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エピローグ

 僕は、病院のベッド上で目を覚ました。
 傍らを見ると、母親と、父親の姿が見えた。
 父親は、音子の命の恩人である、死んだと言われていた方の父親だった。
 ビックリしたけど、やっぱり生きていてくれてうれしかった。
 母親も父親も、みんな心配そうに僕を見ていた。
 だから、大丈夫だと僕は言った。
 するとみんな、笑顔になった。
 母親だけは、泣いていたかな。
「先生のおかげです」なんて言いながら、先生の手をとっていた。
 なんでも、日本一の先生だったそうだ。
 偶々別の予定で、横浜中央総合病院に来ていたらしい。
 後で聞いた話だけど、幸恵の記憶障害の検査に来ていたとか。
 やっぱり幸恵のお父さんは、娘の事を大切にしていたんだ。
 本当に良かった。
 僕の怪我は、かなりひどかったらしい。
 出血も多くて、輸血用の血液が足りなくて、幸恵が沢山提供してくれたとか。
 でも後で聞いたら、幸恵はそんな事していないって。
 あの日、気がついたら公園で寝ていたとか。
 という事は、音子の血が、今も僕の体の中に流れているって事か。
 なんだか微妙な気分だ。
 父親とも話をした。
 椎名にしても、幸恵にしても、両親の事で不幸になりかけていたわけだから、僕は別れた理由が気になった。
 聞くと離婚の原因は、経済力の無さだとか。
 画家を目指していて、夢をとるか家族をとるかで悩んだらしい。
 結局、夢を選んだわけだけど、僕は別に恨んだりはしていない。
 今の義父も好きだし、父親のおかげで、音子と出会えたわけだからね。
 逆にお礼が言いたいくらいだよ。
 それから、三杯も、椎名も、菜乃も、そして幸恵も、お見舞いに来てくれた。
 でも、音子はいなかった。
 どうやら、全ての人の記憶から消えているらしい。
 最初に、音子がもういないと知った時は、涙が止まらなかった。
 なんで音子の事知らないのって言っても、頭のうちどころが悪かったとしかみられなかった。
 僕は何度も何度も、音子の事を話したのに、みんな思い出してくれなかった。
 それで少し、退院が遅れた可能性もあるかな。
 退院の日は、みんな退院祝いをしてくれた。
 幸恵宅に集まって楽しかったけど、音子がいなくてやっぱり寂しかった。
 でも、あの運命の日に助けた三毛猫がいたおかげで、なんとなく音子がいるみたいだった。
 いや、この三毛猫は、まぎれもなくこの世界の音子なんだけど。
 当然名前は「音子」で押し通した。
「ニャー!」って挨拶すると、ちゃんと「ニャー!」って挨拶を返してくれる。
 最初は何度も挨拶して、その都度涙がでてきたっけ。
 それからすぐに僕になついて。
 今でも手を伸ばしてくる姿に、何度も音子の姿がオーバーラップする。
 そのたびに、この三毛猫は、やっぱり音子なんだと思う。
 それから、のぞみちゃんと二人で喋る機会があって、正直驚くべき事実を聞かされた。
「私が三毛猫だって言ったら信じる?」なんてきかれて、僕は「信じる」ってこたえたんだ。
 すると「私、昔幸恵に飼われいた三毛猫だったんだ。」だって。
 そして「でも11年前に死んで、幸恵が心配だから人間に生まれ変わりたい、そして一緒にいたいって願ったんだ。」って。
 それで、佐藤家の長女として生まれたって。
 女の子が欲しかった佐藤家は大喜びだったとか。
 でも、子供の頃から賢くて、1歳の頃には言葉が喋れるようになっていたとか。
 三杯が「もう少し大きくなるまで、喋らない方が良いよ。」なんてアドバイスしたとか。
 それで5年前に幸恵に会いに行って、仲良くなったとか。
 まあ元々仲良しだったわけだから、当然と言えば当然か。
 でもそれだけなら、そんなに驚くべき事でも無かったんだけど、その後のぞみちゃんの口から「音子」の名前がでてきたんだ。
 覚えてるの?って聞いたら、覚えてないって。
 だけど、知ってるって。
 意味わからないよね。
 実は、のぞみちゃんは、音子が世界線の移動ができたように、のぞみちゃんの世界ののぞみちゃんは、他の世界線の自分と話しができるんだって。
 それで別の世界線の自分から色々聞いて、色々行動していたとか。
 今ののぞみちゃんは覚えてはいないけど、聞いた話を教えてくれた。
 三杯が僕と友達だったのは偶然らしいけど、僕と最初に会った時、僕が世界線の中心人物で、音子が僕の所に来た事を悟っていたらしい。
 そして幸恵の命が短くて、なんとかしなければならない事も。
 本当は、のぞみちゃん的には、音子の望みがかなえられないまま、僕のお父さんが事故にあう事が一番良かったとか。
 でも、それを幸恵が望まなくて、別の方法を考えた。
 それが、僕に徹底的に関わる事。
 そして音子に関わる事。
 転校初日にやたらと幸恵が話しかけてきたのは、のぞみちゃんの提案だったとか。
 でも上手くいかなくて、今度は猫ウイルスを使って、僕にメッセージを送ったとか。
 なるほど。
 あのメッセージの三毛猫ってのは、のぞみちゃんだったのね。
 で、途中まではうまくいっていたんだけど、音子の存在がどういうものなのか気づいた時、また流れが変わったとか。
 難しいので端折って言うと、音子は、幸恵の半身であり、三毛猫の音子の半身でもあった。
 で、どちらを最終的に選ぶかって事になっていたとか。
 どちらかがあの日に死んで、生きた方が、音子って事。
 幸恵は、生まれた時から人間だったって可能性から生まれた。
 三毛猫の音子は、やはり猫が人間になったって可能性。
 でも、猫が人間になるなんてのは、いくら僕が信じても、他の世界線が受け入れられない。
 だから、最初から幸恵が生き残る可能性の方が高かった。
 だけど、僕のお父さんを助けると、その可能性の前に音子が死んじゃって、幸恵も三毛猫の音子も、運命の日に死んじゃう展開もあり得たわけだ。
 結果は、まあご存じのとおり、最高の結果と言えるのかな?
 幸恵も、三毛猫の音子も助かったのだから。
 お互いがお互いを犠牲にしても、相手を生かそうとしていたその気持ちの勝利だね。
 僕が酷い怪我を負ったのは、これは仕方が無い。
 誰かが車にひかれる事は、どうしても必要だったみたいだから。
 大きく世界を変えるのは、難しいって事かな。
 でも、僕としては、やっぱり音子がいて欲しかった。
 いや、いないわけじゃない。
 幸恵はこの世界の音子だから。
 幸恵の中には、音子のほとんどは生きている。
 でも足りないんだ。
 足りないんだよ。
 僕の携帯電話には、3枚の写真が残っている。
 2枚は、音子と2週間ちょっと一緒に暮らした、あのボロアパートの部屋の写真。
 この部屋で過ごした記憶だけは、今の幸恵にはない。
 そしてもう1枚。
 羽の生えた三毛猫の写真。
 あの裸の写真が、いつの間にかこんな事になっていた。
 でも、僕には同じに見える。
 前の裸の写真も、この羽の生えた三毛猫も、僕にとっては同じ音子に。
 この写真、本当に消さなくて良かった。
 この写真だけが、音子がこの世界に存在した確かな証拠だから。
 今では夢のように感じる、音子と過ごした日々が、現実だったと思える写真だから。
 そうそう、音子が未来から来たって証拠もあった。
 この馬券。
 当たっていたんだよね。
 200万円。
 こんなの、未来を知らなければ、僕が当てられる馬券じゃないでしょ。
 でも、3カ月が過ぎてるから、もう換金はできない。
 惜しい事をしたって思うけど、換金できなくて良かったとも思う。
 これも、音子がいた証だから。
 他には、僕の体の中に流れている血液。
 これも音子が残した物って言えるのかな。
 僕としては、後はみんなの心の中に、少しでも何かが残ってくれていれば良いなって思う。
 残った何かが、少しの心の変化を生み、小さな行動を喚起して、やがて大きな幸せに繋がったら。
 あなたの住むあなたの世界は、あなたの望みで、何かが変わる。
 素晴らしい世界だと思えば素晴らしく、駄目だと思えば駄目な世界。
 前向きに生きれば、きっとまた、音子に出会えるに違いない。
 もしかしたら、目の前の三毛猫が、音子になる事も・・・
  
 僕は、今日も幸恵と一緒に学校に通う。
「あれ?電車止まっちゃったよ?」
「きっと信号が赤なのさ。」
「えー?幸恵、ちょっと電車降りて、後ろから押してきてよ!」
「うん、分かったのさ。って、できるかー!」
 僕は今、幸恵と笑顔です。
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ドクダミ

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