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最終決戦 城壁門を開け!

 次の日早々に、反乱軍との最後の戦いとなるかもしれない作戦は、開始された。
 此処までの戦いで、既に学園生徒の半分以上を失い、きっと今日も死者は出るのだろう。
 こんな戦争をして、学友を多く失って、一体どんな意味があるのか分からないが、今は戦わなければ自分自身も守る事はできない。
 せめて今日の戦いに勝利して、この悪夢のような戦争は終わらせなければ。
 こんな、結局何も変わらないバカげた戦争を。
 だけどそんな戦争でも、私は今日これから起こる事を、楽しみに思う気持ちもあった。
 バカげている思う反面、自分にこんな気持ちがある事に、私は戸惑いを覚えた。
 もしかしたらこの感情が、戦争が無くならない理由かもしれない。
 私はそんな事を、考えていた。
 そんな中、まずは当初の予定通り、第四だけで北の城壁門を攻撃する。
 だけど、そこには私も歌琥も愁癒もいない。
 他の何人かを含めて、城壁からの死角、少し高台になっている場所に共に待機していた。
 ちなみに、北の城壁門への攻撃は、魔法の射程ギリギリで行い、罠とも、慎重な攻撃ともとれる、微妙な位置から行った。
 そして攻撃担当者の中からも、半分は守備をさせて、守りを重視していた。
 さて、これで敵はどう動くか。
 それとも動かずに、西の城壁門での作戦が成功するのか。
 はたまた少数の北の城壁門から、打って出てくる事もあるのだろうか。
 緊張の中、見守る時間が続いた。
 一時間ほどが経過しただろうか。
 ようやく敵に動きが見えてきた。
 北の城壁の上から、こちらに攻撃を行っていた敵兵が、少しずつ減っているように見える。
 西からの攻撃に耐えきれなくなり、援軍に向かっていると予想された。
 それとも或いは、一気に突破がかなったのかもしれない。
 それならそれで、作戦は成功という事で、特に問題はない。
 でも、私の本心は、戦いたがっているようだった。
 私は一応千里眼で、西の城壁門の確認を試みたが、知らない場所、知らない人、立ちはだかる障害物、そして遠い距離、全ての条件でそれは不可能だった。
 目の前の城壁門だけを確認して、私はドキドキしながら戦況を見つめる。
 一つ息をはく。
 徐々に敵兵は数を減らし、間もなくして我々が予想した通り、北の城壁門の敵は、その多くがいなくなっていた。
 それからしばらく待った後、我々の作戦は、開始された。
 私はハート型を組み合わせて、クローバー型にし、その上に罵蝶を乗せて、空高く舞い上がらせた。
 敵の視界にとらえられないくらい高く上昇させると、城壁の上まで移動させ、急降下させ罵蝶を城壁の上に下ろした。
 莉句遜は、この四枚の盾が乗り物として機能するように、過剰とも思える魔力を付与していたのだ。
 操作するだけなら、盾にルビーだのサファイアだの、これだけ多くの魔宝石は、本来必要ないからね。
 罵蝶が降り立つと、すぐにクローバー型を回収し、次は跳雲を運ぶ。
 突然舞い降りてくる我々敵に、反乱軍の指揮系統は一気に崩れた。
 冷静に対応されていれば、或いはこれほど上手くいく事は無かったかもしれないが、学園長が指揮する本体からの攻撃も、敵を確実に殲滅していった。
 私は尚もクローバー型で、第二十グループの「|天射《てんい》」そして兎琴と、順次城壁の上へと運んでいった。
 天射の事は強いと聞いてはいたが、罵蝶や跳雲にも引けをとらなかった。
 城壁の上に到着すると、すぐに無双していた。
「俺は兎琴を守らなければならない。ちょっと行ってくる!」
 歌琥はそう言うと魔力を高め、体を宙に浮かせた。
 やはり、歌琥は飛翔の魔法が使えたようだ。
 これほどの使い手が、親友で本当に良かった。
「ああ、暴れてきてくれ!」
 歌琥は少し微笑むと、城壁へ向けて飛んでいった。
「次は私の順番だね」
 愁癒が声をかけてきた。
 愁癒は、学年主席の優等生だ。
 見た目も凄く可愛くて、第四のアイドルでもある。
 そんな女の子が、何故私の傍にいるのか。
 歌琥と同じように、いや、それ以上に私を評価してくれている人。
「死なない程度にな。ヤバイ時は逃げるが勝ちだよ」
 愁癒が、今もっとも死んで欲しくない人なのだと、私は自分の言葉で理解した。
 愁癒は笑顔でクローバー型の上に乗ると
「そうだね。でも、いざって時は、助けてくれるんでしょ?」
 そう言って、二本の剣を抜いた。
「当然!」
 私は笑顔を返すと、クローバー型を一気に上空へと飛翔させた。
 私は、なんとも言えない気持ちで、愁癒を見送った。
 心の中にある、自覚し始めた思い、最前線に送り出すのが嫌だという気持ちを抑えて。
 さて、これで三グループ内の近接戦闘の得意な者は、全て城壁へと運んだ。
 後は魔法で援護しつつ、誰かが城壁門を開けてくれるのを待つだけだ。
 そう思っていたら、第十グループの「|核花《かくか》」が話しかけてきた。
「わたくしも、城壁へと運んでいただけますか」
 核花は、見た目はとてもか弱そうで、どこか儚げな雰囲気のある女の子だが、伝わってくる魔力はかなりのものがある。
 正直私の目からは、その魔力は愁癒や跳雲以上にも見える。
 だけど、それ相応の魔法は見た事がないし、魔力診断でも高い数値は記録していない。
 常に力を抑えているとも考えられるが、死んだら意味がないだろう。
 確か核花は、香那が蘇生した五人の中の一人のはずだ。
 これだけの魔力の持ち主が、その力を発揮せず、簡単に殺される事があるだろうか。
 私はその不思議さが気になって、なんとなく聞いていた。
「核花、君は・・・君の魔力を、理解しているのかい?」
 すると核花はビックリして、口を少し開けて唖然としていた。
 しかしすぐに正気を取り戻し、笑顔を作った。
「わたくしの事を、そこまで見抜く人は初めてですね。嬉しいです。ただ、今は話をしている場合でも無いので、手短にお伝えしておきます。わたくしは、自分の魔力を理解しております。だけど生まれつき体が弱く、その魔力に耐えられるだけの体を持ち合わせていないのです。でも、今日は調子が良いので、わたくしを最前線へ運んでいただけますか?」
 私は、体が健康でも、魔力は少ない。
 核花は、魔力は強くても、それに耐えられる体でない。
 ある意味私たちは、似た者同士という事か。
「了解した!」
 私はクローバー型に核花が乗ったのを確認すると、一気にそれを上昇させた。
 そしてすぐに城壁まで運ぶ。
 城壁に降り立った核花が、いきなり強力な魔法で、敵を蹴散らしているのが見えた。
 あれほどの魔法を核花が放つところは、今までに見た事がない。
「大丈夫そうだな」
 私は核花の強さに安心した。
「よし、では香那、祭縁、流喜、そして莉句遜、後は頼む」
 香那だけは、この高台で、負傷者への対応や連絡係に残ってもらう。
 残りの三人は、城壁門が解放された時、突入する学園長たちをサポートし、守備を担当する事になっていた。
「おう!任せておくだから」
「うちも頑張るよ」
「問題ありません。この戦いの勝利は、既に見えております」
「僕も、できる限り頑張るよ」
 私のグループには、守りが強い面子がそろっている。
 きっと、多くの仲間の命を守ってくれるだろう。
 そして私は最後に、香那の耳元で
「ガブリエル、もしもの時は、香那と仲間を頼む」
 と言ってから、クローバー型の上に立った。
 そして振り返り、皆の顔を見回した後、よく分からないといった感じの香那の顔を見ながら、私は一気に上空へと舞い上がった。
 そして仲間が戦う、城壁上空へと向かった。
 城壁上での戦いは、やや我々が有利に展開していた。
 相変わらず歌琥が、皆を上手くサポートしている。
 罵蝶、跳雲、天射の無双ぶりは、ただただ凄いとしか言いようがない。
 兎琴と愁癒は、女性らしいと言うか、二人とも舞うように、魔法を織り交ぜて戦っていた。
 その様子を見て私は「罵蝶は実は男なのかもしれない」なんて、バカげた想像をしていた。
 そんな仲間たちの戦いの中で、ひときわ私の目を引いたのが、核花だった。
 放つ魔法は繊細で、とても美しく感じる。
 私とは真逆の理由で、今まで劣等生として扱われてきたのかもしれないが、魔力に弱い体という枷が外れる事で、これほどの魔法が操れるのか。
 もしかしたら、私の目指す姿は、これかもしれないと思った。
 私は上空から、とりあえず状況を把握し、サポートと指揮を担当する。
 城壁門が解放されたら、それを東の城壁門にいる、第三の学園長「|孫拳《そんけん》」と、第十の生徒会長「|龍美《りゅうび》」に知らせるもの私の役割だ。
 とは言え、私に対する攻撃も、次第に強まってきていた。
 クローバー型の下は、魔法反射の盾になっているので、下からの魔法攻撃は怖くない。
 だから楽勝かと思っていたが、飛行アイテムを持っているのは我々だけではなく、更には飛翔を使う敵も出てきた。
 まあ当然と言えば当然だけれど、これは正直困ったものだ。
 普段の私なら、逃げの一手だけれど、仲間を置いて逃げるわけにもいかない。
 私はコントロールシールドと、コントロールダガーを展開し、初期型の拳銃を、腰のホルスターから抜いた。
 ちなみに、初期型の拳銃も、魔宝石によって、命中精度の修正はしてある。
 ただ発射の際には、一々魔法が必要な仕組みは変わっていない。
 今はまだ元気だから、それでも使いこなせるだろう。
 それに弾数は、こちらの初期型の方が、圧倒的に多いからね。
 空中の敵が魔法を放ってくる。
 私は必死にクローバー型を操作して、それをかわす。
 四枚のハート型についている持ち手に掛けている足が、加速の度にもげそうになる。
 空中戦は初めてで、どう戦って良いかも分からない。
 そもそも、私が最前線で戦う事自体、初めてと言っていい。
 それでも、恐怖や不安は無かった。
 これだけ見通しが良くて、相手の魔法発動も手に取るように分かるし、空中戦は私に向いている気がした。
 徐々に空中の移動にもなれてきて、コントロールシールドで、敵の攻撃を受け流す余裕も出てきた。
「そろそろ、反撃できるかな」
 私は、飛行アイテムに乗っている敵の中で、一番魔力の少なそうな人を選び、大きさは針の大きさのまま、カチューシャの助力を受けて魔力を高め、魔法の矢で足を狙い撃った。
 足を狙った理由は、魔法耐性や魔法保護は、急所を中心により強く守る傾向にあるので、一番弱い所を狙って、どれくらい通用するか試す為だ。
 私は細かい部分まで狙い撃てるから、急所をも貫けるなら、そこを狙って確実に仕留めていけるが、まあそんなに簡単にはいかないだろう。
 とりあえず狙った敵は、足を撃たれて腰を落とした。
 よし、では次は顔だ。
 私は敵の魔法をかわしながら、再び同じ敵の顔を狙い撃つ。
 顔のこめかみの辺りに命中し、衝撃は与えられたようだが、貫くには至らなかった。
 それでも少し血が流れ出ているし、牽制や隙をつくる為になら使えそうだ。
 一応ピンポイントに目を狙ってみようかと試してみたが、この戦闘状態の中では、そこまではできなかった。
 では、そろそろ本気で倒しにいくか。
 私はそう思って、魔法の矢で敵の足を狙い撃つ。
 一瞬の痛みや、神経への干渉で、隙を作る事ができればいい。
 魔法の矢が命中すると、一瞬敵の動きは止まり、苦い顔をする。
 そのタイミングで、私は初期型拳銃で、敵を狙い撃った。
 辺りに発砲音が鳴り響く。
 銃弾は肩の辺りに命中する。
 すると敵はバランスを崩し、飛行アイテムの操作もできず、下へと落ちていった。
「ふぅ~・・・ようやく一人か」
 私が一人倒す間に、罵蝶や跳雲は、きっと百人くらい倒しているのだろうな。
 此処まで頑張っても、その程度の戦果しか挙げられないのだから、皆がアイテムを作らない意味が、分かったような気がした。
 さて次は、飛翔の魔法を使っている敵だ。
 私はまずは魔法の矢を放つ。
 しかしそれは魔法の盾で防がれた。
 流石にこのレベルの魔術師は、私の針のような魔法の矢でも、魔力で攻撃を感じとっている。
 先ほど撃った初期型拳銃も、おそらく通用しないだろう。
 当てる事ができれば倒せるが、狙えばすぐに警戒して、射線上からすぐに退避するに違いない。
 先にこっちを倒しておくべきだったか。
 そんな事を考えている間も、飛翔する敵からは、絶え間なく魔法攻撃が飛んでくる。
 流石にコントロールシールドだけで防ぐのはきつい。
 私は回避の一手に追い込まれていた。
 誰だよ、空中戦が向いているとか思った奴は。
 相手の動きが早い分、拳銃が機能しないのは痛い。
 下手に撃ちまくったら、下にいる仲間に、落ちてゆく弾丸が当たるかもしれないし、どうしたものか。
 試しにコントロールダガーで攻撃してみるが、こんなもの当たっても、大した傷を負わせる事はできないし、この使い手相手では、牽制にもなりはしなかった。
 すると突然下から、巨大な魔力が感じられた。
 その魔力は、飛翔する敵に向かって飛んでゆく。
 意表をつかれた敵は、その魔法をかわすのに気を取られる。
 そこに一瞬の隙ができた。
 この使い手を倒せるチャンスはそうそう無いだろうし、此処は確実に仕留めなければ。
 私は胸からもう一丁の拳銃を抜くと、その敵を狙って、トリガーを引いた。
 銃声が辺りに響き渡る。
 と同時に、飛翔する敵の胸辺りに、銃弾は命中していた。
 もう一丁の銃を使ったのは、魔力発動を悟られて、少しでも対応されるのを避ける為だ。
 そこまでする必要が、あったかどうかは分からないが、とりあえず敵を仕留める事ができたので良しとしよう。
 だけど、魔法を放ったのが誰だか気になって、敵を警戒しながら下を見ると、核花がその場に倒れるのが見えた。
 今の巨大な魔法は、核花の体にはかなりの負担だったようだ。
 私はもう一人、飛行アイテムで飛行する敵を早急に倒し、核花の倒れる城壁へ舞い降りた。
「大丈夫か核花!」
 私が抱きかかえ声をかけると、笑顔で
「大丈夫。でもこれ以上は、お手伝いは無理のようです」
 と言って、意識を失った。
 私は核花をクローバー型に乗せ、高台へ向けて飛翔させる。
 そして携帯電話を取り出し、香那に連絡をいれた。
「今からそっちに核花を運ぶ。対応を頼む」
「了解だよ」
 やはりこういう時に、香那がいてくれると助かる。
 そして、この仲間たちも・・・
 核花が倒れていた周りを取り囲むように、罵蝶、跳雲、天射、愁癒、そして歌琥と兎琴、みんなが守ってくれていた。
「さあ!後少しだ。全部薙ぎ払ってやるぜ!」
 罵蝶の言う通り、敵の数は、もう数えるほどに減っていた。
「よし!一気に城壁門を開けるぞ!」
 そう言って私は、沢山の魔法の矢を、一気に敵へ向けて放った。
 それらの魔法の矢は、全て敵の目に命中する。
 私の魔法の矢は、ことごとくレジストされてはいたが、目に虫が入ってくるくらいの感覚は味わわせる事が出来たようで、皆一様に、目を気にしていた。
 それは当然隙になり、罵蝶や跳雲が見逃すはずもなく、簡単に敵を斬り裂いていった。
 私の仲間は、やはり強かった。
 快進撃が続く中、携帯電話が震えたので電話に出ると、香那が
「核花は大丈夫だよ。クローバー型、戻してもオッケーだよ」
 と、とても明るい、笑顔が見えるような声で言ってきた。
 私は「了解」と一言返すと、早速クローバー型を呼び寄せる。
 さて、そろそろ城壁上は制圧できるだろうから、クローバー型を使って、誰かを下におろすか、階段を下りて、城壁門内側前の攻防に移る時だろう。
 そう思っていたら、私がクローバー型を呼び寄せる前に、罵蝶、跳雲、天射は、城壁内側へと飛び降りていた。
 特に浮遊の魔法を使っているわけでもないのに、なんて常識はずれなんだ。
 私は苦笑いした。
 城壁内は、大した戦力も無く、罵蝶たちは一気に城壁門へと近づいた。
 もう間もなく、戦況は一気に変わる。
 そしてついに罵蝶が、城壁門の|閂《かんぬき》を外し、跳雲と天射が門を開いた。
 私はすぐに、呼び寄せたクローバー型に乗り上空へ上がり、小さな魔力球を一つ、空へ投げて魔法の矢を撃ち込んだ。
 門解放の合図である爆発が、辺りに響いた。
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ドクダミ

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