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2013年11月4日【月】19時43分21秒
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人はみな間違い犯すが善人だ!

|性善説《せいぜんせつ》とは、『人間産まれた時はみんな善人で、上手い事すればみんな良い人になって分かり合える』みたいな楽観主義的考え方だ。
しかし|性悪説《せいあくせつ》という逆に悲観主義的考えもあり、結局どちらも『教育は大切』という所に落ち着く。
楽観しようが悲観しようが、人間そんなに単純に割り切れるものではない。
日本は性善説の考えにやや偏る傾向があった。
故に世界からはお人好し国家なんて言われていたかもしれない。
それでも意地悪国家と呼ばれるよりは、俺はマシだと思う。
ただ、行き過ぎるとそれは国民を不幸にする。
甘い対応は、悪い者たちをただ付け上がらせてしまうから。

萬屋一行は、朝少し遅い時間にジュズの町を出て、昼食時間が終わる頃にセンコウの町へと到着した。
「もうお腹が背中とくっつきそうなのです!早くしないと僕が御臨終なのです!」
想香は相変わらず食わないと死ぬ病だな。
「私も‥‥冷静維持システムが‥‥フリーズしそうで‥‥怖い‥‥」
そして狛里は‥‥恐ろしいぞ。
そのシステム、フリーズしたら世界がヤバいかもしれない。
早くなんとかした方がいいのではないだろうか。
「じゃあさっさと町に入って店を探しましょう~」
そんな訳で俺たちは、町を外からじっくり観察する間も惜しんで中へと入った。
ただそんな中、一つ気になる事があった。
門番がいない?
一応防壁の上に監視係はいたようだけれどね。
つまり人の出入りに関しては一切チェックが無く、魔物が近寄ってくるのだけ警戒しているようだった。
中の様子を見ると、この町もジュズの町同様理想的な町に思えた。
おそらくほとんどの人が因果応報を信じていて、善き行いを積み重ねる事が幸せに繋がると考えているのだろう。
ただ少し気になる所もあった。
どう言うのが適切なのかは難しいけれど、ジュズの町よりも少し荒れている気がする。
良い町だとは思うけれど、少し住民が疲れているようにも見えた。
気のせいで済ませられるレベルだけれどね。
俺たちは急ぎ良さそうな店に入って食事をする事にした。
想香が死ぬのも狛里が暴れるのも防がなければならない。
尤もお腹が減っていたのはみんな同じなんだけどね。
それにしても不思議なのは、想香が不老不死になってもお腹が減る事だ。
食べる事に幸せを感じる事はできても、普通そこまでお腹が減る感覚は無い訳で。
転生時にできるオリジナルの体じゃないからだろうか。
或いは空腹であると認識した時、今までのキャラを守る為に大げさに言っているのだろうか。
まあどうでもいい話だけれどちょっと気になった。
さて、飯を食って腹いっぱいになったら‥‥。
そうだね、おやつだねw
ってなるかーい!
でも想香と狛里は第二ラウンドに突入だ。
正直付き合っていられない者たちは、集合の宿を決めて別々に行動する事にした。
天冉と陽蝕は当然デート。
猫蓮も雪月花たちを連れて散策。
俺と尾花はなんとなく想香と狛里に付き合った。
後ろからついて行って、ボーっと見ているだけなんだけどね。
それでも俺はなんとなく楽しい。
いつの間にか尾花も無理やり仲間に入れられ姦し娘だ。
『やけに楽しそうですね』
俺の中にいる姫ちゃんが話しかけてきた。
妖精になってから割とちょくちょく話しかけてくるようになったんだよな。
今までとはまるで別人だよ。
でも俺としてはこれもまた嬉しい。
姫ちゃんも楽しそうだからね。
『俺はもうおっさんだからな。若い子が楽しそうにしているのを見ると心が和む』
『本当におっさんですね』
『姫ちゃんも外に出で仲間に入ってくるか?』
『わたくしもおばさんなので此処がいいです』
『俺はむしろ爺さんの域だから、おばさんくらいなら大丈夫そうだぞ?見た目は若いんだし』
尤も想香もそうだけれど、姫ちゃんに至っては俺よりも遥かに年上な設定なんだよな。
だけれどこの子たちの年齢は、本当の所よく分かっていない。
アルカディアを作ったのはみゆきであって、完成したのは十五年前なのだから。
その辺りどうなっているんだろうな。
神の世界の|理《ことわり》や摂理に関して、まだまだ俺には分からない事だらけだよ。
まあとりあえず今は幸せな時間を感じておこう。
そう思っていたのだけれど、そんな何とも言えない幸せの時間は、一つの騒動によって瞬時に打ち消された。
「いやぁ~悪い悪い。体が勝手に動く病気なんだ。変な事を言うと又勝手に動いちゃうぞぉ~」
「何を言っている。その剣は僕がさっき買ったばかりの剣だ!返せ!」
「分からねぇ奴だな。これは俺の剣なんだよ」
体の大きな男は、倒れる男を蹴り飛ばした。
ざっと台詞から察するに、今蹴られた男は剣を買ったばかりの冒険者のようだ。
それをあの大男に取られ、返してもらおうとしたが返り討ちにあっている。
そんな所だろう。
さてこの後だけれど、残念ながらあの大男は此処までだな。
狛里が困っている人を黙って見過ごすはずがない。
「何を‥‥しているの?‥‥その剣は‥‥この人の物?‥‥」
既に狛里は間に入って倒れる男をかばっていた。
そして想香は倒れた男に回復魔法、尾花は大男の持つ剣を奪っていた。
「大丈夫ですか?」
「この剣は確かに新しいの。あそこの武器屋で買ってきたばかりのようじゃ。誰が買ったのかはあそこで聞けばハッキリするじゃろ」
「なんだ?剣が無い?お前たち何しやがる。女だからって容赦はできないぞ?俺は体が勝手に動く病気だからな!」
この大男は、そんなでっち上げた病気で暴力を振るおうっていうのか?
また『病気だから無罪』なんて法律が有ったりしないだろうな。
そんな事を考えて嫌な気分になっていたら、少女隊からテレパシー通信が入った。
『今道具屋に行って聞いたのです』
『大男が買った剣じゃないのね』
『そうか、サンキュー!』
少女隊も自発的に仕事をするようになったか。
関心関心。
おいちゃん嬉しくて涙が出てくるよ。
「その大男の剣じゃない。そいつは単なる強盗だ」
「やっぱり‥‥そうなんだ‥‥じゃあ‥‥お仕置き‥‥する‥‥」
「何を言っているこのチビ女が。悪いけど俺の体は容赦なく動く‥‥ぞ‥‥ガクッ‥‥」
男は狛里のチョップ一発で落ちた。
この大男、冒険者にしては珍しくマスタークラスレベルの強い奴みたいなんだけどな。
でも相手がこの面子じゃ、億に一つも勝ち目はない。
大男は想香の手によって、後ろ手に縛られ拘束された。
そこへ騒ぎを聞きつけてか、警備兵がやってきた。
後は引き渡して終わりかな。
そう思っていたら、大男は意識を回復して騒ぎだした。
「何故俺が縛られているんだ?何があったんだ?誰か教えてくれ!」
これは必殺『記憶にございません』作戦かな。
日本で暮らしていた頃、政治家がよく使っていた手だよ。
これは『賢人の知恵』よりもレベルが低いかも知れないけれど、それでも割と効果があるんだよなぁ。
覚えているか覚えていないかなんて、どうやっても証明はできないからさ。
「何があったんだ?!」
「この人が‥‥あの人の剣を‥‥無理やり取った‥‥」
「だから剣を取り返して捕まえたのです!この人を処罰してください!」
想香の言葉に合わせ、尾花が剣を持ち主の男に返した。
「取り返してくれてありがとう。これは確かに僕がそこの武器屋で買ったものです。その大男に殴られ奪われました」
「ほうほう、なるほど。見ていた人も大勢おられるようですし、それに間違いはなさそうだな」
これだけ見ていたら言い訳もできないはずだ。
変な病気も記憶喪失も嘘であると分かるだろう。
すると男は急にしおらしく罪を認め始めた。
「すみません。ほんの出来心なんです。それで気がついたら体が勝手にやっていました。本当に申し訳ない」
凄く嘘っぽい態度だよなぁ。
こいつが反省なんて、これっぽっちもしていないのが伝わってくる。
俺は嘘がだいたい分かるんだよ。
黒人の村では違和感を覚えながら見過ごしちゃったけれどさ。
人種が違いすぎると表情が読み取れない所もあるのかもしれん。
「そうか。反省はしているようだな」
いやいやいや。
こんなのに騙されたら駄目だろう。
「こいつを自由にしてやってくれ。人間本当に悪い奴なんていない。それが天竺教の教えだ。別に誰かが死んだ訳でも無いし、剣も元の持ち主に戻った。問題はないだろう」
おいおいおい、性善説かよ。
そんなの信じてどうする。
こいつは絶対に又やるぞ?
どう考えてもただの言い逃れじゃないか。
日本でも外国人や上級国民の不起訴が問題になっていたけれど、この国もお人好し国家なのか?
そんな事をしていたら、数字に表れない犯罪者が増えるばかりだ。
とは言え警備兵がそう言うのだから、この町にいる以上従うしかあるまい。
想香は納得行かない顔をしつつも拘束を解いた。
「ありがとう、よっ!」
大男は裏拳で想香を殴ろうとした。
しかし狛里が腕を掴みそれを止めた。
「また‥‥暴力?‥‥」
「どうしたんだ?反省していたんじゃないのか?」
「いや今のは拘束が解かれた反動です。決して悪意はありませんよ」
「そうか。ならいい」
ええんかーい!
本当に天竺教は‥‥。
この教えは、この町やこの国だけならまだ通用するかもしれない。
でも外部から冒険者などよそ者が入ってくれば、きっと問題が多く発生するだろう。
フリーハンドの意見も、少しは聞いた方が良い気がするけどな。
大男は結局なんのお咎めもなく、何処かへと去っていった。
狛里を睨みつけるような視線を残して行った辺り、今度は俺たちに何かをしてくるかもしれない。
少なくともまた、同じような事を繰り返すはずだ。
尤も、そんな事を俺が心配する立場でもないんだけどな。
俺はこの世界の神ではなく、新しい神の誕生を助ける者だから。
新しい神が生まれれば、全部ひっくるめてなんとかするだろう。
こうして俺たちは、この町にある小さな闇を少しだけ見たのだった。

辺りが暗くなる前に俺は冒険者ギルドへ寄り、北都尚成や姜好の情報は無いか尋ねてから宿屋へと戻った。
情報は相変わらず知ったものしか得られなかったけれど、姜好に関しては何か隠しているような感じを受けた。
もしかしたら少しだけ姜好には近づいて来ているのかもしれない。
そんな風に思った。
宿屋に戻ると、直ぐにみんなが集まった。
そこで俺たちは、今日の出来事を色々と報告し合う事になった。
まずは俺が『ギルドで何の情報も得られなかった』という話をした後、大男の騒ぎについて想香が身振り手振りを加えて楽しそうに話した。
多少誇張は有ったけれど、おそらくみんな正しく理解しているだろう。
その後は天冉がデートの話‥‥ではなくフリーハンド秘密結社についての情報を話し始めた。
流石は天冉、抜かりがないな。
「概ねフリーハンドはテロリストという認識ねぇ~。だけど実際にこの町であった被害わぁ~、城壁を少し壊された程度みたいよぉ~」
テロリストというにはあまりにお粗末で、実際の被害も軽微。
何故犯行メッセージを残しているのかも謎だ。
普通に考えてヤラセに思えるけれど、どちらにしてもまだ確信の持てるものではなさそうだ。
「それとぉ~、一人だけ名前を明かさない条件でぇ~、面白い話をしてくれたわよぉ~」
「面白い‥‥話?‥‥」
「簡単に言うとぉ~フリーハンド秘密結社は『反宗教原理主義』でぇ~、宗教を政治に持ち込まないよう訴える活動をいているだけだって言うのよぉ~。宗教に縛られない政治。宗教を脱する政治を目指しているんだってぇ~」
完全に予想通りだな。
予想通り過ぎて笑えるくらいだ。
日本人神様が作った世界は分かりやすくて良いよ。
「正直我はそちらの者の話の方が信じられる印象を受けた。天冉のお陰でギルドの依頼に関しては条件を付けられている。情報を得てもどうするかは慎重に決めたほうが良さそうだ」
「話を聞く限りオデもそう思うお。フリーハンドがテロリストって話は嘘臭いんだお」
まだ人が亡くなったという話は聞かされていない。
人を殺さないテロリストってのは存在するのだろうか。
仮にフリーハンドがそうなら、存在するって話なんだろうけれどね。
「とりあえず私からの話は以上よぉ~」
「じゃあ次はオデだお。雪月花たちと町を散策していたら、とんでもないものを見つけたお」
ほう、とんでもないものだと?
まさか『エロ本』とか『けしからん奴隷』じゃないだろうな。
「一体なんですか?十段重ねのアイスクリームですか?」
想香よ。
俺と同レベルのリアクションはヤバいぞ。
というか俺がヤバい。
「流石にこの世界にそんなものはないお。普通に暗殺者組織ワクチンの支部があっただけだお」
「なんですかそれは。ガッカリです」
ガッカリとかじゃなくて、割と重要な情報じゃないか?
ワクチンの東海地方にある地域本部は破壊したけれど、中国地方に来れば再び暗殺者に狙われる可能性がある。
「この町にはワクチン支部が普通にあるのか?」
「陽蝕殿、その通りなんだお。デカデカと看板も出てたんだお」
どうなっているんだこの町は。
いや国と言うべきかもしれない。
もしかして暗殺をしている証拠もないから受け入れているってんじゃないだろうな。
そういう寛容さがあるから色々な人々が共に暮らせているのだろうけれど、そこまで自由だと他所に迷惑がかかりかねない。
この国を拠点にして、他国で暗殺活動ができるんだからな。
テロ支援国家とか言われても不思議じゃないぞ?
あっ‥‥、そういう事かもしれないな。
テロ支援国家だからこそテロリストを仕立てて矛先を別に向ける‥‥。
またこの国も、法螺貝とは違う形で暗殺者組織ワクチンと繋がっているのかもしれない。
ならばもしかしたら、姜好に繋がる情報も近く得られるかもな。
「とりあえずアイたちは警戒しておきます。しかし先輩もおられるので心配はしていません」
「そうそう、それにバンテージがあるならな。今なら返り討ちにできるぜ」
「でも油断は禁物であろう。注意するであろう」
「そうよねぇ~。猫蓮ちんはちゃんと守って上げるのよぉ~」
「分かっているお。命に替えても守るお」
猫蓮の場合、命には替えられないんだけどな。
いや、軽すぎる命って言った方がネタとしては面白いか。
何にしても注意が必要だな。
『妖凛、姫ちゃん。もしも緊急で何か必要な時は、勝手に行動してもらって構わないからな』
『畏まりです!』
『コクコク』
それにしても姫ちゃん、なんだか打ち解けてきた感じで接してくれておじさん嬉しいよ。
「それじゃあ今日の報告は終了ねぇ~。対応はまた明日の朝まで考えておきましょう~」
「はーいっ!」
みんなが幼稚園児のような返事して解散となった。
といっても男三人はこの部屋にそのまま残る。
俺たちは出ていく女性陣を見送っていた。
そんな時だった。
外から何やらハウリングが起こったような大きな音が聞こえた。
「テロか?」
「違うお。爆発音じゃないお」
「これは警報音のようねぇ~。何があったのか気になるわぁ~」
そんな会話をしている間にも、今度は大きな声が聞こえてきた。
「私はセンコウの町の冒険者ギルドマスター吉田だ!今とんでもない報告と、救援要請がジュズの町から入ってきた!直ぐにジュズの町に向かえるマスタークラス冒険者は、冒険者ギルドに集まってほしい。これは緊急クエストである。ハッキリとした状況は現在分かりかねるが、スフィンクスが町に攻めてきたという話が入っている」
懸念していた事がやはり起こったのか。
全くしょうがねぇなぁ。
「直ぐに‥‥助けに‥‥行く‥‥」
「僕も行くのです。全くしょうがないですねぇ」
「どうせみんな行くのよねぇ~。分かったわぁ~。私と陽蝕くんでギルドに話してくるからぁ~、みんなは直接ジュズの町に向かって良いわよぉ~」
天冉の言葉を聞いて、みんなは順次宿屋を出ていった。
「策也ちん、任せるわよぉ~」
「はいはい了解」
果たして今から行って間に合うのだろうか。
そんな事を思いつつも、俺は尾花と共に最後に宿屋を出てジュズの町へと向かうのだった。
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