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山ノ内からの暗殺者!

日本は、『スパイ天国』なんて云われている。
スパイをちゃんと取り締まる事ができないユルユルの国だからだ。
ロシアのスパイが逆に心配するくらいにね。
でもそれが逆にスパイたちを悩ませている現状もあるとかないとか。
取り締まりがユルユルで情報が集まりすぎてしまう為、スパイたちはやる事が多すぎて休みが無く逆に疲れてしまうらしい。
ノーガード戦法により敵を疲れさせる作戦とか、狙ってやっているならある意味凄いと思うよ。

砦を奪った直後、俺は想香から王へ兵の移動の進言をさせていた。
「王様。山の砦はほぼ被害なく攻略できたようなのです」
「おお!そうなのかぁー?して金の方は?」
いきなり金の話かよ。
「二億ほど手に入れられたようなのです」
「たった二億かぁー?被害はそれ以下に収められているのじゃろうなぁー?」
「そのように聞いているのです」
「ならいい」
「それで指揮官より、全ての兵を砦に移動するよう話が来ているのですが‥‥どうしますか?」
「送る訳がないだろぉーおがぁー」
「この王都は既に安全地帯なのです。兵はいらないのでは?」
「駄目に決まっておる!そんな事をして誰がわしを守ると言うんじゃ?」
狛里と想香がいれば十分じゃないか。
この王はやはりクソだ。
金と自分の身しか考えていない。
民の事もこれから起こる戦争も頭に無いようだ。
飛車と角行落ちの将棋に挑むのだから、できるだけ兵を集めておきたかったんだけれどね。
そりゃこんな王の国なら、ずっと放置され残っているのも分かる。
強くなりそうにも無いし、何時でも倒せると思うだろう。
力で頼れそうなのは百万診のみ。
奇乃子やボスも強いけれど、他の一線級と比べれば五分が良い所だろう。
百万診の十字架スタッフはどの程度魔法を制限されているのだろうなぁ。
それ|如何《いかん》ではこちらも他に勝る優位性はないかもしれない。
そして俺は賢者なのに竹槍だもんなぁ。
賢者が竹槍持って魔法を使うなんて聞いた事が無いよ。
「それともう一つ報告があるのです。鉄鉱石の出る山を手に入れたのです。だから兵の武装強化をしたいのですが‥‥」
「鉄なんてあまり金にはならないのぉー。好きにすれば良かろう。でも金は出さんぞ?鉄を売ってその金で武装でもなんでもするが良いのじゃ」
クソ王は完全に足を引っ張る奴だ。
他の国も似たような感じなのかねぇ。
いや、この国が最後まで残っていたのだから、おそらく一番のハードモードだ。
「それで砦に攻め込んだ兵は、こちらに戻すのじゃろうな?」
「それは無理なのです。砦を守らないと攻め取った意味がないのです。国が滅んでしまうのです」
「でもわしの身が一番大切じゃ。戻せるだけ戻すのじゃ。ええのぉーお?」
「分かったのです‥‥」
想香がまともに見えてしまうくらいクソ王ヤバすぎ‥‥。
そんな訳で人族の歩兵だけを戻して、近衛兵の五百人と統合し想香の指揮下におく事となった。
ただしその五百人には、普段は畑仕事をさせる事にしてね。

砦攻略の次の日、俺は町の冒険者ギルドを訪ねていた。
ドロップアイテムの武器強化が認められるのかどうか、ルールの確認をする為だ。
「この竹槍を強化しようと思うのだけれど、それは許されるのか?」
「このクエストのルールだと、壊れたら駄目だとあります」
「その定義を知りたい」
「竹槍は‥‥一割以上欠ける事。つまり折れたりして一割以上が本体と離れてしまったら駄目という事ですね」
ならば強化は可能か。
実際に戦う段階になって、竹槍を魔力強化した状態で戦うとなると厳しすぎる。
他にも俺は色々と魔法が使いたいからな。
マジで極限まで魔法を使うのが困難にされているのだ。
できる限りやる事を減らさないとヤバい。
俺はそれだけ確認すると、砦へ戻って竹槍の強化を始めた。
当然強化材料はダイヤモンドミスリル。
このウインバリアではアルカディアよりも希少なものだ。
第三大陸の冒険者がどうこうできる素材ではない。
これで内と外をコーティングしておけば、まず破壊される事はないだろう。
その後俺は、昨日作り始めていたバグ世界の施設建設を続けた。
捕虜を閉じ込めておく場所は既に完成していたけれど、流石に等々力王都と繋げるには結構な資材と時間が必要になるからね。
距離にして約二十キロ。
通路だけでも大変だよ。
それに獣族歩兵の訓練だって、時々顔を出して指示する事も必要だ。
更に俺は歩兵の鉄武装強化に伴って、武器を竹槍から他の物に変えようと考えていた。
しっかりとした槍はもちろん、ボーガンが使えると戦術の幅が広がる。
今はみんなの協力が必要だからね。
俺の命令で魔法攻撃部隊やサポート部隊が動いてくれればいいのだけれど、孔聞や百万診、或いはそれ以上の者からの命令しか聞かない。
全く下っ端は辛いよ。

砦を攻略してから五日が過ぎた。
バグ世界の施設も完成し、鉄による武装強化も実戦で使える所にまでなっていた。
砦の守りも全て見直して、更なる強化を施している。
防御結界を更に強力にし、外壁をリニューアルしてテリトリー効果も付与しておいた。
これでこの砦は鉄壁だろう。
さてこうなってくると、敵側から見れば穴は本拠地という事になる。
攻め込み辛い地形とは言え、冒険者なら山を越えて侵入が可能だ。
旅人や商人を装って入国する事もできる。
当然『王の暗殺』や、飛車や角行を取りにと考える者も出てくる。
背後を突いて兵を誘導し、この砦を落とそうなどと考える者もいるようだった。
『スパイには好きにさせているからな。その分こちらもドンドン情報が入ってくるよ』
『どうするの?‥‥王様の暗殺に来る人がいそうなの‥‥』
『どうするも何も、狛里がいれば大丈夫だろ?冒険者は殺したって死なない。心置きなく殺っちゃっていいぞ』
『そうなの‥‥私が倒せば済む話なの‥‥』
正直このクソ王は暗殺者に殺らせたい所だけれど、だからと言って息子がまともな王になるかどうかも分からない。
仮に王が殺された責任で、想香や狛里が収監されるような事になればゲームオーバーにもなりかねない。
大体クソ王の扱いも分かってきたし、わざわざ代えるメリットはもうあまりないように感じていた。
それにしてもスパイ天国が完璧なシギント能力を持っていたら最強だな。
手に入れた情報は必ず本国に送る訳だし、この国に対して何かを行う場合現地スパイの協力も仰ぐ事になる。
尤もそのほとんどは敵対国となった山ノ内王国と、隣国の海老嶋王国だけどね。
空き家同然の砦を一つ取っただけで、世界から注目はされないのだ。
北東の地では大戦争がいくつも行われている訳だし。
でも侮られているくらいが丁度いい。
このポジションで何処まで勢力を伸ばせるか。
楽ができるかどうかはそこにかかっている。
ただ、楽をするなら狛里と想香を使いたい所なのだけれど、二人はクソ王によって行動が制限されていた。
ぶっちゃけるとほぼクソ王と行動を共にするように言われていた。
この状況で二人を使うなら、町を最前線にしたい所だ。
山にトンネル掘って別ルートを確保したりしてね。
だからと言って本当に最前線になっても今は困る。
マジで攻めて来られても狛里と想香がいればなんとかなるとは思うけれど、目立って世界を敵に回したくはないから。
そんな訳で冒険者が軽く暗殺に来てくれるよう、隙を作って誘い込む事にした。
と言ってもそもそも狛里と想香は見た目可愛い女の子だし、魔力も抑えて強そうには見えない。
ほとんど最初から王都は隙だらけに見えている訳だけれどね。
やれる事といったら近衛兵を畑仕事に出したり、仕事をサボらせるくらいしかなかった。
それでも各国の諜報員から出されるメッセージには、『暗殺余裕』の文言が多く見られるようになってきた。
そしてそれから二日後、とうとう山ノ内の角行と思われる暗殺者が動き出した。

この日の夕方、日が沈み暗くなってから、スパイ冒険者と思われる者と合流する高レベル冒険者を察知していた。
王都の中心部は常にテリトリーによって俺が監視している。
悪いけれど手に取るように分かるんだよね。
『狛里、想香。かなり高いレベルの冒険者が王都に入ってきている。町の冒険者と合流して、今夜そちらを襲撃する可能性があるから気をつけてな』
『うん、分かったの‥‥。殺しても大丈夫なの?‥‥』
『最悪冒険者じゃなくても想香が蘇生すればいい話だ。遠慮なくぶっ飛ばしてやってくれ』
『では僕の仕事は蘇生ですか。カス王の護衛は狛里さんが担当ですよね?』
『どっちでもいいよ。とにかく守ってやってくれ。一応俺の一寸身もいるから大丈夫だろう』
おそらく暗殺者との戦闘中も、戦闘中判定されるんだよな。
だったら竹槍は持っておかなければならない。
そして一寸身で何ができるのか、今日は試しておきたいな。
一寸身がもしも攻撃できるのなら、これは攻撃魔法と判定されていないか、或いは戦闘前の魔法は無効になるかのどちらかだ。
前回砦戦の時、一寸身は消えなかった。
おそらく戦闘前の魔法は制限対象外って事になると思う。
だったらあの魔法が使える可能性が出てくる訳で、砦防衛もメチャメチャ楽になるんだよな。
何にしても今夜、それを試そうと考えていた。
零時を回った頃、敵の暗殺者と思われる者たちが動き出した。
どうやら情報通りの行動をしてくれるようだ。
敵のやる事が最初から分かっているとか、これほど戦争に有利な事はない。
完璧なシギントを手に入れている我軍は最強かよ。
兵力はまだまだ足りないけれど、戦力なら問題はない。
後は狛里と想香が無力化されない限り、俺たちの勝利は揺らがないだろう。
ただ勝つ為には頭を捻る必要があるだろうけれどね。
『狛里、想香、城へ侵入を開始したぞ』
現在狛里と想香の部屋は、クソ王の寝室を挟むような形になっていた。
だから部屋を出れば直ぐにクソ王の部屋の入口を固める事ができる。
二人は俺のテレパシー通信を受けて、クソ王の寝室の入口へと移動した。
『魔力を感じるの‥‥左右からやって来るの‥‥』
『では僕がこっちの人をやるのです。狛里さんはそっちの強そうな人をお願いするのです』
一人はおそらく山ノ内の角行だろうな。
他と比べて魔力レベルが段違いだ。
狛里と想香の影に入っている一寸身の俺は、影から出て軽くパワーアップの魔法を使ってみた。
一応本体の俺は竹槍を持っている。
魔法は問題なく使えた。
まだ戦闘中では無いって事かな。
廊下の向こうに敵の影が見えた。
一寸身の俺は改めて強化魔法を使ってみる。
うおっ!魔法の発動がかなり困難になっている。
しかし一応魔法は使えるみたいだな。
なるほど本体の俺が竹槍を持っていれば、一寸身でも魔法が使えるのか。
後は戦えるかどうかだが‥‥。
敵は合計十人ほどだ。
角行と思われる奴は魔力レベルが二百を超えている。
こりゃ侮られるのも分かるよ。
普通に第二大陸から上がってきていた奇乃子たちは、もうすぐレベル百八十と言った所だ。
普通の冒険者はおそらく、こちらに来てからもレベルを上げているのだろう。
上がってきて直ぐにこのクエストに参戦する奴なんていないのかもしれない。
とは言え分身で戦えるのなら、そのハンデは余裕で埋められるな。
一寸身の俺は襲いかかってくる敵の|脛《すね》に『超軽く』パンチを入れてみた。
「いてぇ!なんだ?何かが攻撃してきたぞ!?」
「気をつけろ!敵の魔力は四つある。見えない何かが潜んでいる!」
暗い廊下に一寸身じゃ、なかなか見つけるのも大変だろう。
とにかく一寸身でも攻撃はできるみたいだな。
ならば妖凛も戦えるだろうし、一寸身なら魔力コントロールも本体よりは小さい分やりやすい。
本体も小さく成ればと思わなくも無いけれど、竹槍を持つのが大変になるんだよな。
分身はあまり多く作ると疲れるけれど、三体四体なら問題はないし使える。
今日の収穫はこれだけでも十分だな。
十秒もしない内に、狛里と想香は敵の全てを撲殺していた。
「軽く撫でただけなのに死んじゃったみたいなの‥‥」
「僕はカス王の相手をしていてストレスがたまっていたようなのです。それを敵にぶつけてしまいました」
「大丈夫だろう。みんな姿が消えていった。冒険者だから六時間後には教会で復活するさ」
尤も角行と思われる奴は、もう戦争には参加できない。
あれ?他の奴らはこの戦闘に参加できているよな?
もしかして次の大陸へ行く権利は失っても、戦争参加はできてしまうんじゃないのか?
これは形を変えたギルド戦なんだな。
つまり全員を一度倒してしまわないと、その国との戦いは終わらないのかもしれない。
或いは冒険者は捕らえて牢屋にぶち込んでおきたい所だ。
「なんだなんだ?!敵襲か?!何があったんだ?」
今頃になってクソ王がおでましか。
つか早くに出てきていたら逆に足を引っ張る可能性もあるので、寝ていてくれた方がいいんだけどね。
「あ、カス王。今敵を全て排除したので大丈夫なのです」
おい想香!『カス王』って本音が出てるぞ!
「あー?誰がカス王じゃとーお?!」
「すみません。つい日頃思っている事が声に出てしまいました」
こら火に油を注ぐな!
面倒くさいクソ王なんだから。
「きさまぁー!日頃からわしの事をカスだと思っているって事か?!」
「マズイのです。怒らせてしまいました」
そりゃ怒るだろう。
これで収監とか死刑とかされたら洒落にならないぞ?
「貴様は死刑だ!今すぐ解‥‥」
クソ王がそこまで言った所で、狛里がクソ王をぶん殴って即死させていた。
今解任って言おうとしていたよな。
解任されたら危うく想香が脱落する所だったのか?
でも殺しちゃって大丈夫かねぇ。
「とりあえず僕が蘇生するのです」
直ぐにクソ王は生き返った。
「な、何があった?」
「王様はウンコに躓いて気絶していたのです。何もありませんでしたよ?」
「いや何を言っている?!思い出したぞ!わしの事をカス‥‥」
再び狛里がクソ王をぶん殴って即死させていた。
「蘇生蘇生っと‥‥」
クソ王は再び生き返った。
「何があった?そうだ!わしをカス扱いしおって!」
「忘れてほしいのです。怒っているとハゲますよ?」
いやもうテッペン辺りには髪が無いし。
「既にハゲておるわ!」
あららそういう風に認めるのね。
割と憎めないキャラかもしれない。
「怒らないでほしいの‥‥でないと今度は痛い思いをしながら死ぬ事になると思うの‥‥」
「なんだ、と‥‥。もしかしてわし、死んでおったのか?」
「王様が酷い事をするなら、私は王様を殺すしかないの‥‥」
完全に脅迫だよな。
いやでもこのクソ王も酷い訳だし、これくらいは良い?よね?
「王様。もっとフランクな関係で行くのです。僕たちがいれば王様の身は安全だし贅沢もできるのです。だから邪魔はしないでほしいのです」
「そうなの‥‥もう我慢の限界なの‥‥次もしも嫌な事を言ったら、手足を捥いで町中を引きずり回すの‥‥」
狛里ちょっと怖いよ。
悪い奴には本当に容赦がないな。
多分実際にはやらないと思うけれどね。
「は、はい‥‥全てお前たちに任せるのじゃ‥‥」
流石に力の差を理解したか。
しかしこんなやり方でクエストを達成しても大丈夫なのか疑問だな。
もうやっちまったからどうにもならないんだけどさ。
そんな訳で俺たちは、とりあえずクソ王の呪縛からは開放される事となった。
とはいえクソ王がクソ王で無くなった訳ではない。
あくまで狛里と想香に逆らわなくなっただけで、正直顔を合わせたくないのは変わらない。
今後はおそらく戦場を広げていく事になる。
それに付き合わせるのも無理なので、とりあえずこれからも王都にいてもらうしかなかった。
つまり狛里と想香は結局戦力として使えないか。
まあでも一寸身が使えると分かったのは収穫だった。
兵力が揃い次第、これからは山ノ内との全面戦争だ。
俺はシミュレーションゲームを楽しむ気持ちで、戦略戦術を考えるのだった。
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