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第二十七話 宇宙の絆Ⅲ

同盟を組んだ国同士の戦いはできない。
いや、できないと言われている。
しかし仕様上、同盟国の艦船や人型にも攻撃は当たってしまうし、ダメージも然り。
では何故できないと言われているのか。
一つは、要塞やコロニーを落とすことが不可能である事。
占領に必要な指令室で行う所定の動作ができないのだ。
次に、いずれの攻撃も通常ダメージを与えるだけとなる。
普通は急所に当たれば大ダメージが与えられたり、パーツが壊れ手足が動かせなくなったりするが、それがない。
ただしダメージの蓄積による行動不能は起こり得る。
そして攻撃の際、ロックオンができない。
狙いが定められないので、追尾ミサイルなどは効果が無く、他も命中率が格段に落ちる。
ただ射線上に相手がいれば当然当たる。
これは味方も同じだ。
そしてもしも同盟国の機体に攻撃を当ててしまったら、そのダメージを修復する為の資源の10倍の資源が自動的に本国より減らされてしまう。
まともに同盟国を攻撃すれば、1時間もしない間に本国の資源が赤字となり、それが返せないと艦船や人型が自動的に廃棄処分となって減らされる。
つまり同盟国を攻撃するという事は、自分たちを10倍の力で攻撃するのと同じ事になるのだ。

イベントが始まった初日から、既に新有人要塞を手に入れる国が現れた。
第3エリアのフランスである。
続けて第1エリアのカナダとシンガポールも続いた。
しかしこの後はなかなか現れなかった。
どうやらコロニーをすぐに有人要塞にするには相当多くの資源が必要らしく、元々ある程度の領域を確保している国でなければ無理な仕様のようだ。
7月15日の0時までのカウントダウンが表示されていて、資源をつぎ込む事で時間を更に減らせる仕様のようで、遅くても15日の0時には全てが有人要塞化する。
わざとそこまで遅らせる事も作戦としてはアリだ。
まずは軍備を整えないと、攻められたらすぐに取られてしまう。
そのコロニーを所持している事を隠しながら、上手く守り通さなければならない。
大軍で守れば場所がばれるし、ノーガードという訳にもいなかい。
持っていない所はとにかく見つける為に攻撃を続ける。
一度見つかってしまうと取り合いする事になるので他にもバレる。
その後は複数の勢力が入り混じっての大激戦だ。
我々日本としては、現状はもう何もできないと悟り、ただ状況を見守るだけだった。
それは俺にとっては良かったと言えるだろう。
無事期末試験も終わり、試験休みを含む夏休みへと入った。

次に有人要塞が現れたのは1週間後の8日だった。
第1エリアの第3ブロックにポーランドが、第4ブロックに南アフリカが、それを占有していた。
しかしポーランドはすぐにアメリカに攻められ、これを奪われるだけでなく滅亡となってしまった。
第3ブロックで有力視されていたスペインは急いでターゲットを変更し、第2ブロックへと向ける。
しかし戦闘の中で元帥が破れスペインもここでゲームオーバーとなった。
そしてイベントの終わりがそろそろ見えてきた13日、第2エリアの第1ブロックでニュージーランドが、第2ブロックで香港が有人要塞を手に入れた。
するとインドはニュージーランドの持つ有人要塞へ、中国が香港の持つ有人要塞へそれぞれ攻撃を仕掛けた。
そのタイミングで第4エリアでは台湾が有人要塞を得て、これで全ての所有国が決まったのである。
ただしニュージーランド、香港、そして攻められてはいないが台湾は戦力が不足しており、攻められれば奪われるのは明らかな状態だった。

ジーク「間もなくニュージーランド、そして香港が落とされるだろう。その後おそらく中国が台湾を狙ってくる。」
美菜斗「これはほぼ確実な情報です。このままそれを許すのか、それとも阻止するのか、皆さんの意見を聞かせてください」
ジーク「美菜斗はこのまま中国にやらせ、今後中国との関係を修復し手を組むのが良いと考えているが、俺は正直決めかねている。」
サイファ「確かに美菜斗の言う事も分かるが、相手が中国だと難しいと思う。かといって完全に中国を敵に回すのも得策ではない気がする」
グリード「ここは様子見しつつ、戦力を温存しておくべきではないだろうか」
ビューティフルベル「私は台湾を助けるべきだと思う。現状なら中国となんとか渡り合えるけれど、台湾の持つ有人要塞を取られればこちらが不利よ」
紫陽花「でも台湾を助ける事に失敗し、中国との溝も深くなれば、その状況の方が遥かに不利ではないかしら」
ジーク「ふむ。どれも正論な気がするな。カッチ、お前も偶には意見を言ったらどうだ?ww」

夕方の19時ごろ会議が行われていた。
俺も当然参加していたわけだが、いきなり意見を求められ俺は驚いた。

カッチ「あー‥‥えと、俺は台湾を守るべきかと。多分中国も今は連戦で疲れもあるだろうし、相手の嫌がる事をするのが戦いの鉄則、かなぁ?」
サイファ「それもその通りだ。今なら勝てる公算が高いし、どこかで戦うなら一番勝率の高い所でやるべきだ」
紫苑「俺も賛成!(^0^)」
ジーク「紫苑も台湾を助ける方が良いと考えるか。よし、では台湾を助ける方向で考えるが、では具体的にどうするかだ。」
美菜斗「この大イベントで有人要塞を持たない国々の多くは消滅しています。航行ルートは割と分かりやすいですね」
ビューティフルベル「おそらくはアルニラム要塞とスコーピオン要塞の2ヶ所から出撃してくるでしょうね」
グリード「ルートが2ヶ所に絞られるならこちらも分けて対応するか?」
サイファ「戦力を分けるよりも各個撃破だろう。どちらか一方を艦隊戦で全力でたたき、もう一方は要塞戦をしている所に乱入したらどうだろうか」
ジーク「間に合うか?それにタイミングを合わせられるかの問題もある。」
ビューティフルベル「私なら今日中に香港を落とせたらすぐに再編して明日の早朝にも攻めるわね」
サイファ「疲れを考えれば明後日15日の早朝か」
グリード「どっちにしても早朝に攻めるのは変わらんだろうな。中国のゲーマーは気合が入ってるからな。」

和也「普通ならこの時間だと俺達ゲームできないんだよな」
陽菜「テスト休み中で参加できちゃう辺りがついてるのかついてないのか」
和也「少なくとも俺達の旅団は学生が多いから楽しくやれそうではあるし、ちょっと頑張るか」

作戦は決まった。
とりあえず明日の早朝までに、台湾が得た新第8有人要塞『ベテルギウス』にできるだけ近い自国領域の要塞へと移動しておく。
有人要塞の守りには、最低5時間以上、できれば8時間くらいは守れる戦力を残していく。
中国の侵攻ルートを予想し、索敵の手を抜かない。
中国が2ルートでくるか1ルートでくるかは分からないが、見つけたら艦隊戦を挑む。
中国の艦船が多く全軍の半数以上いると判断できた場合は慎重に、二手に分かれていると判断した場合はスピード重視で敵を叩く。
台湾には助ける旨話はしているが、詳細は作戦が洩れる恐れがあるので話さない。
ただ、中国が攻めてきた場合は美菜斗に連絡が入る手はずとなっていた。

会議が終わった後、俺達はすぐに要塞防衛担当者だけを残して指定された要塞へと向かった。
通常の要塞は艦船ドックに入れられる艦船の数が10なので、日本軍全ての艦船を収容する事ができない。
だから要塞の周りで待機する事になる。
どうせすぐに出港する事になるだろうしその方が良い部分もあるが、敵の索敵に引っかかる可能性がゼロではなくなる。
多少心配ではあるが、俺達は見張りをジーク本軍の人たちに任せてそのまま一旦眠りについた。

俺は眠っていた。
かなり熟睡していたようだ。
気持ちいいくらいに深く眠っていたのだが、突然部屋に警報音が鳴り響き、びっくりした俺は一気に意識が覚醒した。

和也「敵襲か?!」

確認するとやはり敵は中国。
俺が眠りにつく頃香港を落としていた中国は、全く休みなくそのままこちらにやってきたようだ。

和也「マジかよ‥‥」

俺が状況を確認していると、家の玄関のドアが開く音が聞こえた。
どうやら陽菜も起きてきたようだ。
時計を確認すると時刻は2時を回った所。
思っていたよりも早い。
既に艦船は要塞の外だから、状況如何では俺が操舵して逃げなければならない。
艦船に乗っている人は攻撃されて艦船が沈められれば殺されてしまう。

カッチ「誰かいるか?」

丁度陽菜が部屋に入ってきた。

陽菜「まさかこんな時間に‥‥眠いよ」
和也「おはよう。まさか香港を落としてそのまますぐに来るとは思わなかったよ」
陽菜「おはよ。それだけ楽に勝てたか、戦力が落ちていても台湾は落とせると思ったのか」
和也「まあ向こうもまさかこんな所で日本軍を見つけるとは思っていなかったかもな」

沖田艦長「既に出港の準備はできている」
天照皇大神「眠い‥‥」
このみ「寝た直後に起こされるのって、なんかやだよね‥‥」
月読命「とにかく逃げろー」
クシナダヒメ「私は実はまだ起きてました。お風呂から出た所なのです」
町田中尉「チュー!」
カッチ「とりあえず艦長は全員いるみたいだな。他の師団と合わせて一旦ここを離脱するぞ!」
沖田艦長「了解した。全艦に通達しておく」
天照皇大神「逃げるー!わーい!」
このみ「団長!了解であります!」
クシナダヒメ「はいはい、了解ですよー」
町田中尉「チュー!」

俺達日本軍は、一旦全力でこの領域から離れた。
出遅れた艦が数艦あったようだが、被害は最小限に抑える事ができた。
さてしかし、この間にこちらは敵の動きを見失ってしまった。
どうやら逃げ遅れた艦船を沈めたら直ぐに姿を消したようだ。
この後はたして中国軍はどういう行動をとるのだろうか。
日本は放っておいて台湾を攻めに行ったか、それとも今日は一旦帰投するのか、そもそもどこかの拠点に帰投する道すがら遭遇したのか。
その答えはすぐに出た。

美菜斗「台湾のベテルギウス要塞で中国と戦闘に入ったという事です」
ジーク「こちらの被害を出さない為とは言え、かなり離れた所まで逃げてしまったな。」
サイファ「とにかく速い艦船で台湾の救援に向かおう。要塞内まで行かれたら助けるのが難しい」
ビューティフルベル「とりあえず強い人たちを先に送るわ」
紫陽花「私たちの所の速い艦も既に向かいました」

和也「この流れだと、俺達最速だしやるしかないか‥‥」
陽菜「もうみんな向かってるけどね」

各師団速い艦船はあるが、全てがそうだという事はない。
俺達のカッチ旅団はある程度統一できるが、やはりプレイヤーが増えればみんなそれぞれの好みや楽しみ方がある。
美鈴の所なんかは統率はとれているが、それでも役割分担があるので全部で向かうとなるとどうしても速度が落ちる。

カッチ「あ、じゃあ、俺達がまず行ってできるだけなんとかしておくよ」
ジーク「まあ旅団じゃできる事も限られるが、できるだけ抑えておいてくれ。」
ビューティフルベル「うちの速いのも同行するね」
カッチ「了解」

俺達と各師団の速い艦船は全速力でベテルギウス要塞へと向かった。
それにしても少し中国の攻撃が早い気がする。
もしかしたらこちらの艦船を見つけたのち、中国軍は二手に分かれていたのかもしれない。
俺達を攻撃してきた艦隊がベテルギウス要塞を攻撃したと考えるには早すぎだ。

和也「つまりしばらくは俺達やる事なしなわけで‥‥グー‥‥」
陽菜「到着するまで1時間くらいかかりそうだし、少し寝ておく?」
和也「流石にもう攻撃はないと思うけど、艦長が起きてるのに寝るのも気が引けるな」
陽菜「いいんじゃないかな。眠いと戦いにも支障をきたしそうだし」
和也「まあそうだな。じゃあ少し寝かせてもらうか」

俺は艦長に到着前にアラームで起こしてくれるよう頼むと、陽菜と一緒にベッドに腰かけ、そのまま後ろに倒れるようにして眠った。
しばらく眠っていたと思う。
ただ熟睡とはいかず、なんとなく意識のある中、それでもアラームの音がしばらく鳴ってから俺達は起きた。

和也「中途半端に寝て余計にヤバいかも」
陽菜「大丈夫。ゲームしてればすぐに覚めるよ」

間もなく戦場に到着するのがモニターの映像からも分かるくらいに近くまで来ていた。
戦闘はもう数分もしない内に始まるだろう。

カッチ「沖田艦長サンキュー!適当に良い所まで近づいたら、後は人型を出す」
沖田艦長「了解した。武運を祈る」
月読命「やっぱ俺も出るんだよなぁ」
天照皇大神「敵の方が圧倒的に多いからぁ、死なないように頑張れぇ」
クシナダヒメ「うちのメンバー、出られる人少なそうです‥‥」
このみ「こんな時間なので仕方がないと思われます!出てくれる人がいるだけでもありがたいのであります!」
悪即斬「俺んとこのいろは〇は俺入れて10人もいねぇかも!ww」
じぇにぃ「今起きたぁ~」
爽真「僕もです‥‥息がピッタリですね」
光合成「お肌が荒れる」
カッチ「まあ適当に死なない程度に頑張ろう」
町田中尉「チュー」

とりあえず防衛担当で要塞に残してきた2人以外の士官は全員揃っているようだ。
俺は全体チャット通信に切り替えた。

カッチ「もうすぐ戦闘に入るよ。状況はどんな感じ?」
美菜斗「既に中国軍が要塞内部まで入ってきているようです」
ビューティフルベル「要塞内での戦闘は難しいよね。飛び道具が使えないし」
ジーク「使ってもいいけど、必中原則なw」

現在、ベテルギウス要塞は台湾の要塞である。
そこに攻め込む中国軍と戦うわけだが、要塞は同盟国である台湾のものだから、誤って攻撃してしまうとペナルティがでかいのだ。
だから基本的に飛び道具を使うのは難しいので、近接武器での戦いとなる。
今回は太郎くんのラブリナも力を発揮しづらいだろう。
スサノオのフェンネルも使えない。
苦しい戦いが予想された。

カッチ「ではいくぞ!」
月読命「一番乗りだぜ!」
天照皇大神「流石久弥くん、かっこいい~」
クシナダヒメ「そう言いつつ他の人たちの方が先に出てるんだけどね‥‥」
爽真「僕はラブリナ以外で出るつもりはないですからね!」
じぇにぃ「はいはぃ~、でも台湾軍への攻撃はダメだよぉ~」
悪即斬「俺は元々斬る以外は考えていないがな」

俺たちは艦船から出撃し、ベテルギウス要塞へと向かった。
すぐに中国軍の人型が行く手を阻んできた。
中には『関羽』の姿もあった。
他にも有名なプレイヤー名が確認できる。
『項羽』と『劉邦』は関羽に引けを取らないし、『ドラゴン』は今後eスポーツで活躍が確実視されている新人だ。
中国は人口が多いからプレイヤーの絶対数も多いし、ゲームも盛んだからレベルも高い。
ハッキリ言って日本よりも優勝可能性が高いと見る人の方が多いだろう。

カッチ「とりあえずまずは要塞内に入りたいな」
爽真「要塞を向こうにして戦うのは厳しいです」
月読命「爽真はそもそもその機体だと無理だろ。いやむしろ俺の方がヤバい気もするが」
悪即斬「敵が強すぎる‥‥近接戦闘が得意な俺でもあんなの相手じゃ無理だ」

要塞まで一緒に来ていたビューティフルベル師団のチサトやウララは既に関羽と戦っているが、2対1で互角といった所。
チサトはドリームにも勝つ人だし、ウララは一生くんを倒した人だ。
こちらにハンデがあるにしても、これは厳しい。
太郎くんもラブリナでは流石にドラゴン相手に厳しいようだ。

和也「俺たちは負けてはいないけど、この状況で項羽を突破するのは難しいな」
陽菜「拡散ビーム砲が撃てればね‥‥」

中国は俺たちを止めれば勝ち、こちらは突破して要塞内に入り、中国軍を倒していかなければならない。
やはり圧倒的に不利な戦いだった。
少し遅れてドリームやカズミン、一生くんも戦いに参加したが、それでもなかなか中国の防衛ラインを突破するのは難しかった。
時間が無い。
とにかく早く。
少しずつハッチには近づいているがこちらに余裕はなく、向こうはまだまだ余裕が感じられた。
要塞内に中国軍が入ってから、既に1時間が経過しただろうか。
台湾軍は健闘していると言えるが、ここまでだった。
まもなく要塞の所有が中国に代わり、台湾の滅亡が告知されていた。

和也「ダメだったか」
陽菜「流石にこの状況で戦うのは無理ね」
和也「まあでも、これで同盟国と一緒に戦うのがいかに難しいかという事が分かった」
陽菜「どこかと共同で戦うのが難しいとなると、同盟関係の利点が半分になりそう‥‥」

俺たちは戦いが終わった脱力感の中、少し後ろへ機体を引いた。
その時だった。
目に入ったのは太郎くんが制限されていた飛び道具を使ってハッチの方向へ向かう姿だった。

和也「そっか。今ならもう俺たちに枷は無いし、この要塞を取ることもできる」

カッチ「台湾は残念だったけど、今なら全開放して戦えるし、中国にも勝てる可能性が高い。要塞は俺たちが取れる!」
爽真「そうですよ。飛び道具さえ使えれば俺は誰にも負けません」
じぇにぃ「私だってぇ~本来の戦いができるよぉ~」

特にこのベテルギウス要塞を取る予定はなかった。
今ここで無理に戦う必要もなかった。
ここで引いて中立化した元台湾領域を取っていくのがセオリーかもしれない。
でもここまで枷のある中で戦ってきた俺たちは、解放され戦いたい気分だった。
そう思ったのは俺たちだけではなく、一生くんも、カズミンやドリームも、尚戦闘を続けハッチに向かっていた。

ビューティフルベル「知里とウララで突破口開いて!夢と和己は中へ!あ、夢と和己は別師団だったわね」
ドリーム「全体チャット通信してる時点でわざとでしょ」
カズミン「姉貴、バレてるよ」
チサト「ここは止めるから早く行ってねぇ~」
ウララ「中にも強敵がいるかもしれないから気を付けてね」

和也「俺たちも一緒に行かせてもらおう」
陽菜「太郎くんは既に入ったみたい」
和也「あいつはなんだかんだあの機体でも速いな」
陽菜「コストかけた機体だしね」

俺たちのスサノオも後に続いた。
さて、要塞内に入ったはいいが、中国軍の半分は要塞内にいる。
関羽や項羽、劉邦も俺たちよりも先に入っていた。
そしてドラゴンが後ろにいるわけで、俺たちはどうするべきか。

和也「奥にはドリームとカズミン、それに太郎くんも一生くんもいる。多分大丈夫だろ。それに万一の時の逃げ道も確保しておいた方が良いな」
陽菜「じゃあ私たちでドラゴンを倒しちゃおうか」
和也「相手にとって不足無し!」

俺達のスサノオは要塞内に入った所ですぐに反転し、後から来ていたドラゴンと対峙した。
戦闘フィールドは要塞入口近く。
要塞の奥ほど狭くはないが、行動範囲が制限された場所での戦いだ。
この辺りだと要塞の防衛機能によって攻撃を受ける事もあるのだが、今はまだ持ち主が変わった直後なのでその辺り機能していない。
設定されて動き出す前にドラゴンは倒しておきたい。
ドラゴンはどうやら攻撃型のようだ。
相手がスピード型や瞬発力型ならかなり有利な状況ではあったが、別に不利というわけではない。

和也「こっちは2人乗り。そして防御特化型だ!相手がどれだけ強くても負ける気がしない!」

言った通り、ドラゴンの攻撃は簡単に陽菜が対応する。
そして俺がこの逃げ場の少ない場所で攻撃を浴びせる。
いくら操作が上手くても、この狭い空間でかわし続けるのは困難だ。
攻撃型のドラゴンが、全く攻撃できずただ回避するのみの状態になった。
力量も、一生くんに比べれば劣るだろう。
攻撃できない状態のドラゴンに対して、陽菜が拡散ビーム砲を放って勝敗は決した。
その後も俺達は中国軍を蹴散らし続け、3時間後、ベテルギウス要塞は日本のものとなっていた。

今回のイベントによって、多くの国が脱落した。
いよいよこれからが本当の戦いである。
宇宙の絆Ⅲが、いよいよ始まったのだという気持ちだった。
【<┃】 【┃┃】 【┃>】
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