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2017年2月25日【土】11時13分21秒
【(゚∀゚)】フリー写真館を狛犬画像室にリニューアルしました♪
2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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秋華エントランス

戦士愛美

 文化祭当日の朝、俺が愛美を迎えに行くと、愛美の母親が、
「娘の晴れ姿、これで撮影してきて」
 と言いながら、弟の雄太を差し出してきた。
 いや、いくら俺でも、雄太で撮影するのは無理だって。
 まったく、流石愛美の母親だ。
 天然ボケは母親譲りだったか。
 とにかく俺は雄太を返して、ビデオカメラを代わりに受け取って、愛美と共に学校に向かった。
 愛美は少し緊張しているのか、最近は鳴りを潜めていたドジも、時々顔をのぞかせた。
 だが、これくらいのドジがある方が、きっとみんな萌えるはずだ。
 俺は愛美と笑顔をかわしながら、今までで一番ウキウキする登校を満喫した。
 少し早めに家を出たが、学校についたのは、結構ギリギリの時間だった。
 学校につくと、校門のところでは、今や遅しと真嶋先輩が俺たちを待っていた。
「遅いぞ、神田二等陸尉、そして九頭竜三等陸佐!」
 えっ?愛美の方が階級上なんだ。
「おはようございます。すみません。遅くなりました」
「九頭竜くんは、早急に冷子くんたちと一緒に、最終登録を済ませてきてくれ。神田くんは、僕と一緒に、こっちだ」
「は、はい!」
 って、何故さっきは、階級で呼んでいたのに、今回は普通なんだ?
 慌てると階級で呼んでしまうとか、難儀な設定ではないだろうな。
 まあそんな事はどうでもいいか。
 で、俺はいったい、何処に連れて行かれるのだろうか。
 最近の愛美なら、俺がいなくても、冷子たちがいればなんとか大丈夫だろうが、やっぱり俺の気持ちとしては、愛美の傍にいたい。
 でもどうやら、俺はどんどん、学校内でも人気のない場所へと連れて行かれているようだった。
 まさか、真嶋先輩って、男が好きだとかそんな事はないよな。
 なんて冗談だが、本当に何処に行くのだろうか。
 しばらく歩いていると、いつも集まっている空き教室とは真逆の位置にある、ある教室の前で止まった。
 そこには、生徒会室と書かれていた。
 どういう事だ?
 もしかして、真嶋先輩って、生徒会側の人間だったってオチじゃないよな。
 なんて冗談だが、本当に何の用だろうか。
 なんて、同じネタを頭の中で二回もやってしまった俺は、何故か少し、悲しい気持ちになっていた。
「たのもう~」
 真嶋先輩は、威勢良くそう言うと、ノックもせずにドアを解放した。
 こんな時、ベタな漫画やなんかだと、中で女子生徒が着替えているシーンがあったりするのだが、そんな期待を完膚なきまでに否定するような声が、すぐに中から聞こえてきた。
「おう、来たか」
 そこにいたのは、完全に予想通り、体がでかくてむさ苦しい生徒会長だった。
 そしてもう一人、何処かで見た事のある、初老のじいさんが座っていた。
「校長先生、おはようございます」
 って、校長じゃねぇかよ。
「あ、ほはようございます」
 ヤベッ、アホって言っちゃった。
 でも、そんなオチャメな言葉遊びに、校長や生徒会長が気づくはずもなかった。
 真嶋先輩だけが、笑顔で俺にサムズアップしてきたのは、なんだかとても切なかった。
「で、萌え萌え側のもう一人は、そちらの男子生徒でいいのかな?」
 生徒会長はそう言って、怪しい目で俺の方を見ていた。
 もしかして‥‥
 もうこのネタはやめた方がいいな。
 つか、校長先生、挨拶返してくれねぇ。
 萌え萌え委員会って、そこまで嫌われているのだろうか。
「ああ、この神田くんが、萌え萌え側の、もう一人のコメンテーターだ」
 何の事だ、コメンテーターって?
 俺がおそらく間抜けな顔をしていると、生徒会長が説明を始めた。
「そっちの神田くんとやらは、分かっていないみたいだな。仕方が無い、説明してやろう。コメンテーターとは、コンテストの際、自分の応援している側の生徒に有利になるように、良いところや悪いところを解説する人物の事だ。生徒たちが質疑応答を済ませた後、コメンテーターのどちらかに、その役割が与えられる。分かったかな?」
「ええ、まあ」
 なんだかよく分からないが、よく分かりました。
「よし。では、大和撫子側は、私と校長、萌え萌え側は、真嶋くんと神田くんという事になる。そしてもう一つ言っておく事がある」
 生徒会長はそう言って、少し嫌な笑いをした。
 格好良い主人公が、余裕を見せる時にやる「フッ」って笑いだったが、なんとなく生徒会長がやると、格好がつかなかった。
「もう一つとはなんですか?」
 きっと真嶋先輩は、心の中では生徒会長を笑っているのだろうが、表面上は冷静だった。
「香川リカの事だが、彼女は今、生徒会の管理下に置かれているので、大和撫子側での出場となる。だから当然、香川リカが優勝するような事になれば、こちらの勝ちとなり、萌え萌え委員会は解散となるのでそのつもりで」
 解散ってなんだ?
 それにその理屈は、無理がありすぎじゃないか?
 リカちゃんは萌え萌え委員会のメンバーだし、どう見ても萌えッ子じゃないか。
 こんなのどう見ても、ブラジル人のサッカー選手を帰化させまくって、外国にブラジル人のナショナルサッカーチームを作るようなものじゃないか!
 って、説明が長すぎで分かりにくいかな。
 えっと、もう少し、完結に分かりやすく言うと、アメリカの核ミサイルで、ニューヨークを攻撃するようなものじゃないか。
 うん、コレはわかりやすい。
「って、ええ!そんなんでいいんですか?」
 俺は思った事をそのまま口に出していた。
 それでも生徒会長は、冷静に俺の言葉にこたえてきた。
「まあ、それはあくまで保険だ。私たちは香川リカの力に頼らずとも、萌え萌え側に勝利するつもりだ。ただ、生徒が本当の良さを分からないバカだったら困るのでな」
 何処かの国の国会議員のように、有権者をバカにしまくりだなおい。
「わかりました。では、話はそれだけですか。僕達は準備があるので、これで失礼したいのですが」
 真嶋先輩、いいんですか?
 あのリカちゃんに勝てる人なんて、いませんよ。
「うむ、では、萌え萌え委員会最後の日となる、文化祭を楽しもうではないか」
 いや、最後の日を楽しめって、あんたは日本に核ミサイルが落ちる寸前に、戦争ゲームで楽しめるっていうのかい。
「では失礼します」
「あ、失礼します」
 俺は真嶋先輩の後を追うように、生徒会室を後にした。
 廊下に出るとすぐ、俺は真嶋先輩に、詰め寄り気味に話しかけた。
「いいんですか?解散ってなんですか?リカちゃんに勝つなんて、無理じゃないですか?」
 俺の質問攻めにも、真嶋先輩のメガネのきらめきは、曇っている様子は無かった。
「大丈夫だ。萌え萌え委員会なんて、そもそも存在していないからな。あんなのはただの言葉の遊び。国があっての国民ではない。萌えッ子あっての、萌え萌え委員会なのだよ」
 なるほど、言われてみればそうだ。
 ただ空き教室に、友達が集まってだべっているだけだもんな。
「とは言え、このまま負けるのもしゃくだからな。一応、勝つ為に手は打つ」
 流石に真嶋先輩、伊達にカイザーとか呼ばせてないぜ。
「で、具体的に何をするのですか。まともにやって、リカちゃんに勝てる萌えッ子なんて、存在しないと思うんですが」
「何を言っている。九頭竜くんがいるじゃないか。キミは近くにいすぎて気がついていないかもしれないが、彼女はもう立派な戦士になっているぞ」
 愛美が立派な戦士?
 確かに俺は愛美が好きだし、個人的にはリカちゃんよりも、女性として好きだ。
 だけど、それは彼氏だからだと思っていた。
 それに、ドジっ子属性は、大人じゃなければ理解できないのではなかったか。
「でも、ドジっ子属性は、高校生にはまだ、刺激が強すぎやしませんか?」
「ふっ。そこでだ。キミにはやってもらいたい事がある」
 真嶋先輩は、相変わらず怪しかった。
 だけど、とりあえず面白いから、俺は真嶋先輩の言に従う事にした。
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