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2017年2月25日【土】11時13分21秒
【(゚∀゚)】フリー写真館を狛犬画像室にリニューアルしました♪
2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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秋華エントランス

第十二話 ゆっくりと流れる時

次の日、シャオが目を覚ましたのは、自分の部屋のベッドの上だった。
体の疲れもすっかりとれている。
窓からは太陽の光が入ってきていた。
シャオはゆっくりと体を起こすと、昨日の事を思い出していた。
 *シャオ*(ちょっと無理しすぎたな。)
シャオは少し苦笑いを浮かべた。
 *シャオ*(それにしても、ヒサヨシとか言う奴。かなりの使い手だった。他の2人も、おそらくかなりの使い手だ。全く魔力を、いや存在感すら感じられない不思議な2人。でも、何か強さを感じさせられる。もしかすると、あの街の全ては、あの3人だけでやった事かもしれない。)
シャオはその後もしばらく、ベッドの上で昨日の事を整理していた。
アサリとアサミの事。
チャイルドの街の事。
そして今後の事。
かなりの時間が流れ、これ以上考えても堂々巡りだと感じたシャオは、とりあえず起きる事にした。
部屋から出たシャオは、となりの部屋が気になり、ノックしてみた。
反応が無かったので、少しドアを開けて覗いてみたが、そこにはアサリとアサミの姿は無かった。
その時後ろから声がした。
 *アイ*「大丈夫?ああ2人も大丈夫だよ。それにしても、シャオがあんなになるなんて信じられなかったけど。ああ、お腹空いてるでしょ?準備出来てるから。」
アイの言葉に「ああ。」と応えたシャオは、促されるまま1人食事をとった。
その後アイに呼ばれて、屋敷の中にある会議室に、アイと共に向かった。
会議室に入ると、そこにはアキラとシュータ、アサリとアサミ、そしてリュウが、大きなテーブルを囲って座っていた。
 *アキラ*「シャオ君、大丈夫か?」
アキラがそう尋ねると、シャオ黙って頷いた。
 *アキラ*「そうか。今、今後の事と今の状況を話していた所だ。まあ座ってくれ。」
アキラに促されるまま、シャオとアイは席についた。
 *アキラ*「話は2人からだいたい聞いた。2人の事もね。」
アキラはアサリとアサミに目を向けてそう言うと、少し元気の無い2人が俯いてそこに座っていた。
アサリとアサミは、インカの街、少し前まではチャイルドの街と言われた街のはずれで生まれた。
生まれながらに魔力の高かった2人は、当時のチャイルドの王の命令で、幼き頃より魔法教育を受けていた。
2人の両親も、その事により豊かな生活が約束された。
戦争で2人が活躍するたびに、両親の生活は更に向上する。
2人はそれが嬉しく、なんの疑問も持たないまま、ただ命令に従って人を殺してきた。
常にチャイルドの中枢と行動を共にする2人。
その流れで、最近両親と共に新しいチャイルドの街、元のインディアの街に住居を移した。
その後タイナンを2人で攻略する。
タイナンの街は、国と呼べるほどの大きなものでは無く、王とその側近を殺す事で、その任務は終了した。
その際、街の人々も何人か殺していたが、2人にはいつもの事で、なんとも思わなかった。
それが今回、自分の両親が殺され、そして酷く悲しんだ自分たち。
その事で、自分たちのしてきた事が、とても罪深い行為だったと理解して、複雑で更に悲しい気持ちになっていた。

会議は、シャオが参加したことで、アサリとアサミの事をシャオに聞かせた後、もう一度現在の状況整理が行われた。
 *アキラ*「全ての話しと状況を整理すると、この中央大陸の東半分は、ここトキョウ以外は、全てカンセイ帝国の傘下に入った事になる。東の大陸は、半分以上はローラシア大国の傘下で、全てがその傘下に入るだろうと予想されている。そしていずれは、中央大陸に進出するという噂だ。」
アキラはそこまで話すと、一旦言葉を切って、みんなを見回した。
最後に目があったリュウが、口を開ける。
 *リュウ*「既に私の使えていたチャイルド国は存在しないわけだ。よって私はあなた方と敵対する理由もない。今、魔法の牢に入れられている私の部下も同じだ。」
屋敷から少し離れた所に、シャオは魔法の牢を作っていた。
アイに、殺しはダメと言われ、だったら捕らえておく牢が必要だと考えたからだ。
その牢は、魔力を吸収する特殊な壁で部屋が作られ、シャオほどの上級の魔法使いで無ければ出ることが叶わない魔法の牢だった。
 *アキラ*「そうだな。この会議が終われば事情を説明して、全ての人を解放しよう。そしてもし我々への協力を望むものがいたら、この街にとどまってくれてもかまわない。まあ、アサリとアサミの事が無ければ、そのまま解放するつもりだったからな。」
アキラがそう言うと、リュウは「感謝します。」とだけ言った。
 *アキラ*「では話を続ける。」
そう言ってアキラは、また話を続けた。
 *アキラ*「話によれば、チャイルドはおそらく、ヒサヨシと言う者と他2人によって滅ぼされた。おそらくはカンセイの者で、それもかなり上の位に位置する人物であると判断できる。そして今後、その者達と我々は敵対するかもしれないし、そうでなくても何か関わりを持ってくる事が予想される。しかし敵対するとなると、今の我々トキョウの戦力では、相手にならないだろう。」
その後もアキラは、1人延々と話を続けた。
現在トキョウの戦力は、世界一と言われるシャオ。その実力はかなり見えてきてはいるが、他の者にはまだ世界一の使い手だとは理解されていない。
そして次にアサリとアサミ。その実力は周知されているが、東の大陸の使い手と比べると中級レベルか。
魔力だけならかなり上位だが、まだまだ実戦経験が足りない。
次にアキラとシュータ。東の大陸では、平民レベルとは言わないが、軍ならおそらく最下層。
そしてアイ。
白魔術師としては中級レベルだが、戦力としては使えない。
此処にとどまると言っているリュウ。その力はわからないが、おそらくはアキラやシュータと変わらないレベルだ。
牢に捕らえられている口の達者なあの3人は、シャオの見たところ、これもリュウと同レベル。
その他は雄志軍の者よりも下に見えた。
 *アキラ*「戦力になりそうなのはこのくらいだ。正直まともにやり合って我々が勝てる可能性はない。来れば話し合いでの解決、場合によってはカンセイの傘下に入る事も考えなくてはならないかもしれない。」
アキラがそこまで言うと、部屋の中が少しざわついた。
それに応えるようにアキラが話を続ける。
 *アキラ*「いや、基本的にはそのつもりはない。しかし、最悪の場合は考えなければならないと言うことだ。」
アキラの言うことは間違っていない。
何故なら、チャイルドの街をあのような状況にできてしまうヒサヨシ達の力。
それがここトキョウで行われてしまったらと考えると、傘下に入る事で、少なくとも民の命は助けられる。
民を思えばこその判断である事は、みんな理解していた。
それからしばらくして会議は終了した。
結局は、今できる事は少ないと判断した。
とりあえずは相手の様子を見る事と、自分たちの力を高める事、それだけだった。

チャイルドの街が焼き尽くされた日から、既に1ヶ月がたっていた。
少しシャオやアイ、アサミとアサリの身長が伸びているように見える。
あの後、チャイルドから来た者達も此処にとどまり、雄志軍の一員となっていた。
そしてシャオの指導の元、全ての使い手達は、日々己を高めていた。
中でもアイの成長はすさまじかった。
シュータの意外な才能も開花していた。
シュータは黒の魔法剣士で、白の魔法も使える事は既にわかっていたが、それを同時に使える才能を持っていた。
それをうまく組み合わせる事で、以前の倍以上の魔力を使える強力な使い手となっていた。
アサリとアサミも実戦形式の特訓で、魔力にふさわしい使い手に成長している。
リュウの力も思った以上だった。
ミサも黒の魔法を使い始めて、それなりに面白い成長を遂げていた。
攻撃魔法は相変わらす弱いものの、器用にあらゆる魔法を覚えていた。
ただ、口の達者な3人は相変わらず、アキラもさほどの成長は無かった。
シャオ自身は、また以前よりも少し魔力が高まっている感覚を感じていた。
今日も学校と呼ばれる広場で、シャオ達は魔法の練習や、剣を振るったりしていた。
実戦形式の練習で、怪我をする者もいたが、成長には必要だとみんな積極的に参加している。
剣を交える金属音と、魔法の爆発音が、広場に響く。
魔法の方が使えると言われたアサミは、時々流れるような美しい動きで剣を振るう。
性格的に、魔法ばかりでは飽きたようだ。
そのアサミにアサリは一辺倒の剣で襲いかかる。
そのスピードとパワーはアサミを圧倒していたが、剣術には一日の長があるアサミは、その剣をうまく受け流していた。
技術のアサミ、パワーとスピードのアサリと言った感じだ。
今度は魔法で対決する。
多彩な魔法で攻撃するアサミ。
それを1つの強力な魔法で防ぐアサリ。
見ているシャオは苦笑いを浮かべる。
 *シャオ*(性格と逆なところが笑えるな。)
破天荒な性格のアサミが、何故か魔法や剣では繊細な動きを見せる。
大人しいおしとやかな性格のアサリが、剣にしても魔法にしても、パワー任せの一辺倒。
 *シャオ*(でもまあ、最高のコンビなのかな。)
シャオはそう思った。
 *シャオ*(おっといけねぇ。)
シャオはシュータに目を向けた。
シャオは今、シュータの相手をしていた。
シュータは実に珍しい、灰色のオーラをまとっている。
魔力の消費は激しいものの、そのパワーは倍だ。
スピードもパワーもアサリに匹敵する。
そして剣や魔法を操る姿は実に無駄がない。
シュータは、実はこのトキョウの生まれでは無い。
中央大陸の西で生まれ、子供の頃は黒の剣士として鍛錬していた。
そして15歳の頃、地域の紛争に巻き込まれ、紛争に参加。
しかし旧友との戦闘の際、戦闘の愚かさに気がつき、その地から離れた。
そしてこの人類発祥の地に来たのだ。
その後は、その剣の技術と、高い黒の魔術師としての能力をかわれ、この地の重要な人物になっていた。
ただ当時は、白の魔力コントロールは全くできなかったが、10数年この地にいたことで、何故か使えるようになっていた。
シュータは刃の無い剣で、シャオに斬りかかった。
それをシャオがナイフで受け流す。
シュータの逆の手には、灰の魔力球が存在する。
それをシャオにぶつけた。
しかしシャオは、何事も無かったかのように、普通に体で受け止める。
 *シャオ*「早いが、その分威力がない!」
シャオの言うとおり、シャオがダメージを受けている気配がない。
それでもシュータは再びシャオに向かう。
今度は魔力を高めてからの爆裂の魔法。
シャオの足下に魔力の反応。
 *シャオ*「爆裂か。」
「爆裂」、エクスプロージョンが正式名称。
爆裂系の魔術で、爆発を起こす。
爆裂系魔術の中では低位魔術。
シャオは飛ぶように跳ねて、横へ移動する。
そのタイミングを見計らって、シュータが間を詰める。
 *シャオ*(フェイク!)
シュータの一撃がシャオの腹を捕らえる。
刃はついていないものの、まともにくらうとかなりのダメージだ。
シャオは後ろに吹き飛ばされた。
木にぶつかり、ようやくその体を止める。
 *シャオ*「油断したよ。」
そう言いながらすぐにシャオは立ち上がった。
ダメージはさほど受けていないようだ。
とっさに何か魔法で防御したのだろう。
又は、シャオが纏っている黒のオーラの力が、かなり高いからかもしれない。
更にシュータはシャオに向かった。
今度は、まだ距離のあるうちからシュータは剣を振るう。
その先から、カマイタチが飛んでくる。
シュータはすぐに移動を開始する。
 *シャオ*「今度はそうはいかないよ。」
カマイタチには見向きもせず、ただそちらに手をかざした。
 *シュータ*(同じ戦術は通じないか。)
シュータはその場に止まり、何度も剣を振るった。
多くのカマイタチがシャオを襲う。
今度は数で勝負のようだ。
シャオはマジックシールドを展開した。
これで全て防げるはずだ。
次々にカマイタチを止める。
少し甲高い音が辺りに何度も響く。
 *シャオ*(また爆裂か。)
シュータは再び爆裂を試みた。
 *シャオ*(スピードも凄いが、これだけ連続させる攻撃。面白いな。)
シャオは足下に向けて、無効化魔法で対抗した。
いつの間にか頭上にシュータの姿が有った。
右手には剣、左手には火球、同時にくるようだ。
下に無効化、前方にマジックシールド、回避も不可能だ。
 *シャオ*(やべ!!)
シャオはとっさに、無効化とシールドを中止し、その魔力を全てオーラの鎧に集めた。
シャオに向かっていたカマイタチと足下からの爆発がぶつかり、シャオを中心に大きな爆発が起こった。
頭上にいたシュータは、結果敵には自分の魔法で吹き飛ばされる形になった。
シュータの体は、周りの木よりも高く上がり、そしてそのまま地面に落ちた。
 *シャオ*「かぁ~悪い!アイ!」
シャオはシュータに駆け寄りながら、アイを呼んだ。
その後、アイの魔法によりシュータは回復した。
正直死にかけていたが、アイの魔法の力は既にマスタークラスに近かった。
そんな状態でも軽く回復させていた。
おそらくは死んでいても、直後なら蘇生させる事ができるかもしれない。
それほどの使い手になっていた。
その後も訓練は続けられ、終わったのは太陽が赤く辺りを照らす頃だった。
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