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新生部隊のリーダー

 我が学園は、三年生が四クラス、二年生が二クラス、一年生が七クラス存在する。
 だから、部隊分けは、綺麗な縦割りとはならない。
 そしてまた、昨日の任務で上級生が多く亡くなった事で、それはますます困難となった。
 人材というにも乏しかった。
 だから、今回クラス担当教師より発表された、新たな部隊分けは、仕方のないところだろう。
「歌琥、兎琴、罵蝶、凰印、この四人はそのままに、愁癒を新たに部隊に加える。さらに三年生孫感にはリーダーとしてよりも、別の三年生の補佐の方が向いていると考え、別の部隊に移動、代わりに、一年生の|香那《かだ》を加える」
 担当教師の発令に、私は喜びと寂しさ、両方を感じていた。
 愁癒と共にやれる事は、昨日望んでいた事なので、それは嬉しい。
 だが、三か月だが、今まで共に戦ってきた孫感先輩との別れは、やはり寂しかった。
 私はなんとも複雑な気分のまま、午前の授業を終えた。
 昼食の後、私は新しい部隊メンバーと会う為、部隊室へと赴いた。
 我が部隊に充てられた部屋は、ナンバー十八ルームである。
 今回の部隊再編でも、部屋番号は変わらなかった。
 私は軽くドアをノックすると、いつもと同じようにすぐにドアを開けた。
 ノックなんてものは、この部屋に入る時には、あくまで形式的なものだったので、必要性は全くなかった。
 だけどどうやら、今日はそうではなかったようだ。
 部屋の中には、何故服を着ていないのか分からないが、ほとんど裸同然の女の子が立っていた。
 さて、どうしたものか。
 女の子はビックリして、こちらを見たままフリーズしている。
 まずは大切な部分を隠してもらいたいものだが、指摘して良いものなのだろうか。
 とりあえず、じっくりと凝視してみる。
 ふむ、どうやらまだまだ未成熟のようだ。
 同じ学園生とは思えないが、此処にいるって事は、この子が新しく部隊に加わる、香那って子だろうか。
 とりあえず、聞いてみない事にはわからない。
 なんだか涙目になっているように見えるが、私もどうやら動揺しているようだ。
 無神経にもこの状況で話しかけていた。
「もしかして、香那・・・さん?」
 そう言うと、ようやく女の子はフリーズ状態から解放され、服であらわになっていた場所を隠すと、顔を真っ赤にしてコクコクと頷いた。
「そっか。私は凰印。よろしくね」
 私は満面の笑顔を作ってから、静かにドアを閉めた。
「キャァー!!」
 閉めたドアの向こうから、大きな悲鳴が聞こえてきた。

 私は、歌琥が来るのを待ってから、再び部屋のドアをノックして、返事が返ってくるのを待ってから部屋に入った。
 中には、ちゃんと服を着た香那が、椅子に座っていた。
 さて、こんな時は、先ほどの事を謝るべきなのだろうか。
 それとも記憶を、忘却の彼方へと追いやる方がいいのだろうか。
 悩んだ挙句、私が出した結論は、お礼を言う事だった。
「香那、さっきは、ありがとう。良いもの見させてもらったよ」
 一応言っておくが、私はまだまだ動揺が収まっていなかったようだ。
 私の言葉に、香那は再び顔を真っ赤にして涙目になった。
 そして
「もうお嫁にいけないー!」
 と叫んで、机に突っ伏した。
 どうやら、お礼を言うのは間違った選択肢だったようだ。
「どうしたんだ?」
 歌琥が尋ねてきた。
 私はどうこたえて良いものか考えた。
 本当の事を言ったら、香那がマジ泣きするかもしれない。
 だから私は、黙ってテーブルの上に置いてある、脱いだばかりの衣装を指差した。
 それは、私が以前から、学園内の洋裁工房に頼んでおいた、戦闘用衣装だった。
 この世界の衣装というのは、異世界での架空人物、魔法使いが着ている物に似ている。
 もしかしたら異世界人にも、こちらの世界を見る事ができる者がいるのかと思うくらいそっくりだ。
 だけど、この衣装はハッキリ言って動きにくいし。戦いには向いていないと私は思っていた。
 そこで、異世界人が普段着ているような動きやすい衣装を、洋裁工房に頼んでおいたのだ。
 ジーパンや軍服、どれにしようかと考えたが、同じ学生って事で、私は「学ラン」と「セーラー服」に決めた。
 その中の一着を、香那は着てみたくなったのだろう。
 まあ、別に試着するのは構わないが、タイミングが悪かったか。
 私が色々考えて状況を整理してる間に、歌琥もどうやら理解したようだ。
 笑顔を作って、黙って椅子に座った。
 私も、突っ伏したままの香那に少し視線を送ってから、歌琥の横の席に座った。
 少し気まずい雰囲気が続いたが、すぐに罵蝶たちがやってきて、とりあえず平静をとりもどした。
 と言っても、新しい部隊の顔合わせは、空気が重かった。
 昨日、珍形先輩を失った事に伴った再編だ。
 愁癒から見れば、自分以外のみんなを失ったのだ。
 私の見たところ、さほど部隊メンバーとのつながりが強いとは思えなかったが、それでもやはり仲間であったろう。
 香那も話は聞いているようで、完全にこの重苦しい空気にのまれていた。
 でもこのままでいるわけにはいかない。
「では、まずは自己紹介から始めますか」
 私がそう言うと、皆もそれぞれに同意の意思を示した。
「では、まずは俺からだ。名前は歌琥。風系の精霊魔術を得意としている。この学園の入学試験では、魔力診断で三位だった。よろしく!」
 歌琥はこの重苦しい空気を払拭するように、いたって明るく自己紹介をした。
 皆は口々に「よろしく」と返事を返した。
 次に、歌琥の向かいに座っていた、香那が立ちあがった。
「うちは香那。第六部隊から移籍してきたよ。白魔術が得意だよ。絶対魔法防御や蘇生もできるよ。よろしくだよ」
 香那の自己紹介を聞いて、みんな気がついたようだ。
 この子が「癒しの天使」という二つ名を持つ者である事を。
 癒しの天使、それは、死者の出た部隊を移動する。
 再び死者を出さないようにとの配慮から。
 要するに、我が部隊が、今一番悲しみの中にあるって事か。
 それでも、香那が来てくれたのは嬉しい事だ。
 白魔術師は、実際の軍などでも、必須と言われている人材であるから。
 それに、絶対魔法防御や蘇生ができるとなれば、最高クラスの白魔術師って事になる。
 皆、香那の移籍を歓迎した。
「では、次は私ねぇ~w」
 香那の隣に座っていた兎琴が立ちあがった。
「私は兎琴と申しますぅ。歌琥とは将来を誓い合っていますぅ。基本的な魔法は一通りできる魔法剣士ですぅw」
 兎琴の自己紹介が終わると、皆「ヒューヒューだよ」とか「あついあつい!」とか、歌琥との仲をひやかした。
 次に罵蝶が立ちあがった。
「私は罵蝶。武士だ。武器は槍を使う。学園内では誰にも負けない武力であると自負している」
 皆は「お~」とか言いながら、拍手を送った。
 罵蝶が学園一の武力ってのは、誇張でもなんでもない。
 亡くなられた旺盛先輩も強かったし、他の先輩方の中にも強い人はいるだろう。
 だけど、罵蝶の強さは、明らかに抜きんでていた。
 まあ、それを知るのは、我が部隊のメンバーだけかもしれないが。
 次に、私の隣に座っていた、愁癒が立ちあがった。
「私は愁癒。第一部隊の生き残りだ。エースと言われてはいたが、大したものではない。一応、魔法、剣術、両方にそれなりの心得はある」
 愁癒は自己紹介を終えると、少し硬い表情のまま、すぐに席に座った。
 きっと昨日の事に、責任を感じているのかもしれない。
 もしも私についてこなければ、もしかしたら旺盛先輩たちを守れていたかもしれないのだから。
 だけど逆に、一緒に死んでいた事も考えられる。
 他人を助ける為に死んでも、私はバカバカしい事だと思うし、結局守れなかったら目も当てられない。
「私は良かったと思っている・・・愁癒が生きていて・・・」
 なんとなく私は呟いていた。
 だが、みんなの拍手と、謙遜する愁癒の言葉を否定する声に、私の呟きはかきけされていた。
 さて、いよいよ私の自己紹介だ。
 正直、此処までのみんなの自己紹介は、それぞれに優れた人物である事をうかがわせるものだった。
 だけど私には、誇れるものなど何もない。
 私がこの部隊にいるのが不思議に思える。
 なんて自己紹介すれば良いものか。
 私はゆっくりと立ち上がった。
「えー・・・凰印です。可愛い女の子が大好きです。よろしく」
 私は、少し格好をつけて言った。
 言ったのは結局冗談だった。
 罵蝶は、少し冷たい目で見ていた。
 兎琴はよくわからない反応。
 香那は、さっきの事をまだ引きずっているようで、照れと恐怖の反応ってところか。
 でも、私の両隣に座る歌琥と愁癒は、少しあきれていたが、笑顔で拍手してくれた。
 さて、自己紹介が終わり、次はこの部隊のリーダーを決めなければならなかった。
 本来なら三年生がリーダーになるわけだが、この部隊にはいない。
「では次に、この部隊のリーダーを決めないとな」
 歌琥の言葉に「はい!」と返事をして、罵蝶が手を挙げた。
 まさか、罵蝶がリーダーをやりたいとか言うのだろうか。
 少し不安な気持ちになった。
「はい、罵蝶くん」
 歌琥は議長よろしく罵蝶の発言を許可した。
「はい!私以外が良いと思います!」
 まっ、こんなところだろう。
 私はホッとした。
 リーダーは頭も使うし、面倒な事も引き受けなければならないからね。
 罵蝶には、残念ながらその資質はない。
 武力は学園一でも、作戦立案とか雑用は苦手だからね。
 とにかく、皆は罵蝶の発言に頷いた。
 私としては、歌琥にやってもらえれば色々と楽だが、愁癒でも良いかと思う。
 愁癒の魔力はおそらく歌琥よりも上だし、頭も良さそうだ。
 問題は、他から来た人をリーダーにするのに、抵抗があるかもしれないって事くらい。
 どちらにしても、私にはこのどちらか以外には考えられなかった。
「立候補はありませんか?」
 歌琥の言葉に、誰も手を挙げるものはいなかった。
 私は意外だった。
 愁癒は、旺盛先輩に対しても不満を持っていたようだし、リーダータイプだと思っていたから。
 だけど今回は、第十八部隊に入ってきたようなものだし、遠慮したのだろうか。
「では、立候補がいないようなので、誰か推薦はありますか?」
 歌琥の言葉に、すぐに手を挙げたのは、愁癒だった。
 愁癒はこのメンバーをあまり知らないはずだ。
 だから今更ながら、立候補する気にでもなったのだろうか。
 誰もいないならやるってのは、責任感の強い人ならよくある話だ。
 だけど、愁癒の口からは、予想しなかった名前が発せられた。
「凰印が良いと思う」
 一瞬、時間が止まったように皆が唖然とした。
 私なぞ、この三カ月、皆の足を引っ張り、皆に守られてきただけの無能者だ。
 それがリーダーなぞ、認める者はいないはずだ。
「ふむ。言われてみれば、それも良いかもしれない」
 何故か歌琥まで、愁癒の意見に好意的な発言をした。
 歌琥は、多少私の能力の事を知ってはいる。
 だけど、戦闘に役立つものではない。
 拳銃などのアイテムに頼らなければ、戦闘力はゼロの軟弱者だ。
 いつも、生きて帰る事しか考えていないし、私がリーダーなぞありえない。
「私は誰でも良いけど、理由を聞かせてもらえるかな?」
 罵蝶の疑問は確かに私も聞いてみたかった。
 愁癒程の使い手が、私を推する理由はなんだろうか。
 すると愁癒が、少し冷笑を浮かべたように見えた。
「そうねぇ、凰印は、リーダーに必要な資質の内、人望以外は、全て持っているからかな」
 なんとまあ、私ごときを高く評価してくれているものだ。
 昨日の一件でそう判断したのかもしれないが、それまでの私を知る人なら、そんな事は言えないはずだ。
 そう思っていたのだけれど、意外に皆、愁癒の言葉をバカにするような事はなかった。
「うん。凰印ちゃんなら、立派にリーダーを務められると思うよぉ。だけど、それ以上に、歌琥や愁癒ちゃんの方が、その資質はあるように思うのだけれど?」
 兎琴が私を、それなりに認めてくれているのは、少し意外だった。
 だけど、私をリーダーにする事を、全面的に肯定しているわけではない。
 確かに言う通り、私より向いていると思われる人がいるのだから。
 その辺り愁癒は、どう考えているのだろうか。
「たとえば私がリーダーをしたとして、私が間違った判断で作戦を実行しようとした場合、それを止められる人はいるのかな?昨日、結局旺盛先輩の作戦に反対できた人はいなかった。先輩だから仕方がなかったと言えるかもしれないけれど、私にはそんなあなた達が、私に指摘できるとは思えない」
 なるほど。
 一年生ばかりの部隊だ。
 みんなの意見を聞いて、みんなが納得する結論を出せる人が、この部隊のリーダーには、より合っているという事か。
「確かに、凰印の判断力は、俺や愁癒にも劣らないし、皆の意見を柔軟に取り入れる事もできる。ただ、やはり戦闘力が無いってのは、致命的になりはしないか?」
 歌琥は愁癒にそう言うと、少し不敵な笑みをもらした。
 もしかして歌琥は、この討論の中で、私をリーダーにするつもりだろうか。
「戦闘力ねぇ。昨日、凰印は一人でおとりになると言った。それに私もつきあったわけだけど、おそらく一人でも生きて帰る事はできたと思う。その程度の戦闘力は見せてもらったわ。それに昨日、もし凰印がリーダーだったら、どうなっていたと思う?」
 私がリーダーだったらか。
 そんな事、考えもしなかったが・・・
 そうだな、行きはともかく、帰りは確実に襲われる可能性があったから、部隊配置は変えていただろう。
 なんとか岩山までは馬車で行けたと思う。
 だから珍形先輩は、あの時点で死ぬ事はなかったかもしれない。
 そうなると岩山のところで、すぐにはブローチを取りだす事ができなかったかもしれないが、いずれはそれに繋がっただろう。
 とにかく逃げるにしても、追跡されていてはどうにもならなかったから。
 その後は歌琥に任せたが、私がリーダーだったら、幼臭は捨て置いたかもしれない。
 ブローチと一緒に・・・
 荷馬車に金を積んで出発、兎琴、罵蝶、旺盛先輩に少し足止めをしてもらって、それぞれ単騎で撤退してもらえば、たぶん死者はでなかった。
 でもこれは、結果を知っているからの考えで、あの場所でこの判断ができた保障はないし、自信もない。
「まっ、凰印がリーダーなら、死なない算段はしっかりしてくれそうではあるな」
 歌琥の言葉に、今まで話しに入ってこなかった香那が、手を挙げて少しモジモシした後、口を開けた。
「凰印、うちはあなたがリーダーで良いと思うよ。でも一応、聞かせてほしいよ。あなたがリーダーなら、何を一番重視する?」
 私はリーダーになるつもりはなかったのに、なんだか私がリーダーをやりたくて、その判断をする為の議論をしているみたいだ。
 でも、私の本心を知れば、私をリーダーにしようなんて考えないだろう。
 私は、本心を隠さずに話した。
「私が重視する事、それは、自分が生き残る事だよ。その為なら、任務だって放棄するし、金だって捨てる。そういうわけで、私をリーダーにはしない方が良いだろ」
 リーダーか。
 自分の命が大切なら、リーダーになる方が良いのだろうな。
「そうか。なら凰印、あなたがリーダーだよ。私は賛成するよ」
 そういう香那と目があった。
 香那は照れくさそうに、目をそらせた。
 横では歌琥が、下を向いて笑いをこらえていた。
 愁癒も兎琴も笑顔だった。
 罵蝶はどうでもいいといった感じだった。
「何故?私がリーダーを?」
 すると愁癒が笑いだした。
「ははは!分からないのか?本当に自分だけが生き残る事を考えているなら、進んでリーダーするだろ?凰印の本心は、ただ、みんなの命を預かるのが嫌なだけなんじゃないかな?」
 私はハッとした。
 確かにそうかもしれない。
 私は、自分自身の本心に気がついていなかったのか。
「それにな、凰印が生き残れるなら、みんな生き残れるさ。此処にいるメンバーは、きっとこの学園最強だと思うぞ」
 メンバーを見渡した。
 歌琥の言う通り、それは間違いなかった。
 一年生ばかりではあるが、きっとそれがこういうメンバーを集める事になったのだろう。
「はいはい、では、凰印で決まりな。どうせ誰がリーダーでも、私は生き残るからな」
 罵蝶の言葉も、違いなかった。
「では、反対の者、挙手をお願いします」
 歌琥の言葉に、手を挙げる者はいなかった。
 こうして私は、望まずして第十八部隊リーダーとなった。
 リーダーとなった私は、最初の命令として、洋裁工房から送られてきた学ランとセーラー服を、皆に戦闘服として利用するように告げた。
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