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2013年11月4日【月】19時44分48秒
【(*´∇`*)】川柳と短歌を始めました。
2013年11月4日【月】19時43分21秒
【(*´ω`*)】現在エッセイ&詩以外の更新は休止しています。
2013年1月7日【月】18時48分51秒
【(*´∇`*)】サイトをリニューアルしました。他も徐々に変更中です‥‥
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秋華エントランス

鈴木の体からは、既にフェロモンのようなものが出ているとの事だった。
ただ、人々が従属するようになるのは、これから徐々にという話だ。
鈴木との話し合いでの結論としては、能力が上手く機能するならば、世界の変革ではなく、一つずつ改革していこうという事で決着がついた。
駄目な法律を改正したり、金持ちが得をするようなシステムを変えたり、それはもう地味に。
だけど、ねじれ国会とかで決まらない話しあいをしているよりも、いくらもマシだ。
鈴木が、誰もが従う総理大臣になれば、そして世界の大統領になれば、世界は一つに、そして未来へ繋がる何かが残せるかもしれない。
そんな、全世界、全人類の事を考えている俺の目の前では、始まったばかりの月九ドラマが放送されている。
俺の出ているドラマだ。
最近忙しいので、リアルタイムではなく、録画だ。
一緒に、カエとメグミも観ている。
「凄いね!光一さん格好良い!」
「ねwそれにやっぱり、演技が大人っぽいのね。」
「そらそうだな。見た目は若くても、俺は爺さん一歩手前だからな。」
こんな会話をしている時も、俺は警戒している。
俺達の会話が誰かの能力によって聞かれたら、もしかしたら俺達も、保護と言う名で監禁される事になりかねない。
それでも、この三人でいる時間は幸せだ。
俺を施設から出してくれた山田にも、少しは感謝しなければならないのかもな。
吉沢さんはどうしているだろうか。
腐った世の中、腐った社会、その中にある暴力団。
そんな中にも、意外と良い人がいる事を知って、俺は何か考え方が変わった気がする。
山瀬さんは、相変わらず頑張っているのだろうか。
最近はもう連絡もとっていない。
山瀬さんには、嘆くだけではなくて、行動する事を教えてもらった。
大した事はできなかったけれど。
そして鈴木。
どんな暗闇でも、光はあるのだなぁ。
これだけで、俺の人生は、きっと幸せだったのかもしれない。
色々考えていたら、いつの間にかドラマは終わっていた。
二人の女子高生は、ソファーに座ったまま、眠っていた。
このドラマも、おそらくもう何度も見ていたのだろう。
時間も遅いし、寝てしまって当然か。
俺はタオルケットを二人にかけてやった。
「さて、俺も寝るか。」
俺は誰に言うともなく独り言をいって、再生し続けていたDVDのリモコンの、ストップボタンを押した。
再生が終わり、表示はテレビに戻り、画面にはニュースキャスターが映し出された。
最近は、報道規制なのかもしれないが、能力者のニュースは少なくなっていた。
「道路に倒れていた男性は、すぐに病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。」
どうやら、何か事件があったようだ。
こんなニュースは、毎日どこかのチャンネルで放送されている。
珍しくもない話だ。
俺はテレビの電源を落とそうとした。
しかし、その後のキャスターの言葉と映像に、俺は呆然となった。
「被害者は、所持していた免許証から、鈴木豊さん54歳だという事です。」
ニュースキャスターが告げるその名前は、まさしく俺の親友の名前であり、映された免許証の写真は、確実に本人である事を告げていた。

気がついたら、俺は車を出して、夜の道を突っ走っていた。
チラッとだが、搬送された病院の名前がテレビに映されていた。
おそらくは、鈴木の自宅に一番近い病院だ。
法定速度も無視して、とにかく俺は病院へと車を走らせた。

遅かった。
間に合わなかった。
俺が病院についた時には、既に鈴木は死んでいた。
死んでさえいなければ、俺の力でなんとかできたかもしれない。
でも、流石に死んでしまっては、俺の力でも、どうする事もできなかった。
鈴木の家族だろうか。
病院の廊下で泣いていた。
俺も泣きたかったが、泣いている家族であろう人達を見ていると、泣くことができなかった。
俺は一人、ロビーの方まで歩いていった。
壁にある時計は、AM5時を回ったところだった。
今日も仕事があるのだけれど、もうどうでも良いと思った。
俺の唯一の親友、鈴木はもう、この世にはいないのだ。
俺は力なく、ロビーの椅子に腰かけた。
全ての力が抜けた。
そしたら、ようやく涙がでてきた。
「なんだよこれ・・・」
理不尽な世界は、無慈悲な神は、どれだけ俺の事が嫌いなのだろうか。
そんなにもこんな腐った世の中が好きなのか。
俺の意識はそこで潰えた。
そのまま椅子から落ちて、力なく床に倒れた。
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