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2017年2月25日【土】11時13分21秒
【(゚∀゚)】フリー写真館を狛犬画像室にリニューアルしました♪
2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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第四話 石碑

シャオがこのトキョウに来てから、1週間がたっていた。
1週間とは、太陽が出て沈むサイクルを1日とし、それを7つ合わせて1週間とする。
1週間を13回合わせて、1月。1月を4回、そして元旦と呼ばれる1日を合わせて1年としていた。
今日は新歴2006年1月2週の1日目。2006年1月8日とされる日。
アイとシャオは歳が同じ12歳であった事もあり、少し仲良くなっていた。
そして今日も、アイとシャオ、そしてアイの親友ミサをつれて、町へ出ていた。
 *ミサ*「アイ~そろそろ魔法学校に顔だしなよ~格好いい彼氏みつけてデートしていたい気持ちもわかるけどさぁ~」
ミサはニヤニヤしながら、アイの顔をのぞき込んだ。
 *アイ*「あっ!バカ!何言ってるのよこの人。お父さんからシャオの事頼まれてるだけだよ~」
アイは顔を赤くしながら、ミサを軽くたたいた。
 *アイ*「でも、学校もそろそろ出ないとまずいよねぇ~よし!これから行こうかな!」
アイはそう言って、シャオに体を向ける。
 *アイ*「これから魔法学校を案内してあげるから、一緒に行こう?」
アイはシャオの手を取ると、半ば無理矢理シャオを引っ張る。
 *シャオ*「わかったから、ひっぱらないでよ。」
こうして3人は、魔法学校へ足を向けた。
しばらく歩くと、小さい子供から、結構歳をとっている人までが集まっている広場に来た。
魔法学校といっても、行くも行かないも自由。
ただ、学校と言う名の広場で、魔法上級者が、ボランティアで人々に魔法を教えているだけの集まりだった。
学校に着いたアイは、顔見知りの仲間達に挨拶する。
 *アイ*「シュータ先生!こんにちは!」
集まりの中でも、一際大きな魔力を操って剣を振るう者に声をかけた。
 *シュータ*「アイ殿、お久しぶりでございます。」
振るっていた剣を止め、端正な顔立ちの男は、アイにこたえた。
 *ミサ*「先生~つれてきましたよ~もう、アイったら彼氏にぞっこんで~」
ミサはそう言って、シャオを見た。
アイは恥ずかしそうに、上目遣いでミサをにらんだ。
 *シュータ*「君は確か。。。森で倒れていた少年だね。」
シュータは少しずつシャオに話ながら近づいた。
 *シャオ*「え?ああ、まあ、そうだけど。。。」
シャオは興味なさそうに、どこを見るともなく空を見ながらこたえた。
シュータはシャオの生意気そうな応対を気にもとめず、「君も、魔法、勉強していくかね?」と訪ねたが、
シャオはただ「いい。」と応えて、アイの方に歩いていった。
 *シャオ*「アイ!」
シャオがアイを呼ぶと、ミサとじゃれ合っていたアイは、小走りにシャオに近づいた。
 *アイ*「どうしたの?一緒に勉強していく?」
そう言うアイにシャオは更に近づき、耳を貸せというように、手の平を上下させた。
そして小さな声でアイに尋ねた。
 *シャオ*「アイ?あのおっさんが先生か?って事はこの国ではトップクラスの魔法使いだよな?」
小さな声で尋ねられ、アイも小さな声で応える。
 *アイ*「そうだよ。たぶんお父さんの次くらいに凄い人だよ。」
それを聞いたシャオは少し鼻で笑った。
 *シャオ*(西は魔法後進国が多いって聞いてたけど、これは思っていた以上だな。)
 *アイ*「どうしたのシャオ?あの人のおかげで、この町が守られてるって行っても過言じゃないくらいだよ。」
 *シャオ*「ふ~ん。」(こりゃ、もう少し魔力が回復すれば、此処は簡単に俺様のもんだな。)
そう言って黙っているシャオに、アイは話を続けた。
 *アイ*「それに、シャオの怪我を治してくれたのもシュータ先生だよ。」
 *シャオ*「げっ!マジ?」
シャオは何か驚いているようで、それでいて何か嫌そうだった。
 *シャオ*「おまえじゃなかったのかよ。俺様てっきり。。。」
 *アイ*「私だけじゃ無理だった。それでその後シュータ先生が治したんだよ。」
 *シャオ*「。。。」
シャオは、シャナクルとして数多くの人を殺してきた。
しかしそれは、大儀を成す為には必要だと考えていたからだ。
たとえ親兄弟でも、刃向かう者は容赦なく殺してきた。
それなのにどういうわけか、今シャオは、今までの考えが漠然と間違いではなかったかという感覚を抱いていた。
理由はわからなかった。
 *シャオ*「どうしたんだ俺?なんだか俺様らしくねぇな。。。」
 *アイ*「どうしたの?何か思いだしたとか?」
期待半分不安半分と言った顔で、アイが顔を近づけてくる。
 *シャオ*「いや、なんだかつかれちまった。今日は帰るは!」
 *アイ*「あっ!うん。じゃあ私も帰るから。」
アイはそう言うと、シュータに一声かけ、そしてシャオと共に家に帰った。

次の日、シャオはアイに引っ張り出され、朝早くから神木の前に来ていた。
朝と言っても、まだ太陽も出ていない時間だ。
 *シャオ*「すげえな。。。これが神木。。。」
シャオは、幼き頃より勉強は人一倍してきた。
それは世界を治める人間は、世界を知らなければならないと考えていたからだ。
その中で、神木についての知識も持っていた。
しかし実際見ると、それは予想以上の大きさであったのだ。
そして、僅かではあるが、魔力の存在も感じていた。
 *アイ*「そりゃ、神様の木だからね。この木がある限り、世界は必ず平和に向かうんだって。」
アイは自分の自慢でもするように、神木の事を話した。
しかしアイの顔が急に曇る。
 *アイ*「でも。。。今は駄目だね。。。平和なのはトキョウのまわりだけ。。。」
今にも泣き出しそうなアイの表情が、シャオの目に映った。
 *シャオ*「でも、この戦いは無駄にはならないよ。きっと誰かが世界統一を果たして、そして平和が来る。」
シャオは確信から、力強い声でアイに言葉を投げた。
 *アイ*「でも、たくさんの人々が死んで、死んで、その後に平和なんてあるのかな?大切な人々がいなくなって、憎しみがのこって。。。」
やや感情的になりかけたアイだったが、そこまで話すと俯いて口を噤んだ。
 *シャオ*「人間は、バカな奴ばかりじゃない。バカがいなくなれば、きっと大丈夫だ。」
シャオのつぶやきに、アイが顔を上げ、今度は感情的にシャオに詰め寄る。
 *アイ*「でも、私のお母さんはバカじゃないのに死んだんだよ!この戦争のせいで!それにたとえバカでも。。。」

アイの母は、トキョウの人間ではなかった。
名を「マリア」という。
トキョウは、地球上で一番大きな大陸、中央大陸の最東にあり、大海を挟んで東にあるのが、東の大陸である。
マリアは、東の大陸の生まれだった。
トキョウは、人類発祥の地という事もあり、いろいろなところから移り住む人々が多い。
人口約3000人の住人。
そのうち1000人は、移住者だった。
マリアもその内の1人。
この地を好み、この地に来たマリアは、当時王でもなんでも無かったアキラと恋に落ち、結婚した。
その後アイが生まれる頃、人々の要望で、アキラが王になった。
アキラとマリアは、それはもう人々の為に頑張った。
マリアは東の地出身でもあり、アキラ以上の魔法使いであった。
人々に、生活に必要な魔法、中でもこの寒い地で生きてゆくために役に立つ魔法を伝えた。
そんな毎日を送る中、所々しか無かった争いが、全世界規模で始まった。
そう、シャナクルがブリリア国王になった頃。
当然マリアの母国、東の大陸の中心からやや西にあるマジョルカ国も、戦いの地に含まれた。
それを聞いたマリアは、母国の親戚や友人の為、母国に赴いた。
大切な人々の力になる為。大切な人々を守る為。
しかし小国だったマジョルカは、マリアが到着してまもなく、全てを失った。
マリアの付き人だけがこの地に戻って来たのが、半年ほど前。
マリアの死を聞かされたアイは、その日一日中泣いた。
結局自分に今できる事も無く、その日以来毎日神木にお祈りする事を始めたのだ。

アイの目は、潤んでいた。
いや、その出てくる涙は、ドンドンその量を増やしていた。
シャオはただ黙っていた。
 *アイ*「東の。。。あの戦争が無ければ。。。」
アイのその言葉に、シャオは一瞬ドキっとした。
そう、シャオの起こした戦争。
東の大陸の戦争となると、シャオの起こした戦争が関わっていると言っても過言ではなかった。
その後アイとシャオは黙ったまま、ただ神木に祈りを捧げた。
その時間は、いつもよりもはるかに長い時間となった。
2人が目を開けたのは、既に太陽がまぶしく感じる時間だった。
祈りながらも泣いていたアイだったが、顔にはもう涙はなかった。
 *アイ*「帰ろう!」
アイがそう笑顔で言って町の方に歩きだすと、シャオも無言で立ち上がった。
その時シャオの目に、ある物が映った。
 *シャオ*「あれ!何?」
シャオはその目に映る物、石碑を見たままアイに尋ねた。
振り返ったアイは、シャオが見るものにすぐに気づき、少し笑みを浮かべてこたえた。
 *アイ*「ああ、それ。最初の人達が作った石碑だよ。何が書いてあるか、私には読めないけど。」
アイの言うとおり、石碑には何かが書かれていた。
今の言葉ではない文字で、今ではこの地で読めるものはいなかった。
 *アイ*「なんでも平和の誓いが書かれてるって話だけど。」
アイの言葉を受け、シャオは独り言のようにしゃべり出す。
 *シャオ*「平和の誓い。我々は戦争の愚かさを知っている。だから二度と戦争はしない。戦争は愚かな行為だ。バカな行為だ。。。」
シャオがそこまで言ったところで、アイが口をはさんでくる。
 *アイ*「シャオ!読めるの!?」
アイの言葉に少し振り返り頷くと、更に次を読み始める。
 *シャオ*「人を殺してはいけない。町を破壊してもいけない。森を焼いてもいけない。全ては我々人類の為。その想いを忘れない為に、ここにこの木が存在する。我が子孫達よ。この木を見て思い出してほしい。戦争の愚かさを。そして約束してほしい。人は人と争わない事を。何故なら君たちは皆、我々の息子であり娘であるのだから。」
シャオが読み終えるとアイは又、俯いて泣いていた。
シャオはただ、それを見ていた。
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