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兆角の反乱

 この日の朝は、太陽の気配が感じられる前に、学園の全生徒が講堂へと集められていた。
 こんな時間に集められるという事は、一刻を争う重要な何かがあるという事だろう。
 壇上に立った学園長の顔は、いつもと変わらないようではあるが、私には少し寂しそうに見えた。
 学園長は少し生徒たちを見渡した後、大きな声で話し始めた。
「皆、落ち着いて聞いてもらいたい。実は先日、楽浪と遼東の間で、ある事件があった」
 これは先日の、我々が行った任務の事。
 幼臭が遼東に懐柔され、楽浪と遼東の関係を、険悪にしてしまうのではないかと思われるアレだ。
 あの事件が原因で、やはり楽浪と遼東の間で、紛争が起きるのだろうか。
「楽浪が手に入れたお金を、遼東軍が賊を装って奪っていったのだが、真の狙いは、金では無かったようなのだ」
 どういう事だろう。
 金以外に、遼東にどんなメリットがあるのだろうか。
「実は、先日のこの任務に参加する部隊は、楽浪領主|火偽《かぎ》様の要望であった」
 わざわざ第四の、少数精鋭のエリート部隊を、領主が指名した?
 それは、襲われる事が分かっていたって事か?
 でも、もしも分かっていたなら、学園生徒全員で警備するなり、楽浪の警備隊は弱小とはいえ、プロをつけた方が良いだろう。
 でも知らなかったなら、わざわざ指名する必要はない。
「いや、今更火偽様と呼ぶ必要もないか。ハッキリ結論を言おう。全ては、火偽と、遼東領主|兆砲《ちょうほう》による、学園のエリート部隊の壊滅が目的だったようだ」
 生徒達がざわついた。
 私たちを、殺す事が目的だったと?
 何故そんな事をする必要がある?
 私は無能者ではあるが、恨みをかうような事は、さほどしたことがないはずだ。
 あくまで「さほど」で、幼臭にはもしかしたら嫌われているかもしれないが、嫌われたのは先日の事があったからで、後付けにすぎない。
「それは要するに、この学園の戦力を削る事が目的だったと言っていい」
 楽浪と遼東が、この学園に敵対?
 それってもしかして・・・
「先ほど、楽浪と遼東は、漢帝国より、独立を宣言した」
 先ほどよりも、更に生徒達がざわついた。
 全ての学園は、漢帝国の資金で動いていて、漢帝国の人材養成所と言っていい。
 そして第四は、実戦で学習する唯一の学園で、正に漢帝国の予備軍隊というわけだ。
「そしてこの学園に対して、宣戦布告と、降伏勧告を同時にしてきている」
 まさかこれほど大事になるとは、私はもちろん、みんなも思っていなかっただろう。
 それは当然だ。
 此処にいる生徒はみんな、一応平和な時代しか知らないのだから。
 生徒達の中には、頭を抱えて座りこむ者や、学園長に何やら叫んでいる者もいたが、多くの生徒は唖然と学園長を見続けていた。
「学園としては、漢帝国の学園である以上、宣戦布告を受けて立つ選択肢以外はあり得ない。だが、此処は学園だ。楽浪や遼東で生まれた者も多いだろうし、皆には選択する権利がある。今日限り学園をやめて田舎に帰るか、それとも第四の一員として、漢帝国の一員として、反乱する者と戦うのか」
 漢帝国か・・・
 漢帝国の皇帝は、火神だ。
 二十年前に全国を統一し、現在の漢帝国をつくった人物。
 その過程をよくは知らないが、簡単に言うと、とにかく圧倒的戦力で破壊を繰り返したのだそうだ。
 多くの死者もだしたし、そのやり方には批判も多かったらしい。
 ただ、戦争が無くなり、平和になった事は、皆内心喜んだし、学園の無料化や設立など教育にも力を入れ、当初の火神の評判は悪くなかった。
 だが、良い皇帝であろうとしすぎた為、国民の要望を無条件に取り入れ過ぎて、国家財政は事実上の破たん状態に陥った。
 そこで政策を大きく修正し、首都|洛陽《らくよう》を中心に、一部都市にのみ金を使い始めた。
 学園も、中等部までは残したが、高等部以降は大量に廃止し、現在では入学が困難な状況だ。
 それは能力絶対主義をつくる事になり、魔力の少ない人間など無能者の出世は、ほぼ皆無の世の中になった。
 洛陽や一部都市の生活水準が上がる一方、地方の生活水準は低下し続け、エリートは洛陽へ、無能者は地方へという図式が出来上がった。
 そういうわけで、都市部と地方の格差は広がっていった。
 それでも、地方生活者がそれなりに生きていければ、問題はなかったのかもしれない。
 だけど地方には、餓死する者が増え始めていた。
 これらは全て両親に聞いた話しではあるが、とにかく、今回の反乱は、起こるべくして起こったと言えるだろう。
「退学する者は、十一時までに退学届を提出の上、学園から出ていく事を許可する。そうでない者は、十一時に再びこの講堂へと集合するように。以上!」
 私は、学園長が壇上からいなくなってからも、その場に立ちつくした。
 さて、どうしたものか。
 私は洛陽の生まれであるから、洛陽の味方をするのはやぶさかではない。
 でも戦うのは正直ごめんだ。
 さほど戦力にもならないだろう。
 私が色々とアイテムを作ったのは、実戦学習で死なない為の小細工に過ぎない。
 それに私が高等部に進んだのは、青春を謳歌したかったからだが、将来洛陽での働き口を確保する為でもあったのだ。
 戦う為じゃない。
 私の両親はもうこの世にはいないし、洛陽にもそれほどの思い入れもない。
 妹が一人いるが、洛陽が戦場になるわけでもないし、せっかくのエリート街道だったが、命にはかえられないか。
 私の気持ちは、学園を辞める方向へと、少し傾いていた。
 そんな時、後ろから私の肩を叩く者がいた。
 歌琥だった。
「凰印、お前は残ってくれるんだろう?」
 歌琥にそう言われて、私は辞める方向へと傾いていた天秤を、一気に逆方向へと傾ける事になった。
 そうだった。
 此処には友達もいるし、部隊の仲間もいる。
 私は別に善人でも無いし、そうあろうとも思わない。
 だけど、歌琥を残してはいけない。
「今、そうする事に決めたよ」
「おいおい。まっ、残ってくれるならそれでいいが」
 そう言う歌琥の横に、いつの間にか兎琴がニッコリ笑っていた。
 講堂内を見渡すと、生徒のほとんどは既にいなかった。
 だけど何故か、我が部隊メンバーは残っていた。
「私は、戦う為にこの学園に来たからな。反逆者相手に戦うってなら、喜んで戦うさ」
「せっかくこんなメンバーが集まったんだ。一度も行動を共にできないのは惜しい」
「わ、私は、洛陽の近くの人間だし、残るよ。それに辞めても行くところないよ」
 罵蝶は、戦争に負けても生き残るだろうな。
 愁癒がいれば、私が誤った選択をする事もないだろう。
 香那がいてくれる事は、大きな保険になる。
 それに、私の武器と相性が良い。
 正直、このメンバーがいるなら、みんなで生き残れるような気がした。

 学園の設備、敷地内は、全て首都直轄として扱われる。
 よって、鍛冶場も利用する事は可能だ。
 私は頼んでおいた物を受け取り、自室で拳銃の組み立て作業を開始した。
 いきなり戦いが始まるとも思えないが、十一時までに完成させておきたかった。
「流石に、テストする時間はなさそうだな」
 私の独り言に、歌琥が私の後ろから手元を覗きこんできた。
「いったい、何人がこの学園に残るんだろうな」
 歌琥の声には、悲観する様子は全くない。
 正直どうなろうと、自分の強さを信じているのだろう。
 実際歌琥は強い。
 皆の能力を話しあった時も、全てを歌琥は話していない。
 決め手と言うのは、隠しておいてこその決め手だし、私だけは知っているからね。
 当然、私に全てを話しているとも思えないが、いざとなったらやってくれるだろう。
「私は、歌琥と親友で良かったよ。生き残れる確率が格段に高くなる」
「そう言われるのは嬉しいが、俺の疑問にこたえてないぞ」
「そうだな。楽浪や遼東出身者も多いから、半分残れば良いところじゃないか」
 私は、実はほとんど残らないと思っている。
 今までだって、この第四はまともでは無かったのに、今度は更にまともじゃない。
 学生を殺し合いに参加させるなんて、正気の沙汰ではない。
「でも、まともじゃない奴が大勢いるからな。ここは・・・」
 私の心を見透かすように、歌琥はそう言って、私の後ろから離れていった。
 歌琥の言った事は、確かにそうかもしれないと思った。

 私はしばらくの間、集中して拳銃を組み立てていた。
 集中した事で、周りの様子が意識に入ってこなる。
 少しの睡魔もあったからか、五感のほとんどが閉じられていた。
 どれくらいの時間が経っただろうか。
 ようやく完成の目処が立ったので、五感を呼び戻し、伸びをして後ろを振り返った。
 すると歌琥は、何やら荷物を整理していた。
「歌琥、荷物を整理しているって事は、此処も戦場になると考えているのか?」
 私は正直そこまで考えていなかった。
 戦争なんてした事はないし、何処かに戦場を定めてやるものだと思っていた。
 でも、冷静に考えると、学園が攻撃の対象だったのだな。
「まあ、間違いなく戦場になるだろうな。なんせ生徒と教師合わせても五百人そこそこだし、敵は正規軍が数千人だろう。どう考えても学園の全ては守れやしない」
 確かに、歌琥の言う通りだ。
「場所なんて守っている暇があるなら、愛する人を一人でも多く守るってな」
 ちょっと私らしくない台詞だが、そう言いながら頭の中には、部隊メンバーの顔が思い浮かんでいた。
「歌琥、持てない荷物があるなら、私の異次元ポケットにしまっておいてもいいが、どうする?」
 実は私は、先日の任務の時、この魔法で金やブローチをしまっておく事ができていたらと、少し後悔していた。
 で、思いついたのが、異世界人との契約で、衣装ケースを数個、預かってもらえるようにすればどうだろうかと考えた。
 中に何を入れても自由になるからね。
 と言っても、異次元アクセスの魔法がどういったものか分からないだろうから説明すると、この魔法は、空間に亀裂を作り、異世界とを繋ぐ魔法である。
 私が繋いでいる異世界は、魔界だ。
 そこで、魔界の住人、と言っても見た目はでかいカエルのような奴なのだけれど、そいつの口の中にある袋に、私のアイテムを保存してもらっているってわけだ。
 預かってもらえる物は、決められた物だけ。
 それ以外を預かってもらう際には、再契約をしなければならない。
 契約報酬は、魔力だったり、食糧だったり色々だ。
 ちょっと話せないものもあったりするが、この後戦争になれば、きっと大量に出てくるものであるとだけは言っておこう。
「そうだな。ではこれだけ預かってもらおうかな」
 歌琥が差し出してきたのは、前まで着ていた衣装だった。
 多くの装飾がされており、かなりの値がつきそうなものだ。
「了解!私もいくつか衣服を入れておくか」
 衣装ケースに、衣服を入れるのは、当然の事だしね。
 私は拳銃の製造を完了してから、衣服や他に必要なものを衣装ケースに詰め込み、カエルの口の中へと送った。
 時間は十時を少し回ったところだった。
 さて、まだ時間があるから、少し休もうかと私はベットに横になった。
 しかしその時、タイミングを合わせたように、集合の鐘が、学園内に鳴り響いた。
「まだ十一時になってないが・・・」
 歌琥の言葉に、私は体を起こしながら、何やら嫌な予感が湧きあがってきた。

 講堂に再び集合したのは、ほぼ全生徒に見えた。
 既に退学した者は、どうやらまだほとんどいないようだ。
 だが再びの集合に、嫌な予感があるのだろう。
 皆表情は硬かった。
 すぐに学園長が壇上に現れた。
 後ろに、少し衣服を汚した、私たちと同じ歳くらいの男を伴っていた。
 誰だろうかとは思ったが、おそらく話があるから伴ってきたわけで、話を聞けば私の疑問は解決される事疑いないだろう。
 私は学園長の話を待った。
「皆に再び集まってもらったのは、状況が少し変わった為、それを報告する為である」
 状況が変わった?
 まったく|忙《せわ》しないと思うわけだが、良い変化ならそれも良い。
 だが、学園長の表情と状況から、どちらかと言えば悪い状況変化か。
「楽浪、遼東、この二カ所の反乱であると、早朝発表したわけであるが、この反乱は、他にも十八か所以上で、同時に行われている事が分かった」
 おいおい、冗談ではない。
 それが本当なら、国を二分する戦いになりかねない。
 いや、同時に反乱するという事は、単独での反乱が重なったものである可能性は、ほぼゼロだろう。
 国を二分する戦いになるのか。
「反乱に加わった領地に関しては、今掲示板に書いてもらっている」
 おそらく地方が多いとは思うが、大規模の反乱だ。
 大都市も加わっている可能性はあるな。
「首謀者は、|冀州鉅鹿《きしゅうきょろく》の|兆角《ちょうかく》、イエローマスク解放軍と名乗って、各主要都市の攻撃を開始しているようだ」
 そう言えば、先日襲ってきた奴らも、黄色いマスクをつけていた。
 それにしても、何が解放軍だ。
 良い事をしていると思うなら、マスクなんかして、顔を隠す必要も無いはずだろう。
「全ての情報は、こちらの第一魔法学園の|跳雲《ちょううん》君が、命がけで此処まで届けてくれた。今後は我々と行動を共にしてくれる」
 第一魔法学園は洛陽にあり、超エリート学園だ。
 それに洛陽から此処まで来るには、遼東領内も通って来たわけで、多くの関所を突破してきたであろう。
 それらから、この跳雲が、かなりの使い手である事がわかる。
 私は、悪いニュースだけを予想していたので、良い話もあった事に、少しホッとした。
「では、この後すぐに掲示板を確認し、退学したいものは早急に退学届を出すように」
 結局、学園を退学する者は、一人もいなかった。
 皆、私と同じように、仲間を見捨てて出ていく事が出来なかったのだろう。
 それとも、他に何か思惑があるのかもしれないが。
 その後、退学者がいない事を確認した学園長は、我が部隊が採用している戦闘用衣装を、学園の制服に採用した事を発表し、皆に学ランとセーラー服を配布した。
 いつの間に用意したのだろうかと思ったが、戦争の際に敵との見分けがつきやすいのはありがたい。
 ただ、少し色とデザインは違っていた。
 量産するには、我々の部隊が着ているデザインでは、少し手間がかかるからね。
 我々のは基本は黒だけど、学ランに赤いラインが入っていたりするし、セーラー服も赤いラインと赤いタイだ。
 量産されたものは、学ランは紺色一色。
 セーラー服も紺色で、白のラインに白のリボンだった。
 生徒が着替えを済ませて再び集まる頃、第四は降伏勧告を正式に拒否し、戦闘の火蓋は切って落とされる事となった。
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