★ 

インデックス

 ★
★ 

ネット小説

 ★

適当に書いた小説をアップしていきます♪

 RSS XML
  • 玄関口
  • 占い診断
  • 萌え辞典
  • オタク遊戯
  • FREECGI
  • NEW秋華
  • 随筆&詩
  • タイトル
--☆INFORMATION☆--
2017年2月25日【土】11時13分21秒
【(゚∀゚)】フリー写真館を狛犬画像室にリニューアルしました♪
2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
--☆HOTLINK NOW☆--
【Kindle】電子書籍販売★秋華★
【楽天kobo】電子書籍販売★秋華★
【パブー】電子書籍販売★秋華★
秋華エントランス

第二十九話 最後の戦い

ヒサヨシがシャオ達と合流したのは次の日。
ヒサヨシはローランドがトキョウに侵攻してきた事、そしてアキラの死を伝えた。
アイは泣き、他の面々も皆ショックを受けた。
 *ヒサヨシ*「すまん。わしがちょっとトキョウを離れた隙に攻め込まれた。それもトキョウの北、黒の霧の中から来たみたいや。流石に予想でけへんかった。すまん。」
ヒサヨシは何度も謝っていた。
しかしそれを責める事はできない。
そんな方法でトキョウに来ることなど、誰も予想できなかった。
 *ヒサヨシ*「それでローランドが来てる事もあったし、こっちの戦力を分けるのは得策やない。そやからわしはここにきたんやけど。。。」
シャオには、あまりにあっさりと逃げてきたヒサヨシに、少し疑問も感じたが、ヒサヨシの言うことも正しいと思った。
 *シャオ*「まあ問題は、この後どうするかだ。トキョウを取り戻しに行くのか。それとも。。。」
シャオのその言葉にも、皆どうして良いのかわからない。
沈黙の中に、アイの嗚咽だけが響いた。
シャオはただアイを抱きしめていた。
 *ヒサヨシ*「やっぱりここは、ローランドと直接対決するしかないんちゃうか?戦力はもうこっちにはのこらへん。カンセイの街に退避した、カンセイ軍2000人と、ここにおる面々だけや。」
 *シャオ*「そうだな。ローランドをやれば、もしかしるとこの戦いは終わるかもしれない。」
シャオには、泣いているアイの事が気がかりで、今話す事は辛かったが、それでも考えを口に出していた。
 *ヒサヨシ*「それでや、決戦の場、ここでは無理や。ここはトキョウの傘下に入ったカンチュウの町や。もう数日でその情報が入ってくるやろ。そしたらここは、敵の領地も同然や。人々はわしらに味方してくれるかもしれへんけど、気持ちの問題や。そこで、今だにトキョウにもローラシアにも属さない地、南のルートの東の玄関口、ファイン国に行こうと思うねん。あそこの王は、ちょっとした知り合いでな。同盟もトキョウ傘下にも無理やったけど、困ってるわしらを見捨てるヤツやない。それにあっちも戦力がほしいはずや。どや?最終決戦の地は、ファインで。」
 *シャオ*「ああ。」
皆の代わりに、シャオが返事を返した。
シャオには、以前から感じていた、ヒサヨシの思い通りに全てが動いている感じが、ますます大きくなっていた。

次の日にはシャオ達はファインに向かって出発した。
2日後にはファインに到着。
そしてヒサヨシの妖精達や、ヒサヨシ傘下の2000人の部隊もファインに入った。
その間にも、ローラシアは中央大陸の街々を占拠していった。
中央大陸の街には、もう大した戦力はない。
逆らう街や国は無かった。
そんな中、ヒサヨシの妖精ツーイツが、ローランドと話をしていた。
 *ツーイツ*「わたくしは、イニシエの使い、ツーイツと申します。」
ツーイツは片膝をついて頭を下げた。
 *ローランド*「イニシエ、ですか。その使いがどういったご用件ですか?」
 *ツーイツ*「今やこの世界は、ローランド様がほぼ手中にしたと言っても過言ではありません。それでもまだ残された地が、そして逆らう者がいるのも事実。我々は、ローランド様が完全に世界を1つにする事を望んでいます。そして我々はいずれ、ローランド様の傘下に入る事を望んでいます。ローランド様が、イニシエ以外の地、全てを治める王となられた暁には、イニシエも傘下に入る事を望みます。だから是非、全ての国を傘下に治めていただきたい。そしてそれまでは、イニシエを戦場にしないでいただきたくお願いに参りました。」
 *ローランド*「ふむ。それはそれは。進んで傘下に入っていただけるなら、それはお約束いたしましょう。」
 *ツーイツ*「ありがとうございます。ローランド様が世界の王になられる日を、心よりお待ち申し上げます。」
 *ローランド*「それではイニシエの長、だれだったかな?」
 *ツーイツ*「シュウカでございます。」
 *ローランド*「シュウカ殿に、確かに承ったとお伝えください。」
 *ツーイツ*「はっ。それではわたくしはこれで失礼させていただきます。」
ツーイツはそう言うと、スッとその場を後にした。
 *ローランド*「どう思いますか?ゲパルト。」
 *ゲパルト*「何か裏があるように思われますが。。。」
 *ローランド*「どちらにしろ、まあかまわないさ。まずはイニシエ以外を、そしてシャナクルを倒します。」
 *ゲパルト*「はい。」
 *ローランド*「もうすぐだ。」
そう言ったローランドは、青い空を見上げた。
ファインでもヒサヨシの妖精はいろいろと準備をしていた。
テンホウとチーホウは、進入路にトラップをしかけ、奇襲のシュミレーションをしていた。
ショウスウの具現化した扉から、色々なトラップを取り出しては、セットしてゆく。
ショウスウの扉は、妖精界に繋がっているらしく、いろいろな物が出てきた。
ちなみにヒサヨシがチャイルドの街を焼き尽くした時は、テンホウとチーホウにより、あらかじめ沢山の爆発物をセットし、そしてそれを一斉に爆破する事により、一瞬に街を焼きつくしたのだった。
リュウイーは情報収集と伝達に飛び回り、コクシとサンゲンは国境の見張りをしていた。
1週間後には、ローランドが中央大陸をほぼ手中に収めていた。
その頃ファインには、新撰組の面々が入ってきていた。
最終決戦はいよいよ目前だった。

ローランドと精鋭部隊2000人、エリート部隊2000人、各6部隊10000人が、ファインへと向かっていた。
その情報は既にシャオ達の耳に入り、それぞれが待ちかまえた。
ローランドは真っ向勝負の構えで、まっすぐと部隊をすすめてくる。
そして、爆発が起こった。
ローラシアの前衛のラビット率いる第六部隊が、爆発に巻き込まれる。
 *ラビット*「魔力は感じませんでした。いったいどういう事?」
魔力による魔法トラップを警戒していたラビット率いる第六部隊だったが、それでも爆発に巻き込まれた。
ラビットはどういう事か、理解できなかった。
これはヒサヨシの妖精が仕掛けた、古の技術による爆発だった。
現在はイニシエにのみ伝わる技術。
シャオ達も驚いた。
 *シャオ*「これは、古の魔法か?」
そんな中、テンホウとチーホウが追い打ちをかける。
 *テンホウ*「ここでできるだけ戦力を削るぞ!」
 *チーホウ*「アイアイサー!」
2人は更に古の技術で敵を攻撃した。
 *ラビット*「皆さん気をつけてください。魔法とはどうやら違う爆発。マジックシールド展開!」
ラビットはそれに対処するが、その被害は莫大で、他部隊にも及んでいた。
第九部隊隊長のカオス、第七部隊隊長のマーシャルもその被害に遭っていた。
 *カオス*「ヴアっ!」
 *マーシャル*「いったい何処から?ぎゃああ~」
それを見た第五部隊隊長エーテル、第三部隊隊長ウィン、そして第一部隊隊長キングは冷静な対応で回避を試みた。
 *エーテル*「落ち着いてください。爆発物が潜んでいるなら、先に爆発させてしまえばいいのです。」
 *ウィン*「ふっ!雑魚を盾に、進むもよし。」
 *キング*「先の道は私が切り開こう。逃げ遅れた者は知らんからな。ははは~」
そう言った3人は、第六部隊がまだ残るエリアを含む前方に、エネルギーブラストを放った。
逃げ遅れた者達を巻き込み、大きな爆発が連鎖して、シャオ達へと続く道で次々と爆発が起こる。
その爆発はやや後方を進む各部隊にも被害を広げ、そして爆発が止まった。
 *キング*「よし。おそらくトラップは全て排除できたであろう。進め~!」
キングの声に各部隊は再び前進を開始した。
 *キング*「第七第九部隊の残存兵力は、第六部隊に合流しろ!」
 *ラビット*「おそらくトラップはもうありません。人の動きのみ注意してください。」
かなりの被害がでたものの、その後の対処は早く、既に何事も無かったかのように行軍してくる。
テンホウと、チーホウの奇襲も、既に衆知され、シールドも展開されていた。
 *テンホウ*「ここまでだな。一旦引いて、後は影に紛れるぞ!」
 *チーホウ*「オッケー!」
テンホウとチーホウは一旦引いた。
シャオはブルードラゴンを呼びだし、その背に乗り空へと上がる。
最後方にアイ、その前にアイがサポートする形で、シュータ、ムサシ、アサリ、アサミが並んだ。
その前に、ヒサヨシと指揮下の部隊、そして妖精達が待ちかまえた。
 *ラビット*「シャナクルの魔法に気をつけてください!」
 *イーグル*「ドラゴンは我々が何とかする。各部隊は地上の奴らをたのんだ。」
 *キング*「ふん。何故イーグルがエリート部隊を指揮してるんだ?」
 *ウィン*「おそらく敗戦の中で、少しは対応策があると判断されたのでは?」
 *エーテル*「ドラゴンを相手にするのもあれですし、まあ良いじゃないですか。」
第一部隊の隊長であるキングにとっては、第二部隊隊長であったイーグルが、エリート部隊を率いている事に少し納得していなかった。
 *シャオ*「先手必勝!!」
シャオはドラゴンのブレスに合わせて、魔法を放った。
ローラシア部隊前方広範囲を結界が包む。
中では氷の矢が吹き荒れた。
 *ラビット*「アイスブリザード!しかもこれだけの広範囲。対応できない。」
シャオは上級魔術で、まずは数を減らす事に終始した。
 *シャオ*「まだまだ!」
何度も魔法を放ち、部隊の数を一気に減らしてゆく。
 *キング*「考えられない魔力だ。イーグル!ドラゴンを早く何とかしろ!」
上空のドラゴンを何とかすれば、シャオが上空から攻撃する場合、飛翔をコントロールしながらになる。
そうすれば、自ずと魔力は弱くなるし、ドラゴンのブレスや魔力の助力も無くなる。
キングは、まずはそこからなんとかせねばと判断した。
 *イーグル*「ブルードラゴンは、水属性だ。ライトニング系魔法で集中して攻撃しろ!」
イーグルはエリート部隊に指示を出した。
エリート部隊は上空に展開し、ライトニング系魔術で攻撃する。
しかし、ライトニング系上級魔法は、上空からの攻撃が基本で、シャオに上空をマジックシールドで守られていては、なかなか致命傷は与えられなかった。
 *イーグル*「ちっ!時間がかかるな。皆ライトニングボルトで対応。確実に少しずつダメージを与えろ!」
イーグルとエリート部隊が苦戦する中、地上では既に両勢力が入り交じっていた。
 *ヒサヨシ*「あれだけやってもまだこれだけのこっとるんか。しんどいのお~」
 *チューレン*「それになかなかの使い手の集まり。精鋭部隊を相手するまでに、余力を残しておかなければなりません。」
 *タァスーシ*「しんどいのぉ~」
ヒサヨシも妖精達もかなりの使い手だが、流石に数で圧倒的に負けているので苦戦していた。
アイ達は、アイが魔法障壁や魔法防御等、結界で1対1の状況を作り出し、シュータ達を補佐していた。
 *アサリ*「次です!」
 *アサミ*「次から次へと。。。」
 *ムサシ*「まだまだいけるで~!」
 *シュータ*「はぁはぁ。。。」
シュータは辛かった。
シュータの能力は、短期には強いが、長期戦には向いていない。
少しずつ疲労感が見えてきていた。
新撰組の面々は、多対一はなれたもので、真ん中で暴れている。
シャオの容赦ないサポートも、楽勝で受け入れていた。
 *シャオ*「あいつらすげえな。これならもっと強力な魔法でサポートできるな。」
シャオはアイスレインを放った。
ローラシア各部隊は、かなり数を減らしていた。
 *ローランド*「なかなか相手もやりますね。」
 *ゲパルト*「左様でございますな。」
 *イージス*「俺、見てるだけでつまんねぇんだけど。精鋭部隊は任せるから、俺も行って来るぞ!!」
ローランドの作戦は、最初は数で相手を疲れさせ、後で精鋭部隊で片を付ける作戦だった。
しかしイージスは、見ているだけは性に合わないらしく、ローランドの作戦を無視して、戦場へと向かった。
 *ローランド*「全く。昔からの友だから楽をさせてやろうと思っても、イージスはお気に召さなかったようですね。」
 *ゲパルト*「しかしまあ、彼ならそう簡単にはやられますまい。」
ローランドとゲパルト、そして精鋭部隊は後方で待機を続けた。
 *イージス*「おまえの相手は俺だ!」
イージスは新撰組のソーシに向かっていった。
 *コンドー*「やっかいなヤツがきたな。」
 *トシゾー*「あれはソーシ、おまえにまかせるよ。」
 *サイトー*「確かに、相手になるのはソーシさんだけですね。」
 *ソーシ*「あんちくしょうのこんちくしょう!!相手してやらぁ~!!」
ソーシとイージスの剣がぶつかる。
辺りに爆風が広がった。
 *イージス*「剣の腕は五分と見た。しかし俺はそれだけじゃねぇぞ!!」
今日のイージスは、剣だけでの勝負ではなく、魔法も使ってきた。
 *ソーシ*「うわっ!こいつ!きたねぇ~ぞ!!」
 *イージス*「今日は勝たねばならないんでな。お遊びは終わりだ。」
ソーシが押され始める。
他の新撰組メンバーも自分のポジションを死守するのが一杯で、助ける事もできない。
 *トシゾー*「ソーシ!ちっ!雑魚がうじゃうじゃと!!」
 *サイトー*「僕も一杯一杯です。くっ!」
 *コンドー*「やばい!なんとかならねぇか?くっ!ならねぇ~!!」
 *イージス*「終わりだ!!」
イージスの魔法がソーシを襲う。
そして魔法が命中したソーシは、一瞬動きを止めた。
 *トシゾー*「危ない!!」
トシゾーがかばおうとした時、ソーシはイージスの剣に貫かれた。
 *イージス*「なかなか楽しかったぞ。」
そう言ったイージスは、ソーシから抜いた剣で、トシゾーを切った。
 *トシゾー*「グッ。。。あっ。。。」
ソーシとトシゾーが倒れた。
 *コンドー*「雑魚はあらかた片づいた。おまえらソーシとトシを頼む。サイトー2人でやるぞ!!」
コンドーは、新撰組メンバーにソーシとトシゾーを頼むと、サイトーと共にイージスに向かい合った。
この時、ヒサヨシ傘下の部隊と、敵の各部隊はほぼ壊滅していた。
上空では、ライトニングを浴び続けたドラゴンが、ナイフへと形を変えていた。
 *ブルードラゴン*「ワシハソロソロゲンカイダ。アトハナイフニモドッテホサシヨウ。。。」
ナイフはシャオの手元に戻った。
シャオは飛翔を発動する前に、アイスブリザードで残りのエリート部隊を結界に閉じこめる。
そして地上に落ちる寸前に飛翔を発動し、再び上空へと昇った。
 *シャオ*(はあ、はあ、きついな。)
 *イーグル*(俺にシャナクルの相手はきつい。一度引くか。)
イーグルは、アイ達の方へと向かった。
シュータはラビットの相手をしていた。
限界で魔力は見る見る小さくなっている。
 *アイ*「シュータ先生。下がってください!」
しかしアイの言葉は、シュータには届いていなかった。
そこへ、隙をついてやってきたイーグルが、シュータを襲った。
シュータはただ襲い来る剣をまともに受けて、そして倒れた。
 *アイ*「先生!!」
 *イーグル*「今度はこの鬱陶しいマスタークラスの白魔術師だ!」
イーグルはアイに襲いかかった。
 *トムキャット*「シャナクル様に、アイ殿は任されているのでな。」
トムキャットがイーグルの前に立ちはだかる。
 *イーグル*「裏切りものが!」
しかしイーグルとトムキャットの力関係は、明らかにトムキャットが上。
イーグルは無駄な戦いを避けた。
 *イーグル*「おまえの相手は、他に任せる。」
イーグルはそう言い残し、後方へと引いていった。
ヒサヨシの妖精達は健在だが、かなりの疲労があった。
その動きは少し重い。
イージスの相手をしている新撰組も防戦一方だ。
更にはアイ達もかなり疲れていた。
 *ローランド*「そろそろだな。精鋭部隊よ。一気に敵を殲滅せよ!」
ローランドの声に、今まで静観していた精鋭部隊が、戦場へと赴いた。
その動きは、各部隊やエリート部隊をもしのぐスピードだ。
シャオは上級魔法で迎え撃った。
 *シャオ*「テラアイスレイン!!」
無数の氷の矢が、強大な魔力を伴って精鋭部隊を襲う。
しかし、そのほとんどはレジストされ、そしてシールドにより防がれていた。
 *シャオ*「複数対象の魔術では、殺れないか。」
シャオは再び魔力を高めた。
地上は、精鋭部隊の参入で、トキョウの面々は次々とやられていった。
 *コンドー*「ダメだ。相手できない。引くぞ!」
 *サイトー*「はい。」
コンドーが地面を地の刀で斬りつけ、爆発を起こし、サイトーの風の刀で風を起こした。
 *イージス*「煙幕?逃げるか。」
イージスは追うこともなく、それを見送った。
そしてアイの方を見る。
 *イージス*「トムキャット、一度やりたい相手でもあった。勝負だ。」
イージスはトムキャットの方へと向かった。
アサリ、アサミ、ムサシ、トムキャット、そしてアイは、ラビット、キング、ウィン、エーテルを相手にしていた。
そこにイージスが来たことで、一気に押され始める。
 *イージス*「トムキャット勝負!」
イージスは戦いを楽しんでいるようだった。
 *トムキャット*「この者の相手は、私がする。他は何とかしてくだされ。」
トムキャットとイージスの剣と魔法が交錯した。
アサリもそろそろ限界だった。
魔力は絶大だが、無駄な動きが多かった。
アサリは最後の力を振り絞り、ラビットに向かった。ラビットはギガメテオで応戦する。
それはアサリをまともに捕らえたが、アサリは怯まずラビットを斬りつけた。
ラビットの体が崩れる。
それに重なるように、アサリも倒れた。
 *アサミ*「アサリ!」
アサリにとどめをさそうとしていたエーテルの前に経つアサミ。
そしてエーテルの剣を受け止めた。
 *キング*「おまえの相手をしているのは俺だ。」
アサミの相手をしていたキングが、アサミを後方から襲う。
 *ムサシ*「アサミは俺が守るんじゃ!!」
キングの剣がアサミをかすめる。
そしてムサシの剣が、キングをとらえた。
 *キング*「うっ!」
キングは倒れた。
 *ウィン*「そして美味しいところは私のものです。」
そんなウィンにアイがシンボルロッドで、背後から突き刺した。
シンボルロッドが、鞘から抜かれている。
アイが、初めて殺意から行動した。
 *ウィン*「ヴア。。。まさか。。。」
ウィンは左胸を貫かれていた。
アイは泣いていた。
その頃ヒサヨシは、妖精とのコンビネーションで、精鋭部隊を相手していた。
シャオの補佐もあったが、妖精は次々にやられてゆく。
 *ヒサヨシ*「あかん。わしも本気ださなやばいやんけ!まだローランドはなんもしとらんのに!!」
ヒサヨシはそう言いながら、魔力を高めた。
 *ヒサヨシ*(一発勝負や。はずしたらこの戦い負ける。)「チューレン!みんなでなんとか精鋭部隊を抑えてくれ!!」
ヒサヨシはそう言うと、結界で精鋭部隊を包んだ。
 *ヒサヨシ*「魔の結界や。滅びの結界ほどやないけど、強力やで。シャオ!!中に強力な魔法頼むは!!」
ヒサヨシの声に、シャオは結界内に魔力をぶち込んだ。
 *シャオ*「ライトニングブリザード!」
ライトニングブリザードは、広範囲を対象とした、ライトニングとブリザードの複合魔術だ。
その威力はそこそこのものだが、結界によりエリアを限定される事により、威力は絶大だ。
 *ヒサヨシ*「やったか?」
しかし、かなりの数がそれを防いでいた。
 *シャオ*「流石に精鋭部隊。全滅とはいかないか。」
 *ヒサヨシ*「少し引いて、戦力を集中させるで!!」
シャオとヒサヨシはアイ達と合流して、精鋭部隊を迎え撃つ。
そこへイーグルもやってくる。
 *イーグル*「そろそろ限界だろ!!今なら俺でも殺れる!」
シャオ達の中で、戦えるのはシャオとヒサヨシ、トムキャットとアイ、そしてアサミとムサシ、だけだった。
それをイージスとイーグルと多数の精鋭部隊が襲う。
明らかにシャオ達は不利だった。
アイは初めて人を殺した事で動揺し、魔法に迷いがでていた。
サポートがうまくいかない。
 *ムサシ*「アイ!!しっかりしろ!!」
 *アサミ*「ダメだよ~!!」
精鋭部隊の1人の剣が、ムサシをとらえた。
 *ムサシ*「まだまだ~!!」
振り向きその者を切ったムサシの背中からは、大量の血が流れていた。
 *アサミ*「大丈夫?」
 *ムサシ*「これくらい平気や!!」
そうは言ったムサシだが、その視線はうつろだった。
シャオは限界に近い。
ヒサヨシも先ほどの結界で、かなり消耗している。
アイは動揺し、トムキャットはイージスに完全に抑えられていた。
 *ローランド*「そろそろ決着をつけるか。」
ローランドはそう言うと、ゲパルトと共に、シャオ達に向かった。
 *ローランド*「シャナクル!!終わりだな!!」
ローランドはシャオ達に向けてテラメテオを放った。
これだけの魔法、完全に止められる者は、シャオ達の中にはもういなかった。
巨大な火球が、シャオ達を飲み込もうとする。
やばい!皆思った。
その時だった。
二枚の扇子が火球の前に現れる。
その扇子が、魔法防御を展開した。
テラメテオはそれにぶつかると、次の瞬間には消えていた。
 *ローランド*「何だ?」
驚いたローランドは辺りを見回した。
すると右前方、シャオ達のかなり後方に、1人の姿をとらえた。
 *ローランド*「誰だ?」
 *シュウカ*「は~い。シュウカちゃんで~す!!」
眠そうな目をしたその男、イニシエのシュウカだった。
 *ヒサヨシ*「シュウカ、きとったんか!!」
 *シュウカ*「ま~ねぇ~そいじゃ~最後の仕上げしますかぁ~しんど。。。」
シュウカの扇が、風に乗って舞い上がると、広げた状態から閉じた状態になる。
その途端、先から凝縮された魔力が精鋭部隊を次々と攻撃した。
凝縮された魔力は、虚をつかれた精鋭部隊を次々と打ち抜いた。
扇子は黒の魔力を集めながら、移動し攻撃を繰り返す。
更には、シュウカの操る魔力の糸が、同時に攻撃する。
糸の攻撃はさほど強力では無いが、少しずつダメージを加えていった。
 *ヒサヨシ*「シャオ!ローランドをやれるか?」
ヒサヨシの問いに頷いたシャオは、ローランドへと向かった。
ヒサヨシも後に続く。
 *ローランド*「シャナクル。早々に決着をつけてあげます。そしてあの者も。」
ローランドはシュウカをチラッと見た。
 *ゲパルト*「私も久しぶりに本気でやります。」
最後の戦いが始まった。
 *シャオ*(もう魔力が限界だ。あれを使って一発で決める。)
シャオが使おうとしている魔法。それは聖騎士団から逃げる際使った、魔力をすべて解放する魔法。
人は魔力の70%くらいまでしか使えない。
魔力を全て使い切る事は、生命力を全て無くす事になり死に至る。
だからあるところでリミッターがかかり、それを抑える。
それがだいたい70%あたり。
そのリミッターをはずす魔法。
それを使って、シャオは最後の魔法にかけようと決めた。
 *シャオ*(なんとかして隙をつくらないと。。。)
シャオはローランドの攻撃をかわしながら、隙を探っていた。
ヒサヨシはゲパルトと剣を交えている。
ヒサヨシはかわすので精一杯だった。
 *ヒサヨシ*(きついのお。こいつ強いは。)
 *ローランド*「無駄です。もう決着はついています。」
ローランドは剣を抜き、シャオに襲いかかった。
 *ローランド*「魔法使いは、サポートがいなければ剣には勝てませんよ!!」
ローランドの剣がシャオを襲う。
シャオはためらわず、自らも間をつめた。
ローランドの剣が、シャオの腹の辺りを貫いた。
 *ローランド*「さらばだシャナクル。」
そういうローランドに更に体を近づけ、シャオはローランドに触れた。
 *シャオ*(ゼロレンジからの魔法だ。防ぎようがないだろ。。。)
シャオはローランドに魔力を流し込んだ。
 *ローランド*「何?」
シャオの魔法。
それは白魔術。
白魔術は基本的に、エネルギーブラスト以外、攻撃系の魔法はない。
しかし、逆スペルと言われるものが存在する。
シャオは治癒回復の逆スペルを発動した。
 *ローランド*「なっ!なんだ?うがぁ~!!」
ローランドの体を激痛が襲う。
体から血がにじみ出た。
 *シャオ*(やったか。。。)
シャオは、ローランドと共に倒れた。
 *アイ*「シャオ!!」
アイの悲痛な叫び声が、辺りに響いた。
 *シュウカ*「まだだな。。。」
シュウカはローランドを見ていた。
その姿は、ゆっくりと立ち上がった。
 *ローランド*「はあはあ、かなりやばかったですね。。。しかし私の勝ちです。」
シャオの魔法が完全に成立する前に、シャオの魔力はつきていた。
かなりのダメージは与えたものの、ローランドを死に至らす事はできなかった。
 *ヒサヨシ*「やばい!!わしも限界や。シュウカ!!なんとかなるか!!」
 *シュウカ*「あ~きついな。。。でもやるしかないか。。。」
シュウカとムサシ達は、精鋭部隊はなんとか、少なくとも戦闘不能までにしていた。
 *ムサシ*「わしももうあかんわぁ~」
 *アサミ*「私も。。。」
しかしムサシもアサミも限界で、重なるように倒れた。
今立っているのは、アイとトムキャット、ヒサヨシとシュウカ、イーグルとイージス、そしてローランドとゲパルトだった。
ローランドが更にシャオに剣を突き刺した。
何度もシャオを貫いた。
その時、まぶしいばかりの光が辺りを包む。
それはアイからだった。
持っているシンボルロッドを膨大な魔力が包む。
その魔力の大きさは、誰もが信じられないくらいの大きさだ。
アイはうつろな目でシャオを見ていた。
 *イージス*「これは。。。」
 *トムキャット*「信じられない。」
皆動きを止め、ただアイを見た。
アイの魔力は、更に大きくふくらむ。
そしてその魔力が一気に凝縮されると、シャオへと向かった。
それは一瞬。
誰も動けない。
シャオはその魔力を受けると、光に包まれた。
先ほどの光よりも更にまぶしい。
辺りの景色が、全て白くなった。
皆眩しさのあまり目を閉じた。
ゆっくりと光が収まってゆく。
目を閉じていた者も、ゆっくりと目を開けた。
するとそこには、シャオが立っていた。
 *ヒサヨシ*「蘇生?んなあほな。」
 *シュウカ*「ゼロレンジからでも、あそこまでの傷、なかなか蘇生できないんだけど。。。愛の力?ああ、洒落ね。。。」
 *イージス*「すごいな。。。」
皆それぞれに驚いていた。
 *ローランド*「信じられません!!しかし復活した以上、もう一度倒すまでです。」
皆が動きを止めている中、ローランドだけがシャオに向かった。
シャオはあっさりと攻撃をかわす。
ローランドは連続で剣を振るった。
しかし一切当たらなかった。
シャオが不意にローランドに手のひらを向ける。
魔力は感じられない。
それでも瞬間に膨大な魔力が、ローランドへ向けて放たれた。
 *ローランド*「ノータイムでこの魔力!!バカな~!!」
ローランドはマジックシールドで防ごうとしたが、それをあっさりと突き破り、ローランドをとらえた。
その姿は一瞬でけしとんだ。
 *イージス*「ローランド!!」
ただ見ていたイージスが、シャオに向かう。
しかしそれも、シャオの放つ膨大な魔力に飲み込まれ、その姿を消した。
 *ゲパルト*「我々の負けですな。」
 *イーグル*「ああ。。。」
そういった2人は、剣を足下へと落とした。
2人の背中から、シュウカとヒサヨシが剣を突き刺した。
 *シュウカ*「後は仕上げだけ。。。」
 *ヒサヨシ*「そやな。。。」
こうしてローランドとの戦いは終わった。
ヒサヨシの妖精スウアンの癒しの風が、何人かの命を救っていた。
【<┃】 【┃┃】 【┃>】
このエントリーをはてなブックマークに追加
ドクダミ
Ver.5.00 CGIフリー配布サイト