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2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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秋華エントランス

新たな出発

皐月賞のあった日、ヴィクトワールピサが勝った日、俺は全てを鈴木に話した。
そして鈴木は、その全てを、なんの疑いもなく受け入れてくれた。
ウィルスによって力を得たかもしれない事を話したら、実は鈴木も、同じものを研究していた事が分かった。
これは社外秘の機密事項なので、俺達4人だけの秘密だ。
何か分かっている事が有るのかと聞いたら、まだ何も分かっていないとの事。
ただ、もしかしたら近いうちに、何かが分かるかもしれないと言っていた。
そんな事より、俺は今までの殻を打ち破り、もう一度人生をやり直す覚悟をしていた。
万屋イフは解散する。
そして再び、俺は俳優でてっぺんを目指すのだ。
早速、一般人でも受けられるオーディションを探したり、大手プロダクションを当たって行った。
流石に、なんの実績もない俺を、大手プロダクションが受け入れてくれるわけがない。
それでも俺は諦めず、自分を売り込む毎日を繰り返していた。
そんなある日、俺の携帯に、一本の電話がかかってきた。
驚くことに、それは最大手芸能プロダクションの社長からの電話だった。
その事務所は、タレント、俳優、歌手など、総勢1000人を超える芸能人を抱えている。
そしてその社長と言えば、全てのテレビ局関係者が頭の上がらない人だ。
会って話がしたいと言う事だったので、俺は迷わずオッケーした。
何かが大きく変われば、こんなものなのかなと、少し拍子抜けした。
約束どおり、指定の場所で待っていると、高級車が俺の前に止まった。
そして、事務所のマネージャーだろうか、運転手が俺に乗るように言ってきた。
俺は少し躊躇したが、それを見せないように意識して乗り込んだ。
その行為に特に意味はなかった。
ただ、弱みを見せたくなかったのかな、そう思った。
車に乗り込んでから20分、銀座にある建物の駐車場へと入って行った。
この場所は知っている。
最大手芸能プロダクション銀座興業の、銀座興業ビルだ。
若返る前にも、何度かオーディションを受けにきた事がある。
此処で行われるオーディションで受かるのは、最初から銀座興業のタレントに決まっている。
それでも俺達弱小プロダクションの俳優は、引立て役として受けに来なければならなかった。
そして交通費程度のギャラを貰える事もあるが、何も貰えない事の方が普通である。
というわけで、俺は一応知っている場所ってわけだ。
ただ、それでも俺は高橋光一であるわけだから、知っていてはまずい。
俺は、車を運転していた男につれられて、ビルの中を歩いて行った。
ついたところは、社長室だった。
流石に大手だ。
社長室もあるのだなと思った。
俺がいた事務所は、俳優タレント合わせて20人程度だったし、社長もマネージャーも、みんな同じ部屋で仕事をしていた。
案内してくれた男が、社長室のドアをノックした。
すると中から、ドアが開けられた。
中から出てきたのは、30歳前後であろうが、とても綺麗な女性だった。
「お待ちしてました。高橋さんですね。どうぞ。」
少し笑顔で、しかしかなり冷めた感じで、俺へ入室を促した。
「失礼します。」
俺は当然の挨拶をして、社長室へと足を踏み入れた。
中では、絵にかいたような机の向こうに、絵にかいたような椅子に座って社長がこちらを見ていた。
「よく来てくれた。そちらに座ってください。」
思ったより気さくに、俺にソファーに座るように言ってきた。
「はい。」
俺はそれに従い、ソファーにどっしりと座った。
若返る前の俺だったら、きっとこんな座り方はできなかっただろうな。
遠慮がちに座ったに違いない。
でも、今の俺には失う物も無いし、俺は自分の容姿と演技に自信がある。
こんな事で引け目を感じても仕方がないと思えた。
「話とはなんでしょうか。」
何も言わずに黙ってこちらを見ている社長に、俺はこちらから話しかけていた。
歳で言えばそんなに変わらないからか、不思議と言葉が出てきた。
「君、若いのに度胸があるね。いや、若いからかな?」
社長は少し笑顔だった。
「そうですね。失うものも何もないし、死にはしませんからね。」
そうなんだ。
此処でこの社長を怒らせようと、何か失敗しようと、俺は今動き出したばかりで、失う物はなにもないから。
それに、金には困らないし、生きていくならなんとでもなる。
そう言えばテレビの番組で、ベーシックインカムという、最低生活保障制度なるものが提案されていたが、あれの利点はこういう事かもしれないと思った。
「そうか。ではこういう場合はどうかな?」
社長はそう言って、指を鳴らすと、社長室の奥にあったドアから、ガラの悪い男が3人出てきた。
体も大きく、殴り合いのけんかでもしたら、普通の人なら殺されそうだ。
腕に見える入れ墨も、偽物には見えなかった。
本物のヤクザが、こんなところにいるわけがないとは思ったが、逆にそうだろうと思う気持ちもあった。
その中の一人が、俺の胸倉を掴んできた。
そして俺を無理やり立ち上がらせた。
この社長は一体何がしたいのだろうか。
俺が恐れる顔でも見たいのだろうか。
それとも反撃する事を期待でもしているのだろうか。
俺は何気なく、鞄にひそませておいたクロGを、そいつの顔に張り付けてやった。
「うわぁ!!」
男は驚いて、胸倉から手を放し、必死に顔を払っていた。
払いのけられたGは、払われた勢いで、ソファーの下に入っていった。
「胸倉つかむのが悪いんですよ。」
俺は少しおかしくなった。
こんなごつい大男でも、Gはやっぱり嫌なのだなと。
「君はいつもそんなものを持ち歩いているのかね。」
社長が少し驚いた顔をしていた。
「いえ、偶々です。それにさっきのはおもちゃですよ。よくできてるでしょ。」
そう言って俺はソファーの下からクロGをつかみとって、チラッと見せて鞄にしまった。
「ま、度胸はあるみたいだな。」
本当は俺に度胸なんてない。
ただ、それなりの力があるから、ビビらずにいられただけだ。
「演技の方は、先日のオーディションでみさせてもらった。」
社長の口ぶりだと、どうやら俺を認めてくれているような感じだ。
「演技と顔には自信があります。俺に足りないのは・・・もうありません。」
そうだ。
俺は生まれかわるのだ。
他人の事なんて、知った事ではない。
とにかく俺が幸せになる為に、なんでもやってやる。
「そっか。」
社長は満足そうだった。
「で、どうするんですか。俺は合格なんでしょうか?」
俺はそろそろ結論が欲しかった。
でも社長は、まだ何か話したりないようで、少し考えた後、再び話し始めた。
「君は、西口悠二って俳優を知っているかな?」
俺は驚いた。
まさか俺の本当の名前が出てくるとは思わなかった。
だけど、業界の人なら知っていても不思議ではない。
ただ、それがこの社長の口から出てくる事に驚いた。
「いえ、知りません。」
俺はしらばっくれた。
以前の俺なら、きっと嘘はつけなかっただろう。
あやふやな返事を返したに違いない。
でも、嘘でもなんでもやってやる、そう思っていた俺は、あえて嘘をつく選択肢を選んだ。
「そうか。実はね、君と会いたかった理由の一番は、その俳優に似ていたからなんだよ。」
「そうなんですか。」
まさか。
どういう料簡なのだろうか。
俺には、社長がそんな事を言う真意がわからなかった。
「ああ。実はその俳優は最近亡くなったのだが、正直とても残念だったよ。この俳優は、きっと出てくる、そう思っていたからね。」
この社長が、俺の事をそんな目で見ていたのか。
俺は驚いたが、それを表情に出さないように努めた。
「私は彼のファンだったのかもしれないな。」
社長は天井を眺めながら話し続けた。
俺は、認められていたのか。
では何故、俺は売れなかったのだろうか。
この人の力だったら、俺を売り出すくらい簡単だったはずだ。
「でも残念ながら、別の事務所の俳優だったからね。」
なるほど。
別の事務所の俳優だったから。
でも、この人に認められた俺なら、監督やプロデューサーに認められてもおかしくないはずなのに。
「ま、償いと言ったらおかしいが、君、我が事務所に入らないか。」
償い?
どういう事だろう。
「償いって、どういう事ですか。」
俺がそう聞いた時、部屋の奥のドアから再び男が一人出てきた。
その人物を見て、俺はビックリした。
浜崎組幹部の、吉沢さんだった。
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