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萬屋の秘宝!ウンコの中を探せ!

机上の空論という言葉がある。
机の上でだけ上手く行くと考えていても、実際は上手く行かない事も多いって話だ。
何事もやってみなくちゃ分からない。
転生した先で必要な魔法や能力だって、実際に転生してみないと分からないものだ。
それでもこれくらいは考えておくべきだったかもな。
今日も夜の出撃だというのに、明かりはタイマツ一本だった。
前回は俺の料理用炎魔法とか、その辺の木をタイマツ代わりにしていた。
ちゃんとしたタイマツを持ってきただけ今日はマシか。
ライトの魔法くらい誰かが使えるだろう。
そんな考えでいたら、こうして困る事もあるんだよな。
魔力コントロールはできるから、それを手に集めたりすれば光るようにはできる。
でも魔力に無駄があり過ぎて正直疲れる。
なんとか普通に灯りを確保できないものだろうか。
(ツンツン)
『どうした妖凛?何々?私の能力で灯りくらい三度の飯よりウンコだと?!』
(ギュー!)
妖凛が俺の首の辺りをつねってきた。
『悪い悪い。誤訳だった。なんとかできるならやってもらいたいが、どうするつもりだ?』
どうも少女隊がいるとウンコネタに走ってしまうな。
反省反省。
「変身!」
妖凛には『|変化《ヘンゲ》』の能力がある。
普段ミンクのマフラーになる必要があるから、妖凛だけはこの能力を取得してきていた。
ちなみに俺と妖凛はオリハルコンアメーバ人間(神)だから、形だけなら自在に変える事はできるんだけどね。
そして少女隊の二人はオリハルコン影人間で、影とか黒い霧のような状態に変わる事が可能なのだ。
ただ、色々な姿に変化できるのは妖凛だけという訳。
尤も一心同体だからいつでも能力のコピーは可能だし、他人を変化させる事もできるんだけどさ。
妖凛は光るミンクのマフラーに変化した。
この手があったか。
「でもさ妖凛や、近くでこうやって光られると俺が見づらいのだが‥‥」
いくら夜目が利くとは言え、眩しい光の近くだと逆に見えづらくなるのだよ。
「(コクコク)変身!」
妖凛はもう一度変化した。
今度は俺から離れて、空飛ぶUFOとなって光り輝いた。
「凄い‥‥これだけ明るいと‥‥よく見える‥‥」
「やっぱり明るい方がいいですね。存分に戦えるのです」
「ライトは低レベルの仕事なんだお。だからオデは覚えなかったんだお。でも一応褒めておくんだお」
こら猫蓮!
あまりきわどい事を言って妖凛を怒らせるなよ?
いくらお前が不老不死であったとしても、この世界から抹殺する事は可能なんだからな。
妖凛にはその能力が備わっているのだ。
アザブジュバンや深淵の闇っていうヤバい魔法を持ち込めているんだよ。
まあその魔法で何処に飛ばされるのかはまだ分かってはいないんだけどさ。
深淵の闇に関しては、先に調べておいた方がいいだろう。
妖凛の持つ分身の魔法は、自分とは違う見た目の自分を作り出す能力だ。
力はかなり弱くなるけれど、能力は引き継がれるし意識共有もできる。
その分身には魂も何もなく普通のゴーレムに近いものだから、そいつに深淵の闇の中を見てきてもらえばいいだろう。
妖凛は怒る事なく、ちゃんと皆を照らしてくれていた。
川を渡り草原を翔け、俺たちは西の森へと入っていった。
いきなり雑魚モンが襲い掛かってくる。
夜の森は危険だね。
とは言えこの程度なら、たとえ目を閉じていても皆対処は可能だろう。
「この狼魔獣は少し大きくないか?」
先日見たのよりも一回り大きな気がした。
「これは赤目狼魔獣なんだお!狼魔獣の上位種なんだお。そんな事も知らないんだお?」
猫蓮にマウントを取られるとは屈辱だな。
かといってこの世界で勉強した所で、今の俺には魔法記憶がない。
どうせひと時暮らすだけの世界だし、アルカディアに戻った時にややこしいから覚えたくもない。
仕方がないのでマウントは取らせてやるか。
「流石猫蓮、よく知ってるな。狼魔獣だろうとフェンリルだろうと、俺にしてみたら全部雑魚だから違いを覚える必要がなくってな」
「フェンリル?そんなのに勝てるんだお?」
「指先一つでダウンだな」
この世界のフェンリルがどの程度強いのかは知らないけれど、まあ楽勝だろう。
神よりも強い魔物がいるとしたら、それは元神である悪魔かドラゴンの固有種くらいなものだ。
後はポセイドンなど神と言われる魔獣もいるけれど、あくまで神クラスというだけ。
魔物風情では俺の敵にはなり得ないのだよ。
俺は神クラスどころではなく、神の領域にいる神なのだから。
俺たちは軽く赤目狼魔獣を倒した後、更に森の奥へと入っていった。
妖凛UFOが空に浮いているだけで、安心して森の中へと入って行ける。
良く見えるってのもあるんだけれど、少女隊プラスに妖精霧島も含めて皆がバクゥの目の魔法をこの世界に持ってきている。
当然バクゥビームを発射する事も出来る訳で、何かあれば妖凛が助けてくれるだろう。
そう思っていたのだが、突然狛里が足を止めた。
「どうした?」
そう言って狛里を見ると、少し強張った顔をしていた。
何かに恐怖している?
いや、この先から感じる魔獣の気配くらいで狛里が恐怖する事はないだろう。
「うん‥‥なんでもない‥‥」
なんでもないって顔じゃないぞ?
きっと何かがこの先にあるんだ。
或いはこの先で過去に何かがあったという可能性も‥‥!
「もしかして、この先なのか?両親が亡くなったのは‥‥」
俺がそう尋ねると、狛里は黙って頷いた。
やはりそういう事か。
狛里の両親たちは、この先で虎魔獣に殺られてしまったんだ。
そんな場所に来るのは辛かっただろう。
でもここに来るまで、そんな所は一切見せなかった。
そうでもないか。
俺たちの力を確認したのは、きっとそういう事だったのだろう。
「大丈夫だ。俺たちは誰も死なないよ。そして狛里も死にはしない。俺たちが守っているからな」
この『俺たち』ってのは、少女隊プラスの方ね。
この先から感じる魔獣の気配から、猫蓮や想香では余裕はなさそうだからな。
「うん‥‥もう大丈夫‥‥」
そう言う狛里の顔は、とても可愛らしい笑顔だった。
『ドキッ!なのです』
『惚れたら駄目なのねー!』
クッソ、菜乃と妃子め。
人の感情を勝手に盗み見やがって。
帰ってからローキックと浣腸をお見舞いしてやる。
‥‥浣腸は駄目だな。
良い子が真似すると問題になりそうだ。
俺は狛里の前へ出て森の更に奥へと進んでいった。
所々に、高さ五十センチくらいになる巻きグソのようなものがあった。
辺りは臭うし、おそらくこれが虎魔獣のウンコだろう。
「この中から‥‥探す‥‥昨日今日のウンコだけ‥‥潰して探して‥‥」
昨日今日のウンコだけか‥‥。
もしも狛里の両親が虎魔獣に食われて死んだとしたら、既に干からびているウンコの中に遺品があるのではないだろうか。
本当はそれも探したいのではないだろうか。
既に探しているかもしれない。
もしかしたら見つけているのかもしれない。
でも俺はさっきの狛里の表情から、まだ何もしていないのだろうと思えた。
俺たちは新しいウンコを中心に探していった。
俺は神通力を使ってウンコを分解する。
猫蓮は念力を使って、その他は木の枝で地道に探していた。
三十分ほど探した頃、見つけたのは俺だった。
この世界に来る前に、思いっきり運気上昇の魔法を使って転生してきたからな。
だからこの世界において、俺や少女隊プラスは幸運の持ち主なのだ。
当然俺が見つけてしまうよな。
「あったぞ。おそらくこれだろう」
そう言って俺は神通力を使って装飾品を地面に並べた。
仕事の依頼と共に渡されていたリストとも一致していた。
「うん‥‥合ってる‥‥じゃあこれだけは‥‥私が預かるね‥‥他に見つけた物は‥‥貰っていいから‥‥」
狛里はそう言ってそれらの装飾品を異次元へと収納していった。
三十分探して、ウンコの中からは色々と金目の物が見つかっていた。
その中には、ウンコの中のお宝を探しに来て食われた奴の装飾品もあるのだろう。
装飾品は割と固まって見つかっていた。
「それじゃ早く帰るんだお」
「結局虎魔獣は出てきませんでしたね。尤も僕がいるので出てきても平気でしたが」
想香よ。
そういう事を言うとフラグが立つんだぞ。
とはいえ今回はむしろ出てきてほしかったんだけどな。
気が付いたら俺たちは、虎魔獣の群れに囲まれているようだった。
なかなか賢い魔獣だな。
ずっと魔獣の気配はあったから、俺たちは最初から見つかっていたはずだ。
でもすぐには襲ってこず、仕留める為の準備をしていたに違いない。
「虎魔獣に‥‥囲まれている‥‥みんな戦闘体勢‥‥だよ‥‥」
「この魔力はかなり危険なんだお。オデでも容易には勝てない敵だお」
「一対一なら負けませんが‥‥。数が多いのです。油断したら殺られるのです」
虎魔獣はこの世界に来てから出合った魔獣の中では、ダントツに強いな。
おそらくマスタークラスの冒険者でも容易くはない相手。
自称チートの猫蓮と魔力で互角だからな。
こんな所に仕事に来れば、大抵の奴が死ぬ事になるだろう。
おそらく狛里の両親はそれなりに強かったのだろうが、普通此処に来られるのは選ばれた者たちだけ。
そんな所へ行くよう依頼されるのだから、狛里の萬屋はかなり信用があるんだな。
一体どこから依頼を受けているのやら。
普通に考えれば冒険者ギルドだろうけれど、案外町の領主とかありそうだよね。
「来たんだお!」
「この数はマズいのです!助けは期待しないでください」
「私が‥‥守る‥‥」
ちょっと数が多すぎるな。
もう少し戦いやすい数に減らすか。
「妖凛!四十体ほど殺っていいぞ!」
俺がそういうと、空に浮かぶUFOからバクゥビームが拡散発射された。
一瞬にして虎魔獣の数は残り十二体となった。
「これだけ減れば大丈夫だよな?ちゃんと勝てよ!」
「何が起こったんだお?」
「とにかく今は目の前の敵を倒しましょう。一対一なら楽勝なのです」
「良かった‥‥守り切れるか‥‥心配だった‥‥」
じゃあ俺は、妖凛の撃ち殺した虎魔獣を回収しておくか。
もしもの時は妖凛が守ってくれるだろうし、安心安心楽できるわ。
俺は一人戦闘に参加せず、辺りを一周するのだった。

戻ってきたら戦いは終わっていた。
「ど、ど、どこ行ってたんだお?!オデが何度も死にそうになったんだお!」
「不老不死だろ?死にはしないさ」
「ぼ、僕は楽勝でした。ちょっと大きい虎くらいなら全く問題ないのです」
想香の言葉に間違いはなさそうだが、どうやらこの大きさの虎で複数を相手にするのはちょっと辛かったか。
体長八メートルくらいあるもんな。
想香は多少傷ついているようだった。
尤も体の傷に関しては自分で治してあるみたいだけどね。
巫女服は少し乱れているというか、傷ついていた。
「これはけしからんな」
胸元が少し見えているし、太ももも露わになっている。
想香の衣装も妖糸で作ってやるか。
ミスリル製フルプレートアーマーよりも、防御力の高いヤツな。
「策也ちゃん‥‥策也ちゃんなら‥‥楽勝だった?」
狛里は少し怒っているというか、納得できないような顔をしていた。
『誰か死んだらどうしてくれるんじゃわれぇ!一緒に戦って、倒せるなら倒さんかい!』ってな感じだろうか。
ちゃんと説明しておくか。
「まあな。俺が倒したんじゃ二秒で終わる。それじゃみんな強くなれないからな。誰にも死んでほしくないんだろ?今は俺や妖凛が助けてやれるけど、そうはいかない事がこれから先あるかもしれない。ならばもっと強くなってもらわないと」
これで納得してもらえるだろうか。
「確かに‥‥その通り‥‥でも絶対‥‥誰も死なないように‥‥助けてほしい‥‥」
狛里は少し目に涙を浮かべていた。
俺が泣かしたみたいじゃないか。
「分かっているよ。今回はずっと妖凛が上空にいただろ?ちゃんと見ていたから大丈夫だ」
俺はポンポンと狛里の頭を撫でた。
そんな顔をされると、もう常に目が離せなくなるだろー!
狛里の潤んだ笑顔に又も萌えてしまった。
俺にはみゆきがいるんだー!
心の中で必死に萌えを否定した。
「じゃあ‥‥そろそろ帰る‥‥」
「疲れたんだお。それに普通に痛みはあるんだお」
「いい経験になったのです。僕は今日レベルが一万くらい上がったのです」
痛みがあるのは強くなるのには効果的だ。
いくら不老不死でも、体を傷つけないで勝とうと努力するだろうからね。
それと想香はもう少し丁寧に戦った方がいいだろう。
マジックプロテクションに頼るのは危険だ。
今日の相手ならノーダメージでも勝てたはずだと思う。
力はあるのに猪突猛進な所がマイナスだな。
今後の改善が必要だ。
そして狛里は流石だな。
圧倒的な強さはあるし、戦い方に油断はない。
逆に慎重すぎるくらいか。
いや、まだ力を出し切れていないと言った方が正しいかもしれない。
こいつの力なら、妖凛が何もしていなくてもなんとかなったはずなんだ。
でも俺は妖凛に倒すよう指示してしまった。
強い相手には恐れがあるのかもしれない。
なんとなくそう思った。
さてと‥‥俺はテレパシー通信を菜乃と妃子に送った。
『菜乃、妃子。お前たちはウンコが好きだよな?此処に残って、全てのウンコから金目の物を全て回収してきてくれ』
『別にウンコが好きなんじゃないのね』
『ウンコネタとウンコするのが好きなのです』
お前たち一応この物語の中では、アイドル的ポジションなんだからな。
そんな事をハッキリ言うのはどうかと思うぞ。
多分ファンが今三人ほど減って一人増えたな。
『何にしても頼んだぞ。これはお前たちにしかできない重要なミッションだ!』
『重要なら仕方ないのね』
『ウンコは嫌いだけど頑張るのです』
少女隊はルンルン気分で俺の影から離れて行った。
やっぱりウンコ好きなんだな。

次の日の朝、少女隊は任務を終えて帰っていた。
俺の影に潜ると、直ぐに眠りについたようだった。
『お疲れさん。ゆっくり休んでくれ』
それで早速狛里に、少女隊が持ち帰った装飾品の全てを見てもらった。
汚れは異次元収納から取り出す際に取り除かれている。
その物だけを取り出せば、汚れは落ちるんだよね。
その中から、狛里は見つけたようだった。
それは両親の遺品と思われる武器と装飾品だった。
「これ‥‥父と母の‥‥」
狛里はそれを抱きしめるように持って、涙をこらえるように俯いた。
見つかって良かったな。
あの辺りに入ってじっくり探し物なんて普通はできない。
だから有るとは思っていた。
見つけられるかは運だったけどさ。
俺たち運良いし、それも今回確認できたと言えるだろう。
狛里は装飾品の中からカチューシャを手に取った。
かなり魔力を感じるアイテムで、良さ気な物だという事は分かる。
それをゆっくりと頭に付けた。
すると何かが解放されたように、狛里の力が大きくなったような気がした。
魔力は変わらないのに、なんだろうか。
とにかく今までよりも強くなっている。
「これは‥‥母が使っていた‥‥萬屋の秘宝‥‥」
「秘宝か‥‥なんか凄そうだな。どういう物か聞いてもいいか?」
秘宝とかやっぱり気になるよね。
「うん‥‥萬屋家は‥‥代々女系で‥‥肉弾戦に優れている‥‥」
ほう、女系で肉弾戦とか、ちょっとアルカディアの上杉家に似ているかもな。
「でも‥‥それだけでは倒せない‥‥魔物も多い‥‥」
そりゃな。
物理攻撃だけじゃ、俺もそうだけど少女隊プラスも絶対に倒せない。
「このカチューシャは‥‥そんな弱点を埋める‥‥全属性魔法の‥‥付与が可能‥‥」
おお!そんな凄いアイテムだったのか。
それは解析させてもらいたいな。
魔法にも付与できるとしたら、ロイガーツアールが本当に最強魔法になり得るかもしれない。
既に適当ロイガーツアールで、雷属性は付与されているんだけどさ。
でもそれは、ロイガーツアール自体に属性が付いている訳じゃないんだよね。
「ちょっとだけ、見せてもらってもいいか?」
「うん‥‥」
狛里はカチューシャを外して俺の方に差し出した。
俺はそれを受けとると、神眼で解析していった。
なるほどなるほど、これはいけそうだ。
俺は自分の魔法に登録されている適当ロイガーツアールを書き換えた。
多分これで全属性付与できるだろう。
こうやって魔法に新たな魔法を加えていけば、メモ代わりにもなるしパワーアップも可能だ。
この世界ではこの手でスペックを高めていけるだろう。
今ある魔法や能力も、まとめる事ができれば更に覚えられる事になる。
「ありがとう」
俺はそう言ってカチューシャを狛里の頭に取り付けた。
「あっ‥‥」
「どうかしたか?」
何か狛里が赤くなって困っている様子だった。
もしかして俺は何かしでかしてしまったのだろうか?
「このカチューシャ‥‥男性が‥‥萬屋家の女性に付けた時‥‥一つの意味があって‥‥一つの効果を‥‥一度きり‥‥発動する‥‥」
なんだと!
ベタなアニメだと求婚とか婚約とかそんな感じじゃないか?
いやまさかね。
「その意味とは?」
「‥‥婚約‥‥」
ガーン!
ベタな展開そのままかーい!
「いやこれは知らなくてだな。俺は既に結婚していてだな。申し訳ない」
「別にいい‥‥策也ちゃん‥‥結婚していたんだ‥‥そんな人‥‥召喚できないはずなのに‥‥ごめんね‥‥」
確か狛里の召喚では、召喚されたら困る人は召喚されないんだよな。
「俺が望んだんだよ。ちょっとここに来なくちゃいけない理由があったんだ。だから狛里は何も責任を感じる必要はないぞ。それに妻も不老不死でな。多少離れていても大丈夫なんだ」
「そう‥‥なら良かった‥‥」
もう心臓に悪い展開はやめてくれよ。
「それでもう一つ、効果ってのは?」
「策也ちゃんが‥‥思っていた魔法を一つ‥‥貰う事ができる‥‥」
ガーン!
「それってまさか、能力も大丈夫だったりする?」
「うん‥‥」
ガーン!ガーン!
だったら不老不死を上げられたんじゃないか。
「適当‥‥ロイガー‥‥ツアール‥‥改?」
「あっ‥‥それね‥‥」
なんか微妙な魔法上げちまったよー!
攻撃魔法としては最強クラス。
消滅とか転移とか変な効果抜きに、ダメージを与える魔法としては最強だけどさ。
カチューシャを手に入れた狛里なら、普通にその程度のダメージを与えられるんじゃねぇか。
「どういう‥‥魔法なの?‥‥カマイタチ?‥‥だったっけ?‥‥」
「それね‥‥ぶっちゃけると、おそらくこの世界なら最強の攻撃魔法じゃないかな。倒せない敵はほぼいない‥‥」
神でもない限り、狛里の魔力以下の敵なら確実に殺れるだろう。
「おおお‥‥」
何気に狛里は喜んでいるようだな。
まさか不老不死よりもこっちのが嬉しいのかね。
何にしても、こうして俺は狛里と婚約し魔法をプレゼントした形となった。
婚約は成立していないし色々後悔する所もあるけれど、何もしなかったよりは良かっただろう。
元々不老不死は自力で方法を探すつもりだったしさ。
攻撃特化狛里か。
こんな展開全く考えて無かったよー!
※作者談
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