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2013年11月4日【月】19時44分48秒
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2013年11月4日【月】19時43分21秒
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運命の時

 豊と音子は、明け方まで公園のベンチで喋っていた。
 だから当然こうなるわけで・・・
「音子早く!間に合わなくなる!」
「豊待つのさ。別に取って食ったりしないのさ。」
 音子はまだ寝ぼけていたが、豊は無理やり手をひっぱって走った。
 今日で音子とはサヨナラなのかもしれないが、いつもと変わらない感じに、豊は少し嬉しかった。
 そんな感情の中でも、豊は必死に走りながら計算していた。
 音子は、事故の時間に関して「太陽が一番上に近かったのさ」なんて言っていた。
 だから時間は11時~13時くらいだと判断できた。
 今の時間が10時40分だから、後20分以内には駆けつけたい。
 初めての街だから、道が分からなくて迷う可能性もある。
 ギリギリで焦っていた。
 だけど、意外にあっさりと、豊たちは目的地に着いた。
 携帯電話の時計は、まだ10時52分だった。
 思ったより早くついた事に豊は違和感を覚えたが、迫りくる運命の時間に、そんな事はすぐに忘れていた。
 道路沿いの歩道に立って、豊は音子と二人、辺りを警戒した。
 予想としては、まずこの世界の音子が、三毛猫の姿で車道に飛び出すはず。
 そしてそれを助ける為に、男が車道に出ていくはずだ。
 要するに、三毛猫が車道に飛び出す前に、三毛猫を捕まえるのが、一番良い方法と思える。
 もしそれができない場合は・・・
 豊はそれを音子に話そうとしたら「大丈夫なのさ」と、豊の手をつかんだ。
 豊にはなんとなく「その時は私に構わず、命の恩人を助けて」と、音子が言っているように思えた。
 携帯電話の時計は既に12時を回っていた。
 だが、一向に何も起こる気配は無かった。
 そうそう事故なんて起こるものではない。
 それにココは見渡しがよく、車が接近してくればすぐにわかる。
 だから注意すべきは、車が近づいてくる時だ。
 その前に飛びだす事以外に、事故の原因なんて考えられない。
 そう思って警戒していると、一人の女性が道路の真ん中に歩み出るのが見えた。
 幸恵だった。
「なんで川上さんが?!」
 幸恵の表情は、爽やかな笑顔だった。
 幸恵はもう、気が付いていた。
 自分が、どういう人間なのかを。
 そして何故、こんなに音子に似ているのかを。
 幸恵は、音子がこの世に存在する為の、可能性の一つとして、選ばれた人だったのだ。
 音子が猫から人間ならなければ、過去へとやってこなければ、今日、病院で死ぬはずだった。
 でも、選ばれた。
 音子が、最初から人間だったと言う可能性として。
 いくら中心世界の中心人物が認めたとは言え、猫が人間になる現実を、他の全ての世界線で認められる可能性は、限りなくゼロに近い。
 となると、最初から人間だったというところに落ち着く事になる。
 今幸恵は、この世界の音子になろうとしていた。
 しかし、幸恵は、音子の事を大好きになっていた。
 自分が音子になると、音子はどうなるのか。
 きっと、猫から人間になった音子は消滅してしまう。
 だから、自分が自動車にはねられて死ねば、人間だった可能性が失われ、猫が音子になった現実しか残らなくなり、音子がそのまま生きられると考えた。
 幸恵は、自ら自動車にはねられるつもりだった。
 そしてそんな気持ちは、豊にもなんとなく伝わっていた。
 豊は、すぐに向かってくる車がないか確認した。
 すると一台、猛スピードで近づいてくるのが見えた。
「豊これだよ!」
 音子の言葉に、豊は幸恵に向かって走り出した。
 とにかく今は、なんとか幸恵を助けなければ。
 きっと、幸恵のこの行動には意味があり、音子と何か関係があるのだろう。
 でも、誰かの為に犠牲になってはいけない。
 豊が振り返り、後ろから来る車を見ると、運転手が突っ伏しているのが見えた。
 居眠りか、それとも体調に異変があったのか、そんな事は分からない。
 だけど、その車が止まらずに突っ込んでくる事だけは、想像するに容易かった。
 再び豊は幸恵の方を見た。
 すると一人の男性が、幸恵を助けようと思っているのか、幸恵に向かって走っているのが見えた。
 豊はその人を見て、何故だかわからないが無意識に叫んでいた。
「お父さん!!」
 豊は、自分で言った言葉に驚いた。
 すぐに豊の頭の中に、色々な記憶が駆け巡る。
 そして、公園で懐かしさを感じた理由が分かった。
 さっき此処に来る時に違和感を覚えた理由も。
 知らない街を走っているのに、妙にスムーズに此処までこれたのは、昔住んでいた街だったからなんだ。
 人間、5歳までの記憶は残らないとか言われるが、無意識の中に残っているものなのだなと、豊は思った。
 豊の父は、豊の声に振り返り、車道に出てすぐのところで立ち止まっていた。
 その口からは、声には聞こえなかったが「ゆたか」と言っているように見えた。
 豊にとっては、本当の父親との十数年ぶりの再会ではあったが、今はゆっくり再開に何かを感じている場合ではない。
 これで、音子の命の恩人であった、豊の父の命は救われるはずだ。
 今は幸恵を助けなければと思った。
「川上さん!!逃げて!!」
 豊は走りながら声を上げるが、幸恵はただ、豊を笑顔で見るだけだった。
 その時、するすると豊の足元を走り抜ける影があった。
 その影は、すぐに車道の真ん中へと出た。
 そして、幸恵を守ろうというのか、迫りくる自動車へと、体を向けた。
 それはまぎれもなく、この世界の音子だと、豊には理解できた。
 音子と出会った時、何度も見た音子の猫の姿。
 間違えるはずが無かった。
 そしてその三毛猫は、幸恵よりも10mほど手前で、迫りくる自動車へと体を向けた。
 この猫が車にはねられると、音子は死ぬのだろうか。
 でも、三毛猫は幸恵を守ろうとしているようだ。
 どうする!?もう時間がない!!
 豊が心の中で叫んだ時、音子が車道の真ん中へと飛び出した。
 豊を追い越して行く音子が、走りながら振り返った。
「猫だった音子も、忘れないでほしいのさ。」
 音子の顔は、笑っていたけれど涙が流れていた。
 (どういう事だ?猫だった音子って・・・もしかして川上さんが、人間だった音子って事なのだろうか。でも・・・)
「川上さんは音子じゃないよ!!」
 音子は、この世界の音子だった三毛猫を、抱きかかえようとした。
 もう、間に合わない。
 豊は無意識のうちに車道へと飛び出していた。
 音子が三毛猫を抱きかかえた。
 それを駆け付けた豊が抱きしめた。
 その時、振り返る音子の顔は、号泣していた。
 でも豊には、笑顔で「ありがとう」と言っているように見えた。
 そこに、豊の背中から、車が突っ込んできた。
 豊は音子と三毛猫を抱えたまま、幸恵の前までとばされ、背中から落ちた。
 車は、進路を変えて、電信柱に衝突し、動きを止めた。
 道路には、豊の血が、沢山流れていた。
 豊の視界には、音子と三毛猫が、自分を見て泣きながら、何かを言っているのが見えた。
 だけど、意識がハッキリせず、声は聞こえなかった。
 向こうには、ゆっくりとこの場を立ち去る、幸恵の姿が見えた。
 父親が心配そうに、駆けつけてきた。
 みんなの無事が確認できて、豊は「良かった」と思った。
 豊の意識は、そこで途切れた。
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ドクダミ

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