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魔王城を守れ

猫魔獣と共存する町として、それなりに落ち着いてきた頃、町にある者が訪れていた。
東の方に住む魔王を倒した勇者信長が、セカラシカの町に来ている事はすぐにギルドにも伝わっていた。
流石に勇者というだけあって、その者がギルドの建物に入ってくる前から、巨大な魔力は感じられた。
誰か強いヤツがやってきた。
これが勇者か。
皆が入り口の方に注目した。
ギルド内に入ってきた男の出で立ちは、正に勇者と呼ぶに相応しい、フル装備の戦士だった。
誰もが勇者だとすぐに分かった。
いやいやいるもんだね、こんな重そうな恰好で町の中を歩くヤツ。
少し前まであこがれていた勇者は、今では寒い厨二病患者に見えた。
男はパーティーメンバーだろう、仲間を三人引き連れていた。
魔法使いと思われる女性、治癒術師と思われる男性、そして軽戦士と思われる女性だった。
女性を二人以上連れている冒険者パーティーは初めて見たよ。
流石勇者というべきか。
俺は別の意味で感動した。
入ってきた勇者はゆっくりとこちらに近づいてきた。
すると、別の冒険者と話をしているミケの所で立ち止まり、いきなり剣を抜いてミケに突きつけてきた。
「何故こんな所に猫魔獣がいる?退治しなければならないな」
するとミケは戦闘体勢に入ろうとした。
マズイ!
俺は瞬時に受付カウンターから出て、ミケをかばうように前に立った。
「すみません勇者さん。この町では人間も猫魔獣も平等に扱われています。たとえ勇者でも、猫魔獣を傷つければ罪に問う為逮捕させていただく事になります」
俺はできるだけ笑顔で、勇者に説明した。
「魔獣と共に暮らす町か。お前たち騙されているぞ?そんな事をしていたら、いずれこの町は猫魔獣に乗っ取られる事になる」
勇者の云う事は分からなくはない。
人による他国の侵略というのは、前世の世界でもあった事だ。
それが力の強い者となれば、それを懸念して当然ではある。
だがしかし、俺は感情的に勇者の考えは受け入れられなかった。
「云いたい事はそれだけですか?現状この町はそれでうまくいっているのです。無理に変えるのは愚行と言わざるを得ません」
俺がそう言うと、勇者は剣を引いて鞘に納めた。
「まあいい。この町がどうなろうと俺の知った事ではなかった。それよりも、東の魔王の城の方が問題だ。魔王討伐の依頼というのはあるのか?」
なるほど。
どうやらこの勇者がこの地を訪れたのは魔王を討伐する為だったか。
しかしあいにく、そんな依頼が来る事はないんだよね。
なんせ東の魔王と悪魔たちは、俺たちと友達だし、町を襲ったりはしないからね。
「あいにくそのような依頼はありません。魔王城の悪魔たちは人間に危害を与える存在ではありませんから」
俺がそういうと、勇者は笑い出した。
「ははは!危害を加える存在ではないだと?今はそうかもしれんが、奴らは欲しい者ができれば力づくで手に入れようとする奴らだ。いずれこの町も他の町も襲われる事になる!」
いやね。
その欲しいものは我がギルドで調達して、時々見舞いの品として上げてたりするのよ。
そんな事しなくてもあいつらが町を襲うとは思えないが、ちゃんと良い関係を築くためにやる事はやっている。
それに最悪が有っても、この町に嬢ちゃんがいる限り、魔王たちが襲ってくるなんてあり得ないのだ。
死にたくないだろうしね。
「その辺りも我がギルドでしっかりと監視していますから、余計な事はしなくても大丈夫ですよ」
俺は少し笑いそうになった。
ゲームの設定通りの発言や行動する勇者みたいで、なんだか滑稽に思えたのだ。
そんな俺を見た勇者は少し怒ったようで、魔力と殺気を垂れ流しにしてきた。
俺には強さは見えていたが、周りにいた冒険者たちは少しビビっているようだった。
強さはおそらく、バーサクモードの朝里ちゃん、或いは木刀神剣を使うミケと同程度か。
しかし勇者も二人のように見た目だけではないだろう。
まず間違いなくこの二人よりも強いと判断できた。
それにパーティーメンバーも、通常の朝里ちゃんやミケくらいの強さがあるように感じる。
少なくともこの勇者が魔王と対決すれば、間違いなく勇者が勝つと俺には思えた。
「討伐依頼がないのなら、それはそれで構わない。俺たちは明日にでも魔王討伐に向かう事にする。まさか魔王まで人間と平等とか言わないよな」
「はい、そのようなルールはありません」
ため息が出るな。
しかしこいつを放置しておいたら、明日、魔王の城は全滅する可能性が高い。
友人を救う為にも何かしなければならないと思った。
勇者は仲間を連れてギルドから出て行った。
俺は建物の前まで見送るフリをし、その後の動向をしばらく見ていた。
どうやら今日は宿屋に泊まるようだった。
それを確認してから、俺はギルドへと戻った。
戻った途端、嬢ちゃんが泣きついてきた。
「どうしよう‥‥魔王さんたち‥‥殺されちゃうよ‥‥」
嬢ちゃんは涙目だった。
「分かってる。なんとかしないとな」
俺は嬢ちゃんの頭をポンポンと叩きながら、どうすれば良いかを考えていた。
とりあえずどこかに逃げておいてもらうか。
いやしかし、魔王城を全て破壊されてしまうかもしれない。
なんとか勇者は止めなければならない。
俺と嬢ちゃんは姐さんに事情を説明し、魔王城へと向かった。

「そんなわけでさ、明日バカな勇者がこの地に攻めてくるんだよ。俺たちで何とかするから、明日は城の中でおとなしくしていてもらっていいか?」
「分かったよ!助けてくれるのに文句は言わねぇ。頼んだぜ南ちゃん!」
「任せとけ!」
とは言ったものの、あの勇者がどれくらいやるのか俺には今の所分からない。
おそらく勝てるとは思うが、相手は四人だし、いい勝負が出来そうな人間と戦うのは初めてだ。
完全に負け確の嬢ちゃん、勝ち確の朝里ちゃん、まともに戦ったのはこの二人だけなのだ。
それも全力の戦いではない。
これは初の実戦と言っても良かった。
少し緊張する。
「では作戦だが、俺は悪魔のコスプレをして、魔王の側近ナンバーツーとして勇者たちと戦う。ただこれだけでは不安だ。そこで嬢ちゃんには魔王役をやってもらう」
「うん‥‥どんなコスプレも‥‥オッケー‥‥」
これはちょっと見てみたいが‥‥
「いや、嬢ちゃんには魔王城の中にいてもらう。そしてやってもらうのは、この薬指のリングを外して、魔力を全開放してくれ」
悪魔一同驚きビビった。
「ま、マジかい?そんな事したら、みんなSAN値がヤバい事になるぜ」
「お前たちならなんとか耐えられるだろ?俺はもう全く問題無いし、相手だけを弱らせるには必要な手なんだ。それにそれだけで逃げ帰ってくれればという期待もある」
そうだ。
嬢ちゃんの魔力を感じて、勝てるなんて思うヤツはまずいないだろう。
いくら勇者でも逃げる事を恥だとは思わないはずだ。
「うん。魔王さんの為なら‥‥私‥‥やるよ‥‥」
嬢ちゃんは本当は嫌なんだろうな。
このリングを上げて以来、外しているのを見た事がない。
嬢ちゃんには辛い事をさせてしまうな。
俺は嬢ちゃんの頭を撫でた。
「では俺は今からコスプレ準備をする。みんなはSAN値を保てるよう準備してくれ。決戦は明日の予定だが、何時早まるかも分からない。できるだけ早く準備するように!」
こうして俺たちの魔王城防衛作戦が決定した。

勇者が現れたのは、次の日の早朝だった。
夜は不利だという定石通り、太陽が昇り始めてからやってきた。
「悪魔の姿がないな。どういう事だ?」
「逃げたのかもしれませんね」
冒険者たちのそんな会話が聞こえてきた所で、俺は勇者の前に出て行った。
「俺は魔王の側近悪魔、サターンだ!お前たちは何しに来た?私たちは人間を襲わない約束を守ってるはずだぞ?どういう事だ?」
「そんな約束、俺はした覚えはないのでな。今日はこの勇者信長が、魔王を討伐させていただく!」
本当に面倒くさいなぁ。
誰だよ。
勇者が魔王を討伐するって決めつけた奴は。
勇者ももっとお気楽な冒険を楽しめっつーの!
「では私を倒してから行くのだな。お前たちでは私を倒せないがな」
さあ予定通り、嬢ちゃん頼むぜ。
俺は振り返り一つウインクして合図を送った。
その瞬間、勇者が振り返った俺にいきなり攻撃してきた。
剣が頭にモロに入った。
「ぐぉー!いってぇ!何しやがるこの勇者野郎!不意打ちとは卑怯だろ!それでも勇者か!」
俺は言いたい事を言い返したが、勇者は少し唖然とした顔で聞いていなかった。
「今の攻撃で無傷だと?」
無傷じゃねぇよ!
チョッピリ血が出てるわい!
もう怒ったぞ!
俺は戦闘態勢に入った。
そのタイミングで、嬢ちゃんの魔力が魔王城を包んだ。
慣れていると思った俺でも少しSAN値を削られる。
こりゃ凄いわ!
「うおおおおお!なんじゃこりゃー!頭がぁ!!」
勇者はかなり苦しんでいる。
悪魔城の中にいる悪魔の苦しむ声も聞こえてくる。
実に不気味な雰囲気が辺りに漂った。
「わ、たし、駄目かもしれない‥‥」
「祝福魔法を!」
「少しマシにはなったけど、戦闘力はかなり削られそう‥‥」
パーティーメンバーが祝福魔法で対抗してきた。
でもその程度でこの魔力は抑えきれまい。
「はぁはぁ!俺は勇者だ。これくらいで逃げたりはしない」
しかし、思っていた以上に勇者が弱っているのが見て取れた。
こりゃなんとかなりそうだな。
俺は容赦なく、勇者とパーティーメンバーをボコった。
こりゃ、木塵拳を使うまでもないか。
サンダーのマスタークラスを食らわせ、勇者たちの自由を奪った。
俺は勇者の首を押さえつけ、顔を近づけていった。
「次来たら殺すぞ?向かってくるヤツは殺しても良い事になってるからな?いや、裸にして町中にさらしてやる。嫌ならもう二度と来るんじゃねぇぞ!」
俺はできるだけ負のオーラを発して、勇者たちを脅した。
俺は身動きの取れなくなった四人を箱に入れ、空を飛んで町の近くまで運んだ。
そしてそこから町の外へ落とした。
まあ怪我くらいするだろうが、こいつらなら死なないだろう。
そうして俺は魔王の城へと戻った。
「嬢ちゃんありがとう。嬢ちゃんのおかげで楽勝だったよ」
「いやいや、南ちゃんも強かったよ。俺たち以上に悪魔だったぜ!」
「いやぁ、褒めないでくれよ!」
褒められているのどうか微妙だったが、まあ気分は良かった。
「南ちゃん‥‥お疲れ‥‥ありがとう‥‥」
嬢ちゃんの笑顔は飛び切りだった。
既に左手薬指に指輪ははめられていた。
この日はそのままずっと悪魔たちと宴会をした。

次の日勇者たちは、装備をギルドで全て売っぱらい、しばらく冒険者を辞めると言い残して町を去って行った。
その後ろ姿はとても小さく見えた。
勇者なんてくだらない事は辞めて、普通に楽しく暮らして欲しいと心から祈った。
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ドクダミ

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