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猫蓮の本気!チートは嘘じゃない?

今川義元の子『|氏真《うじざね》』は、蹴鞠が得意な無能と呼ばれていた。
しかし決して『無能』ではない。
もしも現代日本に生まれていたら、プロのサッカー選手になっていたかもしれない。
或いは足でボールをコントロールする何かしらのスポーツで大成していた可能性がある。
人は生まれる時代や場所によって、人生が大きく変わるものなのだ。
それを運というのならその通りだろう。
それでももしかしたら自らの力で、その時代や場所を見つけられるかもしれない。
不幸にも氏真は、それすらも不可能な所に生まれてきたんだよな。

戦いは希望通りの組み合わせで始まった。
「雪月花はあいつらの事知っているのか?」
同じ組織の者だとは思うが、今回の目的が何処に有るのかは確認しておきたい。
「あの人たちの事を直接は知りません。ですが川口泰が戻らなかった以上、それ以上の者が送り込まれてくるはずです」
「間違いねぇよ。アレは川口の仲間だ」
仲間か。
力量は同程度から少し上程度だから、別の暗殺隊を率いている隊長クラスと言った所か。
しかしそれが三人そろった所で狛里のいる俺たちを消せるとは思っていなかっただろう。
それに協力する者が現れ、勝てる算段ができたから動く事にしたか。
そして協力者はおそらくこの町の権力者。
この宿屋の結界は、おそらく消したい者がこの町に現れた時に使う為のものだろうからな。
さて戦いの方だけれど、予想通り狛里は敵を圧倒していた。
「魔力は十分の一に抑えられているはず!なんだこのパワーは?」
「これくらいなら‥‥力の差は‥‥埋まらない‥‥」
そもそも狛里は敵の千倍以上の魔力を持っていた訳で、それが百倍になった所で勝敗を左右するものではないよな。
とは言え狛里もいつも通りの動きとはいかず、戸惑いはあるようだった。
それにアレを気にしている。
おそらく今回の敵は、アレを持っているだろう。
皆が持っているのか、誰か一人が持っているのかは分からない。
だけど必ず誰かが持っていると、そういう話は既に皆で共有していた。
想香は絶対魔法防御を張って、敵を圧倒していた。
魔法使い相手なら想香はそう簡単に負けない。
でも魔力は圧倒的に敵に分がある訳で、有効打は難しいようだ。
本気でやると殺してしまう可能性もあるからね。
その辺りもストッパーとなっているだろう。
殺さずの戦いってのは、やはり圧倒的力がないと難しいよな。
猫蓮は初っ端から奥の手を披露した。
「邪眼発動なんだお!」
これな。
前回の戦いでも使っていたら、割と楽に倒せたはずだ。
これで前回の川口よりも敵が弱く感じるだろう。
あの邪眼、神クラスには通用しないだろうけれど、思った以上に強力なんだよね。
それでも敵はあまり動じる様子はなかった。
前回同様これでも一方的な戦いにはなるだろう。
思った通り、猫蓮は敵に微塵切りにされていた。
さて来るかな?
敵も前回の戦いの情報は得ているはずだ。
おそらく見ていただろうからね。
ならば当然準備もしてくる訳で。
敵の男はすぐに黒い箱のような物を取り出した。
そしてそれをすぐに開放する。
「これは!」
ブラックホールのような、指定されたモノだけを吸い込むマジックアイテムか?
俺や天冉も吸い寄せられる。
そして肉片となった猫蓮が、真っ先に箱へと飛ばされていた。
神眼で解析は始めているけれど、今は猫蓮を助ける事が先決だろう。
閉じ込める程度のモノなら後で助け出せるかもしれないけれど、深淵の闇のような場所に飛ばされたらもう戻っては来られないかもしれない。
それは即ち死と同じ。
猫蓮は狛里の召喚したモノだから手元に呼び寄せる事も可能かもしれないけれど、その辺り分からない場所だから期待したら駄目だ。
どうする?
俺が助けるしかないのか?
俺はタイムコントロールを発動しようとした。
しかし|既《すんで》の所で猫蓮は復活していた。
猫蓮の姿が消え、別の場所に現れた。
「危なかったお。テレポテーションなんだお」
自分でなんとかできたか。
この世界の瞬間移動は五百メートルが限界だけれど、戦闘の中では十分使える能力なんだよね。
流石チート魔法使いだ。
とはいえ黒い箱の効果が止まった訳じゃない。
全員引き寄せられる力に、戦いづらそうだ。
俺たちの位置なら天冉でもまだ踏ん張れるが、戦っている三人にとってこれは大きなハンデとなる。
それに猫蓮は、次に微塵切りにされたら今度は間に合わないぞ。
とりあえず神眼での解析が終わったか。
確認すると、どうやらあの黒い箱の中は深淵の闇のようだ。
俺や少女隊プラスが飛ばされてもどうって事は無いけれど、猫蓮を狛里が回収できるかは分からない。
深淵の闇の探索はやっておくべきだな。
この戦いが終わったらそれはやるとして、今はこの状況をなんとかしないと。
アイテム効果だからカウンターマジックでは無効化はできない。
俺は自ら黒い箱の中へと入って、誰かが深淵の闇に飛ばされても対応できるようにしようとした。
既に戻って来て俺の首に巻き付いている妖凛に声を掛けた。
「妖凛。俺はあの黒い箱の中へ行く。だから妖凛は‥‥」
そこまで言った所で、妖凛が黒い箱へと向かっていった。
「わたしが行く‥‥」
うおっ!妖凛が喋った!
こういう時の妖凛は勝ちを確信しているか、楽しんでいる時か。
「任せた!」
直ぐに妖凛は黒い箱へと吸い込まれて行った。
「妖凛ちゃんが箱に吸い込まれて行ったお!」
「つまり‥‥大丈夫‥‥」
「とは言っても吸い込まれそうな中で戦うのは辛いのです。どうして僕たちだけが吸い込まれそうになっているのでしょうか?」
それは既に分かっている。
神眼で見た所、三人は魔法を無効化するブレスレットをしていた。
このブレスレットによって、魔封じの結界の中でも魔力が衰えず、黒い箱の効果も無効化している。
中々良いアイテムだぞ。
無効化できる魔法の数には制限がありそうだけれど、指定した魔法のみ無効化できるとか。
「左手に付けているブレスレットだ!」
俺は声を上げて伝えた。
それを聞いた敵の三人は、あからさまに嫌な顔をして何やら言っている。
別に言わなかった所で、結果に変わりはないよ。
ただこれで、みんなブレスレットを手に入れる事も考えてくれるだろう。
「ブレスレットを壊せばいいんだお?!」
「ちげーよ!腕を切り落とすなりして無傷でブレスレットを手に入れろって言ってるんだよ!」
「無茶な注文だお」
まあ確かに魔法使いの猫蓮には無茶な注文だったかもしれん。
「猫蓮ならできる!」
俺も無責任な殺し文句を言うものだな。
でも猫蓮は、乗せれば何かをやってくれそうに思える。
「全くしょうがないお。世界の神様もビックリの展開を見せるお。こんな展開は作者も全く想定してなかったお」
これこれ猫蓮くん、それはバラしちゃ駄目よ。
猫蓮はそう言って異次元収納から一振りの剣を取り出した。
「これは領主の城からくすねてきたマジックアイテムの一つだお!」
堂々と盗みを告白しやがった。
「魔法が付与されていてよく斬れる剣だお!」
ワザワザ敵にも分かるように説明ありがとう。
でもその剣を持った所で、魔力が制限されている魔法使いの猫蓮が敵の腕を切り落とせるとは思えないな。
しかも相手は剣を得意とする使い手だ。
ほら剣を持った途端に猫蓮は押されまくっている。
駄目だこりゃ。
俺がそう思った時、猫蓮はテレポーテーションでアッサリ敵の背後をついた。
「なんだと!?」
俺も完全に意表を突かれたよ。
そしてそれは敵も同じだった。
そりゃそうだ。
その敵は想香が相手をしていた魔法使い。
「|超絶風斬り《トシゴロだんし》!なんだお!」
又も微妙な魔法名だけれど、それはなかなかキレそうだなw
その人が想像しやすく頭にハッキリと描ける魔法名だと効果は上がる。
そして魔法には語彙力や表現力も大切だ。
この世界、厨二病には合ってる世界かもしれない。
剣の性能と魔法の相乗効果で、猫蓮の一振りは敵の左腕を真っ二つに斬り裂いた。
油断していた魔法使いの敵は、体を黒い箱に向かって飛ばされる。
「うおー!」
「ちょっ!おまっ!」
箱を持っていた奴は黒い箱を閉じようとする。
そこに大きな隙が生まれた。
想香は飛んでいく敵の陰に隠れ、箱の吸引力も利用して一気に猫蓮が相手をしていた敵に近づいた。
「兎束流剣術!斬鉄剣!」
おいおい斬鉄剣って、完全なパクリは駄目だろ!
本編ではなんとかみゆきが完全なパクリをするのを避けてきたのに、とうとうここで想香がパクってしまうのか?!
つかどうして想香がそれを知っている?
もしかして想香も転生者なのか?
想香の刀は、敵の腕をアッサリと切断した。
黒い箱は宙を舞う。
次の瞬間、ブレスレットのついた腕だけを残して、二人の敵は黒い箱へと吸い込まれていった。
「おっとっと!近いとかなり吸い込む力が強いのです!」
想香はなんとか耐えつつ、落ちて来た黒い箱の蓋を閉じた。
辺りの空気の流れが一瞬にして落ち着いた。
妖凛がスタンパっていたけれど、無駄に終わったか。
いや、もしかしたら敵が飛ばされてくる事を見越して、食べる為に闇の中に行ったのかもしれん。
「吸い込まれ‥‥なくなった‥‥」
こうなると狛里はいつもの調子を取り戻す。
一瞬にして左腕を斬って落とした。
終ったか。
俺たちは跳んで皆がいる場所へと下りて行った。
天冉は俺が念力で運んだ。
すると左腕を落とされたにも関わらず、男は黒い箱を取り出してそれを開けた。
「死なば諸共だ!」
狛里が少し吸い寄せられる。
当然近づいて行った俺たちも、踏ん張りが効かない空中なので吸い寄せられた。
まずは箱を空けた男が吸い込まれて行く。
せっかく命だけは助けてやるつもりだったのに。
次に狛里が箱の所まで引き寄せられていたが、素早く箱を閉じて全てが終わった。
「死んじゃった?‥‥」
俺たちはそういう狛里の横に降り立った。
「深淵の闇は何処までも落ちて行く闇だからな」
多分まだ生きてはいるだろうけど、そろそろ妖凛に食われている頃かな。
思う存分食える深淵の闇の中は、妖凛の庭になるかもしれん。
そんな事を考えていると、尾花からテレパシー通信が入った。
『旦那様。宿屋の男と、それに今日最初に会った貴族の男が逃げて行くがどうする?』
やっぱりあの貴族が絡んでいたか。
『とりあえず貴族の方を捕まえておいてくれ』
『了解した』
「天冉!今回の事は、宿屋のオヤジと昼間の貴族が絡んでいるみたいだがどうする?一応尾花が貴族の方を捕らえてくれているが」
こういう悪い奴は、力で強制しないと変わらないだろう。
かといって俺はこの世界の人間じゃないし、どうするかはこの世界の人間に決めてもらわないとな。
「そうねぇ~どうしようかしらぁ~?」
天冉は陽蝕に聞いた。
「我に聞かれてもなぁ。自国の貴族なら死刑でもかまわないが?」
陽蝕はそう言って猫蓮を見た。
「殺人幇助も教唆も殺人同様の罪になるんだお。でも罪人にも言い訳する権利があるんだお」
本気で殺しが悪い事だと思っていないからな。
情状酌量というと違うけれど、配慮する余地はあるか。
「賢い僕が答えを教えてあげます。事情を説明して身柄を法螺貝の王に渡しましょう。決めるのはその国の王に任せればいいのです」
それもまた解決の方法ではあるけれど、おそらくすぐに許されて同じ事を繰り返すに違いない。
となれば、おそらくこの先何人も殺される事になるんだろうな。
「あんまり口出ししたくねぇけどよー‥‥。マイはぶっ殺しておいた方がいいと思うぞ?」
「またあの人は人を殺すでしょう」
「ミィも同意であろう」
殺人が嫌で、殺人をさせたくなくて暗殺者組織から逃げたこいつらでも、こういう考えになるのは仕方がない。
普通の罪人以上に、この町の貴族の価値観では再犯は起こり得るだろうから。
後は狛里か。
なんだかんだ言って、このパーティーでの最終決定はこの子にかかっている。
天冉が決定はするけれど、狛里の意思を第一に尊重するからな。
「私が‥‥拳で粛清する‥‥」
だよな。
子供はまだ話せば分かる事もあるけれど、ガキにはそれが一番良く効くよ。
天冉は笑顔で狛里の案を採用した。

「もう二度と‥‥人は殺さない?‥‥」
「はい!もちろんです!」
「他の貴族も‥‥みんな人は殺さない?‥‥」
「ちゃんと言って聞かせます!」
「王族‥‥貴族‥‥それ以外も‥‥人は人間だから‥‥ね‥‥」
「分かっておりますとも!」
やっぱり拳だよなぁ。
話せば分かるってのは、相手とある程度価値観を共有している場合だけだ。
全く文化の違う外国人と話しても、結論が出ずに平行線になる。
だから時には力が必要になる時もあるんだよ。
戦争はできればやりたくないけれど、それ以上に守るべきモノがあれば必要な時もある。
世界中の人々の価値観がある程度精錬されるまでは、力でコントロールする事も排除はできないんだな。
「それで妖凛、どうだった?何々?また魔法とスキルをゲットしたから整理してくれと?」
つまり食ったって事だ。
そんなに食いたいのかねぇ。
「それで食ったのは二人か?何々?三人目も食った?ほうほう、黒い箱は別でも同じ所に飛ばされていったのか」
でも今回飛ばされた場所は、今までとは違う深淵の闇の座標だ。
最初は点、そして線になり面となって、今立体的に場所を見る事ができるようになった。
呼吸の魔法さえなんとかなれば、仲間が飛ばされてもなんとかできそうなんだけどな。
「じゃあ妖凛合体だ!」
「タマー!」
俺は早速妖凛と合体して、ゲットした魔法と|能力《スキル》を確認した。
おっ!魔物コントロールのレベルが上がっている。
レベル八十未満をコントロールできるのは使い道ありそうだな。
それに結界は川口と同じもの。
魔法使いは各種属性のそこそこ使えそうな魔法を持っていた。
初級魔法を覚えた後、次の段階かその次の段階に覚えてもらう魔法として魔法書を作るか。
そして静寂と、あとスキルは‥‥。
川口流剣術かーい!
つまりこいつらみんな川口って事だな。
こいつ川口流剣術レベル六十を持ってやがったか。
ここまでレベルが上がってくると、俺たちも使えると面白いかもなぁ。
少女隊にも持たせておくか。
妖凛は残念ながら余裕が無いので変更無しで。
それにしても、この程度と言ってしまえる魔法やスキルを得る為に妖凛は食ってるのかねぇ。
ずっと人なんて食ってる記憶はないんだけどなぁ。
尾花のように人を食わなければならない理由でもあるのだろうか。
妖凛が食ってるのは、今は人だけれど、はぐれデーモンでもあるんだけどさ。
さて後は手に入れた腕輪を三つどうするかだ。
アイテムは俺が預かる事になっているからね。
どうするのか一応相談はするし欲しい奴に渡す事になっているけれど、誰に渡すかはもう決まっている。
狛里と想香と天冉だ。
死ぬ可能性があって、このアイテムが必要だと感じる者。
腕輪には青と赤の宝石が付いていて、使い方はもう理解した。
猫蓮の鑑定眼と神眼があれば楽勝ですわ。
記憶して無効化できる魔法は三つ。
既に魔封じの結界と黒い箱の効果への耐性が付与されている。
それに俺はロイガーツアールを追加しておいた。
これで狛里の魔法で間違って死ぬ可能性も失くせる。
「この腕輪は狛里と想香、それに天冉が付けておくのがいいだろう」
そう言いながら俺は三人に腕輪を渡した。
「分かった‥‥」
狛里はこれを付けておけばかなり無敵に近くなる。
状態異常耐性と不老不死があれば完璧なんだけどな。
まあ状態異常魔法なら強力な魔力で防ぐ事はできるけれどさ。
「僕は既に無敵だったのですが、これで更に無敵になってしまいます」
いや、無敵から無敵なら変わりないんだけどな。
天冉は‥‥。
「わたしはいらないわよぉ~。戦わないんだからぁ~。陽蝕ちんが付けてねぇ~」
天冉はそう言って陽蝕に腕輪を渡した。
「我が付けていいのか?」
「どの効果も私には不要だからぁ~」
「では借りておく」
天冉に不要の効果?
魔封じはともかく、闇に飛ばされたら間違いなく死だし、ロイガーツアールも然り。
できれば付けておいてもらいたいのだがな。
しかし本人が不要と言うなら不要なのだろう。
まだ天冉の事はよく分かっていない。
おそらく何かしらの能力を持っていると最近は考えているのだけれど、この魔力で果たして何ができるのやら‥‥。
何にしても、こうして俺たちパーティーは少しパワーアップした。
敵が少しずつ強くなる中で、主人公たちも合わせて強くなっていく感じか。
最初から最強が出てくればいいのに。
などと余裕をかましていたら、フラグが立っちゃう?
そうそう魔封じの結界に使われていた宝石は、少女隊が回収してきていた。
見た所生きた宝石ではなく、結界の魔法が刻まれているので、他に流用できそうにもなかった。
残念!
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