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2022年2月16日【水】14時07分52秒
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2022年1月16日【日】18時18分34秒
【告知】10年くらい前に書いたリア充RPGをこちらにもアップしましたw
2021年12月27日【月】08時34分33秒
【告知】こちらに座右の銘とネタ座右の銘を移動してきました。
2020年5月14日【木】16時24分38秒
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2017年2月25日【土】11時13分21秒
【(゚∀゚)】フリー写真館を狛犬画像室にリニューアルしました♪
2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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七つ目

 今日は日曜日、俺は彼女と一緒に、遊園地に来ていた。
 俺に彼女がいたのが驚きだとか、どう考えてもあり得ないとか、そんな苦情は受け付けない。
 とにかく、俺には彼女がいたのだ。
「直也くん、入ろう」
 そうそう、俺、直也くんだった。
 普段あまり名前を呼ばれる事がないから、すっかり忘れていたよ。
「うん。今日は晴れて良かったね」
 ふぅ~、久しぶりにこんなに沢山喋ったぞ。
 心の中ではバカみたいに喋っているが、俺は普段、寡黙で影のあるいい男で通っているのだ。
 俺たちは、腕なんか組んじゃったりして、遊園地へと足を踏み入れた。
 しかし此処で、俺は何やら嫌な予感がした。
 これだけ人が集まる場所、しかも今日この遊園地では、特別アイテムの配布が行われる事になっている。
 実はそれが目当てで、彼女のチケット代金を出してまでも、此処にきたのだ。
 なんとかこの遊園地の状況を確認したいが、大っぴらに確認すると、俺が勇者である事が、他のプレイヤにばれてしまうし、彼女にも変な目で見られるかもしれない。
 ぶっちゃけ、誰かがスマフォを通して俺を見たら、勇者である事はあっさりとばれるのだけれど、彼女にだけは何故かばれたくない。
 ほら、勇者だって分かったら、ますます惚れられるじゃん?
 とにかく、うまい具合に確認できないだろうか。
 そうだ!
 えーっと・・・彼女の名前忘れた。
 つか、まだ決まっていなかった。
 よし、さっちゃんでいいや、さっちゃんで。
「さっちゃん、そこに立って。写真撮るから」
 うほっ、こんなに喋ったのは、本当にマジで久しぶりだな。
 いつもほら、メールでやり取りするし。
 それにさっちゃんは、俺の考えている事を結構分かってくれるし、話さなくても大丈夫なところあるし。
「うん。此処で良いかなぁ?」
「オッケー」
 俺はスマフォをポケットから取り出し、遊園地を背にする彼女にカメラレンズを向けた。
 こうやって、さっちゃんの背後に、モンスターがいないか確認するのだ。
 ディスプレイを覗くと、なんと驚く事に、さっちゃんも勇者だった。
 名前は、「私」って、こいつバカじゃね?
 つか、俺のキャラ名も、「俺」だけど・・・
 似た者同士で最高のカップル。
 しかし、驚いてばかりもいられない。
 ちゃんと写真も撮らないとだし、背後も確認。
 って、モンスターが所せましと放し飼いにされているじゃねぇか。
 モンスターは、二メートルがアクセス圏だから、それが重ならないように、四メートル以上離して配置しなければならない。
 その距離ギリギリに詰め込まれるように、モンスターがいっぱいだった。
 こんなところを突き進んで大丈夫だろうか。
 そうだ、さっちゃんとパーティを組めば、もしかしたら行けるかもしれない。
 さてどうする?
 話して共に頑張るか、それとも隠しておくべきか。
 そうこう悩んでいたら、さっちゃんがスマフォのカメラをこちらに向けていた。
 これは・・・ばれたな。
 こうなったら、共に頑張るしかあるまい。
「あれぇ~直也くん、リアやってるんだぁ~」
「うん。まあね」
 俺、頑張れ。
 ふだんあまり話せないチキン野郎だけれど、此処は頑張るところだ。
「どうして教えてくれなかったのぉ~だったらパーティ組めるじゃん」
 おっ、これは向こうから、パーティの申し入れか。
 なるほど、もしかしたらさっちゃん弱いから、誰か仲間が欲しかったに違いない。
「じゃあ、パーティの申請するね」
「うん」
 すぐに「私」から「俺」に申請がきた。
 俺はそれを受け入れる。
 すると相手のステータスが表示された。
「えっー!」
 俺様ビックリしました。
「直也くん、まだこんなレベル低いんだぁ~」
 なんとさっちゃん、こんなにもレベルが高いとは。
 俺なんてまだ三十一なのに、さっちゃんのレベル四十三って。
 十レベル以上強いし。
 むしろパーティになっていただいて、ありがとうって感じですがな。
「今日は直也くんにおごってもらっているから、リアでは助けてあげるよ」
「ありがとう・・・」
 くっ、なんだか凄く屈辱だ。
 つか、チケット代金しか出すつもりはなかったのに、これでは全部おごりになりそう。
 思った通り、チキンの俺は、昼食もおやつも、お土産も帰りの電車賃も、出してしまいましたよぉ。
 だけど、配布アイテムは手に入ったし、死ぬ事なく、遊園地を出る事ができました。
 良かった良かった。
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