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2017年2月25日【土】11時13分21秒
【(゚∀゚)】フリー写真館を狛犬画像室にリニューアルしました♪
2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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秋華エントランス

リカちゃん奪還作戦

 俺と愛美は、次の日から早速作戦を開始した。
 真嶋先輩が自ら調べたところによると、佐藤の好みは、「萌え系の若い子」と言う事だった。
 まあ、萌えを否定する高校で教師をしていても、みんなが萌えを否定しているわけではないって事か。
 その辺りふまえて、愛美は早速、授業で仕掛けていた。
「この問題分かる奴~?」
「はい!」
「お、九頭竜、この問題がわかるか」
「あれ?分かると思ったけど、なんだか間違っちゃったみたい」
 いいぞ愛美、今のはいいジャブだ。
「では、次は~」
「はい、私読みます」
「そうか。では九頭竜、読んでくれ」
「わふぅ~。あわわ、すみません。教科書持ってくるの忘れました」
 よしよし、佐藤の奴、かなり萌えているぞ。
「ではこの主人公の気持ちが分かる奴はいるか?」
「はいはい~!」
「また九頭竜か。まあいい、言ってみろ」
「この生徒は、きっと先生の事が好きなんだと思います。好きじゃない先生の授業なんて、きっと頑張ろうとは思わないですから」
 愛美はそう言って、上目づかいで佐藤を見た。
 カーッ!今のはかなりクルものがあっただろう。
 それにしても佐藤も、なに高校生にときめいてるんだ。
 もう少ししっかりしろよ。
 でも、この調子なら楽勝だな。
 俺が気がつかない間に、愛美の萌えパワーは、かなりアップしているようだった。
 さて、次は俺の番だ。
 俺は時間があれば、リカちゃんの元を訪れていた。
「リカちゃん先輩、今日も大人の色気ムンムンですね」
「そ、そう?知ってるけど~」
 最初はリカちゃんの望むように褒めて‥‥
「リカちゃん、今日も可愛い。俺惚れちゃいそう」
「もう。ダメだよ。私には佐藤先生がいるんだから」
 徐々に褒め方を、可愛い方向へと変化させ‥‥
「最近、愛美が佐藤先生と仲良くやっていて、俺ほったらかしにされているんだよね」
「えっ、そうなの?知らなかった‥‥」
 さりげなく、佐藤と愛美の関係を伝え‥‥
「あ、ごめん」
「えっ?だ、大丈夫だよ」
 つまづいたフリをして、リカちゃんを抱きしめた。
 流石に此処までは、先生にはできまい。
 リカちゃんは子供だから、スキンシップに弱いと、本人が言っていたからな。
 それにリカちゃんの恋は、幼稚園児が先生を好きになっているようなもの。
 より等身大に近い恋愛をすれば、きっと戻ってくる。
 恋愛と言えるかどうかは微妙だけれど。
 しかしそんな中でも、生徒会はリカちゃんを洗脳するべく、働きかけを続けていた。
 リカちゃんの髪の色は黒に戻り、ミニスカートの丈は、前よりも長くなっていた。
 果たしてリカちゃんは、何処に進むのだろうか。
 萌えッ子に戻るのか、それとも大和撫子か、はたまた不気味星人か。
 正直、そろそろ飽きてきていたが、リカちゃんを取り戻す為に、俺は頑張り続けた。
 そんなある日、とうとう大きな変化が訪れた。
 現国の佐藤と、担任の田中の、仁義なき戦いが始まってしまった。
 やはり田中は、愛美の事を気に入っていたみたいで、佐藤と仲良くしているのを見ていられなかったようだ。
 それを、佐藤が迎え撃った。
 最初の授業で、散々日本語の乱れを嘆いていた奴が、今では日本語乱れまくりの、愛美の虜かよ。
 この萌芽高校の理念は、先生個人の気持ちとは、イコールでは無かったって事だな。
 もしかしたら、この学校の理念とは、学校と生徒会だけのものなのかもしれない。
 とにかく、佐藤はとうとう、リカちゃんにかまっていられなくなった。
 まあぶっちゃけ、リカちゃんは女としてはどうかと思うし、あまりに子供だし、最近は化粧を塗りたくって不気味な顔だったし、世間体って意味でも、白い目で見られるもんな。
 その点愛美なら、見た目は歳よりも若く見えるかもしれないが、一応高校生で通用する。
 佐藤の気持ちが動いて当然だった。
 さて、後はリカちゃんが、佐藤に嫌気がさしてくれれば、全てオッケーだな。
 だが此処に来て、俺は現状をリカちゃんに伝えられなかった。
「最近、佐藤先生がかまってくれなくなったんだよ。どうしちゃったのかな」
 そういうリカちゃんはとても寂しそうだった。
 もしも愛美がいなかったら、俺はきっと抱きしめてしまっていただろう。
 だけど俺は、自分の理性を総動員し、なんとか欲望を抑えた。
 それでも、そんな微妙な状況は、当然長くは続かなかった。
 すぐに、佐藤と田中が、愛美を取りあうように授業でチヤホヤしたり、適当な理由を付けて呼び出している事は、リカちゃんの耳に入った。
 そしてとうとう、リカちゃんは佐藤にハッキリとフラれた。
「どうして最近、私と遊んでくれないの!?」
「俺は、九頭竜が‥‥好きなんだ」
 俺はこの時のやり取りをコッソリ見ていたが、佐藤の事は嫌いじゃないと思った。
 教師だって男なのだから、生徒に恋だってするだろうし、ハッキリ言う奴は好きだ。
 だけど、先生としては終わった。
 間もなくこの話は全校生徒に広まり、(俺が広めたんだけど)当然校長の耳にも入った。
 そして佐藤は、職を失う事になった。
 ついでに田中も、萌芽高校の教師としては問題有りと判断され、別の高校に行く事が決定していた。
 良かった、色々と上手くいって。
 俺は緊張状態から解放され、ホッと一息ついた。
 しかし、全てが一気に解決したわけだが、一つ誤算があった。
 と言うか、これは当然だったのかもしれない。
 佐藤にフラれ、傷心のリカちゃんを、俺は放っておけなかった。
「リカちゃん、お兄ちゃんと遊ぼう」
 俺がそういうと、リカちゃんは俺にじゃれついてきた。
「お兄ちゃん、大好きだよ~」
 リカちゃんは、本来の元気は無かったけれど、元のリカちゃんに戻っていた。
 少し大和撫子風味な部分も取り入れ、萌え破壊力はアップしていた。
 当然、こんな子をないがしろにもできないし、泣かせるような奴がいたら、それは人間じゃないとさえ思う。
 だから俺には、釣りあげてしまったリカちゃんを、リリースする事はできなかった。
 ただ救われたのは、愛美がリカちゃんを大好きだった事だ。
 この状況を理解して、三人で仲良くしていく事に問題はなかった。
「久弥くんと結婚したら、リカちゃんを子供に欲しいな」
 言っている事は無茶だったが、泥沼の三角関係にはなりそうになくて良かった。
「お兄ちゃんはお兄ちゃんだから、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。ワーイ!」
 両手を広げ、嬉しそうにしているリカちゃんを見ながら、俺と愛美は、ただ目の前の萌えを満喫していた。
 目前に迫る、新たな仁義なき戦いが始まろうとしている事も知らずに‥‥
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