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【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
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大会開始

大会初日、まずはシングル戦だ。
ドリーム夢ちゃんは流石の圧勝を見せる。
 大輔「あのコントローラーさばきは、もはや芸術だよな。」
完璧に機体を、体の一部にしているような動き。
指さばきなんて見えない。
このドリームに勝てる人なんて、皆無じゃないだろうか。
でも、勝ってる人もいるんだよな。
それがダストの知里ちゃんだ。
わざと負けてるとかって人もいるけど、俺にはそうは思えない。
知里ちゃんもかなりのコントローラーさばきだし、それに戦い方が読めないからな。
 乙女「次は私の番だよぉ~」
少し知里ちゃんにしゃべり方が似てるが、見た目は全く違う乙女。
見た目は完全に知里ちゃんのが年上に見える。
乙女が子供に見えるってだけかもしれないけど。
 大輔「ココを勝ったらドリームとやれるんだ。勝ってこいよ。」
乙女はどちらかというと接近戦が得意だ。
フィールドにも影響をうけやすいからポカも多いけど、近接攻撃力だけなら我がサークルのナンバー2。
フィールドは森に決定した。
これはついてる。
森か街、この二つは、乙女の得意マップだ。
機体マイヒメの名のとおり、舞うように木々を抜けてゆく。
敵機体は中長距離を得意とする、スタンダードなタイプ。
 乙女「にがさないのぉ~」
既にビーム弾が届く距離。
木々の間をぬって撃つマイヒメのビーム弾は、面白いように敵に命中する。
向こうからの追尾ミサイルは、このマップでは使いづらい。
木に当たってこちらまで届かない。
ビーム砲を何発かあてられたが、反撃はそれだけだった。
 乙女「やったよぉ~!いぇ~い!」
乙女が笑顔で俺達にピースした。
 大輔「流石乙女、森だったら、ドリームともかなりやれるかもな。」
 沙羅「まあ、少なくとも、良い勝負はできるでしょうね。」
大型モニタの前では、森学の連中が観戦していたようだ。
 大輔「観てたみたいだな。」
 吐息「うん。でも余裕そうなのさ。」
夢ちゃんはあまり相手にしていないようで、もう卒業している元部長とじゃれ合っていた。
う、うらやましくなんかないぞぉ~!!
 大輔「シクシク・・・」
最終日のチームでは、絶対にブライトスターには負けないぞ。
俺は堅く誓った。
しばらくして、知里ちゃんのダストの出撃。
こちらもあっさりと勝利していた。
流石に強い。
操作が早いってよりも、動きが読めない感じ。
とにかく敵にしたら怖い。
 沙羅「じゃあ、次は私ね。」
次は沙羅のレッドストーンが出撃だ。
俺達は、大型モニタ前から、操作席辺りに移動する。
知里ちゃん達とすれ違った。
 大輔「ういっす!」
俺は極めて自然に声をかけた。
 知里「こんにちわぁ~」
 夢「誰?」
 今日子「昨日私の舎弟になった、竜郎のお友達みたいだよ。って、おっす竜郎!」
 竜郎「お、おっす。って、俺は舎弟だったんだ?」
なんか、竜郎のイメージが、ドンドン悪くなってくるな。
結構もてるし、ツラも良いのに。
 吐息「今日はお手柔らかに頼むのさ。」
 達也「うん。お互い全力で楽しみましょう。」
この人が元部長か。
ゲームがうまいようには見えないんだけど、なんだか強そうなんだよな。
 大輔「じゃあ、また後で。」
 知里「うん。じゃあねぇ~」
俺達は、さっきまで森学の人たちがいた場所にきた。
沙羅だけが、席についてコントローラーを握る。
 大輔「まあ、言う事はないけど。頑張れ。」
 沙羅「ええ。」
沙羅は見た目は美人系で、めがねをかけている。
俺達のサークル内では、頭脳的存在だ。
作戦の考案は沙羅が中心。
ゲームも一番安定して強く、我がサークルのエース。
あっさりと勝利した。
 大輔「おつかれ。街だったけど楽勝だったな。」
沙羅のレッドストーンは、中長距離を得意とするドリームと同じ系統だ。
 沙羅「森よりはマシだしね。」
 吐息「街は障害物が多いけど、直線で見通しがいい場所が、結構あるのさ。」
まあそういう事だ。
人によっては、荒野の方が戦いにくいって人もいるからな。
マップはランダムで選ばれるけど、街になる確率が極めて高い。
他のマップは気まぐれ程度にあるだけだ。
沙羅が席を立つと、俺達はその場所を空けた。
一回戦の残り試合が終わるまで、俺達も大型モニタ前で観戦していたが、少し離れた所にいる森学の人達と話す事は無かった。
少し残念。
で、二回戦。
まずは夢ちゃんのドリームに、我がサークルのマイヒメが挑む。
森学の人達がいる場所からは少し離れているので、少しくらいの声しか聞こえてこない。
 乙女「よし、やるぞぉ~」
乙女が気合いを入れて席についた。
 沙羅「まあ、マップしだいね。」
 乙女「森こい森こい森こい!」
マップが決まる。
・・・
 大輔「地下洞窟?」
 沙羅「滅多に無いマップね。」
地下洞窟マップは、結構レアなマップだ。
100戦しても、一度あるか無いか。
まあ、練習もそれほどできるマップではない。
 竜郎「乙女は珍しいマップをよく当てるな。」
そういえば、乙女は街以外で戦ってる事をよく見る。
そういう星の元に生まれたのかね。
とにかく、このマップは、判定になる事が多いマップ。
特に中長距離機体と近接格闘機体だと、その可能性は大きい。
 大輔「逃げ回って、判定を狙うか?」
 沙羅「それだと不利ね。」
 乙女「真っ向勝負あるのみぃ~!」
 竜郎「だな。」
 吐息「乙女は、真っ向勝負が取り柄なのさ。」
マップに、マイヒメが表示された。
カウントダウンが始まる。
そして、ゲームがスタートした。
マイヒメはとにかく最短ルートでドリームを目指す。
ドリームも同じように向こうから向かってくる。
どちらも真っ向勝負だ。
すぐにドリームを捕らえた。
それは、向こうもこちらを捕らえたのと同じ。
ビーム砲と追尾ミサイルがとんでくる。
 乙女「その程度で、私の行進は止められないよぉ~」
マイヒメは全てをうまくかわしながらドリームに近づく。
 大輔「近距離攻撃に切り替わる!」
ドリームの早い攻撃に、マイヒメの対応が遅れる。
 乙女「はやいなぁ~」
ドリームのビーム弾がマイヒメを捕らえた。
それでもマイヒメは更に接近。
すでにビームジュルを両手に装備していた。
近接格闘で勝負を挑む。
ドリームがロケット弾を発射して、武器をビームソードに切り替えた。
マイヒメがロケット弾を受け流すようにかわす。
しかしすぐにビームソードが斬りつけてくる。
こちらは盾を持っていない。
乙女は回避に全神経を注いでいるから、防御の二文字は無い。
かわした。
流石にマイヒメ。
すかさず攻撃する。
簡単に防がれる。
やはりドリームは強い。
近接格闘でも勝てる気がしない。
機体能力なら、近接格闘ならこちらの方が有利なはずなのに。
こちらの攻撃は、全て防がれる。
マイヒメの攻撃が当たらないと言うことは、竜郎以外の近接攻撃は全て当たらないだろう。
ダメだ。
だんだんとかわしきれない攻撃を、ドリームが繰り出してくる。
ビームバルカンでうまく牽制されている。
 乙女「ああ~ん!強いよぉ~」
爆発音と共に、ゲームは終了した。
ドリームには、ほとんどダメージを与えられなかった。
 沙羅「森じゃないと、勝負にならないわね。」
力の差は、まだまだ有りそうだった。
間1ゲームをはさんで、今度はダストとレッドストーンの戦いだ。
マップは普通に街。
我がサークルのエースと、知里ちゃんか。
おそらくは良い勝負になるだろう。
街のマップに機体が表示され、間もなくゲームがスタートした。
沙羅はスタンダードな戦いをするから、まずは離れた位置で様子をうかがう。
ダストはノロノロとマップを動いていた。
 沙羅「読めないわね。」
 竜郎「でもこのままじゃ、勝負にならないだろ?」
 吐息「どこかで視界に入れるのさ。」
レッドストーンは、見通しの良さそうな場所で、ダストをロックオンした。
追尾ミサイルとビーム砲の連携。
すると追尾ミサイルを追尾ミサイルで迎撃してきた。
この技は、今ではすっかり広まっているが、あのブライトスターの技だ。
ただ、追尾ミサイルをその分必要とするので、あまり使う人はいない。
ダストは尚もノロノロと近づいてくる。
 沙羅「だったらビーム砲をメインにするまで。」
追尾ミサイルを撃ってから、ビーム砲もロックオンして放つ。
今度は急旋回して建物の影に入られ、あっさりかわされた。
 沙羅「一旦引く。」
沙羅は見通しのいい場所から離れる。
いやその一瞬の瞬間、背を向けたほんのわずかな時間に、狙い澄ましたビーム砲の連射。
 沙羅「ビーム砲を余分に積んでる?」
知里ちゃんの機体は、おそらく近中距離を捨てた、長距離の機体?
それなのに接近してきていたのか?
全てがレッドストーンに命中。
機体の損傷が激しい。
 竜郎「被弾した場所が悪い、移動速度制限がかかるぞ。」
 沙羅「まだまだ!ブースト使えばオッケー!」
だけどブーストを使った移動は燃費が悪い。
レッドストーンをすぐに反転させて、ダストに向かう。
接近戦にするつもりだ。
ダストは逃げる。
スピードは速い。
しかし追いつめられた沙羅は強い。
集中力を極限まで高めた沙羅は、ダストとの距離を確実に詰める。
知里ちゃんも諦めたのか、近接格闘戦に応じてきた。
早く決着をつけないと、こちらの燃料がもたない。
さきほどから使い続けているブーストのせいだ。
しかし接近してしまえば、燃料消費はほとんどない。
今相手に再び逃げられたら、レッドストーンの負けだ。
もちろんそんな隙は、沙羅なら与えないだろうけど。
燃料が無くなると同時に、ダストを破壊していた。
 大輔「おお!やったじゃん沙羅!」
 沙羅「ふぅ~ギリギリだったけどね。判断が1秒遅れてたら負けてるよ。」
 竜郎「だな。」
勝負は勝ったけど、でもやはり知里ちゃんも凄かった。
毎回いろんな装備で、いろんな戦いをしてくる。
今回はたまたま失敗しただけかもしれない。
俺はなんとなく気になった。
それに話す口実もできたから、俺は知里ちゃんのところに向かった。
 大輔「ちょっと話してくる。」
 沙羅「はいはい。」
大型モニタの前で、森学の人達が集まっていた。
 大輔「ども!」
俺は平静を装って、知里ちゃんに話しかけた。
 知里「負けちゃったよぉ~。レッドストーン強いねぇ~」
見たところ、負けたショックはないようだ。
 大輔「ああ、あいつはうちのエースだからね。」
 知里「そうなんだぁ~。反応早かったもんなぁ~」
もとい、少し悔しそうだ。
 大輔「反応ってか、奴の場合判断するのが早いんだけどね。」
 知里「4連ビーム砲で、エンジン確実に破壊する予定だったのにぃ~射線が0.1度ずれたよぉ~」
なんと、あそこで知里ちゃんの計算がくるっていたのか。
あれでもかなりやられたと思っていたんだけど。
 夢「それに、レッドストーンの近接格闘のデータが無かったからね。」
 達也「チリちゃんは、データが無いとたまにポカするからな。」
 大輔「そうなんだ。って、挨拶してなかった。俺、川神大輔って言います。ヨロシク。」
 達也「ああ、チリちゃんから聞いてるよ。俺と同じ歳だっけ?星崎達也です。で、こっちが後藤夢。」
 大輔「え、ああ、ヨロシクね。」
 夢「うん。」
少し夢ちゃんは俯いていた。
うわぁ~、夢ちゃんもかわいいなぁ~
 達也「あげんぞ?」
達也君が、腕を夢ちゃんに回して、抱き寄せていた。
いい、実にいいなぁ~
って、知里ちゃんと話してたんだった。
 大輔「でも、よくあんな戦い方できるね。」
 知里「んー。データが有れば、いろいろ考えるの楽しいからぁ~」
なるほどなぁ。
知里ちゃんは、勝つ事もまああれだけど、それ以上に楽しんでやっているんだな。
夢ちゃんは勝つ事が楽しいって感じか。
 大輔「なるほど。じゃあ俺はみんなの所に戻るよ。」
 知里「うん、またねぇ~」
 達也「ああそうだ、これ、渡しておくよ。」
差し出されたのは、名刺。
サークル☆ドリームダストのだ。
連絡先やホームページアドレスが書かれていた。
 大輔「あ、ありがとう。俺も有ればいいんだけど。ゴッドブレスってサークル作ってるから。」
 達也「そうなんだ。覚えておくよ。ああ、チリちゃんも名刺わたしといたら?」
 知里「ええ?私、ドリームダストの名刺なんてないよぉ~」
 達也「いや、個人的にあったでしょ?」
なんだろう?
 知里「え、あ、うん。」
知里ちゃんが少し照れたように、鞄から名刺を取り出した。
 知里「はい。」
 大輔「ありがと。」
受け取った名刺には、知里ちゃんの携帯番号とメアドが書かれてあった。
・・・
 達也「じゃあ。」
そう言うと、森学の人達は去っていった。
おい、どうするよ?
電話番号書かれてるよ。
メアドも有るよ。
俺は早速、番号とメアドを登録して、メールを送った。
俺の携帯番号とメアドを書いて。
で、この後のゲームは、ドリームとレッドストーン共に、無事勝ち進んだ。
来週木曜日には、エース対決だ。
今から楽しみだった。
【<┃】 【┃┃】 【┃>】
ドクダミ

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