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魔法書作成と深淵の闇

日本で生活していた時、俺は三流プログラマーをしていた。
そんなもの異世界では役に立たないと思っていたけれど、これが結構役立つんだよな。
魔法の術式というのが、とにかくプログラミングに似ているのだ。
それと『いつどこで誰が何をしたゲーム』にも少し似ている。
難しい魔法は前者に、簡単な魔法は後者と言った感じかな。
つまり難しい魔法ほど、解読にはプログラミングの知識が活かされるという訳だ。
魔法書そのものの魔法術式は割と複雑だった。
ページを変更するごとに発動する魔法を変えたり、発動方法が二種類あったりするからね。
まあでもプログラムを多少かじっている人なら、それくらいのものは簡単に書ける訳で。
俺はアッサリと魔法書の作成方法を覚えてしまった。
「魔法記憶がないから、術式はノートにメモっておかないとな」
他にも持っている魔法や能力、或いはみんなが使った魔法はメモしておく。
メモがあれば解析もしやすいし、忘れても問題がない。
魔法記憶があった時はこの面倒な作業はすべて不要だった。
魔法記憶は偉大だったよ。

そんな訳で次の日には材料を集め、魔法書試作第一号が出来上がった。
魔法書の使い方は二種類。
左右どちらかの手に、背の魔石が触れるように持つ事は共通。
そのまま必要な魔法のページを開き、『術式を声に出して詠む』か『文字を指でなぞっていく』必要がある。
それができると発動待機状態となり、後は本人の意思で発動される事になる。
多くの場合は、魔法名を言ってタイミングをとる事が多いようだ。
俺は早速虎魔獣のいる森へとやってきた。
「オリジナルは菜乃、複製書は妃子が使ってみてくれ」
魔法書は本当に最低レベルらしく、必要な宝石も最低レベルの物だった。
そして使える魔法も全てが初心者魔法。
中にはライトの魔法もあった。
「菜乃がオリジナルなのです」
「妃子は納得いかないのね!」
女房と畳は新しい方がいいって言うだろう。
でも複製品よりはやっぱりオリジナルなのかね。
「大丈夫だ。後で交換してやってもらうから」
「ならいいのね」
二人の能力はまるっきり同じ。
その二人の放つ魔法が問題なく同じであればバッチリだ。
しかし試してみると、概ね妃子の方が威力があった。
「今度は交換してやってくれ」
魔法書を交換すると、今度は菜乃の方が威力が上だった。
これは若干だけど、複製書の方が宝石の質が良かったのだろう。
つまり魔法書についている宝石が、必要レベルに達していないと威力が落ちるって事だ。
俺は宝石を付け替え、より良い物へと交換してみた。
するとやはり威力は上がった。
宝石の変更を繰り返し、四回目でもう威力が上がらなくなった。
その前の宝石が最適な宝石って事でいいな。
これで最も簡単な魔法書に必要な宝石は分かった。
だからと言ってそれが魔道具に必要な最低レベルという訳でもない。
魔法別に調べていく必要があるな。
俺はオリジナルはそのまま保存し、新しい魔法書を何冊か作っておいた。
さてここからは新たな試みだ。
今持っているそこそこいいレベルの宝石を付けて、魔法書を作る。
そして俺たちが持ち込んだ魔法が使えるかどうか試してゆく。
やはり常態魔法や自動発動魔法は発動しなかったが、普通の魔法は問題なく使えた。
ただし魔法書だと使い勝手が悪いので、あくまでこれは覚えるまでの練習用であり実戦では使えないな。
それと宝石の力が足りない場合は、威力が落ちるか発動しない事も分かった。
より良い宝石に交換したら、威力が上がったり発動したりしたからね。
魔道具だと宝石レベルが低ければ壊れてしまう訳だが、上手くストッパーが働くようになっているようだ。
その後は初心者魔法が使えるようになる指輪を、それぞれ複数作っていった。
これでライトの魔法に困る事も無いし、弱い攻撃魔法が必要な場合も対処ができる。
萬屋での売り物にもできるだろう。
それで最後は、こうして得た知識を合わせて、持ち込んだ魔法を一緒にする作業だ。
そうする事で新たな魔法や能力を取得する為のスペースを作る事が出来る。
例えば俺は未来先読みと未来予知の魔法が使えるが、二つ合わせて少し先から更に先までを見通す二つの効果を持った魔法に変える事ができる。
メリットは、当然魔法を覚える枠を空けられる事。
デメリットは、一度に使う魔力が多くなってしまう事。
個々の魔法は既に魔法書にバックアップしてあるし、ドンドン試していくか。
俺は日が暮れるまで、少女隊プラスを含め自分の魔法や能力を変更していった。
一心同体少女隊プラスは、合体すれば俺の思いのまま能力の変更は可能だった。
意思が別なだけで、それ以外はもう同化しているのと同じだからね。
俺自身は空けた魔法スペースを使って、マジックミサイル改とライトの魔法を使えるようにしておいた。
簡単で使い勝手のいい攻撃魔法と言えばマジックミサイルだからね。
必ず当たるというのは、最低レベルの魔法にしてはチートすぎるよな。
それに全属性を付与しておいたから『改』だよ。
後は妖凛の分身能力をコピーさせてもらった。
深淵の闇の中を調べたいからさ。
「おっとそろそろ帰らないと、閉店後のリビング会合に間に合わないぞ」
俺は一旦帰ってから、夜に深淵の闇の中を調べる事にした。

リビング会合では狛里に『マジックミサイル改』の指輪をプレゼントした。
「これは‥‥何?‥‥」
「狛里はロイガーツアールを多用するだろ?でも弱い敵にはそんな魔法は必要ない。だから弱い魔法も使えるようにと思ってな。これを付ければマジックミサイルも使えるようになる」
ぶっちゃけロイガーツアールの多用は危険なんだよ。
おそらく今のまま戦い続けてたら、想香がいずれ死ぬ事になる。
その可能性を少しでも下げておかないとな。
「分かった‥‥ありがとう‥‥」
狛里はこの意味を理解しているようだった。
そんなにションボリしないでくれ。
俺がイジメているみたいじゃないか。
「ところで策也さん、僕にはプレゼントはないのですか?」
流石に狛里にだけ上げて想香に上げない訳にはいかないか。
「じゃあ想香には『ライト』のリングをやろう。これで暗くても照らす事ができるぞ」
「おお!凄いのです!真っ暗でも怖くないですね。いえ別に僕が怖い訳じゃないですよ?それでちょっと試してきてもいいですか?」
俺から指輪を受けとると、想香は嬉しそうにそれを左の薬指に付けてソファーから立ち上がった。
おいおい、その指は駄目だろう。
多分本人は分かっていないのか、或いはこの世界では意味がないのか。
向かいの席では、猫蓮が泣いていた。
チート魔法使いとなって転生してきて、流石にこれでは少し可哀想だな。
裏庭へ向かって想香が走っていった。
しばらくするとそちらから、嬉しそうな想香の声が聞こえてきた。
懐中電灯を買った時って、無駄に付けて遊びたくなるよね。
楽しそうなのは良きかな良きかな。
「それで策也殿、オデには何もないんだお?」
「無いな。だってお前すぐにミンチになるから、付けても無駄だろ?」
あっ!あまり本当の事は言わない方が良かったか?
変化で取り込む事は可能かもしれないけれど、取り込む場合は何かの魔法を失う事になるだろう。
そもそも今は変化の魔道具も作れないし、猫蓮に取り込みができるとは思えないんだよな。
「どうせオデは弱いんだお。すぐにミンチになるんだお‥‥」
転生チート魔法使いも、このメンツの中では雑魚だもんな。
もう少し無双できる所に転生したかったろう。
この世界の事はまだよく分かっていないが、ナマヤツハシの町は割とハードモードスタートな気がする。
近くにマスタークラス並みの魔獣がいるんだからな。
想香が戻ってきた。
ウキウキが止まらないといった感じだったが、必死に冷静を装っている辺りが少し萌えた。
「ちょっと試してみただけですよ?問題なくライトが使えました。いつでも出撃オッケーです。ところで狛里店長、次の任務は何時でしょうか?」
「実は明日の昼間に‥‥やる事になるかもしれない‥‥」
想香が凄く悲しい顔をしていた。
せっかくライトの魔法を使えるようになっても、昼間じゃね‥‥。
「想香、俺はこの後少し暗い所で試したい事があるんだ。ライトをお願いできるか?」
自分でも使えるようにしているし、別にライトが無くても大丈夫なんだけどな。
少し活躍させて元気になってもらおう。
「任せてください。仕方がないのです。お願いされたら断れませんね」
想香がメチャメチャ嬉しそうだった。
みゆきに似ているし、そんなに嬉しそうにされたら萌え死んでしまうじゃないか。
「それじゃ‥‥明日の仕事は‥‥あるなら朝のリビング会合で‥‥伝えるね‥‥」
「承ったのです」
「承知したんだお」
「了解」
こうして閉店後のリビング会合は終了した。

俺と想香は二人で裏庭に出てきた。
想香は嬉しそうにライトをつけてくれた。
「どうですか?よく見えますか?」
「ああバッチリだ!ありがとう想香」
「必要な時は言ってくれればいつでも照らすのです」
「たのんだぞ」
でもおそらく数日もすれば、ライト係を面倒に感じる事だろう。
子供なんてそんなものだ。
もう十五歳なんだけどな。
「それで何をするのですか?」
「俺の持つ能力、『深淵の闇』の行き先を確認しておこうと思ってな」
「深淵の闇、ですか」
「危険だから絶対にそれ以上は近づくなよ」
「わ、分かったのです」
まだこの世界の事は何も分かっていない。
書物や巻物もほとんど無いし、世界を知る方法が圧倒的に不足している。
世界地図すら無いんだからなぁ。
この町以外の町の名前も聞かないし、そもそもこの町は何処かの王国に所属しているのだろうか。
まあ何にしても、一つずつ知っていく必要がある。
俺は深淵の闇を発動した。
「わわわわ‥‥なんか恐ろしい落とし穴ができたのです」
「落ちたらどうなるか分からないからな。気を付けてくれよ」
「ライトの光も届かないのです」
中が全く分からないのは不気味だな。
「分身!」
俺は自分の分身を作った。
見た目は自動で変更された。
人の良さそうな兄ちゃんって感じだった。
「分身にしては全然違いますね?」
「この分身はよく分からないんだよ。とにかく分身に闇の中を見てきてもらう」
魂も無い分身だから死んでもどうって事はないのだが、やはり何か恐怖みたいなものがあるな。
分身の俺は慎重に深淵の闇に頭を突っ込んでみた。
真っ暗で何も見えない。
完全に全身を入れないと駄目なような気がした。
しゃーない、行くか。
分身の俺は闇へと入っていった。
入ってもそこは闇の世界だった。
ただ重力はあって、五メートルほど落ちて来た気がする。
これはおそらく真の深淵の闇世界だな。
何もない無の世界。
空気も光もなく、重力と闇と底だけの世界。
ライトをつけても、ライトは見えるが全く見通せない。
この中で更に深淵の闇を展開すれば、戻って来られたりはしないだろうか。
多分無理だと思うけど、一応試してみるか。
深淵の闇を闇の中に作った。
目の前にあるはずだけれど、全くわからん。
そこにあると信じて、俺は足を踏み入れた。
すると庭で立っている俺の少し左側から足が現れた。
そしてそこから分身の俺が落ちて来た。
「‥‥」
「どうなったのです?」
「戻ってこられたな」
「それは‥‥良かったですね‥‥」
「ああ‥‥」
それで良かったのか?
おそらく深淵の闇は異次元空間だ。
でも深淵の闇で行ったり来たりできるのなら、ただのウォークイン異次元収納ってだけじゃね?
普通の異次元収納は生きたものを入れる事はできない。
そしてその空間は時間が止まっている。
しかしこっちは、生きたままでも入れるし、時間もしっかりと動いているようだ。
それはそれで使えそうだな。
場所を移動したりした場合、或いは闇の世界で移動してから出てきた場合など調べるか。
俺は再び深淵の闇を作っては、色々と試していった。
それで分かった事。
まず、作れる深淵の闇の大きさは精々直径が二メートルくらい。
そして入った場所は何時も同じ。
ただし深淵の闇を作る人によって、どうやら場所が違うようだ。
それぞれが作る深淵の闇の術式も調べてみた。
すると違いがあり、それを調整する事で同じ場所を指定する事も可能と分かった。
俺と妖精霧島、少女隊、妖凛、それぞれ場所が違うので、合計三ヶ所の深淵の闇への移動が可能となる。
同じ所に行けるのは、同一人物扱いという事だろう。
俺と霧島はその通りだし、菜乃と妃子もこの世界では妃乃が分裂した者となっているからね。
とりあえず全員が、その三ヶ所のどれにでもゲートが開けるよう魔法を書き換えておいた。
闇の中での移動は概ねこちらの世界には影響せず。
出て来る場所はだいたい一緒。
ただし入った場所よりも十メートルくらいは移動が可能。
深淵の闇の中で別の者の深淵の闇を発動した場合、深淵の闇から深淵の闇への移動となる。
俺エリア、少女隊エリア、妖凛エリアの行き来もできるという訳だ。
入った場所に光る物体を置いておけば、ちゃんと視認はできる。
現実世界で場所を変えて入っても同じ場所へ入る事になる。
光る物体が毎回同じ場所に存在したからね。
空気が無いから、呼吸が必要な生物なら落として殺す事も可能だ。
中で魔法を使う事もできるから、此処に落として設置型爆破魔法で倒すなんて事もできそうだ。
「結構使えるんじゃね?」
「でも僕が落ちたら、死ぬんですよね?」
「そうだな。注意して使う必要はあるな」
でも人間も入れる異次元収納と考えれば、使い方は色々と考えられるだろう。
例えば遠く離れた所に妖凛がいたとして、妖凛に自分の闇に入ってもらう。
その後俺も妖凛の闇へと移動する。
そして妖凛が作る深淵の闇からこちらの世界に戻ってくれば、長距離の移動も一瞬で可能になる。
一心同体だから別々に行動する事は滅多にないけれど、俺たちの間だけでも移動が楽にできるのは助かるだろう。
分身を残しておけば、その場所にすぐに戻るなんて使い方もできるか。
そして更にこの空間には重力がある訳で、住まいを作る事もできそうだ。
アルカディアでは移動用の家ってのを持ち歩いていたけれど、今度は一々出し入れする必要もない。
移動先が家の中なら、想香や狛里も招き入れる事はできる。
深淵の闇を出現させる魔法に耐えられる宝石が手に入れば、みんなも俺の闇に自由に出入りできるようにできそうだ。
二十メートル四方の秘密基地を闇の中に建てて、最初に出て来る場所を中心に置く。
そこに深淵の闇を作れば同じ場所へと戻り、基地の端の方から戻れば十メートル移動した場所から出られる。
そんな建物を作ろう。
オラなんだかワクワクしてきたぞ。
実験が終わって想香と別れた後、俺は自室から深淵の闇に入って作業を開始した。
建築魔法で基地を建てる。
数時間で納得できるものが完成した。
やっぱ住まいは大切よね。
これでこの先どこで暮らす事になっても安心だわ。
旅も問題ないぞ。
俺の二度目の異世界生活は、今日から本格的に始まる気がした。
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