋をしたことがないのかもしれない。
そう思う。

俺はいつものように食堂で食事をしていた。
部活の時間は既に始まっているが、寝坊してしまったから仕方あるまい。
食事をせずに部活にでる選択肢はない。
何故なら食事は、人として生きる上で、もっとも大切な事だから。
 達也「って言って、ただ単に腹が減ってるだけなんだけど」
俺は骨付きの鶏肉にかぶりついた。
 達也「それにしてもこの定食のネーミングセンスは良いな」
俺の食べている定食の名前は「とりにくい鶏肉定食」
とてもステキ系な名前だ。
俺はこういう、何処にでも遊び心な精神が大好きだ。
人によれば、不真面目だとか言う人もいるが、そんな堅苦しい生き方をしても面白くないと思うのは俺だけだろうか。
俺はステキ系名前の定食を、そんな事を考える余裕がないくらい必死に食べた。
だってうまいんだもん。
安っぽさが特に。
すると誰かに後ろから声をかけられる。
 ほにゃらら先輩「あれ?星崎達也くん、部活に遅刻じゃない?」
俺に声をかけたのは、名前も知らない、美鈴先輩の親友のほにゃらら先輩だ。
 達也「ええ。ゲーム部の部室はいつも戦場です。腹が減っては戦はできない。そういう事です」
俺は、適当な事を言ってごまかし、気にせず食事を続けた。
ほにゃらら先輩は、俺の横に座り、食事もせずにこっちを見ている。
気になる。
 達也「なんですか?俺のハンサムフェイスに見とれましたか?」
こんな冗談は、俺はあまり好きではないが、相手によっては偶に使う。
それは言っても大丈夫な人だと確信が持てれば。
 ほにゃらら先輩「星崎くんさ。美鈴の事どう想ってるの?」
俺の冗談は軽く無視。
こんな人だから。
ん?
俺はほにゃらら先輩の質問を理解した。
誰かが誰かにこの手の質問をする場合、理由は2つしかない。
ひとつは、俺が美鈴先輩に対して、好き好きオーラをだしている場合。
そしてもうひとつが、美鈴先輩が俺の事を好きな場合だ。
他にもいくつか候補があるが、それは俺とほにゃらら先輩が、そこそこ以上に仲良しな場合に限る。
俺はこの先輩の名前も知らないし、接点もほとんど無いのだ。
それで冗談がつうじる人だとわかっているのは、ひとえに、俺には人を見る目があるから。
なんせ41年生きてるからな。
というわけで、俺は前の候補であると判断した。
 達也「俺、美鈴好き好きオーラ出してますか?」
 ほにゃらら先輩「んー出していると言えば出しているし、出していないと言えば出していない?」
どうもはっきりしないこたえだ。
ただの興味で聞いたのだろうか?
でも、この人が俺に興味を持っているようには感じない。
て事は、美鈴先輩が俺の事を好き?
そんな馬鹿な。
そんな感じは全くないぞ?
本当か?
俺が考え込んでいると、ほにゃらら先輩は言葉を続けた。
 ほにゃらら先輩「どっちかって言うと、美鈴が星崎くんを好きなんじゃないかと、私は見てるんだけど」
ふむ。
やはりそうか。
って、ええ?!
でも、そうだと言っているわけではない。
この先輩がそう思っているだけで、本人が言ったわけではないのだ。
 達也「まっさかぁ。あの美鈴先輩からは、そんなオーラは全然感じませんよ?」
そのとおり。
それに美鈴先輩とのつき合いは長いのだ。
少しの感情の変化でもわかってしまう間柄なのだ。
以心伝心なのだ。
 ほにゃらら先輩「でも、星崎くんって、美鈴の事凄くわかってる気がするし」
言われてみればそうだ。
わかりあっているって事は、それはそういう事だと思われても不思議ではない。
俺の恋愛定義ではあらわせない、足りない何かって、わかりあっているって事なのかも。
そんな事を考えたが、向こうはこっちの事をわかっているようには見えないし、気持ちも恋って感じが全くないので否定した。
まあ、それも大切だとは思うけど。
 達也「確かに、仲良しではあるから、全て否定はせぬが、そんなんではないのだよ」
「そんなん」の意味が俺にはよくわからないが、おそらく違う事は確信が持てた。
 ほにゃらら先輩「そうなんだ。でも美鈴は星崎くんの事、気にはしてると思うよ。なんでも初恋の先生に似てるって言ってた」
俺はドキッとした。
初恋の先生に似てる?
それってもしかして。
いや、あり得ないでしょ?
 ほにゃらら先輩「まあだいぶ歳の離れた先生だったそうだから、初恋ってよりは、尊敬とかあこがれだったのだろうけど」
俺はかろうじて聞いた。
 達也「そんなに似てるって?」
 ほにゃらら先輩「うん。ゲーム部顧問だったらしくて、趣味とか似てるって。今の顧問の先生のお兄さんとか言ってたような」
間違いない。
俺だ。
そんな事ないでしょ。
きっととても軽い気持ちだ。
そんな事思ってるなんて、全くわからなかったよ?
信頼はしてくれてるとは思ったけど。
信頼?
それもなんだか大切な言葉のような気がした。

部室に向かう途中、俺は噴水のある中庭のベンチで座って、空を見上げていた。
運命と言う言葉は好きではない。
でも、俺が転生した事は運命と言えるかもしれない。
神様が、俺に何かを言おうとしているような気がする。
でないと説明できない。
俺を好きだったと言っていたえっちゃんとの出会い。
溺愛していた妹舞との再会。
そして初恋なのか尊敬なのかはわからないけど、俺を信頼してくれていた美鈴。
運命だと考えると、高鳥姉妹やチリちゃん、まこちゃんに会ったって事は、みんな俺が好きだったのだろうか。
少なくとも、高鳥姉妹もチリちゃんも仲良しだったし、俺の死に涙を流してくれたから、そう言えるのだろう。
訳がわからなくなるが、なんとなく意味が有るように感じるから不思議だ。
そう言えば、えっちゃんも、美鈴も、舞だって、俺が初恋だと言った。
俺の転生は、それがキーワードになっているのか?
考えても答えはでず、俺はベンチから立ち上がると部室に向かった。
今日はみんなの顔が、よりいっそう可愛く見えた。
吉田君は別だよ?
ほんとだよ?
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