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異世界からの転生者!その名は御宅猫蓮

萬屋の名前は『萬屋ぼったくり』と言うのだそうだ。
ちょっと関西人のノリが漂う店名だった。
しかし店はそうでもない。
売っている商品もリーズナブルな価格設定で問題はなかった。
ただあまり良い物が売られていないせいか、店に来るのはこの店の事を知らない冒険者くらいだけどね。
でも狛里はそれでいいと言う。
理由は、そもそもこの店はただの萬屋ではないからだそうだ。
ではどんな萬屋かというと、『冒険者がやりたがらない仕事を高値で引き受ける何でも屋』らしい。
物を売るのではなく、労働を売る萬屋だったんだね。
だから強かったり、料理ができたり、物が作れるスキルが欲しかったとか。
狛里本人には強さしかなかった訳で。
だったら冒険者をすれば良かったのではないかと話したら、こっちの方が儲かるからとの答えだった。
それはそれで本当の事かもしれないが、理由は他にもありそうだけどね。
冒険者ギルドなど仕事を頼む方としても、誰もやらない仕事をずっと放置もできない。
自分たちでもやりたくない。
だったら高値でも誰かにやらせたい。
利害は一致していた。
とは言えそんな仕事が毎日あるはずも無い訳で、ずっと店番も暇だよなぁ。
俺の影である少女隊プラスたちには、現在素材や軍資金集めをしてもらっている。
俺はこの店から離れられないけれど、先立つ物は必要だからな。
少女隊プラスに任せておけば、必要な物はとりあえず揃えられるはず。
でも俺が、圧倒的な暇の中で死にそうだ。
そんな訳で俺は、狛里に許可を得てこの店の改造をする事にした。
店に出されている物の中で、魔力を持っているものは全部回収する。
宝石が付いているのにガラクタとして売るのは勿体ない。
どれもこれも無駄な機能のついたオモチャのようなものばかりだった。
どうせ売るにしても、もっと良い物に改造した方がいいだろう。
いや、それよりもまず、この建物を住み良い建物に改造するには宝石が必要なのだ。
そんな訳で俺は全ての宝石を回収し、この建物を住み良く改造していった。
トイレは絶対シャワー付水洗にする。
しかし水を出すだけの魔法ですら、この世界ではそういった魔法を解読しないと魔導具化できない。
色々試した結果、水を出す魔法は料理の魔法から拝借する事ができた。
ちなみに俺や少女隊プラスは、トイレに行く必要がないように自動排泄の能力を取得済みだ。
だけど狛里はトイレを使うし、菜乃や妃子も割と排便が好きなんだよな。
『スッキリ感がたまらないのです!』とか『生きてる感じがするのね!』とか、まあ気持ちは分からなくはないけどさ。
霧島には建築の魔法も取得させているので、建物自体も便利に変えて行く。
オール魔力住宅最強だぜ。
しかもこの能力で建てた建物は、完全に俺の監視下に置く事ができる。
そして強化したいものを強化も可能だ。
アルカディアで手に入れた能力だが、こっちでも使えるのはラッキーだったな。
風呂も豪華にし、厨房も料理しやすいように改造していった。
当然冷蔵庫も魔力家電に置き換える。
料理の冷やす工程にあった術式を使ってなんとか作る事ができた。
半日がかりで俺は理想の住まいへと変えたのだった。
「しかし困ったな。店の物をほとんど材料として使ってしまった。あいつらが共用の異次元収納にどんな素材を集めてくれたのか確認してみるか」
中を確認すると、アルカディアに転生した時に俺が集めたような物が沢山入っていた。
金目の物があまりないのは、多分少女隊が自分の物にしているのだろう。
お金は気持ちばかりしか入っていない。
でも入っているだけマシか。
盗賊辺りを倒してアジトから奪ってきたに違いない。
通貨はアルカディアと同様に単位は『円』だ。
分かりやすくていいよね。
当然札は無いので、大金を持ち歩くのはかなり不便ではある。
ただ百万円金貨があるのは助かる所か。
俺たちには異次元収納があるからそもそも問題ないけどさ。
狛里は使えるのだろうかね。
高等な魔法だしおそらく無理だろうから、一つアイテムを作っておいてやるか。
今ある宝石だと大した収容はできないけれど、無いよりはマシだろう。
それにお金くらいならこれでも十分のはずだ。
俺は異次元収納からよく知らない宝石を取り出すと、それで魔道具を作ってゆく。
これは大した宝石じゃないな。
アルカディアの雑魚モン魔石よりも質が悪い。
でも俺はこれでも一応異世界の神な訳で、そこそこのものは作ってしまうのだ。
狛里は自ら戦う戦士や武道家タイプだから、ベルトがいいだろうな。
「はい完成っと!」
これで二メートル四方の異次元空間は確保できるはずだ。
金と少しの荷物くらいは入れられるだろう。
さて、後は適当に売り物になりそうな物を沢山作っておくか。
俺は武器や防具、アクセサリーといったものをとにかく作れるだけ作っていった。
質はこの世界なら最高級品になり得るだろう。
萬屋だしとにかく種類を重視して色々と作った。
結局この世界に来ても、俺は同じような事をするんだな。
少し笑いがこみあげて来た。
「策也ちゃん‥‥なんだか凄いよ?」
狛里がチョコチョコと、住居エリアから店の方へとやってきた。
「どうした狛里?」
「あのトイレ‥‥凄いよ‥‥新たな世界だよ‥‥」
だよな。
シャワー付きトイレって最初使った時はそういう感じだったわ。
「お店も‥‥なんだか‥‥凄く変わってる‥‥」
「色々変えさせてもらったぞ。そうそうこのベルト、試してみてくれ」
俺はさっき作った、異次元収納が使えるようになるベルトを渡した。
「なにこれ‥‥」
「それは異次元収納が使えるようになるマジックアイテムだ。狛里は持ってないかと思ってな」
「おおっ!‥‥策也ちゃん‥‥天才‥‥」
別に賢い訳じゃないんだよね。
この世界じゃ魔法記憶も使えないし、おそらく賢者とは呼べないレベルだろうな。
ただ魔法が使えるだけでさ。
「おお!‥‥結構色々と‥‥入りそう‥‥嬉しい‥‥ありがとう‥‥」
「喜んでもらえたなら良かった」
狛里はなんだか子供みたいだ。
でもこうやって店を持っている訳だから、少なくとも十五歳以上のはずなんだよな。
この世界の成人もアルカディアと一緒で十五歳のはずだから。
しかし俺が作った色々なアイテムを見て、狛里は困り顔で首を傾げた。
「でも私‥‥こうやって色々‥‥作ってもらっても‥‥価値が分からない‥‥」
マジかよ。
「俺もさ、良い物くらいは何となく分かるけどさ、マジックアイテム以外は正直分からないんだよなぁ」
つか物の価値が分からないのに萬屋とか、なんか無理ゲーじゃね?
本当の目的は違うと言っても、表の顔が最初から潰れているのはどうかと思う。
裏で活躍する人ってのは、表でもしっかりとした役職についているはずなんだ。
「もう一度‥‥従業員‥‥召喚してみる?」
召喚魔法か。
どうやら狛里の召喚魔法は、希望のモノが召喚されるらしい。
でも召喚された者が、狛里の言う事を聞くかどうかは分からないのだそうだ。
いや本当は聞くはずなんだよね。
ただ俺はコントロール下から外れているようで、それでそういう事もあるのだと認識したとか。
まあ俺、これでも神だからな。
流石に特別だとは思うんだけどさ。
召喚してもらうか。
もう一人召喚したら、そいつの方が後輩になる訳でさ。
店番を押し付ける事もできるかもしれない。
ぶっちゃけ店番は退屈過ぎるんだよ。
「召喚してみよう!萬屋の店の方を特に担当させられるような。鑑定眼を持った奴がいいな」
「分かった‥‥でも最低限‥‥強さも必要‥‥」
正直この世界の事、ほとんど知らないんだよな。
強さのレベルとかも実際に見てみないと分からないし。
あいつらの視界をリンクして見てみるか。
でも女の子の目で見るのは、なるべく避けたいというか。
必要な時は良いんだけどさ。
何しても、俺たちは店を閉めてから裏庭へと出て来た。
俺が出て来た時の魔法陣は、まだそのまま残っていた。
「じゃあ行くよ‥‥」
「おう!」
俺が返事をすると、狛里は怪しい踊りを踊り始めた。
これは‥‥見ている方が恥ずかしいヤツだ。
掌を頭の上で合わせて、ニョキニョキとやっている。
もういいだろう?
その辺にしておいてやれよ‥‥。
「出でよ‥‥鑑定眼持ちの‥‥それなりに強い人‥‥」
具体的に言うんだな。
それで出て来た人は、この狛里に従わなければならないのか?
確実にそうなるなら、悪魔の召喚術と言えるだろう。
おっ!魔法陣からゆっくりと人の頭らしきものが出て来たぞ。
顔はイケメンの男性のようだ。
こりゃマジでイケメン。
俺みたいな女男とは訳が違う。
アニメに出てきたら間違いなく第一王子系だ。
黒髪で能力が高そうだし、身長も俺よりはありそう。
もう全てで俺が負けている気がする。
こんな奴が近くにいると、俺が女性の目に入る事はないだろう。
ちょっと悔しいぜ。
昨日感じた嫌な予感はこれだったのか?
召喚が終わり、狛里が男に近づいて行った。
男は膝を突いたビスマルクポーズなので、狛里は男の顔に顔を近づけていった。
しかし俺の時とは違って、何かに怯えるように男から距離をとった。
「どうした狛里?」
「召喚は成功した‥‥でも‥‥何か寒気が‥‥」
どうしたんだろうな。
既に召喚の成功を言っている訳だから、期待通りの者が召喚できたのだろう。
そしてコントロール下にも入れられたという事だ。
何も問題はないように思えるんだけどな。
召喚された者がようやく目を開け真っすぐに立ち上がった。
「おお!凄いんだお!異世界転生マジだったんだお!」
ああ、狛里の判断は正しかった。
こいつはヤバい奴だ。
おそらく、いや間違いなく、こいつは俺と同じ日本から転生してきた奴だろう。
しかも超絶オタクだ。
「目の前に可愛い女の子がいるんだお!早速ハーレム展開が始まるんだお!」
こいつ、見た目とのギャップが激しすぎる。
おそらく転生の際、神様にイケメンを希望したんだろうな。
「お嬢さん、オデを呼んだのは君だお?」
狛里が少しヤバそうだな。
怖がっているというよりは、殺すのを我慢しているといった感じか。
このままではこの男がヤバい。
俺は間に入っていった。
「よく来たな。俺は此花策也って言うんだが、お前はなんて名だ?」
「いきなりなんだお?オデは『|御宅猫蓮《おたくにゃんぱす》』だお。今はお嬢さんと話してるんだお。邪魔するとチート能力者のオデが天誅を食らわすんだお」
猫蓮だってw
俺がアルカディアにいる時に、ニャルラトホテプの人形に付けた名前と同じかよ。
名は体を表すって言うし、ある意味チートではありそうだ。
こいつ自身チート能力者って言ってるし、かなり強さも持っているのだろう。
でも狛里よりも圧倒的に弱い感じなんだけどな。
「私は‥‥萬屋狛里‥‥お帰りいただいて‥‥よろしいでしょうか‥‥」
「呼んでおいていきなりなんなんだお!いくら萌えっ娘でもお仕置きするんだお!」
「まあ待て!狛里は今お前の格好良さに動揺しているだけだ。まずは落ち着いて話し合おうじゃないか」
いきなり戦闘とか始めたら、この猫蓮は即死コースだからな。
「全然‥‥そんな事‥‥思ってない‥‥」
おい狛里!
冷静になるんだ。
でないとこいつ、転生してきた瞬間に死ぬ事になるんだぞ?
可哀想じゃないか。
「思ってないんだお!こうなったら力で思い知らせてやるんだお!」
猫蓮が魔力を一気に高めた。
あーはいはい、そこそこ強いわこいつ。
でもさ、多分これじゃ全く狛里には勝てないだろう。
転生者がチートでこのくらいなら、狛里はこの世界じゃ怪物クラスだな。
つか逆にこの猫蓮がもしも神候補だとしたら、メッチャ不安なんだけど。
こいつが神候補じゃありませんように。
此処で死んでくれた方がいいのかもなぁ。
なんて思った次の瞬間、猫蓮は庭の壁までぶっ飛ばされていた。
此処の壁、リノベーションの際色々と強化しておいて良かった。
こりゃ完全に死んだな。
そう思っていたら、なんと猫蓮は立ち上がった。
「な、な、なかなかいいパンチなんだお」
猫蓮がそう言った瞬間、今度はリビングバンテージによって作られた剣のような武器で斬り刻まれていた。
まるで殺したはずのゴキブリがまだ生きていたので、体を切断してとどめを刺すようだった。
浜崎さーん!出番ですよー!
あ~♪いつ~か~えい~えんの~♪
そう思っていたんだけれど、今度は切れたはずの体がくっついて元に戻り始めた。
こいつもしかして、不老不死の能力を取得しているな。
服まで一緒に再生しているし、流石にチートと言うだけはある。
でもこれ、狛里は最初から知っていただろ?
全く容赦がないからな。
もしも知らずにやっていたら、よっぽどこいつが嫌いだったんだろうな。
「オデはこんな事では死なないんだお。反撃だお!邪眼発動!」
おー‥‥邪眼も持ってるのか。
この世界の邪眼は、相手の能力を下げるものだ。
動きが鈍くなったり、魔法が弱くなったり。
でもさ、力の差があり過ぎるからそんなの意味ないんだよね。
今度は体の原型が分からなくなるまで斬り刻まれていた。
うえっ‥‥気持ちわりぃ。
でも復活するんだよな。
この世界の不老不死は、たとえ体が消滅しても復活する設定だ。
どういう原理かは分からないけれど、そういう世界だと認識するしかない。
猫蓮はまた復活した。
でも流石にこれだけやられたらねぇ。
一瞬だから痛みもそんなに感じないかもしれないけれど、少しは痛いし恐怖もあるだろう。
可哀想に震えているよ。
震えているのは、寒いからじゃないの分かって~♪
「狛里。そろそろ許してやったらどうだ?」
「うん‥‥そろそろ気持ち悪いのも‥‥見慣れてきた‥‥」
「だとよ猫蓮。良かったな。これからは此処で奴隷として雇ってくれるとよ」
「ありがたき幸せなんだお‥‥狛里様に一生ついていくんだお」
「私‥‥雇うとは‥‥」
「いいじゃんいいじゃん。むしゃくしゃした時にサンドバッグになってくれる奴がいると、ストレス解消にはいいんだぜ?!」
俺は精一杯の笑顔を作ってサムズアップして見せた。
きっとこいつ神候補だ。
転生者であり、チート能力者であり、不老不死。
俺の経験から、神候補者としての条件と思われる所がいくつも確認できる。
ならば近くに置いておくのがいいだろう。
そして神を倒せるように鍛えてやらなければならない。
「分かった‥‥鑑定眼は使える?‥‥」
「もちろんなんだお!異世界転生の基本なんだお!」
基本だったんだ。
限られた能力の中で、俺にはそれを選ぶ事はできなかったよ。
「じゃあ‥‥萬屋のお店を任せるから‥‥ちゃんとお金‥‥稼いでね‥‥」
「狛里様‥‥オデ、頑張るんだお!」
「良かったな猫蓮。困った事が有ったら多少は助けてやるから、何かあったらいつでも相談してくれ」
一日とは言え先輩だからな。
神候補じゃ無ければ即行見捨てるんだけどさ。
「策也殿はなんなんだお?オデは狛里様について行くと決めたんだお。貴公に上から目線で話されると不愉快なんだお」
こいつ、俺が助けてやったというのに。
まあでもここは大人の余裕を持って見逃してやるか。
俺はそう思ったのだけれど、俺と一心同体である少女たちはそれを許さなかった。
いつの間にか俺の影に戻って来ていた少女隊プラスは、三人で猫蓮をボコった。
「こいつ生意気なのね!」
「策也タマに上から目線ができるのは菜乃たちだけなのです!」
(コクコク)
こいつら‥‥俺の代わりにやってくれたか。
でもできればこいつらの事は隠しておきたかったのだが。
「誰?‥‥君たち‥‥」
「私の事なのね?私は妃子!策也タマの影なのね!」
「そうなのです。菜乃たちは策也タマと一心同体な存在なのです!」
(コクコク)
「つまり‥‥君たちも‥‥従業員?」
いや、こいつらにそんな事は無理だ。
ここはなんとかごまかさないと。
しかし一心同体だと俺が従業員である以上、こいつらもそうなってしまう。
かといって舎弟みたいなものだと言っても大きくは違わない。
何でも命令できる駒として見られるだろう。
ならば‥‥。
「いや狛里。そうじゃないぞ。こいつらは俺の嫁みたいなものだ。俺を支える為に一緒にいてくれる存在なんだよ」
あれ?これは微妙に違うくないか?
「嫁‥‥三人‥‥不潔‥‥」
「妃子たちは嫁だったのね!別に悪い気分ではないのね!」
「帰ったらみゆきタマに言いつけるのです。でも異世界なのでセーフなのです」
(ぽわぽわ~)
まんざらでもないのかお前ら?
ちょっと嬉しいけど‥‥つか異世界とは言うんじゃありません。
両者気にも留めていないみたいだから良いけどさ。
おっとそんな事よりも嫁はあり得ないな。
「いや、嫁じゃなくてみたいなものだ。俺の相棒なんだよ。そう相棒!あのドラマでもコロコロと相棒は変わるだろ?そういう存在なんだよ!」
なんで俺はこんなに必死なんだ?
みゆきに浮気を疑われたら嫌なのもあるけれど、やはり相手がこいつらだと不服過ぎるからな。
「コロコロと代わる‥‥嫁‥‥」
「うらやましいんだお。それはオデのポジションのはずなんだお」
こいつ既に復活してやがる。
お前はもう少し死んでおけ!
「ウゲェッ!」
俺は猫蓮を妖糸で斬り刻んだ。
「だから嫁じゃなくて相棒な。だから従業員じゃないんだ。どっちかって言うと友達だな」
最初から友達って言っておけば良かったんじゃね?
なんかそういう意識がこいつらに対してはあまりないんだよな。
一心同体が長いせいか、もう他人ではないんだよ。
「そうなんだ‥‥じゃあ私も‥‥友達‥‥」
「仕方ないのね!お友達になってあげるのね!」
「策也タマの上司と友達って事は、策也タマよりも上なのです!」
(ぽわぽわわ~ん)
妖凛はまださっきのまま引きずってるな。
俺よりも上ってのは聞き捨てならないけど、こいつらが仲良くなるのなら少しは譲歩してやるか。
見た目的には女子中学生の友情って感じだな。
中身はみんなそれ以上だけどさ。
精神はそれ以下だけど。
こうしてなんだかんだ全ては丸く収まった。
しかし俺の任務は大丈夫なのだろうか。
もしも猫蓮が神候補だったら‥‥。
百年以内に神を倒せるまでに導く事はできるのだろうか。
ぶっちゃけイスカンデル生活が不安満載になった俺だった。
【<┃】 【┃┃】 【┃>】
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